シングル編はこちら
B'zの歌詞から漂うオリジナリティとはどういう性質を持っているかという観点で、あーだこーだ言う記事の第2弾。
元々、アルバム曲の方が色々と取り上げたい曲はあるので、こっちを書くために始めた企画と言える。
でも、いきなりアルバムの話から入るとコアすぎるので、シングル編を先にしただけ!
コンセプト自体がコアな話であることには変わりないけどね……。
シングル編を発売順で書いたように、こちらでも発売順に沿って書いていこうと思う。
尚、ここではフルアルバムとミニアルバムは区別しないでミニアルバム含めた時系列で行く予定。
B'zの歌詞から漂うオリジナリティとはどういう性質を持っているかという観点で、あーだこーだ言う記事の第2弾。
元々、アルバム曲の方が色々と取り上げたい曲はあるので、こっちを書くために始めた企画と言える。
でも、いきなりアルバムの話から入るとコアすぎるので、シングル編を先にしただけ!
コンセプト自体がコアな話であることには変わりないけどね……。
シングル編を発売順で書いたように、こちらでも発売順に沿って書いていこうと思う。
尚、ここではフルアルバムとミニアルバムは区別しないでミニアルバム含めた時系列で行く予定。
(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)
1stアルバム『B'z』はそんなに尖ったところがないので、2ndアルバムから始めるぞ!
デビューアルバムが尖ってなくて、後からだんだん個性が出てくるの面白いな!!
アルバム『OFF THE LOCK』より
・『HURRY UP!』
彼女と喧嘩したらしいダチに
「お前なに彼女泣かせてんだよ、早く追いかけてって仲直りしろよ〜世話の焼ける…!」
という説教をする歌。
稲葉さんの歌詞には時々こういう友人とか仲間の存在が前提になったものがあって面白いし、
恋愛だけが題材じゃないところが個人的に好き。
恋愛の歌、仕事の歌、仲間の歌、社会への皮肉の歌、夢の歌…などがあるw
・『SAFETY LOVE』
「Pleasure'91 JUST ANOTHER LIFE」というライブ映像の『SAFETY LOVE』をぜひ見て欲しい。
稲葉さんがかっこいいので。
これは、「いつも保険をかけながら恋愛している彼女」の歌。
マンガ『Bバージン』にもこんな概念について解説するページがあった気がする。
二股三股みたいに同時並行で「付き合っている」とまではいかなくても、
「もしこの人と別れたとしても、すぐに別の人に乗り換えられる準備がある」
みたいな付き合い方をしている彼女。
サビの最後の
っていう日本語が緩くて好きw
「そのうち そばにいてやんない って唄ってるように聞こえるけど、聞き間違いだよなぁきっと……」
と思っていた。
しかし聞き間違いではなかったw
・『夜にふられても』
なぜ私はこの曲のタイトルをずっと“そのまま”に受け取れなかったのだろう。
本当にそのまま「夜という時間帯に君にフラれても」という意味だと思うんだけど、
「夜(雨に)降られたとしても」だとか、「夜(という概念)から見放されたとしても」などという意味に
拡大解釈しようとしていた時代があった。なぜ?w
実際歌詞が具体的なことを言っている割に、シチュエーションとしては想像しにくいからというのが
大きいと思うけど。
普通に、
「夜フラれたからって、そのままドライブでかっ飛ばしてテキトーなオンナ見繕って、
その夜限りの付き合いとかに溺れたりしない」
と宣言しているのだと思う。
最後のサビには、歌詞カードに記載されていないコーラスみたいなのがあるんだけど、おそらく
Want to take roundabout way
かと思う。
その直前の歌詞が
なので。「take roundabout way」は「遠回りをする」という意味になるようだし。
さらに最後のサビの後にも「I cannot fade away」と言っているように聞こえるかな。
・『OH! GIRL』
基本的に、この時代の曲は「90年代の恋愛模様」であることを念頭に置いて聴かなければならないw
「相手の家の固定電話がずっと話し中のツーツー音なので、
『一体こんな時間に誰と長電話してるんだろう?』
と思って、彼女の家まで高速飛ばして向かってる」歌。
この主人公、自分を曲中でジゴロと呼んだりもしているんだけど、
半分遊びくらいのつもりでいたらいつの間にか割と本気で好きになっちゃってる自分に気付いたところ。
この曲は明るくてノリノリなので、ライブでも人気の曲というか、『SAFETY LOVE』のところにも書いた
JUST ANOTHER LIFEっていうライブのときの映像がすごく楽しそうで、
本当にB'zのライブ行きたいわ〜〜〜という気持ちが強まった楽曲でもある。
実際人気曲で、どのくらい人気かというと後にリアレンジ・再録されて『The Mixture』に収録されたくらい人気。
(Mixtureは人気度だけを元に収録曲を決めたわけじゃないだろうから、それをバロメータとして
使えるのかは自分で言ってて疑問だけど!w)
そういえば中学の体育の授業で、「創作ダンス」といって、自分らで曲を決めて振り付けをし
発表会をやった時期があったんだけど、私は友達とグループを組んで『OH! GIRL』に振り付けをして踊ったんだった。
それからサビ終わりの
がずっと
アメーバこんなにいる〜
に聞こえていた。
空耳アワーに投稿しようかずっと迷っていた。
ミニアルバム『BAD COMMUNICATION』
・『BAD COMMUNICATION』
沢山カタカナが使われている歌詞。
ホンネ、ワカラナイ、イミシン、カクシンなど。
まぁCrazy in my mindですからね。自分で「俺ってどっかやべぇよ」と気付いていながらも
という歌。
すごく悪い言い方をすると、
「ちゃんとした恋人はいない、セフレだけ何人もいるしそれでいいや
なんなら名前知らない相手もいる」
みたいなBADなCOMMUNICATIONをする人を唄っているものだと思っている。
自分で自分のことわかってないって言ってるしね。
この曲、何度も形を変えて収録され直しているんだけど、2枚目のミニアルバムである『WICKED BEAT』には英語版「E.Style」が
8枚目のオリジナルフルアルバムである『LOOSE』には「(000−18)」なるアレンジ版が収録されている。
000-18は、ギターがめちゃくちゃカッコいいので聞いて欲しい。
尚、当アルバム収録曲他2曲は『君を今抱きたい』の英語版『OUT OF THE RAIN』と、
『だからその手を離して』の英語版『DA・KA・RA・SO・NO・TE・WO・HA・NA・SHI・TE』
アルバム『BREAK THROUGH』
・『BOYS IN TOWN』
「センター街」とかも出てくるので、イメージとしては「都会でくすぶっている若者」が
自分の将来に目を向け始めて、野心に目覚めていく感じの歌。
具体的にどこで何をやるとは言ってないけど、アメリカンドリームみたいなものに憧れていそうな空気はある。
とも言っている。
コンパーチブルとか「運転手付きのリムジン」が出てくるあたりだけ具体的で
何をするかは漠然としてそうなところがBOYS IN TOWNなんだなぁ。
・『となりでねむらせて』
仕事の関係で約束を守れなくてめっちゃ謝る歌。
彼女「私よりあの娘のことが好きなんじゃない?」
僕「あの娘って誰のこと?」
彼女「この前一緒に歩いてるところ見た」
僕「違う、違うよ関係ないよ 仕事の相手だし
電話無精はごめん、あやまるよ」
こんな会話があったとして、僕の発言だけを抜き出して歌詞にしている感じで面白い作り方。
女性向けシチュエーションボイス台本か?
・『HEY BROTHER』
ベクトルは『HURRY UP!』に近いと思う。
彼女にフラれて長い事落ち込んでいる親友を励ます歌。
っていうコーラスすごいな。
「毎晩乗る相手が必要だぞ」
この曲の場合は珍しく、ラップ部分がちゃんと歌詞カードに掲載。
実際、松本さんの愛車がコルベットだった時期があると思うので、稲葉さんが傷心の松本さんに向けて唄っている
と解釈・想像すると面白い。
・『今では…今なら…今も…』
交差点で、「向こうから歩いてくるカップルの女性が、元カノだ!」と気付いてすれ違うまでの
ほんの数十秒みたいなシチュエーションを歌った曲。
私自身この曲が好きだし、『The Mixture』にも収録されたので一定の人気がある曲なのだと思う。
気まずいので、彼女はそのまますれ違うことに気づかない方が良いと思うw
でも、これそのままのシチュエーションに遭遇したことがなくても、なんというかこの主人公の抱える
切なさとか寂しさとかもどかしさとか、色々がないまぜになった感情は伝わってくるし
まるで自分の気持ちのように胸がぎゅっとするのでよくできている曲なんだなぁと思う。
・『STARDUST TRAIN』
不倫旅行の歌だと思っている。
しかも結構強く略奪を願っているw
などから、相手には家庭があることがわかるし、「昔と変わらない」というフレーズもあるので、
彼女が結婚する前からの知り合いだと思う。
以前恋人だったのか、ただの同級生とかで友達程度の間柄だったのか知らないけど、
彼女が既婚者になってからしばらくして再会して、懐かしさとかもあって再度意気投合して
二人で旅行なんか行っちゃってるねコレ。
って言ってるけど、その葛藤を抱えたままで終わる。
アルバム『RISKY』
・『GIMME YOUR LOVE』
シングル『Calling』にはライブ音源も収録されているこの楽曲、かなり畳み掛ける系の楽曲で
唄ってみるとすごく難しい。
歌詞は、引用部分にもある惚れた弱みをずっと唄っている内容と思う。
「一体何者なの?」と言っているけど、この時代の言葉で言うなら“アッシー”だよね?
でも、すごく好きでいつか報われるならいいさって感じで尽くしちゃってるんだよね。
とか言ってて哀れになってくるよw
でも「どこまでもオトモしましょう」「最後は僕が笑う」って宣言しているし、
そこまで言うならもう気が済むまで頑張ってほしいw
・『HOT FASHION』
これは、社会への皮肉を多分に含むベクトルの曲だと思う。
ここまでに聴いてきたアルバムに比べると、この『RISKY』という作品は、『GIMME YOUE LOVE』しかり
『HOT FASHION』しかり、早口な曲が連続して収録されていて
「早い! 目が追いつかない、歌えない、難しい!」
というのが最初の感想だったなぁ。当時中2くらいだったから。
こういうテンポでずっと畳み掛け続けている曲とは、人生でもここで初めて出会ったようなもんだった。
しかも、歌詞の内容が中2には読解できなかった。
今読んでみれば、「情報化社会の、情報が溢れるが故にひとつひとつの情報が軽くなり、人間も薄っぺらくなる」みたいな
皮肉を唄っていると読める。
実際に情報化社会そのものもこのCDがリリースされた時点と比べると、さらに輪をかけて発展し
この「情報化社会の皮肉」というのも、みんなが直接肌で感じられる環境が成立したと思う。
Twitterでいかに情報が素早く流れてきて、それが大騒ぎになったかと思うと、
1ヶ月も経たずに完全に忘却の彼方へ流れ去ることか。
その場その場で心を痛めたりするのも、本当に心を痛めているというより、
まるでエンタメを消化するのと変わらなかったりする。結局は他人事なんだから。
情報をただ「消化」している。今じゃ「感動ポルノ」なんて言葉もあるがまさにそれ。
そういう社会に今生きている中で『HOT FASHION』の歌詞を読むと、まだインターネットの普及する時代でもなかったのに
まるで見てきたように今を唄っていると思う。
歌詞に出てくるのは「文芸雑誌」の斜め読みとかだけど、
なんてところは、ただ流れていくだけの情報に翻弄されるのに疲れて、スローライフや丁寧な生活や
デジタルデトックスに興味が湧く心の動きと同じではないだろうか。
なんて鋭さだ。
・『VAMPIRE WOMAN』
魅力的な女性をヴァンパイヤに喩えた歌。
どこがどんなふうに魅力的かを表現している部分も以下のような感じで面白い。
それに、『ビリビリ』で最後に「意気地なし野郎に成り下がろう」と言って危険を回避したときも
最後の最後にそういうオチを付けるところが面白かったのだけど、『VAMPIRE WOMAN』でも
と終わっていて、あるエピソードにちゃんとオチがつくような終わり方しているのがいい。
(↑allrightはLがひとつ多いんだけど原文ママ)
・『FRIDAY MIDNIGHT BLUE』
仕事の歌のひとつ。
この曲の場合、主人公は絵描きをしながら日銭を稼ぐためにタクシー運転手をやっている設定。
私が言うB'zの「仕事の歌」というのは、こういう架空の登場人物とその人生背景を設定して、
キャラクターソングみたいなのを書くことを指すw
しかし、歌詞はタクシードライバー視点では書かれていない。
歌い手はこのタクシードライバーを「彼(やつ)」と呼んでいるので、当人ではなくて傍観者みたいな感じ。
B'zには曜日が出てくる歌がいくつかあって、これは「金曜日」と「月曜日」が出てくる。
特にタイトルに金曜が含まれるから、金曜の夜になるとこれを口ずさんでしまうことがある。
(それにしても歌ネットのこの曲の歌詞だけ誤字脱字多すぎでは?)
