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謎解き検定とは

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仕事の中でSCRAP出版の存在を知った。
そして、「都市伝説解体・センター試験」や「Dr.STONE謎解き」イベントなどの、リアルで行われる謎解きイベントに連続で参加して経験値を積んでいく中、
あるとき本屋で「謎解き関連本」のみの棚を発見し、そこで謎検の過去問集を1冊購入した。
謎検対策問題集2024 春
SCRAP
SCRAP出版
2024-03-22


そのときは、まだ受験に対してそこまで「よーし受けるぞ!」感はなかった。
単に、どのような問題が出て、それがどのようなルールに基づいて作問されているのかというようなことに興味があった。
だから、この最初に買った問題集では、2024春開催時の問題全50問を、時間度外視で解いてみることにした。
何も予備学習を挟まずにSCRAPらしさの詰まった謎解きに立ち向かったとき、私はそれにどれだけ対応できるのか、
そういうところに興味が湧いたからだ。


本来ならば60分中50問をどれだけ正答できるかという試験形態だが、時間度外視で
わからない問題に数日向き合い、ある瞬間に閃きが訪れるのを待ってみたりした。
それでもどうしてもわからないものがいくつもあったので、本購入から2週間ほどして、ついに解答と解説のページを読み始めた。

そこでわかったことは、私が解けなかった問題のほとんどは、「この回ですでに出題された問題の中にヒントがあるもの」ばかりだった。
例えば、問33を解くためには問16を見返さないといけない……といった具合だ。
「少し前に出た問題に戻ってそこからヒントを漁る」という手法自体、発想がなかったので
「謎検ではそもそもそういうこともよくありうる」という法則そのものを初めて知り、これからは覚えておこうと思うなどした。
こういう経験を積み上げていけば、多分まったく勉強しないよりは、少しだけ高得点が取れそうだ、きっとそれは確実だ。

しかし、かといってベンチマークのために勉強をあえて疎かにしてから一度本番に挑むというのもなんだかな、という気もした。
まぁ、受験記を書く企画だと思えば企画の一部としてそのフェーズは必要だったろうが、私は単純に
「一応はちゃんと勉強して力試しをする」
という受験がしたい。
それに、ちょっと勉強したからと言って、すごく良い成績が取れる気もしない。
この謎解き検定は、60分で50問を解きその合計獲得点数で級が決まる仕組みだ。
だから、繰り返し受けていく中で、徐々に点数を上げていくという成長も実感できるように作られていると言える。
それならば、一応初回からある程度勉強をして臨んだって良い。
そのうえで、2回3回と徐々に点数が伸びていけば、それはそれで面白いじゃないか。


そんなわけで、最初に買った問題集(2024春)を一通り解いたり、解説を読んだりしてみた結果として
「この問題を作っている人の思考回路やパターンをトレースする必要がある」
と考えた。
完全にメタ推理だ。
問題を作る人の立場に立つことは、暗号を解読するために暗号をそのものを作った人の思考に立つということと同義だ。
謎解きは暗号解読とかなり似ているので、考え方としては間違っていないはずだ。

そこで、次に「謎図鑑」を買った。
SCRAP presents 謎図鑑
SCRAP
SCRAP出版
2023-07-07


この本では、「どういう問題カテゴリが存在しているか」「題材の種類」「覚えておくと良い法則」などがまとめられているので、
作問者がどういうアイデアの中から暗号を作るかという源泉を知るに足る。
これがめちゃくちゃ効果絶大で、例えば
・26種あったらアルファベットを疑う
・12種あったら十二支や時間や月、星座を疑う
・13種あったらトランプを疑う
・7種あったら音階や曜日を疑う
・4種あったら方角や季節を疑う……
といった具合に、題材を特定するための候補を沢山頭に詰め込める。

また、上に書いた「何問か前に出た問題の中にヒントがある」というものに加えて、
・白くて見えていないだけで実は存在するものを想定する
・「レ」は反転・回転することで「フ」と読める みたいな文字変換が多数ある(a⇔g、p⇔qなど)
・海外では謎解きの題材として通用しないかもしれないが、日本人ならわかること(元号や「君が代」)も割と題材になりうる
というようなことを踏まえていないとなかなか閃けない問題もあることを学んだ。
これらは、もしかしたら「SCRAPはまぁまぁやるけど他はあまり出題しない問題傾向」なのかもしれない。
ほかの謎解きで見たことはあまりない。
強いて言えば「都市伝説解体・センター試験」では、問題冊子の問題をすべて解き終わって、もうそれには用はないと思いこんでいたら
第二部で問題集の中にヒントのある問題が出題されたということがあった。
これは「解き直し」みたいな要素がある点で似ている。