特に、金曜の夜なのに何らかの理由で気持ちが軽やかでないときにはぴったり!w
ミニアルバム『MARS』
・『孤独のRunaway』
無理やり一言で言うと夜逃げの歌。
こんなふうに何もかも投げ出して突如行方をくらませる人はなかなかいないとは思うけど。
いたらそれはやっぱり夜逃げって呼ばれると思う。
(昔、同級生一家が夜逃げしたし、やっぱり「夜逃げ」と表現されていた。
家賃を繰り返し滞納したあとで、家具なんかも置いたまま一家全員で隣の市へ引っ越していった)
それでこの曲は、『FRIDAY MIDNIGHT BLUE』と同じで、「逃げた本人」の視点から歌われているものではない。
逃げ出したやつの友人か何かが、
という形で、逃亡者の心境を代弁するサビが流れるのだ。
このサビの歌詞のすごいところは
このへんの言い回し。
愛を殴ったり、義理を蹴飛ばしたり……。
それらは無形物であり、概念に過ぎないからもちろん殴ったり蹴飛ばしたりできないけれど、
「許されないのはわかって」いて、「いろんな物を無く」したかもしれないけど、戻る気もない。
そういう流れ者のしていることは、愛を殴ったり義理を蹴飛ばすようなことなのだ。
でも、心が身軽な人ならそれでいいんじゃん? というのがこの逃亡者の考え。
この逃亡者、大好きだった女・飲み仲間・順調だった仕事などをまとめて放りだしており、
そりゃこの歌の当事者(この中だと飲み仲間あたりに相当?)も「何がいやだったの」と訊きたくもなるわな。
この曲、『The Mixture』にも再録されていて、『MARS』版よりも全体の音作りがヘヴィになっていて、
更に楽器隊が全体的に前に来ている。
重たい音や高い音圧が好きな人は『The Mixture』版もぜひ聴いて欲しい。
90年代までと2000年以降では、CDのマスタリング時に目標値とする音圧がだいぶ違うと思う。
最近はもう「海苔」って言われているからな。
『孤独のRunaway』なんかは、波形を比べると顕著だから目で見ても楽しいと思うw
この「音圧の違い」だけでも、聞く人によっては「古臭い」と感じるだろう。
古い曲は現代に比べるとB'zに限らず全体的に音圧が低いから、それだけで古く感じる人がいたとしてもおかしくはないw
ちなみに『MARS』には、インスト曲(語り入り)『Mars』と
『Loving All Night』『Love&Chain』『LADY NAVIGATION』それぞれの英語版が収録されている。
アルバム『IN THE LIFE』
『IN THE LIFE』は思い出のアルバム。
私がB'zを聞き始めたのは『RUN』が出た直後だったので、周囲のB'zファンはみんな『RUN』か、
その1作品前のアルバムであるこれを聴いていた。
私も、クラスメイトにこの2枚を借りたところからB'zファン人生が始まったのだった。
・『Wonderful Opportunity』
サビ終わりにあるこのフレーズはすごい。
「アイ」の母音でずっと韻を踏みながら、無根拠な「大丈夫」をぶつけてくるのが清々しい。
聴き始めた当時は、やっぱりこの歌詞の端々に読解できない部分はあったけれど、
それは私が子どもだったからで、そういう部分を抜きにすればなんとシンプルな歌で口ずさみやすいことか。
中学1〜2年の頃、学年でB'zがすごく流行って、同級生らの多くが
「シンパイナイモンダイナイナイナイザッツライフイッツオーライだよ」
って言っていた。
『IN THE LIFE』を貸してもらうまでは、「この流行語はどこからやってきたんだ?」と不思議だったw
2番のAメロの稲葉節も良い。
この急に「〜ます」で締めるところ。
また、
みたいなところにも一貫した稲葉さんの人生哲学が含まれているように感じる。
この「チャンス」のところで、バックコーラスの大黒摩季さんの\チャンス!/って声が聞こえてくるのも良いw
・『憂いのGYPSY』
稲葉さんの書く「夢の歌」の歌詞には「夜に見る夢のこと」と、「将来の展望」の夢両方があるけど
この曲の場合は前者を描いている上の部分が、なんだかすごく味わい深いと思う。
「幸せに汗をかいて」いる僕は、タイトルでジプシーと言っているように、
人間関係のどこにも落ち着ける場所を見いだせないでいたさすらい人なんだけど、
ついに君に出会ったよみたいな感じの歌。
・『Crazy Rendezvous』
車に乗ってるシチュエーションの曲はこれまでにもいくつかあって、『夜にふられても』も運転中だし、
『OH! GIRL』も高速を飛ばしていたりした。
『Crazy Rendezvous』は、好きな女の子を強引にさらって車に乗せて走ってるシチュエーションw
女の子めっちゃ怒ってるw
でも、主人公としては
という動機があってやっているみたい。
優柔不断やめたい! 人の顔色窺うのやめたい! みたいなことだろうね。
・『もう一度キスしたかった』
この曲は、『IN THE LIFE』を聴いて最初に好きになった曲だった。
哀愁感たっぷりのキャッチーなメロディが一発で刺さってしまった。
みんな『Wonderful Opportunity』の話をしているし、私ももちろん気に入ったけれど、
『もう一度キスしたかった』が名曲であることにももっと触れるべきでは!? と思ったw
(もちろん触れている同級生もいたが)
これの前奏や間奏にあるシンセリフが弾きたくて公式バンドスコア買ったw(弾けない)
・『WILD LIFE』
恋の矢を握りしめて の おにぎり締めて の部分。
これは文字通りワイルドなライフの曲なので、がむしゃらに突き進んでいく系の歌詞。
以下のような部分が独特で好き。
これも『Crazy Rendezvous』にあるような「優柔不断はやめたい! 人の顔色を窺っていたくない!」
というのに近いものがあるメッセージ。
自分の欲に正直になろう、それがワイルドなライフ! って感じがする。
・『あいかわらずなボクら』
この曲は、ギターで練習したことがある(弾けない)。
コード進行はすごくわかりやすくて、C-G-F-G-CあとAとEをちょっと使うくらいだから
Fさえ押さえられれば簡単に弾ける曲……のはず……。Fを押さえるというのがギター初心者には最初の関門になるのだがw
すごくアコースティックな曲で、
「アルバムってこうやって締めくくるものなんだなぁ」
って思った。
B'zのアルバムでは、こういう(チルい)感じの曲で終わっていくことが結構ある。全部じゃないけど。
『RUN』とか。
アルバム『RUN』
・『THE GAMBLER』
『RUN』は名盤。全部名盤だが。
私にとっては、生まれて初めて「特定のアーティストのオリジナルアルバムCDという物を買った」のがこれに当たる。
『IN THE LIFE』と『RUN』を借りた後に、結局自分の手元に置いて繰り返し聴きたくなったので
まずは『RUN』を買ったのだった。
『THE GAMBLER』は、シングル編の『ギリギリchop』のところでちょっと触れたけど、
崖っぷちでの生き方の歌というところでこの2曲は通底している感じがするのだ。
前奏はパイプオルガンでびゃらびゃら始まる上、結構長い。
まぁ『LOVE PHANTOM』の前奏よりは短いか……?
――調べたら『LOVE PHANTOM』よりこっちの方が長いw
・『RUN』
アルバムタイトルともなっているこの曲、タイトルとなるに相応しい名曲。
シングル編の最初にも書いた、「自分が中学生の頃は、自分の人生経験がなさすぎるが故に
理解が及ばなかったものの、大人になったら突然刺さってきた」歌詞のうちの一つがこれ。
代表的なその一曲。
特に以下の部分。
中学生にはこの一節を直感的に理解したり、共感したりすることは難しかった。
「血よりも濃いもの」が何を指しているかわからなかったので。
でも、成人する頃になって、ある日突然この意味を理解した!
人と長く付き合っていると、中には親族よりも親密で強い絆で結ばれる相手が出てくるという話をしているのだ。
「血よりも濃いもの」というのは、「血族でもないのに間柄が濃い」ってことだね。
そして、それは「時の流れ」が作り出すものだ。
最近また『仮面ライダーオーズ/OOO』を見返していたんだけど、まさにこんな感じのことが
映司とアンクと比奈の間で起こっていて、比奈が
「3人でいる時間が積み重なってたんだと思う。好きとか嫌いとかより前に」
みたいなことを言うくだりがあって
「時の流れは妙におかしなもので、血よりも濃いものを作ることがあるねぇ…」
と思った。
また、
のようなパートでは、稲葉さんが松本さんのことを唄っているものとして聴くと、B'zというユニットが
長く続いていることが嬉しくなる。
『RUN』が出たときはまだデビューから10年と経っていないけれど、今なんかはほとんどその頃のペースを保ったまま
35周年を迎えており、楽曲の数もものすごく多いし、売り上げも途方もない。
そうやって活動期間が長くなり、作品が増えていくほど、この『RUN』という曲の重みも増してくるようですごい。
この曲は、「絆の歌」でもあるから
というフレーズも良いなと思う。
その特定個人が特別だからその縁を大事にするというのではなくて、人それぞれはみんなふつうで
出会いということが縁であり、大事にするべきものなんだろうな。
それに、
というのもまた良いね。
B'zが「そのつもり」で曲を作ってるんだなって思うし、
「どの瞬間もなかなかない」っていうのも、頭でわかっていても普段から実感することはないから。
どの瞬間も、一瞬一瞬がすべて特別で、他のどの瞬間ともまったく違うっていうすごい世界に我々は生きているんだけど
「日常の繰り返し」とかに倦んでくると、これを忘れていく。
そういうときには例えば宇宙に目を向けたりすると
「自分は宇宙規模で考えるとなんてちっぽけなんだ」
ということに気付いて、色々思いを巡らせているうちに「繰り返しているようで繰り返してはいない」
ことにも思い当たる。
だけど、毎日決まった時間に起きて決まったことをして……という生活をしていると、何度も忘れちゃうんだよね。
そうすると、「歌にしよう」と思うようなテーマや出来事を探すときにも、本当はあるはずの何かに
なかなか気づけなくなっちゃうと思う。
「どの瞬間もなかなかない」っていうことを、いつでも思い出せるようにしてあれば
こうやって沢山の曲を作れるんだろうね。
・『Out Of Control』
社会批判の歌みたいなやつ。
例えば『HOT FASHION』とかに近い方向性。
これは、「Out of Control」だからつまり「思い通りにならない」ことの歌なんだけど、
週刊誌に対して
と言っているパートなんかもあって、稲葉さんが実際にパパラッチされたとかフライデーされたとか
そういうのがあったかどうかは知らないけど、この曲からは芸能スクープに対する
「はぁ〜やだやだ」
という気持ちが溢れ出ている気がするw
間奏にもよく聞き取れないブツブツ言うゾーンがあり、何かをすごく訴えているということがわかるw
・『NATIVE DANCE』
なんだかエスニックなパーカッションの音が目立つ面白い曲。
これは、「背伸びをしていたけど、素直で飾らない自分になってあなたともう一度向き合うよ」みたいな歌。
それを「裸になって踊る」ことと表現しているのは面白いw
・『MR.ROLLING THUNDER』
『RUN』というアルバム自体をかなりの回数繰り返し聴いたので、この曲もご多分に漏れず……
といった感じだけど、数あるB'z楽曲の中でも歌詞は相当抽象的な部類に入るような気がする。
「Mr.Rolling Thunderとはなんなのか」ということを考えるのは面白い。
・『さよならなんかは言わせない』
『IN THE LIFE』では『もう一度キスしたかった』が刺さったように、『RUN』ではこれが刺さった。
これも同級生らがよく口ずさんでいたというのもある。
「さーよなーらなんかは いーわせないー」
のところがすごく耳に残りやすいので。
上に引用したサビの歌詞は最後のサビなんだけど、この部分は徐々に楽器隊が消えていって、
ボーカルのリバーブも消えて、反響のない声になりながら「笑っている〜」に入っていく演出が好き。
ミニアルバム『FIRENDS』
・『いつかのメリークリスマス』
この曲は、特定のフレーズがどうというより、全体に漂う雰囲気がすごい。
最悪死別しているんじゃないかと思う。
歌詞の内容に「気がしていた」「追いかけた」「思った」「泣いた」…
すべて過去形で、何もかもが「終わったこと」だとわかるんだけど、もしそこに何らかのすれ違いとか
間違いがあったら、それを匂わすフレーズもあっておかしくない。
別に、失恋の歌の歌詞に、別れた説明となるフレーズがなきゃいけないということはないけど。
でも、上で引用した部分や「あれがいけなかった」という具体的な失敗の出来事などが書かれていないことから、
不慮の事故や病気で相手を失ったりという、人の意志の介在しない突然の別れがあったとも解釈できてしまう……。
離れることはないと言った後で急に泣くのには(本人も「何故だかわからず」と言っているが)
色々な心の動きがあると思う。
嬉しいとか悲しいとかの感情を懐くような具体的な出来事がなかったにもかかわらず、
何故か感極まって泣いたということだと思うんだけど、
例えば「今すごく幸せだ」っていうことが瞬間的にものすごく身にしみたりとか、
それを突然失うことに言いしれぬ恐怖を感じたことによる涙だと思う。
幸せなときって、同時に「こわっ」っていう気持ち湧いたりするからなぁ……。
しかもその予感みたいなのが的中したんじゃないかな、と思ったりする。
だからこの曲はこんなに切ない雰囲気なんじゃないかな……と思っている。
中学の頃、クリスマスの時期にラジオの電リク番組で
「クリスマスソングのリクエストと、お題◯◯についてのエピソードを添えて、電話でリクエストをください」
ってときに、ちょくちょくこの曲をリクエストしていた。
それで電話でラジオに出て話すこともよくあったんだけど、話したからといって必ずリクエスト曲も流してもらえるとは限らなかったんで
リクエストをした回数の割には、実際に流してもらえた回数は少ないw
まぁ、ウキウキするような曲調ではないしなぁ。(そういうのが考慮に入れられているかは知らないけど)
アルバム『The 7th Blues』
・『LOVE IS DEAD』
英語で電話するふたりの男の声から始まる一風変わった演出の曲で、しかもアルバムの1曲目。
このアルバムは、出た日から毎日朝の目覚ましに使っていたので、毎朝毎朝
謎の外国人がB'zについて話す声で起きる格好となったw
当時CDラジカセでタイマーをセットして、朝7時に自動的にCDが再生されるようにしていたから。
あまりに繰り返し聞きすぎているので、例えば寝付きが悪い時は
「眠れないと 嫌な夢さえ見えな〜い」
という部分を皮切りに脳内再生が始まる。
風邪や喘息で具合が悪いときなんかも
「病状は悪化をたどるEVERY NIGHT」
と脳内で唄ってしまう。
しかし、実際この曲はシンプルに失恋の曲だと思う。
しかも、曲調はかなり激しいので、失恋ソングとしてはだいぶ力強く感じるw
またその「失恋者」や行き場のない心情のことを最後に「おいてきぼりの亡霊」と表現している。
・『闇の雨』
月曜に雨が降ると脳内で流れてしまう曲。
「今日まで傷つけた人」っていうのは、どういう人のことを指しているのだろうといつも思う。
実はこの歌の主人公のことを指している、とか。
つまり「俺の気も知らないで」を言い換えた説。
もしくは、知らず知らずに傷つけたどこかの誰かのことだろうか。
・『MY SAD LOVE』
自分に自信がない人の歌かも。
少なくとも自信満々とは程遠いと思う。
「なんで俺を彼氏に選んだのか」、その理由を説明されないと落ち着かないみたいだし。
ほんとに好きなの? なんで好きなの? 嘘じゃない?
みたいなことを色々考え続けていそう。
しかも、元彼のことも知ってるというか、相手が自分の彼女になる前から知り合いで、結構な時間「見てきた」んだろうなぁ。
不器用な人の歌という点では『YOU&I』や『ROCK man』にも通じるところがあるけれど、
どれも不器用さのベクトルは異なるところが面白い。
・『Queen Of Madrid』
仕事の歌のひとつ。
つまりロールプレイのような形で作詞がなされている。
文字通り「マドリード」を舞台にした歌だとすれば、おそらく「侵略の歴史をごらん」というのは
半島戦争のことだろう。聖戦のイベリア。
この歌の主人公はおそらくマドリードの宿屋の主人(女将さん)なのだろう。
そんなロールプレイで作詞ができるのがまたすごいし、面白いよね。
・『ヒミツなふたり』
どれだよw
相手のことを沢山知りたいと思うこともあるし、逆に知ってもしょうがないこと、知りたくないこともあるよね。
知らないことがあるうちの方が興味が湧くという側面もあるし。
そんな、人間関係における秘密とかミステリアスさとかを題材にしている曲だと思う。
サビの入りの歌詞が
「やんなっちゃうよ」
なところが、稲葉節を感じていいw
・『赤い河』
本当の子供の頃は、そういう気持ちわからなかったな……。
今はすんごいわかるけどw 理解りあえない人たちなんて、「遠ざかる」以外に対処はないしw
漠然と「誰か助けて〜」とか「誰か見つけて〜」とか思うことがある。
表現者には多分わかってもらえる気持ちのような気がする。
表現者って、ずっと何か心が叫び続けているのを、作品という形に昇華して吐き出さないとやっていられないし
この心の叫びが誰かに届けぇええ!!! みたいな気持ちも持っていると思う。
全部の表現がそうではなくとも。
吐き出さなきゃいられない。どうせ吐き出すのなら誰かに届け! とは思っているはずだ……。
私だけじゃないだろう、そう思いたい……。
この曲の主人公は自分なりの悩みや苦しみがあって、最終的に宇宙に思いを馳せたら
「自分の悩みはちっぽけかもしれない」
というところに到達したんじゃないかと思う。
「赤い河」というのは、色々な隠喩であることが考えられるなぁ。
血の流れとか、はたまた大地の割れ目(MR.ROLLING THUNDERに通じる)とか、。
血の流れっていうのも、自分の体の中を流れている血流、命そのものを指しているだけでなく、
「血脈」つまり、自分という命に至るまで受け継がれてきたヒトとしての世代交代の歴史とか。
・『Sweet Lil' Devil』
小悪魔にオトされるまでの歌。
素っ裸でいきなり抱きついてくる女の子? 確かに怖いw
「きらい」とか「脈はない」とか断言していく歌も珍しい。(最終的には陥落しているようだがw)
『YOU&I』の素直になれないってのとはまたちょっと違う雰囲気もあるし。
・『もうかりまっか』
アルバム曲だなぁ〜としみじみ思うw
「まさお」とか「じゅんちゃん」がいきなり出てくるしw
なお、「田中はん」も出てくる。
この曲には、特にメッセージ性とかは何もなくて、大阪✕ブルースみたいなざっくりした雰囲気だけでできている感じがするw
こうして見ると、『The 7th Blues』というアルバムは、全体的にブルースをテーマにしているとはいえ
曲のノリとかテーマとかはすごくバリエーションに富んでいると思う。
アルバム『LOOSE』
・『ザ・ルーズ』
仕事の歌「大学生家庭教師編」。
この曲は、もう全部歌詞面白いから、面白いところを引用しようとすると全部貼り付けることになってしまうレベル。
でもそうは行かないから、みんなに自分で歌詞ページに飛んでもらって曲も聴いてほしいんだw
周りの大学生たちはもう就職活動始めてるんだけど、自分は将来何をどうするか見えてこなくて
なんとなくルーズに家庭教師バイトを続けている……という歌。
生活感のリアルさも伴っていて、ふふってなっちゃう部分がいっぱいあるし、
シングル編なんかでも時々あったような「聞こえるか聞こえないかくらいのギリギリのボリュームで
ブツブツ言ってる声が混ざっている」間奏もある。実にB'zらしい1曲だ。
ブツブツゾーンは、中央あたりの位相では
と言っていて、右チャンネル寄りの位相で
「さぁどっからやろうかなあ
ちょっとそのページやりな(?)よ そうそうそうそう…
オーケーそっからいこう、そっから
お父さんとお母さん期待してっから しっかりやってくれ…!」
2番にも同じ構成の部分があり、中央位相では歌詞カードにあるカタカナ歌詞を唄ってるんだけど
右チャンネルで
「さあ〜テストどうだった?
おっ いいねいいねいいねいいね、予想以上じゃん!
オーケーもう今日はもう、勉強やめよ!
それじゃ君の将来の目標っていうのを教えてくれ」
と言っている。
さらに2番の後のラップみたいな部分は
と言っている説が濃厚。
この部分だけは、AWAに歌詞として掲載されていてなんでだろう? と思うw
それから、2番Aメロ「家賃なんて払いたくない」の直後には
\はらえねー!!/
というコーラスがあったりするのもめっちゃ稲葉節だと思うw
ここまでに色々な職業ロールプレイの歌があったわけだけど、この家庭教師編が一番生き生きしている感じがする。
やっぱり、稲葉さん自身家庭教師(塾講師?)のバイト経験があるから、そこからリアリティがにじみ出てきているのかもな
と思うし、この『LOOSE』というアルバムの”ゆるさ”というコンセプトにおいて、1曲目に
モラトリアムを題材にした曲を持ってくるところも面白いなぁと思う。
・『夢見が丘』
「B'zの歌詞の一部で楽曲を特定する技術」に関するTwitterハッシュタグを作って遊んだ話を
シングル編で書いたわけだけど、そんなことをやることになった大元はこの曲。
せらさんとイベントの帰りに晩御飯を食べるため適当な鍋か何かの店に入ったら、
そこではずーーーーっとB'zが流れていた……ということがあった。
そのときに、B'zについて話すことになった。
私はせらさんに比べれば結構B'zに詳しい方で、せらさんはサークルメンバーのじゅんかさんがB'zファンである影響で
「色々曲を聴いたことはあるけど、タイトルと楽曲は一致していないくらいの知識レベル」
というような話になった。
そこで、せらさんが
「先生の話が思い出せない曲わかる?」
と言った。
私は少し考え
「それ……夢見がwwww丘wwwwwwwじゃない???wwwwwっw」
と答えた。
タイトルは分からないけど、曲の一部の歌詞が耳に残っていると、『夢見が丘』は
「先生の話が思い出せないやつ」
ってことになるんだ。
そして、これは「B'zの歌詞の一部で楽曲を特定する能力」を試すやりとりになっていると気付いた。
もし「(先生の)授業の内容が使えないやつ」って言われたら『恋心(KOI-GOKORO)』だったんだろうと思ったし
B'zの歌詞って特徴的な言い回しが沢山あるから、そこだけを切り取って「ってやつ」って付けたら
B'zファンは曲を瞬時に特定できる。
それはどんなアーティストにも言えることだけど、B'zの場合って取り出されるフレーズ自体が
そもそも独特な言い回しになっている率が高いと思う。
「先生の話が思い出せないやつ」
って、他のアーティストになかなかないのでは?w
ある意味『夢見が丘』はその象徴であったとも言える。
あまりB'zに詳しくない(自分からは聴いていない)人の耳に、このフレーズだけは残ったわけだし。
そんなことがあって結果的に今こういう記事を書くことにも繋がっているわけだし。
そして、それはそれとして私は『夢見が丘』という曲がすごく好きだ。
この曲で使われている音色すべて好きだ。
出だしのシンセピアノみたいな音から、ギターや、ドラム・パーカッションに至るまで、
日本人の「哀愁ソング」のツボにザクザク来る音色と調だ。
上に書いた話をするのもあって、先生の言葉が思い出せないくだりを引用したけど、
歌詞としても全編に亘って、日本語の美しさが際立っているし、最後のサビに入る前のブリッジなんか特に
心にぐっと来るよ。
アルバム楽曲の中で好きな曲を選んでって言われたら、この曲は3本の指に入ってくると思う。
そもそもこの『LOOSE』というアルバムの全体の流れや収録曲全般好きなんだけどね!
また、
というフレーズにもちょっと注目したい。
稲葉さんは、匂いフェチか、そうでないとしても人を匂いで識別しがちなのだろうと思う。
よく匂い、香り、嗅ぐ行為が歌詞で描写される。
・『消えない虹』
何かを変えられなくても何かは始まるって良いよね。
大変なこととか、辛いこととか、嫌なこととかあったとして、それが考えても変わらないし解決もしないことだったとしても
別の何かに意識を向けようとするだけで、物事や気分が上向いていくことはある。
でも、そのキッカケがないといつまでもうだうだ苦しんじゃうのが人の性だよね。
そういうときに、「何かは変えられなくても何かは始まるから、そっちのことを考えよう」って思うクセが付けられれば脱出が早くなるね。
・『敵がいなけりゃ』
これはかなり皮肉な歌。
ただSNSはしょっちゅうこの様相を呈しているので、この曲が出たときよりはみんな思い当たる節が増えていると思う。
この曲が出たときは携帯電話の普及率すら今ほど高くはなく、大学生でも持ってる人と持ってない人がいた。
私は持ってない人だったしね。
インターネットなんかもっと普及していない。
みんな家にPCもないしネット回線も引いてない。なんなら契約もADSLがなくて、ISDN回線ダイヤルアップだったかもな。
だからそのくらいの通信テクノロジーの時代に、「今のSNS見るとよくわかること」をもう書いてるっていうのは
稲葉さんがそれだけ人間の本質を見抜いているということでもあるし、人類ってのは
テクノロジーが進んでもそうそう変わらないっていうことでもあるだろう。
むしろ、人類は進歩していないのにテクノロジーが進んじゃったせいで、余計にその本質が
表面化しちゃってるのが今じゃん、と思うし……。
早い話が、
「誰でも良いから“こいつは叩いてもいいんだ”という標的を見つけて騒いでいないと自分を保てない人」
のことを唄っている。
最近だと『都市伝説解体センター』でもかなり具体的且つリアリティを伴った状態で
「ネットで無責任に人を叩いて面白がっている市井の人々」
を描いていると思ったんだけど、うん、まぁあれもすごく『敵がいなけりゃ』だね。
「軽いでっち上げくらい、したって良いでしょ悪いのは向こうなんだから因果応報
いやぁ〜派手なブームなんかは叩きやすくて良いなぁ、叩き棒を見つけやすいのが良いところだよね」
てな感じのことを、自覚的に開き直って思っている人はいないと思うけど、実態はそれだね
という歌だと思う。
ところで、このあとに収録されている『砂の花びら』という曲も聴いてほしい。
歌詞の考察はしないけどw
・『BIG』
すごい歌詞だな、いやマジで「どうして」だよw
彼女が、彼氏の家で元カレと浮気したってことだよね? よくわからない感覚だな!
そりゃびっくりする。
でもそれを
に繋いでいくのもすごいよ。
ベクトルが全然違うけど、このふたりどちらも胆力ありすぎるだろw
もうすでにBIGだと思うよ。
・『drive to MY WORLD』
B'zってドライブというシチュエーションを扱った曲が多いんだ。
――ということを、ここまで読んでいる人や往年のB'zファンは感じていると思う。
このシリーズ記事には、ドライブの曲を全部載せてきたレベルだし。
この曲では、無作為な方角へ向かって冒険したり、寄り道を楽しんだりするようなドライブを描いている。
だから“冒険心”を持った曲のひとつでもあると思う。
冒険心の曲もこれまでに色々出てきたけど、これはすなわち「冒険心✕ドライブ」の曲ってことだね。
一見いつものと同じとしか感じられない日常の中から、異なるルールを見つけ出したり忘れていたものを再発見したり。
外食で喩えるとわかりやすそう。
いつもこれ頼むっていう、自分にとってリスクのない「安牌」なメニューってあると思うんだけど、
時々気分を変えて季節限定メニューに挑戦してみたりする。
そこには「お気に召さないかもしれない」というリスクがあるんだけど、守りに入ってばかりだと
「新しい言葉」は生まれてこないんだよね。
当アルバム収録の『ねがい【BUZZ!!】STYLE』もカッコイイから聴いてくれ〜。
ミニアルバム『FRIENDS�供�
・『BABY MOON』
あまりにも淫靡な雰囲気が漂うからシングル化を躊躇った結果ここに収録されたのでは?
と思うくらい稲葉さんの色気を感じる楽曲なのだが。
「ギクシャクしてみよう」って面白いね。
・『ある密かな恋』
彼女がいる状態で、雑誌に載っているような相手に恋をしてしまって、夢にまで見ている、と。
芸能人ガチ恋ソングみたいな感じかな。
で曲が締めくくられるのもすごい。
アルバム『SURVIVE』
・『DEEP KISS』
渋い。
この渋いは、ギャンブルとかの「今日は出が渋い」に近い“渋い”なのだろうな。
そんな貴方にオススメの曲がありますよ。
B'zっていうアーティストの『ROCK man』っていう曲なんですけど。
久々に登場、「先生」。
これまでに、『恋心』や『夢見が丘』でも先生は登場してきたのだけど、ここでは「口うるさい人」としての登場だ!