謎図鑑には、問題のカテゴリや題材がまとまっている上、右側のページには大抵例題も併記されているので
それを見ることで「こういう題材だとすぐに特定した上で、パターンに当てはめていけばいいんだな」という訓練がすごく捗った。
謎図鑑をよく読んでいる期間中に、Twitterのタイムラインに謎解き検定の受験受付もうすぐ締め切りよ〜みたいな告知ツイートがたまたま流れてきた。
「なるほど、ちょうど春検定の時期か」と、俄然受験の意欲が湧いてきた。
私は、さっそく2026春用問題集付きの受験申し込みをした。
問題集付きで申し込むと、書籍と受験をバラバラで申し込むより500円くらい安くしてもらえる。
もっと言うと、早期に受験申し込みをするとそれだけで初回参加者は安くなるっぽい。
私が申し込んだ段階では、もうその期間は過ぎていたのでそこまで割引されなかったが。

すぐに2026春の問題集が届いたので、そこでまた過去問や模試を解いていった。
やはり「60分で50問」という1問あたりにかけられる時間の短さが一番の枷であることを実感した。
問題集丸1冊と謎図鑑を読むことで、閃きの速度は格段に上がっていたが、
それでも60分の間に最終問題にたどり着くことは困難だ。
ちょっとでも長考の気配が感じられたら飛ばして、すぐにハッとできるような問題にぶち当たるところまで突き進んだほうが良いのかもしれない。
でも、“考えることが楽しい”のでなんだろうなんだろうと欲張って頭を捻ってしまって、思わずその問で立ち止まってしまうこともしばしばだ。

受験日までの時間も迫ってきたので、あまりじっくり考えている場合でもなく、ここではさっさと解答・解説を読みに行った。
当たり前だが「題材さえ特定できれば自力で解けたのに」と思うものが多い。
題材を閃くところが一番難しいのだから。
とはいえ、最初の問題集のときよりは、「あ、これは知ってるよ進研ゼミで見たもん」感覚ですぐに閃くものも増えたという実感がある。
ちなみに進研ゼミを購読したことはない。
1冊目の過去問50問をやった段階では、正直
「これは◯◯と読むことができるので、答えは✕✕」
みたいな解説を読んで
「いやいや、問題を作ったあなたの頭の中ではそうかもしれませんが、私はそうは解釈しませんよwww理不尽なww」
くらいに思った。
まぁだからこそ、「作ったあなたの頭の中」を知るために謎図鑑を買ったわけなのだが。
その考え方は正しくて、メタ推理の頭を鍛える、作問者の思考をトレースするというのは、この検定ではすごく効果が高いと思う。
というか、その視点がないとやっぱり理不尽に感じられる問題がいくらかあるw
「SCRAPではそう考えるんだねー」
と思えるだけの予備知識・前提条件が要る。


受験は5/29〜6/2の期間に開催された。
謎検は、インターネット経由でPCを使って回答していくオンライン受験形式なので、
家で夜中に受験したりもできるし、実際そうした。

まず画面説明を読む。
次に、操作練習のための模擬試験画面のようなところで一通りの操作チュートリアルを受ける。
画面内にペンツール、直線ツール、消しゴムツールなどがあるので、マウス操作で問題の上に直接メモをできるのが便利だった。
もちろん手元に筆記用具も用意、赤・黒のボールペンで紙に書き殴りながら解く準備も万全だ!
実際、受験日までは専用のノートを1冊用意して、そこにメモをしながら問題を解いていき
回答も一覧にして書いていって、最後に採点をするドリル方式の試験勉強を連日やったw
紙に手書きしていると閃くということも沢山あるので。
漢字の部首や画数とかが題材になっているときなどは特に。