比喩で
というのが出てくるところも良い。
・『スイマーよ!!』
この曲について語りたいことが多すぎて、全部言い出したら数ツイートに亘ってしまう。
だからもうブログで書こうと思った。
この記事を書く大きな目的のひとつとなった曲、『スイマーよ!!』。
本当に言いたいことがいっぱいある。
やっとこの記事のサビ(一番書きたかった部分)が来たような感覚だ。
まず、歌い出しが「でもね」。
2番の歌い出しにいたっては「っていうか」。
はぁ〜……最高ですね。
いきなり逆接の接続詞から入るか? 入らんやろ普通。最高。
「っていうか」も歌詞ではそうそう使わないし。
使おうとすると、「“っていうか”という語彙が出てきても浮かないような、全体の雰囲気や統一感」を考えないといけないから
迂闊に「っていうか」だけを用いるということはできないわけで。
そしてこの曲、隠喩が大胆かつ分かりやすいので、「隠喩というのはこういうものです」という教材にできそうなレベル。
隠喩っていうのは、「喩え話」なんだけど、「のように」と直接喩えないもの。
「のように」って言っちゃったら、直喩だからね。
『川の流れのように』は直喩だよ。
この歌詞の場合は、人生や精神状態を大海や川の流れに、人を泳者に置き換えている。
そして、「人生は大海原を泳ぎ渡っていくようなものだ」とは言わない。これが隠喩。
サビの歌詞が隠喩の面でも、エンカレッジメントの面でも素晴らしい。
もちろんここ以外にも全体に亘って、泳ぎや水中にまつわる隠喩が多数出てくる。
というのは、たとえば「生き方(泳ぎ方)」に決まりはないから、その人のペースで泳ぐなり立ち止まるなり、
太く短い人生を生きても良いということだろう。
または精神状態に当てはめてみてもいい。
どんな泳ぎ方をしたって、誰かに咎められることじゃないさ、みたいなノリが感じられる。良い。
いつ誰のところにどんな大波が来るかはわからないし、それをどう捌くかもその人次第だ。
でも願わくは、
泳げたらステキじゃない?
そういうメッセージに心打たれ、
「そうだよなぁ、波はいずれ過ぎ去るもの、とにかく泳ぐのをやめないことだ。倦まず弛まず!」
という気持ちにさせてくれる。すごく良い応援歌。
シングル『ultra soul』に収録された『スイマーよ2001!!』は、
テレビ朝日系『世界水泳福岡2001』大会公式テーマソングとしてタイアップされた曲なので、
実際に世界レベルの土俵(水上)で闘っている競技選手たちを勇気づけてくれていたんじゃないかと思う。
私も中学の頃は水泳部に所属して市や県の大会なんかにも出ていたから、
水泳という競技の経験がある者としてのこの曲への思い入れが、他の人より強いというのがあるのかも。
逆に、泳げない人も感じるところがありそうだし。
水の中って思うように進まなくて、まるで夢の中で重い足を引きずって全力で走ろうとしているときみたいな
デバフが元々かかるよね。水の抵抗があるから。
だから、泳ぐっていうのはただでさえ、抵抗に逆らってもがくという動作である。必然。
人生も、抵抗とか障害とか、思い通りにいかないことだらけじゃない?
そして、その中でみんなが各々のやり方でもがいているはずなんだよね。
泳ぎで速さを競ったことがある人間としても、泳ぎを人生に喩えるのは納得感があるし、
逆に泳ぎが苦手な人も、泳ぐことの大変さが人生の苦労にオーバーラップするだろうから、いずれの場合にもやっぱりこの隠喩って伝わりやすい気がする。
「なんかたぶんそんなカンジで」っていうフレーズの、音節無駄遣いっぷりもすごいよね。
シングル編の『ギリギリchop』の部分でも
というフレーズには音節の無駄がすごくある、贅沢な作詞だということを書いたんだけど、
「なんかたぶんそんなカンジで」もだいぶ抽象的な言い回しな上、「なんか」「たぶん」「そんなかんじ」の3つを連ねている。
無駄が多いことは余裕があることの裏返しなので、全然悪いことじゃない、むしろ良い!
私だったら、何かもっと意味がある言葉を選んで作詞しようとしてしまうだろう!
でもこの何も具体性のない「なんかたぶんそんなカンジで」の部分は、歌っていて気持ちがいい!
内容がなくても、歌っていて気持ちよければそれでいいなんてことは、もっとザラにあっていいくらいだよね!!
ボカロ曲の『何となく言ってみたい言葉』みたいに!
林原さんも
「無駄と思うこといっぱいしてる人は輝いてる」
って、『おやすみなさい 明日はおはよう』の中で歌っていたぜ!
無意味なパートもその語感が心地よければすべてヨシだぜ!! なんかたぶんそんなカンジだぜ!!
なお、シングル『ultra soul』に収録されている『スイマーよ2001!!』の方では、
「ストロー噛むなら僕を噛んで」が
となっている。たった1文字だが、急に具体性が増した。
なんかたぶんそんなカンジの具体性のなさに比して、急にここの解像度上げてくるのなんなん。
あと2サビのあとにも
というフレーズが足されている。
のみならず!!!
ちゃんと楽曲のリアレンジもされていて、出だしの音作り、ミックスとかが結構違うので聴き比べる楽しみもある!
ライブ映像の公式版がYouTubeにないことがもったいない。
みんな、Blu-rayやDVDを買ってライブ映像も見よう!
アルバム『Survive』は名盤なので、『スイマーよ!!』を聴くためにもぜひ買ってほしい。
(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)
この記事はここまで。
アルバムとしては、このあとに出た『Brotherhood』も良いし、さらにその次の『ELEVEN』も良い。
『GREEN』の中には、たとえば『Warp』みたいにやっぱり歌詞が趣深いと思うものも当然あって、
まだまだピックアップしようと思えばできるけれども、1記事が長くなりすぎる。もう十分長いのにw
何より、ここに掲載しなかった曲、以降のアルバムがつまらないという話ではないわけで、
リスナーそれぞれの好みや感性にしたがって、自分の解釈や考察、「好き」の深堀りをしていってほしいというのが一番だ。
この記事では、その役割を果たすのには書きすぎなほど私の好きを書いたと思うw
私が一番訴えたかったことは、もしかしたら
『スイマーよ!!』の隠喩が美しいし名曲すぎる!
に尽きるのかもしれない。
しかもこの曲がリリースされたのが1997年なので、来年になったら『スイマーよ!!』という曲が30周年を迎えてしまう。
ということは、『Survive』より上に出てくる曲は当然すでに30周年を迎えているわけだ……。
そんな30年近く昔の曲である『スイマーよ!!』だが、
「みんな! 頑張って、どんな荒波もクロールで横切っていこうな!」
というメッセージは普遍的なものであるため、色褪せた感じがしない。
シングルのA面曲ではないため、あまりB'zの曲として知られていないかもしれないが、
もっと聴かれたらいいのにと思う。
また、それより前の曲だって、改めてまだB'zをよく知らない人々に再発見されたら良いなと思う。
最後にもうひとつ、私とB'zにまつわる思い出(?)に触れておきたい。
何度か記事内で、中学のときに学年でB'zブームがあったことを書いた。
その後、学年ではユニコーンブームとミスチルブームも訪れたのだが、一緒にB'zを聴いて、一緒に歌っていた友達が
ミスチルにハマって
「まだB'zなんか聴いてるの?」
という言い方をしてきたことを今でも覚えている。
「まだ」「なんか」。割と刺々しい言い方だw
別にそれに対して怒っていないが、
「この若者にありがちな感覚はわからなくはないが、こういう言葉は良くない」
と思った。
流行にいち早く飛びつく方が、同じルート上の「先」に立っていて、そこへ一緒についてこないやつは「遅れて」いるんだ
みたいな感覚を若者は懐きがちじゃないか?
「もうそれダサいよ、時代遅れ」みたいな。
私は人生でそのとき初めて、友達から遅れている扱いをされてそういう価値観(別のコンテンツに移行しないやつはダサい)が
存在する事実に直面したという気がする。
まぁ、自分は日々進歩しているのだと思いたい気持ちはわかるが。
そもそも人間は同じ一本道の上を歩いているわけじゃないのだし、「何を好きか」に進んでいるも遅れているもない。
私は、あのときその言葉にしたがって
「じゃあB'z聴くのやめるか」
ともならなかったし、
「じゃあ意地でもB'z聴くわ」
と思ったわけでもない。
ただ、B'zはそのあとも好きだと思えたから好きなままなのだ。
好きになってから30年以上も経って、こんな記事を書くくらいにはな!
1stアルバム『B'z』はそんなに尖ったところがないので、2ndアルバムから始めるぞ!
デビューアルバムが尖ってなくて、後からだんだん個性が出てくるの面白いな!!
アルバム『OFF THE LOCK』より
・『HURRY UP!』
お前の事 うらやましかったのは
彼女の事だけだよ
(略)
Hurry Up! 急げば間に合う
やっぱり それしかないと気が付いたら
照れるなよ 気取るなよ 手離すな
彼女と喧嘩したらしいダチに
「お前なに彼女泣かせてんだよ、早く追いかけてって仲直りしろよ〜世話の焼ける…!」
という説教をする歌。
稲葉さんの歌詞には時々こういう友人とか仲間の存在が前提になったものがあって面白いし、
恋愛だけが題材じゃないところが個人的に好き。
恋愛の歌、仕事の歌、仲間の歌、社会への皮肉の歌、夢の歌…などがあるw
・『SAFETY LOVE』
独りにされるのが かなり苦手な
臆病な君が選んだシステムは
Safety Love どんな時でもAlright
次の恋が 保障されてる
(略)
スィートルームでは 無邪気にはしゃいでる
ミモザ片手の 愛しい君は
「Pleasure'91 JUST ANOTHER LIFE」というライブ映像の『SAFETY LOVE』をぜひ見て欲しい。
稲葉さんがかっこいいので。
これは、「いつも保険をかけながら恋愛している彼女」の歌。
マンガ『Bバージン』にもこんな概念について解説するページがあった気がする。
二股三股みたいに同時並行で「付き合っている」とまではいかなくても、
「もしこの人と別れたとしても、すぐに別の人に乗り換えられる準備がある」
みたいな付き合い方をしている彼女。
サビの最後の
そのうち そばにいてやんない
っていう日本語が緩くて好きw
「そのうち そばにいてやんない って唄ってるように聞こえるけど、聞き間違いだよなぁきっと……」
と思っていた。
しかし聞き間違いではなかったw
・『夜にふられても』
「卒業したら留学」って言ってたけど
(Another girl) from A やり直すなんて そんなの無理
夜にふられても
君以外は 誰もとなりに乗せない
なぜ私はこの曲のタイトルをずっと“そのまま”に受け取れなかったのだろう。
本当にそのまま「夜という時間帯に君にフラれても」という意味だと思うんだけど、
「夜(雨に)降られたとしても」だとか、「夜(という概念)から見放されたとしても」などという意味に
拡大解釈しようとしていた時代があった。なぜ?w
実際歌詞が具体的なことを言っている割に、シチュエーションとしては想像しにくいからというのが
大きいと思うけど。
普通に、
「夜フラれたからって、そのままドライブでかっ飛ばしてテキトーなオンナ見繕って、
その夜限りの付き合いとかに溺れたりしない」
と宣言しているのだと思う。
最後のサビには、歌詞カードに記載されていないコーラスみたいなのがあるんだけど、おそらく
Want to take roundabout way
かと思う。
その直前の歌詞が
遠回りしたいよ 今夜は
なので。「take roundabout way」は「遠回りをする」という意味になるようだし。
さらに最後のサビの後にも「I cannot fade away」と言っているように聞こえるかな。
・『OH! GIRL』
相手が気になる夜の長電話が僕を走らせてる
(略)
Every Night いろんな男にいつも誘われるだけ誘われて
ついていかない君が一番好きだよ
基本的に、この時代の曲は「90年代の恋愛模様」であることを念頭に置いて聴かなければならないw
「相手の家の固定電話がずっと話し中のツーツー音なので、
『一体こんな時間に誰と長電話してるんだろう?』
と思って、彼女の家まで高速飛ばして向かってる」歌。
この主人公、自分を曲中でジゴロと呼んだりもしているんだけど、
ジゴロの余裕も今じゃ少しあせりに変わってる
半分遊びくらいのつもりでいたらいつの間にか割と本気で好きになっちゃってる自分に気付いたところ。
この曲は明るくてノリノリなので、ライブでも人気の曲というか、『SAFETY LOVE』のところにも書いた
JUST ANOTHER LIFEっていうライブのときの映像がすごく楽しそうで、
本当にB'zのライブ行きたいわ〜〜〜という気持ちが強まった楽曲でもある。
実際人気曲で、どのくらい人気かというと後にリアレンジ・再録されて『The Mixture』に収録されたくらい人気。
(Mixtureは人気度だけを元に収録曲を決めたわけじゃないだろうから、それをバロメータとして
使えるのかは自分で言ってて疑問だけど!w)
そういえば中学の体育の授業で、「創作ダンス」といって、自分らで曲を決めて振り付けをし
発表会をやった時期があったんだけど、私は友達とグループを組んで『OH! GIRL』に振り付けをして踊ったんだった。
それからサビ終わりの
I'm Never Gonna Leave You
がずっと
アメーバこんなにいる〜
に聞こえていた。
空耳アワーに投稿しようかずっと迷っていた。
ミニアルバム『BAD COMMUNICATION』
・『BAD COMMUNICATION』
Crazy in my mind ときどき感じてる
Kissは交わしたけど 名前も知らない
(略)
Hey, Hey Give me your body no, no それだけでいい
沢山カタカナが使われている歌詞。
ホンネ、ワカラナイ、イミシン、カクシンなど。
まぁCrazy in my mindですからね。自分で「俺ってどっかやべぇよ」と気付いていながらも
そう 逃げてる
いつかそれを 失うのが怖くて
かけがえのないものを作ることから逃げ出してる
という歌。
すごく悪い言い方をすると、
「ちゃんとした恋人はいない、セフレだけ何人もいるしそれでいいや
なんなら名前知らない相手もいる」
みたいなBADなCOMMUNICATIONをする人を唄っているものだと思っている。
自分で自分のことわかってないって言ってるしね。
この曲、何度も形を変えて収録され直しているんだけど、2枚目のミニアルバムである『WICKED BEAT』には英語版「E.Style」が
8枚目のオリジナルフルアルバムである『LOOSE』には「(000−18)」なるアレンジ版が収録されている。
000-18は、ギターがめちゃくちゃカッコいいので聞いて欲しい。
尚、当アルバム収録曲他2曲は『君を今抱きたい』の英語版『OUT OF THE RAIN』と、
『だからその手を離して』の英語版『DA・KA・RA・SO・NO・TE・WO・HA・NA・SHI・TE』
アルバム『BREAK THROUGH』
・『BOYS IN TOWN』
行方知れずの(On no!)
将来のこと(Oh yes!)
忘れたいけど 空まわりもいやだ!!
(略)
Someday カッコよく戻ってやるよ
輝くボディのコンパーチブルで
(略)
Someday 今も楽しいけど
もっと派手なことするのさ
(We Are Boys In Town)
みんなのことくやしがらせてみたい
「センター街」とかも出てくるので、イメージとしては「都会でくすぶっている若者」が
自分の将来に目を向け始めて、野心に目覚めていく感じの歌。
具体的にどこで何をやるとは言ってないけど、アメリカンドリームみたいなものに憧れていそうな空気はある。
Someday あの人はすごいと
世界のウワサになりたい
とも言っている。
コンパーチブルとか「運転手付きのリムジン」が出てくるあたりだけ具体的で
何をするかは漠然としてそうなところがBOYS IN TOWNなんだなぁ。
・『となりでねむらせて』
ひとり待つ君と夕食(ディナー) テーブル華やぐはずだった
弁解の余地はないけれど愛と仕事比べられない
(略)
あの娘って誰のこと? 違う、違うよ関係ないよ
電話無精はごめん、あやまるよ 生まれつきの悪いビョーキさ
仕事の関係で約束を守れなくてめっちゃ謝る歌。
彼女「私よりあの娘のことが好きなんじゃない?」
僕「あの娘って誰のこと?」
彼女「この前一緒に歩いてるところ見た」
僕「違う、違うよ関係ないよ 仕事の相手だし
電話無精はごめん、あやまるよ」
こんな会話があったとして、僕の発言だけを抜き出して歌詞にしている感じで面白い作り方。
女性向けシチュエーションボイス台本か?
・『HEY BROTHER』
Hey brother, 最近どう 相変わらずひとり?
とてもいい娘がいるよ Oh Oh Yeah Yeah
(略)
Ah Oh いつまでも落ち込んでろよ気が済むまで Uh
でも彼女つくんなきゃダメダメ baby
ベクトルは『HURRY UP!』に近いと思う。
彼女にフラれて長い事落ち込んでいる親友を励ます歌。
Everynight you need somebody to ride
っていうコーラスすごいな。
「毎晩乗る相手が必要だぞ」
この曲の場合は珍しく、ラップ部分がちゃんと歌詞カードに掲載。
そうムキになって仕事ばかりやってたら Ah
そのうち具合悪くなるよ Ho
乗ってやらなきゃおまえのコルベット
さあ二人でいい女でも探しにいこうぜpickin' up!
実際、松本さんの愛車がコルベットだった時期があると思うので、稲葉さんが傷心の松本さんに向けて唄っている
と解釈・想像すると面白い。
・『今では…今なら…今も…』
彼を見つめながら 話してる君は知らないね
もうすぐ昔の恋人 すれちがうこと
(略)
もう一度呼び止め 口説ける気がするほど
別れは朧気 眠ってる記憶の中で
交差点で、「向こうから歩いてくるカップルの女性が、元カノだ!」と気付いてすれ違うまでの
ほんの数十秒みたいなシチュエーションを歌った曲。
私自身この曲が好きだし、『The Mixture』にも収録されたので一定の人気がある曲なのだと思う。
気まずいので、彼女はそのまますれ違うことに気づかない方が良いと思うw
でも、これそのままのシチュエーションに遭遇したことがなくても、なんというかこの主人公の抱える
切なさとか寂しさとかもどかしさとか、色々がないまぜになった感情は伝わってくるし
まるで自分の気持ちのように胸がぎゅっとするのでよくできている曲なんだなぁと思う。
・『STARDUST TRAIN』
できるならすべてを壊したいよ
二人きりの旅 終わらせないで
君が悲しまなければ
神様に嫌われても 譲りたくない
不倫旅行の歌だと思っている。
しかも結構強く略奪を願っているw
手を重ねれば 指輪(リング)微かに 冷たいよ
(略)
明日になれば君の街で
幸せな家庭に 戻っていくのか
などから、相手には家庭があることがわかるし、「昔と変わらない」というフレーズもあるので、
彼女が結婚する前からの知り合いだと思う。
以前恋人だったのか、ただの同級生とかで友達程度の間柄だったのか知らないけど、
彼女が既婚者になってからしばらくして再会して、懐かしさとかもあって再度意気投合して
二人で旅行なんか行っちゃってるねコレ。
一緒になりたい想いを 抑えて
って言ってるけど、その葛藤を抱えたままで終わる。
アルバム『RISKY』
・『GIMME YOUR LOVE』
外車に乗れ ダイヤをくれって僕にもうるさい
惚れた弱みかな それでも今度毛皮買う Ha!
(略)
ライバルはみんなハイレベル とてもかないそうにない
体力も 財力も 競争率は激しい Yeah!
(略)
迎えにきてと賑やかな 電話の向こう側
直ちに飛んでゆく僕は 一体何者なの?
先々週ディスコ 今週バー たまにゃ一緒に飲みたい
シングル『Calling』にはライブ音源も収録されているこの楽曲、かなり畳み掛ける系の楽曲で
唄ってみるとすごく難しい。
歌詞は、引用部分にもある惚れた弱みをずっと唄っている内容と思う。
「一体何者なの?」と言っているけど、この時代の言葉で言うなら“アッシー”だよね?
でも、すごく好きでいつか報われるならいいさって感じで尽くしちゃってるんだよね。
FEEL MY LOVE 二人ガードレールとCRUSHしても
なんかおまえだけ助かりそう…
とか言ってて哀れになってくるよw
でも「どこまでもオトモしましょう」「最後は僕が笑う」って宣言しているし、
そこまで言うならもう気が済むまで頑張ってほしいw
・『HOT FASHION』
だけど哀しいかな 最先端の話題は
地球と自由と革命のカラミ
(略)
ありもしない女線(めせん)をビンビン感じたり
(略)
主題のウワベを語るデートはもう最低
(略)
Bye-bye 知らないこと知らないといえない
(略)
Bye-bye 何でもすぐ古くなる人種
どこかの虐殺への怒りさえおいてきぼりだよ
これは、社会への皮肉を多分に含むベクトルの曲だと思う。
ここまでに聴いてきたアルバムに比べると、この『RISKY』という作品は、『GIMME YOUE LOVE』しかり
『HOT FASHION』しかり、早口な曲が連続して収録されていて
「早い! 目が追いつかない、歌えない、難しい!」
というのが最初の感想だったなぁ。当時中2くらいだったから。
こういうテンポでずっと畳み掛け続けている曲とは、人生でもここで初めて出会ったようなもんだった。
しかも、歌詞の内容が中2には読解できなかった。
今読んでみれば、「情報化社会の、情報が溢れるが故にひとつひとつの情報が軽くなり、人間も薄っぺらくなる」みたいな
皮肉を唄っていると読める。
実際に情報化社会そのものもこのCDがリリースされた時点と比べると、さらに輪をかけて発展し
この「情報化社会の皮肉」というのも、みんなが直接肌で感じられる環境が成立したと思う。
Twitterでいかに情報が素早く流れてきて、それが大騒ぎになったかと思うと、
1ヶ月も経たずに完全に忘却の彼方へ流れ去ることか。
その場その場で心を痛めたりするのも、本当に心を痛めているというより、
まるでエンタメを消化するのと変わらなかったりする。結局は他人事なんだから。
情報をただ「消化」している。今じゃ「感動ポルノ」なんて言葉もあるがまさにそれ。
そういう社会に今生きている中で『HOT FASHION』の歌詞を読むと、まだインターネットの普及する時代でもなかったのに
まるで見てきたように今を唄っていると思う。
歌詞に出てくるのは「文芸雑誌」の斜め読みとかだけど、
ランボオ 詩人になって星をながめたい
なんてところは、ただ流れていくだけの情報に翻弄されるのに疲れて、スローライフや丁寧な生活や
デジタルデトックスに興味が湧く心の動きと同じではないだろうか。
なんて鋭さだ。
・『VAMPIRE WOMAN』
一男去ってまた一男 ろくな噂を聞かないけど
百聞は一夜に如かず 体で確かめてみたい
魅力的な女性をヴァンパイヤに喩えた歌。
どこがどんなふうに魅力的かを表現している部分も以下のような感じで面白い。
ケバいドレスも負けそうなスタイル
気絶しそうな 電光石火スマイル
それに、『ビリビリ』で最後に「意気地なし野郎に成り下がろう」と言って危険を回避したときも
最後の最後にそういうオチを付けるところが面白かったのだけど、『VAMPIRE WOMAN』でも
そろそろ君にもツキがきた
バンパイアウーマン 朝の光を 全身に浴びても
You'll be allright
と終わっていて、あるエピソードにちゃんとオチがつくような終わり方しているのがいい。
(↑allrightはLがひとつ多いんだけど原文ママ)
・『FRIDAY MIDNIGHT BLUE』
心も踊るWEEKEND 憂欝な彼(ヤツ)はTAXY DRIVER
(略)
本当は売れない絵描きなのさ このベレーは制服じゃない
(略)
家賃不当値上げ 来月大家と裁判 その費用のためのTAXY DRIVER
(略)
なまけものと 他人にいわれても 反省できないのさ
(略)
「現実」乗車拒否できないのがつらいところ
乗られても できるだけ口聞かないようにしてるよ…
仕事の歌のひとつ。
この曲の場合、主人公は絵描きをしながら日銭を稼ぐためにタクシー運転手をやっている設定。
私が言うB'zの「仕事の歌」というのは、こういう架空の登場人物とその人生背景を設定して、
キャラクターソングみたいなのを書くことを指すw
しかし、歌詞はタクシードライバー視点では書かれていない。
歌い手はこのタクシードライバーを「彼(やつ)」と呼んでいるので、当人ではなくて傍観者みたいな感じ。
B'zには曜日が出てくる歌がいくつかあって、これは「金曜日」と「月曜日」が出てくる。
特にタイトルに金曜が含まれるから、金曜の夜になるとこれを口ずさんでしまうことがある。
(それにしても歌ネットのこの曲の歌詞だけ誤字脱字多すぎでは?)
特に、金曜の夜なのに何らかの理由で気持ちが軽やかでないときにはぴったり!w
ミニアルバム『MARS』
・『孤独のRunaway』
雨上がりの明け方 とっくにお前は消えていた
(略)
物を置かない主義のおまえの部屋に残されていた
サボテンが街を笑い
無理やり一言で言うと夜逃げの歌。
こんなふうに何もかも投げ出して突如行方をくらませる人はなかなかいないとは思うけど。
いたらそれはやっぱり夜逃げって呼ばれると思う。
(昔、同級生一家が夜逃げしたし、やっぱり「夜逃げ」と表現されていた。
家賃を繰り返し滞納したあとで、家具なんかも置いたまま一家全員で隣の市へ引っ越していった)
それでこの曲は、『FRIDAY MIDNIGHT BLUE』と同じで、「逃げた本人」の視点から歌われているものではない。
逃げ出したやつの友人か何かが、
今頃おまえはどこかで叫んでる like this!
という形で、逃亡者の心境を代弁するサビが流れるのだ。
このサビの歌詞のすごいところは
愛を殴ってみよう 義理を蹴飛ばしてみよう
傷ついて憎まれてもいいから
孤独のRUNAWAY 本当は誰もが 平和に見える毎日を壊したがってる
もしもあなたの心が 身軽なものなら
そこに長居は無用さ baby, here we go!