いよいよ、宅配や電話やメールやらに絶対に邪魔されないはずだという時間帯にて準備が整ったので、いざ受験開始だ。
開始ボタンを押したら60分間のカウントダウンが始まる。
なるべく残り時間ばかりを気にするよりは問題を解くことに集中したいが、ペース配分も重要ではあるので少し緊張しながらの受験開始だ。
自宅というロケーションが日常感を担保してくれるので、決められた馴染みのない試験会場で他の人と受験するよりは
断然気が楽ではあるが。

最初の方は、難易度低めの問題が多いのでまぁまぁ連続でサクサク解いていけた。
序盤にしてはなかなか閃きが来ないというものもいくつかはあったが、潔く栞をつけて飛ばした。
1問あたり1分ちょっとしか猶予はないのだから、特に序盤は飛ばしたほうが良いだろう。
ほぼ間違いなく、最終問題第50問は、そこまでの49問を統括するような「解き直し」の大問になっているはずだし……。
まぁそこに到達できる気はしないがな……。
そんな気持ちで、なるべく早く進めることを意識し解いていく。

本番の60分というのは思っていたよりもあっという間だった。
体感時間にして15〜20分くらいかな。
「まだ残り45分あるな」と思った次の瞬間には残り20分を切っていたもので。
あれ?今25分くらいワープしたな?と思った。
それだけ試験に集中できたということではあると思うから、それは良いことだと思う。
コンディションを受験当日になるべくベストに持っていくというのも、受験では大事なことだ。
受験期間が数日間ある中で、一番頭が冴えそうな自分のバイオリズム的なタイミングと、
外的要因に受験を妨害されない時間帯を一致させ、万難を廃してベストコンディションで受けたいものだ。
ベストパフォーマンスを発揮するために!


そして6月4日、結果が発表された。
合格級は5級!!!
取れた点数は45点で、全国平均49点よりもちょっと低い。
つまり、偏差値50を下回っていることになる。
勉強してもこれということは、予習しないで挑んでいたら一体どうなってしまっていたんだ。
しかし、ジャスト1か月の受験勉強の結果がこれなら、また数ヶ月勉強をすれば、次回は4級に上がれるのではないだろうか。
もっと欲張って、3級を目指してもいいかもしれない。
まぁ、一番高くて1級、低くて8級、全10段階ある中で、初挑戦でどまんなか5級を取れたのは、善戦した方なのかもしれない。
普通、勉強をしないで受験した人がどのくらいの点数を取る分布なのか知らないのでわからないが。


ひとまず、今回出題された問題を改めて見直すとともに、自分の苦手な分野を特定しようと思う。
と言っても、分野別評価が
ひらめき力:C
注意力:C
分析力:C
推理力:C
持久力:B

なので、なんというか……特定の苦手な分野がある状態とは言えないw よく言って、全部に伸びしろがありまくりだろ。

自分の回答とその正誤を確認してみると、時間ギリギリのラストでほとんど当てずっぽうで入力した回答以外は、すべて正解ではあった。
これは素直に嬉しいし、良いことだと思う。
なぜかというと、私がちゃんと謎を解いた上で回答したのに得点にならないケースがあるとすれば、
それは問題文の読み飛ばしにより、たとえば「アルファベットで答えよ」と言われているのにカタカナで回答したとか、
そういうものになると思っているから。
その場合は、謎解きの考え方は合っているのに単純な注意を怠って点数を落とす「おっちょこちょいによる失点」になる。
私は学生時代にこういう“うっかり”でよく100点満点を逃してきたので、自分でその欠点をわかっており、
またうっかりはうっかりだからうっかりであるという点から、是正にも苦労してきた。
うっかりしないようにしようと思うだけでうっかりしなくなるなら、世の中にうっかりさんなどいない。
だからと言って意識することは無駄だとまでは言わないが、意識だけでは是正が難しいからうっかりなのも事実なのだ。

謎検では、「指定がない限りは」ひらがな、カタカナ、アルファベットいずれで回答しても正解と見做される。
だからこそ、「指定があるかどうか」はよく注意すべきということにもなる。
練習問題を解いているときには、何回かこの「表記ミス」もしたので、本番は表記指定によく注意するようにした。
その結果、表記の違いでの失点はなかったということになるので、自分としては自分で自分の欠点をしっかり補えた気持ちで満足だ。


また問題集を買ったので、秋にもうちょっと良い点数が取れるように引き続き勉強してみようと思う。
みんなも受けてみないか、謎検。