このへんの言い回し。
愛を殴ったり、義理を蹴飛ばしたり……。
それらは無形物であり、概念に過ぎないからもちろん殴ったり蹴飛ばしたりできないけれど、
「許されないのはわかって」いて、「いろんな物を無く」したかもしれないけど、戻る気もない。
そういう流れ者のしていることは、愛を殴ったり義理を蹴飛ばすようなことなのだ。
でも、心が身軽な人ならそれでいいんじゃん? というのがこの逃亡者の考え。
この逃亡者、大好きだった女・飲み仲間・順調だった仕事などをまとめて放りだしており、
そりゃこの歌の当事者(この中だと飲み仲間あたりに相当?)も「何がいやだったの」と訊きたくもなるわな。
この曲、『The Mixture』にも再録されていて、『MARS』版よりも全体の音作りがヘヴィになっていて、
更に楽器隊が全体的に前に来ている。
重たい音や高い音圧が好きな人は『The Mixture』版もぜひ聴いて欲しい。
90年代までと2000年以降では、CDのマスタリング時に目標値とする音圧がだいぶ違うと思う。
最近はもう「海苔」って言われているからな。
『孤独のRunaway』なんかは、波形を比べると顕著だから目で見ても楽しいと思うw
この「音圧の違い」だけでも、聞く人によっては「古臭い」と感じるだろう。
古い曲は現代に比べるとB'zに限らず全体的に音圧が低いから、それだけで古く感じる人がいたとしてもおかしくはないw
ちなみに『MARS』には、インスト曲(語り入り)『Mars』と
『Loving All Night』『Love&Chain』『LADY NAVIGATION』それぞれの英語版が収録されている。
アルバム『IN THE LIFE』
『IN THE LIFE』は思い出のアルバム。
私がB'zを聞き始めたのは『RUN』が出た直後だったので、周囲のB'zファンはみんな『RUN』か、
その1作品前のアルバムであるこれを聴いていた。
私も、クラスメイトにこの2枚を借りたところからB'zファン人生が始まったのだった。
・『Wonderful Opportunity』
イヤな問題 大損害 避けて通る人生なら論外
(略)
シンパイナイ モンダイナイ ナイナイザッツライフ
イッツオーライ
サビ終わりにあるこのフレーズはすごい。
「アイ」の母音でずっと韻を踏みながら、無根拠な「大丈夫」をぶつけてくるのが清々しい。
聴き始めた当時は、やっぱりこの歌詞の端々に読解できない部分はあったけれど、
それは私が子どもだったからで、そういう部分を抜きにすればなんとシンプルな歌で口ずさみやすいことか。
中学1〜2年の頃、学年でB'zがすごく流行って、同級生らの多くが
「シンパイナイモンダイナイナイナイザッツライフイッツオーライだよ」
って言っていた。
『IN THE LIFE』を貸してもらうまでは、「この流行語はどこからやってきたんだ?」と不思議だったw
2番のAメロの稲葉節も良い。
窓の外すがすがしく 晴れてれば晴れてるほど
哀しくなるのはとても寂しいことだと思います
この急に「〜ます」で締めるところ。
また、
ツラいおもいしないのはダサイね
(略)
トラブルは素晴らしいチャンス
みたいなところにも一貫した稲葉さんの人生哲学が含まれているように感じる。
この「チャンス」のところで、バックコーラスの大黒摩季さんの\チャンス!/って声が聞こえてくるのも良いw
・『憂いのGYPSY』
夕べの夢の中で僕のジーンズが
泥と埃にまみれていた
そしてそれを面倒臭そうにしかめっつらで洗ってる
自分がいた
とても幸せに汗をかいているように見えた
ただそれだけ
稲葉さんの書く「夢の歌」の歌詞には「夜に見る夢のこと」と、「将来の展望」の夢両方があるけど
この曲の場合は前者を描いている上の部分が、なんだかすごく味わい深いと思う。
「幸せに汗をかいて」いる僕は、タイトルでジプシーと言っているように、
人間関係のどこにも落ち着ける場所を見いだせないでいたさすらい人なんだけど、
ついに君に出会ったよみたいな感じの歌。
・『Crazy Rendezvous』
何考えてるのあなた 誘拐だわこれは
助手席で怒り狂ってるけどもう構うもんか
(略)
帰らせないよ 朝が来るまでは
好きなんだからしょうがない
あぶないよ こんなスピードで
飛び降りたら 死んじゃうよ
車に乗ってるシチュエーションの曲はこれまでにもいくつかあって、『夜にふられても』も運転中だし、
『OH! GIRL』も高速を飛ばしていたりした。
『Crazy Rendezvous』は、好きな女の子を強引にさらって車に乗せて走ってるシチュエーションw
女の子めっちゃ怒ってるw
でも、主人公としては
嫌われないように生きてきた 守ってばかりの性格が
自分で嫌になった今夜は 車線変更まで強引に行こう
という動機があってやっているみたい。
優柔不断やめたい! 人の顔色窺うのやめたい! みたいなことだろうね。
・『もう一度キスしたかった』
二人違う場所でしか 叶わぬ夢を持ってるから
わずかな時間しか 残ってないと知っていた
(略)
ふりかえるあなたを抱き寄せて もう一度キスしたかった
この曲は、『IN THE LIFE』を聴いて最初に好きになった曲だった。
哀愁感たっぷりのキャッチーなメロディが一発で刺さってしまった。
みんな『Wonderful Opportunity』の話をしているし、私ももちろん気に入ったけれど、
『もう一度キスしたかった』が名曲であることにももっと触れるべきでは!? と思ったw
(もちろん触れている同級生もいたが)
これの前奏や間奏にあるシンセリフが弾きたくて公式バンドスコア買ったw(弾けない)
・『WILD LIFE』
WILD LIFE メラメラ燃える恋の矢を握りしめて
IN THE WILD LIFE きまぐれ女 いつも追いかけてゆくよ
誰にも止められないけど
僕は暴走してるわけじゃない
恋の矢を握りしめて の おにぎり締めて の部分。
これは文字通りワイルドなライフの曲なので、がむしゃらに突き進んでいく系の歌詞。
以下のような部分が独特で好き。
「アナタにブーツは似合わない」と
シラけてぬかす奴がいつもいるけど
気にしてたら 日が暮れちゃう
(略)
カウボーイになりたきゃなれるように
RIDING ON THE HORSE
(略)
いつまでも誰かを羨みながらはヤメテ
BE WHAT YOU WANNA BE
これも『Crazy Rendezvous』にあるような「優柔不断はやめたい! 人の顔色を窺っていたくない!」
というのに近いものがあるメッセージ。
自分の欲に正直になろう、それがワイルドなライフ! って感じがする。
・『あいかわらずなボクら』
元気なうちに やりたいこと 見つけだしたいよ
大好きなひとに 会いたいときに会えればいいのにな
この曲は、ギターで練習したことがある(弾けない)。
コード進行はすごくわかりやすくて、C-G-F-G-CあとAとEをちょっと使うくらいだから
Fさえ押さえられれば簡単に弾ける曲……のはず……。Fを押さえるというのがギター初心者には最初の関門になるのだがw
すごくアコースティックな曲で、
「アルバムってこうやって締めくくるものなんだなぁ」
って思った。
B'zのアルバムでは、こういう(チルい)感じの曲で終わっていくことが結構ある。全部じゃないけど。
『RUN』とか。
アルバム『RUN』
・『THE GAMBLER』
問いかけを知らぬ人たちが にんまりまた噂する
どうせ儲け話なら もっと稼いで地球を買い戻せ
(略)
乗り込んでみよう 夢だけ握り締め
行き先ない 期限もない 黄金の列車に
『RUN』は名盤。全部名盤だが。
私にとっては、生まれて初めて「特定のアーティストのオリジナルアルバムCDという物を買った」のがこれに当たる。
『IN THE LIFE』と『RUN』を借りた後に、結局自分の手元に置いて繰り返し聴きたくなったので
まずは『RUN』を買ったのだった。
『THE GAMBLER』は、シングル編の『ギリギリchop』のところでちょっと触れたけど、
崖っぷちでの生き方の歌というところでこの2曲は通底している感じがするのだ。
前奏はパイプオルガンでびゃらびゃら始まる上、結構長い。
まぁ『LOVE PHANTOM』の前奏よりは短いか……?
――調べたら『LOVE PHANTOM』よりこっちの方が長いw
・『RUN』
アルバムタイトルともなっているこの曲、タイトルとなるに相応しい名曲。
シングル編の最初にも書いた、「自分が中学生の頃は、自分の人生経験がなさすぎるが故に
理解が及ばなかったものの、大人になったら突然刺さってきた」歌詞のうちの一つがこれ。
代表的なその一曲。
特に以下の部分。
時の流れは妙におかしなもので
血よりも濃いものを作ることがあるね
中学生にはこの一節を直感的に理解したり、共感したりすることは難しかった。
「血よりも濃いもの」が何を指しているかわからなかったので。
でも、成人する頃になって、ある日突然この意味を理解した!
人と長く付き合っていると、中には親族よりも親密で強い絆で結ばれる相手が出てくるという話をしているのだ。
「血よりも濃いもの」というのは、「血族でもないのに間柄が濃い」ってことだね。
そして、それは「時の流れ」が作り出すものだ。
最近また『仮面ライダーオーズ/OOO』を見返していたんだけど、まさにこんな感じのことが
映司とアンクと比奈の間で起こっていて、比奈が
「3人でいる時間が積み重なってたんだと思う。好きとか嫌いとかより前に」
みたいなことを言うくだりがあって
「時の流れは妙におかしなもので、血よりも濃いものを作ることがあるねぇ…」
と思った。
また、
よくまあここまで俺たちきたもんだなと
少し笑いながらおまえ 煙草ふかしてる
(略)
涙腺のよく似たやつが集まるもんだなと
(略)
約束なんかはしちゃいないよ 希望だけ立ち上る
だからそれに向かって
のようなパートでは、稲葉さんが松本さんのことを唄っているものとして聴くと、B'zというユニットが
長く続いていることが嬉しくなる。
『RUN』が出たときはまだデビューから10年と経っていないけれど、今なんかはほとんどその頃のペースを保ったまま
35周年を迎えており、楽曲の数もものすごく多いし、売り上げも途方もない。
そうやって活動期間が長くなり、作品が増えていくほど、この『RUN』という曲の重みも増してくるようですごい。
この曲は、「絆の歌」でもあるから
人間なんて誰だって とてもふつうで
出会いはどれだって特別だろう
というフレーズも良いなと思う。
その特定個人が特別だからその縁を大事にするというのではなくて、人それぞれはみんなふつうで
出会いということが縁であり、大事にするべきものなんだろうな。
それに、
歌えるだけ歌おう 見るもの全部
なかなかないよ どの瞬間も
というのもまた良いね。
B'zが「そのつもり」で曲を作ってるんだなって思うし、
「どの瞬間もなかなかない」っていうのも、頭でわかっていても普段から実感することはないから。
どの瞬間も、一瞬一瞬がすべて特別で、他のどの瞬間ともまったく違うっていうすごい世界に我々は生きているんだけど
「日常の繰り返し」とかに倦んでくると、これを忘れていく。
そういうときには例えば宇宙に目を向けたりすると
「自分は宇宙規模で考えるとなんてちっぽけなんだ」
ということに気付いて、色々思いを巡らせているうちに「繰り返しているようで繰り返してはいない」
ことにも思い当たる。
だけど、毎日決まった時間に起きて決まったことをして……という生活をしていると、何度も忘れちゃうんだよね。
そうすると、「歌にしよう」と思うようなテーマや出来事を探すときにも、本当はあるはずの何かに
なかなか気づけなくなっちゃうと思う。
「どの瞬間もなかなかない」っていうことを、いつでも思い出せるようにしてあれば
こうやって沢山の曲を作れるんだろうね。
・『Out Of Control』
ハイテクが進み、心の豊かさ遅れるわが国の
如何ともし難いところ なんてどうでもいいか
いやいやよくないな
(略)
女の人はとても素晴らしい でもヘンなコもいるよね
ホラ あっちこっちと くっついていくような八方美人タイプだ
社会批判の歌みたいなやつ。
例えば『HOT FASHION』とかに近い方向性。
これは、「Out of Control」だからつまり「思い通りにならない」ことの歌なんだけど、
週刊誌に対して
ぼやいても怒鳴っても無駄 ペンは剣よりも強いんだってさ
と言っているパートなんかもあって、稲葉さんが実際にパパラッチされたとかフライデーされたとか
そういうのがあったかどうかは知らないけど、この曲からは芸能スクープに対する
「はぁ〜やだやだ」
という気持ちが溢れ出ている気がするw
間奏にもよく聞き取れないブツブツ言うゾーンがあり、何かをすごく訴えているということがわかるw
・『NATIVE DANCE』
借りてた恋愛小説 さっぱりわからなかったよ
譲ってくれたビデオいかしてる いつも見てるよ
誤解のもと生みそうで おじけづいたけど
むしろ難解なゲイジュツ論 続けるほうが危なかった
なんだかエスニックなパーカッションの音が目立つ面白い曲。
これは、「背伸びをしていたけど、素直で飾らない自分になってあなたともう一度向き合うよ」みたいな歌。
それを「裸になって踊る」ことと表現しているのは面白いw
・『MR.ROLLING THUNDER』
Tell me who's crying, Mr.Rolling Thunder
Shout it out to the sky
Burn me out!!
(略)
家をなくし草は枯れ 腹が減らないとわからない
愛する人が何処かに 消えてしまわないとわからない
『RUN』というアルバム自体をかなりの回数繰り返し聴いたので、この曲もご多分に漏れず……
といった感じだけど、数あるB'z楽曲の中でも歌詞は相当抽象的な部類に入るような気がする。
「Mr.Rolling Thunderとはなんなのか」ということを考えるのは面白い。
・『さよならなんかは言わせない』
さよならなんかは言わせない
淋しそうに太陽が沈んでも
小さな星で愛しあった
君は今もきっと笑っている
『IN THE LIFE』では『もう一度キスしたかった』が刺さったように、『RUN』ではこれが刺さった。
これも同級生らがよく口ずさんでいたというのもある。
「さーよなーらなんかは いーわせないー」
のところがすごく耳に残りやすいので。
上に引用したサビの歌詞は最後のサビなんだけど、この部分は徐々に楽器隊が消えていって、
ボーカルのリバーブも消えて、反響のない声になりながら「笑っている〜」に入っていく演出が好き。
ミニアルバム『FIRENDS』
・『いつかのメリークリスマス』
部屋を染めるろうそくの灯を見ながら 離れることはないと
言った後で急に 僕は何故だかわからず泣いた
この曲は、特定のフレーズがどうというより、全体に漂う雰囲気がすごい。
最悪死別しているんじゃないかと思う。
歌詞の内容に「気がしていた」「追いかけた」「思った」「泣いた」…
すべて過去形で、何もかもが「終わったこと」だとわかるんだけど、もしそこに何らかのすれ違いとか
間違いがあったら、それを匂わすフレーズもあっておかしくない。
別に、失恋の歌の歌詞に、別れた説明となるフレーズがなきゃいけないということはないけど。
でも、上で引用した部分や「あれがいけなかった」という具体的な失敗の出来事などが書かれていないことから、
不慮の事故や病気で相手を失ったりという、人の意志の介在しない突然の別れがあったとも解釈できてしまう……。
離れることはないと言った後で急に泣くのには(本人も「何故だかわからず」と言っているが)
色々な心の動きがあると思う。
嬉しいとか悲しいとかの感情を懐くような具体的な出来事がなかったにもかかわらず、
何故か感極まって泣いたということだと思うんだけど、
例えば「今すごく幸せだ」っていうことが瞬間的にものすごく身にしみたりとか、
それを突然失うことに言いしれぬ恐怖を感じたことによる涙だと思う。
幸せなときって、同時に「こわっ」っていう気持ち湧いたりするからなぁ……。
しかもその予感みたいなのが的中したんじゃないかな、と思ったりする。
だからこの曲はこんなに切ない雰囲気なんじゃないかな……と思っている。
中学の頃、クリスマスの時期にラジオの電リク番組で
「クリスマスソングのリクエストと、お題◯◯についてのエピソードを添えて、電話でリクエストをください」
ってときに、ちょくちょくこの曲をリクエストしていた。
それで電話でラジオに出て話すこともよくあったんだけど、話したからといって必ずリクエスト曲も流してもらえるとは限らなかったんで
リクエストをした回数の割には、実際に流してもらえた回数は少ないw
まぁ、ウキウキするような曲調ではないしなぁ。(そういうのが考慮に入れられているかは知らないけど)
アルバム『The 7th Blues』
・『LOVE IS DEAD』
LONG NIGHT眠れないと 嫌な夢さえ見えない
背中にはシーツが汗ではりついてる
(略)
病状は悪化をたどるEVERY NIGHT
手の施しようがない
英語で電話するふたりの男の声から始まる一風変わった演出の曲で、しかもアルバムの1曲目。
このアルバムは、出た日から毎日朝の目覚ましに使っていたので、毎朝毎朝
謎の外国人がB'zについて話す声で起きる格好となったw
当時CDラジカセでタイマーをセットして、朝7時に自動的にCDが再生されるようにしていたから。
あまりに繰り返し聞きすぎているので、例えば寝付きが悪い時は
「眠れないと 嫌な夢さえ見えな〜い」
という部分を皮切りに脳内再生が始まる。
風邪や喘息で具合が悪いときなんかも
「病状は悪化をたどるEVERY NIGHT」
と脳内で唄ってしまう。
しかし、実際この曲はシンプルに失恋の曲だと思う。
しかも、曲調はかなり激しいので、失恋ソングとしてはだいぶ力強く感じるw
またその「失恋者」や行き場のない心情のことを最後に「おいてきぼりの亡霊」と表現している。
・『闇の雨』
冷たい雨 月曜の町
きみはひとり 車拾い シートに体をあずけ
静かに息をついてる
今日まで 傷つけた人のことなど 想わない
月曜に雨が降ると脳内で流れてしまう曲。
「今日まで傷つけた人」っていうのは、どういう人のことを指しているのだろうといつも思う。
実はこの歌の主人公のことを指している、とか。
つまり「俺の気も知らないで」を言い換えた説。
もしくは、知らず知らずに傷つけたどこかの誰かのことだろうか。
・『MY SAD LOVE』
何の理由で俺を選んだ 追憶にしろ忘却にしろ
リリーフするだけじゃこっちもいい迷惑だぜ woman... Oh yeah
すでに恋愛感情はないと 君は安心して見せているけど
ノスタルジックに想われるヤツの方が かっちょいいんじゃないの
イケない 全部忘れてよベイビーそして俺を抱いて
自分に自信がない人の歌かも。
少なくとも自信満々とは程遠いと思う。
「なんで俺を彼氏に選んだのか」、その理由を説明されないと落ち着かないみたいだし。
ほんとに好きなの? なんで好きなの? 嘘じゃない?
みたいなことを色々考え続けていそう。
しかも、元彼のことも知ってるというか、相手が自分の彼女になる前から知り合いで、結構な時間「見てきた」んだろうなぁ。
不器用な人の歌という点では『YOU&I』や『ROCK man』にも通じるところがあるけれど、
どれも不器用さのベクトルは異なるところが面白い。
・『Queen Of Madrid』
とおりすぎてゆくだけの人たち あんたらいつも
それでもいい 羽をのばしておくれよ
仕事の歌のひとつ。
つまりロールプレイのような形で作詞がなされている。
文字通り「マドリード」を舞台にした歌だとすれば、おそらく「侵略の歴史をごらん」というのは
半島戦争のことだろう。聖戦のイベリア。
この歌の主人公はおそらくマドリードの宿屋の主人(女将さん)なのだろう。
そんなロールプレイで作詞ができるのがまたすごいし、面白いよね。
・『ヒミツなふたり』
天井裏に アレをかくしとうっこ。今晩(アレだよアレ)
そしておまえの後ろから 忍び寄る
どれだよw
相手のことを沢山知りたいと思うこともあるし、逆に知ってもしょうがないこと、知りたくないこともあるよね。
知らないことがあるうちの方が興味が湧くという側面もあるし。
そんな、人間関係における秘密とかミステリアスさとかを題材にしている曲だと思う。
サビの入りの歌詞が
「やんなっちゃうよ」
なところが、稲葉節を感じていいw
・『赤い河』
止まらない いつまでも このくやし涙
理解りあえない 人たちから遠ざかりたい
本当の子供の頃は、そういう気持ちわからなかったな……。
今はすんごいわかるけどw 理解りあえない人たちなんて、「遠ざかる」以外に対処はないしw
救えない 引き裂かれた心を誰にも
逢ってみたい このボクを求める人に
(略)
FIND ME NOW 宇宙の果ての惑星で悩むボクを
(略)
小さな ヒトの苦しみもまた塵のよう
帰るよ 限られた自由を叫びまくろう
漠然と「誰か助けて〜」とか「誰か見つけて〜」とか思うことがある。
表現者には多分わかってもらえる気持ちのような気がする。
表現者って、ずっと何か心が叫び続けているのを、作品という形に昇華して吐き出さないとやっていられないし
この心の叫びが誰かに届けぇええ!!! みたいな気持ちも持っていると思う。
全部の表現がそうではなくとも。
吐き出さなきゃいられない。どうせ吐き出すのなら誰かに届け! とは思っているはずだ……。
私だけじゃないだろう、そう思いたい……。
この曲の主人公は自分なりの悩みや苦しみがあって、最終的に宇宙に思いを馳せたら
「自分の悩みはちっぽけかもしれない」
というところに到達したんじゃないかと思う。
「赤い河」というのは、色々な隠喩であることが考えられるなぁ。
血の流れとか、はたまた大地の割れ目(MR.ROLLING THUNDERに通じる)とか、。
血の流れっていうのも、自分の体の中を流れている血流、命そのものを指しているだけでなく、
「血脈」つまり、自分という命に至るまで受け継がれてきたヒトとしての世代交代の歴史とか。
・『Sweet Lil' Devil』
うまい言葉で俺を攻撃してくる硬派な奴らより
素っ裸でいきなり抱きついてこようとしてる
おまえの目付きの方がぜんぜん今は怖い
(略)
悲しい 動物だぜ オトコは本当に(Oh yeah)
(略)
待ってよ そのかわゆい顔はひきょうだぜ
消えてよ 見えないところまで飛んでいけよ
まじかよ そりゃまずいよ誰か助けてよ
小悪魔にオトされるまでの歌。
素っ裸でいきなり抱きついてくる女の子? 確かに怖いw
「きらい」とか「脈はない」とか断言していく歌も珍しい。(最終的には陥落しているようだがw)
『YOU&I』の素直になれないってのとはまたちょっと違う雰囲気もあるし。
・『もうかりまっか』
まさおが 借金 ふみたおして
とんずらこいて もうたらしいわ
(略)
もうかりまっか じゅんちゃん
どう思う? 笑いが止まりまへんわ
アルバム曲だなぁ〜としみじみ思うw
「まさお」とか「じゅんちゃん」がいきなり出てくるしw
なお、「田中はん」も出てくる。
この曲には、特にメッセージ性とかは何もなくて、大阪✕ブルースみたいなざっくりした雰囲気だけでできている感じがするw
こうして見ると、『The 7th Blues』というアルバムは、全体的にブルースをテーマにしているとはいえ
曲のノリとかテーマとかはすごくバリエーションに富んでいると思う。
アルバム『LOOSE』
・『ザ・ルーズ』
みな就職活動そわそわはじめ僕はいまだに家庭教師
かわいい娘ひとり いかついヤツ1
問題のある態度こらえてレッスン
仕事の歌「大学生家庭教師編」。
この曲は、もう全部歌詞面白いから、面白いところを引用しようとすると全部貼り付けることになってしまうレベル。
でもそうは行かないから、みんなに自分で歌詞ページに飛んでもらって曲も聴いてほしいんだw
周りの大学生たちはもう就職活動始めてるんだけど、自分は将来何をどうするか見えてこなくて
なんとなくルーズに家庭教師バイトを続けている……という歌。
生活感のリアルさも伴っていて、ふふってなっちゃう部分がいっぱいあるし、
シングル編なんかでも時々あったような「聞こえるか聞こえないかくらいのギリギリのボリュームで
ブツブツ言ってる声が混ざっている」間奏もある。実にB'zらしい1曲だ。
ブツブツゾーンは、中央あたりの位相では
ハヤクオワリタイ ヤッテランナイベイベ
ハラモヘッタヨ メシハマダカ
と言っていて、右チャンネル寄りの位相で
「さぁどっからやろうかなあ
ちょっとそのページやりな(?)よ そうそうそうそう…
オーケーそっからいこう、そっから
お父さんとお母さん期待してっから しっかりやってくれ…!」
2番にも同じ構成の部分があり、中央位相では歌詞カードにあるカタカナ歌詞を唄ってるんだけど
右チャンネルで
「さあ〜テストどうだった?
おっ いいねいいねいいねいいね、予想以上じゃん!
オーケーもう今日はもう、勉強やめよ!
それじゃ君の将来の目標っていうのを教えてくれ」
と言っている。
さらに2番の後のラップみたいな部分は
シャキシャキ 流れる タイトなリズムに
無理やりノルのは僕にゃ無理
ハァ〜633カッコ4にタイトにこりゃまた縛られ
旅に出るのが あ〜また遅くなる…
と言っている説が濃厚。
この部分だけは、AWAに歌詞として掲載されていてなんでだろう? と思うw
それから、2番Aメロ「家賃なんて払いたくない」の直後には
\はらえねー!!/
というコーラスがあったりするのもめっちゃ稲葉節だと思うw
ここまでに色々な職業ロールプレイの歌があったわけだけど、この家庭教師編が一番生き生きしている感じがする。
やっぱり、稲葉さん自身家庭教師(塾講師?)のバイト経験があるから、そこからリアリティがにじみ出てきているのかもな
と思うし、この『LOOSE』というアルバムの”ゆるさ”というコンセプトにおいて、1曲目に
モラトリアムを題材にした曲を持ってくるところも面白いなぁと思う。
・『夢見が丘』
先生、あなたの言葉が思い出せない
優しい瞳に何を学んだのだろう わからない
(略)
出逢い 別れ 土に埋もれ
雨が止むように消えてゆく
「B'zの歌詞の一部で楽曲を特定する技術」に関するTwitterハッシュタグを作って遊んだ話を
シングル編で書いたわけだけど、そんなことをやることになった大元はこの曲。
せらさんとイベントの帰りに晩御飯を食べるため適当な鍋か何かの店に入ったら、
そこではずーーーーっとB'zが流れていた……ということがあった。
そのときに、B'zについて話すことになった。
私はせらさんに比べれば結構B'zに詳しい方で、せらさんはサークルメンバーのじゅんかさんがB'zファンである影響で
「色々曲を聴いたことはあるけど、タイトルと楽曲は一致していないくらいの知識レベル」
というような話になった。
そこで、せらさんが
「先生の話が思い出せない曲わかる?」
と言った。
私は少し考え
「それ……夢見がwwww丘wwwwwwwじゃない???wwwwwっw」
と答えた。
タイトルは分からないけど、曲の一部の歌詞が耳に残っていると、『夢見が丘』は
「先生の話が思い出せないやつ」
ってことになるんだ。
そして、これは「B'zの歌詞の一部で楽曲を特定する能力」を試すやりとりになっていると気付いた。
もし「(先生の)授業の内容が使えないやつ」って言われたら『恋心(KOI-GOKORO)』だったんだろうと思ったし
B'zの歌詞って特徴的な言い回しが沢山あるから、そこだけを切り取って「ってやつ」って付けたら
B'zファンは曲を瞬時に特定できる。
それはどんなアーティストにも言えることだけど、B'zの場合って取り出されるフレーズ自体が
そもそも独特な言い回しになっている率が高いと思う。
「先生の話が思い出せないやつ」
って、他のアーティストになかなかないのでは?w
ある意味『夢見が丘』はその象徴であったとも言える。
あまりB'zに詳しくない(自分からは聴いていない)人の耳に、このフレーズだけは残ったわけだし。
そんなことがあって結果的に今こういう記事を書くことにも繋がっているわけだし。
そして、それはそれとして私は『夢見が丘』という曲がすごく好きだ。
この曲で使われている音色すべて好きだ。
出だしのシンセピアノみたいな音から、ギターや、ドラム・パーカッションに至るまで、
日本人の「哀愁ソング」のツボにザクザク来る音色と調だ。
上に書いた話をするのもあって、先生の言葉が思い出せないくだりを引用したけど、
歌詞としても全編に亘って、日本語の美しさが際立っているし、最後のサビに入る前のブリッジなんか特に
心にぐっと来るよ。
アルバム楽曲の中で好きな曲を選んでって言われたら、この曲は3本の指に入ってくると思う。
そもそもこの『LOOSE』というアルバムの全体の流れや収録曲全般好きなんだけどね!
また、
会いたい 嗅ぎたい 抱きたいよ
というフレーズにもちょっと注目したい。
稲葉さんは、匂いフェチか、そうでないとしても人を匂いで識別しがちなのだろうと思う。
よく匂い、香り、嗅ぐ行為が歌詞で描写される。
・『消えない虹』
消えない虹を見つけてくれ
そしてもう泣かないで
何かを変えられなくても
何かは始まるから
何かを変えられなくても何かは始まるって良いよね。
大変なこととか、辛いこととか、嫌なこととかあったとして、それが考えても変わらないし解決もしないことだったとしても
別の何かに意識を向けようとするだけで、物事や気分が上向いていくことはある。
でも、そのキッカケがないといつまでもうだうだ苦しんじゃうのが人の性だよね。
そういうときに、「何かは変えられなくても何かは始まるから、そっちのことを考えよう」って思うクセが付けられれば脱出が早くなるね。
・『敵がいなけりゃ』
でも 敵がいなけりゃ手もふるえる
他人のふしあわせも探してる
どんな奴でもとりあえず叩く
(略)
派手なブームなんかはちょうどいい獲物よ
これはかなり皮肉な歌。
ただSNSはしょっちゅうこの様相を呈しているので、この曲が出たときよりはみんな思い当たる節が増えていると思う。
この曲が出たときは携帯電話の普及率すら今ほど高くはなく、大学生でも持ってる人と持ってない人がいた。
私は持ってない人だったしね。
インターネットなんかもっと普及していない。
みんな家にPCもないしネット回線も引いてない。なんなら契約もADSLがなくて、ISDN回線ダイヤルアップだったかもな。
だからそのくらいの通信テクノロジーの時代に、「今のSNS見るとよくわかること」をもう書いてるっていうのは
稲葉さんがそれだけ人間の本質を見抜いているということでもあるし、人類ってのは
テクノロジーが進んでもそうそう変わらないっていうことでもあるだろう。
むしろ、人類は進歩していないのにテクノロジーが進んじゃったせいで、余計にその本質が
表面化しちゃってるのが今じゃん、と思うし……。
早い話が、
「誰でも良いから“こいつは叩いてもいいんだ”という標的を見つけて騒いでいないと自分を保てない人」
のことを唄っている。
最近だと『都市伝説解体センター』でもかなり具体的且つリアリティを伴った状態で
「ネットで無責任に人を叩いて面白がっている市井の人々」
を描いていると思ったんだけど、うん、まぁあれもすごく『敵がいなけりゃ』だね。
「軽いでっち上げくらい、したって良いでしょ悪いのは向こうなんだから因果応報
いやぁ〜派手なブームなんかは叩きやすくて良いなぁ、叩き棒を見つけやすいのが良いところだよね」
てな感じのことを、自覚的に開き直って思っている人はいないと思うけど、実態はそれだね
という歌だと思う。
ところで、このあとに収録されている『砂の花びら』という曲も聴いてほしい。
歌詞の考察はしないけどw
・『BIG』
作るんじゃなかったな スペアキーなんてもの
ロマンチックな響きはガラガラガラと壊れた
昔の男のことを忘られないと
どうして俺の部屋におまえは男を連れ込むか
すごい歌詞だな、いやマジで「どうして」だよw
彼女が、彼氏の家で元カレと浮気したってことだよね? よくわからない感覚だな!
そりゃびっくりする。
でもそれを
こんなことでこんなとこで
俺は何をわめいている
いじめられても笑い飛ばす
明日の俺は今日よりもビッグ
に繋いでいくのもすごいよ。
ベクトルが全然違うけど、このふたりどちらも胆力ありすぎるだろw
もうすでにBIGだと思うよ。
・『drive to MY WORLD』
ドライヴしよう知らない世界へ
道路地図なんかは見ないで
家へと曲がる角を反対に曲がったらいいよ
(略)
ボクだけを待っている
新しい言葉が生まれる MY WORLD
B'zってドライブというシチュエーションを扱った曲が多いんだ。
――ということを、ここまで読んでいる人や往年のB'zファンは感じていると思う。
このシリーズ記事には、ドライブの曲を全部載せてきたレベルだし。
この曲では、無作為な方角へ向かって冒険したり、寄り道を楽しんだりするようなドライブを描いている。
だから“冒険心”を持った曲のひとつでもあると思う。
冒険心の曲もこれまでに色々出てきたけど、これはすなわち「冒険心✕ドライブ」の曲ってことだね。
一見いつものと同じとしか感じられない日常の中から、異なるルールを見つけ出したり忘れていたものを再発見したり。
外食で喩えるとわかりやすそう。
いつもこれ頼むっていう、自分にとってリスクのない「安牌」なメニューってあると思うんだけど、
時々気分を変えて季節限定メニューに挑戦してみたりする。
そこには「お気に召さないかもしれない」というリスクがあるんだけど、守りに入ってばかりだと
「新しい言葉」は生まれてこないんだよね。
当アルバム収録の『ねがい【BUZZ!!】STYLE』もカッコイイから聴いてくれ〜。
ミニアルバム『FRIENDS�供�
・『BABY MOON』
氷がグラスで音たてるたびに
僕は狂った犬になって 噛みそう
(略)
ああもうどうでもいい いっそ始めてしまおう
ねぇ ギクシャクしてみよう
あまりにも淫靡な雰囲気が漂うからシングル化を躊躇った結果ここに収録されたのでは?
と思うくらい稲葉さんの色気を感じる楽曲なのだが。
「ギクシャクしてみよう」って面白いね。
・『ある密かな恋』
夢の中で また君とつきあえた
(略)
雑誌で君を またみつけた
(略)
彼女に話せるわけない こんなやばい気持ちを
彼女がいる状態で、雑誌に載っているような相手に恋をしてしまって、夢にまで見ている、と。
芸能人ガチ恋ソングみたいな感じかな。
君を想って この後ずっと 頑張ってゆこう 何も変わらない
で曲が締めくくられるのもすごい。
アルバム『SURVIVE』
・『DEEP KISS』
やはり現実は渋い
渋い。
この渋いは、ギャンブルとかの「今日は出が渋い」に近い“渋い”なのだろうな。
強力な寂しさに負けない
アイアンマンになりたい
ちょっとやそっとではひび割れない 石のように
そんな貴方にオススメの曲がありますよ。
B'zっていうアーティストの『ROCK man』っていう曲なんですけど。
髪を切ってちょうだい
しゃべりかた変えてちょうだいって
あいつまるでどっかの先生
久々に登場、「先生」。
これまでに、『恋心』や『夢見が丘』でも先生は登場してきたのだけど、ここでは「口うるさい人」としての登場だ!
比喩で
しなるムチのような意地がある
(略)
黙って研ぎつづける才能 ナイフのように
というのが出てくるところも良い。
・『スイマーよ!!』
この曲について語りたいことが多すぎて、全部言い出したら数ツイートに亘ってしまう。
だからもうブログで書こうと思った。
この記事を書く大きな目的のひとつとなった曲、『スイマーよ!!』。
本当に言いたいことがいっぱいある。
やっとこの記事のサビ(一番書きたかった部分)が来たような感覚だ。
まず、歌い出しが「でもね」。
2番の歌い出しにいたっては「っていうか」。
はぁ〜……最高ですね。
いきなり逆接の接続詞から入るか? 入らんやろ普通。最高。
「っていうか」も歌詞ではそうそう使わないし。
使おうとすると、「“っていうか”という語彙が出てきても浮かないような、全体の雰囲気や統一感」を考えないといけないから
迂闊に「っていうか」だけを用いるということはできないわけで。
そしてこの曲、隠喩が大胆かつ分かりやすいので、「隠喩というのはこういうものです」という教材にできそうなレベル。
隠喩っていうのは、「喩え話」なんだけど、「のように」と直接喩えないもの。
「のように」って言っちゃったら、直喩だからね。
『川の流れのように』は直喩だよ。
この歌詞の場合は、人生や精神状態を大海や川の流れに、人を泳者に置き換えている。
そして、「人生は大海原を泳ぎ渡っていくようなものだ」とは言わない。これが隠喩。
サビの歌詞が隠喩の面でも、エンカレッジメントの面でも素晴らしい。
感情の波をクロールで横切ってゆこう
永遠の河をゆくスイマーよ!!
(略)
純情の海をクロールで横切ってゆこう
僕らは悩み多きスイマーだ
もちろんここ以外にも全体に亘って、泳ぎや水中にまつわる隠喩が多数出てくる。
沈んでゆくのも平和に浮かんでるのも
泡のようにはじけとぶのもいい
というのは、たとえば「生き方(泳ぎ方)」に決まりはないから、その人のペースで泳ぐなり立ち止まるなり、
太く短い人生を生きても良いということだろう。
または精神状態に当てはめてみてもいい。
どんな泳ぎ方をしたって、誰かに咎められることじゃないさ、みたいなノリが感じられる。良い。
いつ誰のところにどんな大波が来るかはわからないし、それをどう捌くかもその人次第だ。
でも願わくは、
堂々としてるフォーム なんかたぶんそんなカンジで
きらめきを見逃さないように
泳げたらステキじゃない?
そういうメッセージに心打たれ、
「そうだよなぁ、波はいずれ過ぎ去るもの、とにかく泳ぐのをやめないことだ。倦まず弛まず!」
という気持ちにさせてくれる。すごく良い応援歌。
シングル『ultra soul』に収録された『スイマーよ2001!!』は、
テレビ朝日系『世界水泳福岡2001』大会公式テーマソングとしてタイアップされた曲なので、
実際に世界レベルの土俵(水上)で闘っている競技選手たちを勇気づけてくれていたんじゃないかと思う。
私も中学の頃は水泳部に所属して市や県の大会なんかにも出ていたから、
水泳という競技の経験がある者としてのこの曲への思い入れが、他の人より強いというのがあるのかも。
逆に、泳げない人も感じるところがありそうだし。
水の中って思うように進まなくて、まるで夢の中で重い足を引きずって全力で走ろうとしているときみたいな
デバフが元々かかるよね。水の抵抗があるから。
だから、泳ぐっていうのはただでさえ、抵抗に逆らってもがくという動作である。必然。
人生も、抵抗とか障害とか、思い通りにいかないことだらけじゃない?
そして、その中でみんなが各々のやり方でもがいているはずなんだよね。
泳ぎで速さを競ったことがある人間としても、泳ぎを人生に喩えるのは納得感があるし、
逆に泳ぎが苦手な人も、泳ぐことの大変さが人生の苦労にオーバーラップするだろうから、いずれの場合にもやっぱりこの隠喩って伝わりやすい気がする。
「なんかたぶんそんなカンジで」っていうフレーズの、音節無駄遣いっぷりもすごいよね。
シングル編の『ギリギリchop』の部分でも
気持ちよかったりなんかしたりして
というフレーズには音節の無駄がすごくある、贅沢な作詞だということを書いたんだけど、
「なんかたぶんそんなカンジで」もだいぶ抽象的な言い回しな上、「なんか」「たぶん」「そんなかんじ」の3つを連ねている。
無駄が多いことは余裕があることの裏返しなので、全然悪いことじゃない、むしろ良い!
私だったら、何かもっと意味がある言葉を選んで作詞しようとしてしまうだろう!
でもこの何も具体性のない「なんかたぶんそんなカンジで」の部分は、歌っていて気持ちがいい!
内容がなくても、歌っていて気持ちよければそれでいいなんてことは、もっとザラにあっていいくらいだよね!!
ボカロ曲の『何となく言ってみたい言葉』みたいに!
林原さんも
「無駄と思うこといっぱいしてる人は輝いてる」
って、『おやすみなさい 明日はおはよう』の中で歌っていたぜ!
無意味なパートもその語感が心地よければすべてヨシだぜ!! なんかたぶんそんなカンジだぜ!!
なお、シングル『ultra soul』に収録されている『スイマーよ2001!!』の方では、
「ストロー噛むなら僕を噛んで」が
ストロー噛むなら僕のを噛んで
となっている。たった1文字だが、急に具体性が増した。
なんかたぶんそんなカンジの具体性のなさに比して、急にここの解像度上げてくるのなんなん。
あと2サビのあとにも
無心に進め 完全に自由な世界
というフレーズが足されている。
のみならず!!!
ちゃんと楽曲のリアレンジもされていて、出だしの音作り、ミックスとかが結構違うので聴き比べる楽しみもある!
ライブ映像の公式版がYouTubeにないことがもったいない。
みんな、Blu-rayやDVDを買ってライブ映像も見よう!
アルバム『Survive』は名盤なので、『スイマーよ!!』を聴くためにもぜひ買ってほしい。
(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)
この記事はここまで。
アルバムとしては、このあとに出た『Brotherhood』も良いし、さらにその次の『ELEVEN』も良い。
『GREEN』の中には、たとえば『Warp』みたいにやっぱり歌詞が趣深いと思うものも当然あって、
まだまだピックアップしようと思えばできるけれども、1記事が長くなりすぎる。もう十分長いのにw
何より、ここに掲載しなかった曲、以降のアルバムがつまらないという話ではないわけで、
リスナーそれぞれの好みや感性にしたがって、自分の解釈や考察、「好き」の深堀りをしていってほしいというのが一番だ。
この記事では、その役割を果たすのには書きすぎなほど私の好きを書いたと思うw
私が一番訴えたかったことは、もしかしたら
『スイマーよ!!』の隠喩が美しいし名曲すぎる!
に尽きるのかもしれない。
しかもこの曲がリリースされたのが1997年なので、来年になったら『スイマーよ!!』という曲が30周年を迎えてしまう。
ということは、『Survive』より上に出てくる曲は当然すでに30周年を迎えているわけだ……。
そんな30年近く昔の曲である『スイマーよ!!』だが、
「みんな! 頑張って、どんな荒波もクロールで横切っていこうな!」
というメッセージは普遍的なものであるため、色褪せた感じがしない。
シングルのA面曲ではないため、あまりB'zの曲として知られていないかもしれないが、
もっと聴かれたらいいのにと思う。
また、それより前の曲だって、改めてまだB'zをよく知らない人々に再発見されたら良いなと思う。
最後にもうひとつ、私とB'zにまつわる思い出(?)に触れておきたい。
何度か記事内で、中学のときに学年でB'zブームがあったことを書いた。
その後、学年ではユニコーンブームとミスチルブームも訪れたのだが、一緒にB'zを聴いて、一緒に歌っていた友達が
ミスチルにハマって
「まだB'zなんか聴いてるの?」
という言い方をしてきたことを今でも覚えている。
「まだ」「なんか」。割と刺々しい言い方だw
別にそれに対して怒っていないが、
「この若者にありがちな感覚はわからなくはないが、こういう言葉は良くない」
と思った。
流行にいち早く飛びつく方が、同じルート上の「先」に立っていて、そこへ一緒についてこないやつは「遅れて」いるんだ
みたいな感覚を若者は懐きがちじゃないか?
「もうそれダサいよ、時代遅れ」みたいな。
私は人生でそのとき初めて、友達から遅れている扱いをされてそういう価値観(別のコンテンツに移行しないやつはダサい)が
存在する事実に直面したという気がする。
まぁ、自分は日々進歩しているのだと思いたい気持ちはわかるが。
そもそも人間は同じ一本道の上を歩いているわけじゃないのだし、「何を好きか」に進んでいるも遅れているもない。
私は、あのときその言葉にしたがって
「じゃあB'z聴くのやめるか」
ともならなかったし、
「じゃあ意地でもB'z聴くわ」
と思ったわけでもない。
ただ、B'zはそのあとも好きだと思えたから好きなままなのだ。
好きになってから30年以上も経って、こんな記事を書くくらいにはな!

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