前回の記事の一部をこちらに持ってきました。
(3月1日が9ヶ月の節目だったので、そこで仕切り直し)



(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)


・3月1日

歌リハビリ。
すごく発声そのものが良くなってきたと思う。
今日の歌は録音に残していないけど、全く息漏れを感じない声というのが出ている実感が得られる箇所があって
全部の文字をこのようにしていくのが最終目標だなと思った。
例えば、不意に出てくる「け」とか「つづく」とかそういう文字列は、息を沢山出そうとして
無意識に横隔膜が上がってしまう感じがまだある。
このへんの文字列でも、ずっと横隔膜を下げっぱなしにしていることが理想だと思うので、
最近は、歌を唄っていないときでも、「横隔膜だけを動かす練習」をしているww
よく考えたらこれって特殊なトレーニングだと思うw
そんなところを、随意的に動かすことを意識する必要は普通ない。

でも一応それはなんじゃらほいってなると思うので詳しく書いておくw
腹式呼吸っていうのは、横隔膜を下げて臓器を下に押し下げ、その分肺が下方向に向かっても拡張するように
息を吸うことで成立するのだと思う。
胸が前に膨らむように、前面に向かって拡張させるのみなのが胸式呼吸とすれば。
で、この「横隔膜を下げながら息を吸う」っていうのは、腰のあたりに手を当てて、
そこが膨らむように鼻からスーっと吸えば誰でも「あ、これか」ってなると思う。
このとき、お腹側も当然多少は膨らむ。
この瞬間、横隔膜によく意識を集中すると、膜が伸縮しているような感覚というのもわかってくるようになる。
すると次の段階に「息を吸うのと無関係に」横隔膜を下げるということが可能になってくるw

つまり、腹式呼吸ってどんなじゃろほいっていう段階では、息を吸うという動作を契機にしなければ
横隔膜が下がらない。
でも、それを繰り返しているうちに息を吐きながらですら横隔膜を下げられるし、
息を止めていても横隔膜だけを動かせるようになる。
私は今この段階に到達し、且つ横隔膜を意識的に下げっぱなしにして声を出すことが
自分の発声障害を取り除くことに大きく寄与することが判明したっていうところ。
横隔膜を下げていると、今肺の中に何mlの空気があろうが、一定の圧を声帯付近にかけることができる。
逆に、この圧が不十分だと声帯がピンと張らずに息が漏れて、声帯そのものにも悪いっぽい。
すぐ嗄れる発声になっちゃう。
だから、肺活量が多かろうが少なかろうが、横隔膜で圧を一定に保って、声帯がピンと張るようにすれば
嗄れにくい、空気漏れの少ない発声になるということで辻褄が合う。
ここ2年位の私の発声の悪いところは、横隔膜を下げるべきなのに下げず、
お腹をどんどん凹ませて、出す息の量(呼気圧)で声帯に無理をさせていたことだと思う。
何もかも逆になっていたと感じる。
実際に横隔膜を上げ下げする運動をしていると、
「最近の歌や喋りで、このあたりの筋肉を意識していなかったな」
と感じるし。
横隔膜を下げるのではなく、「お腹をどんどん凹ませていっぱい息を吐く」という方向に
いつのまにかシフトしてしまっていたようだ。
それが結節を生む声帯へのダメージにもなったろうし、結節を取っても声の出の悪さが改善されなかった原因でもあろう。
「発声そのものを直さないと声帯結節は繰り返す」というから、発声自体を見直すのは正しい判断だと思う。
そして「良い発声」というのは息の漏れが少ない状態のはずだから、引き続き横隔膜の使い方を熟知するべく
横隔膜を動かす筋肉と、そこに不思議と連動しているっぽい声帯回りの筋肉+神経を鍛えていこうと思う。


・3月5日

横隔膜の上げ下げに注意しながら読み上げのトレーニング。
星新一の『エヌ氏の遊園地』という短編集を読んでいるのだが、今日はその中では特別に長い
「夕ぐれの車」という篇を読み上げた。
短編集なので本全体で300ページくらいある文庫に、31本ものショートショートが収録されている。
となると、1篇あたりは平均して10ページ未満で終わるという計算になるよね。

そういった中で、「夕ぐれの車」は242-283ページに亘って収録されている。
1篇で40ページということになるから、かなり長い部類なのだ。
そして、星新一の短編集に突如収録される「他よりちょい長め」の小説は、
なぜかこう、他のショートショートと読後感が異なる傾向にある。
以前は『どんぐり民話館』収録の「出現」というのがそれ・・だった。
今回のはとある夕暮れ都会に向かって走る自動車に同乗している二人の男が主人公で、
話は最終的に日付が変わった午前1時すぎに終わるから、たった7〜8時間ほどの間に起こる出来事を描いているんだけど
星新一にしてはページ数が多いので、短いのと違った「先が読めない」感じがあるのだった。
で、着地点としても、あれやこれや物事が二転三転した割には、途中途中のすべてが伏線というわけでもなくて
すっきりとは終わらない。
でも、一種の「奇妙なめぐり合わせ」みたいな話を読んでいるというところでは、この文庫の他の小篇と同じではある。

この長めのお話を、色々な声色で読み上げた。
実際、二人の男が主人公として出てくるから、この二人の男の声色を区別して読み、
途中に出てくる男の子や女の子の声もそれらしく演じてみたりした。
そのあとで、まったく話の筋やセリフの雰囲気というのを重視して、まるで機械合成音声のように
淡々とナレーションのように読み上げたりもした。
長い話なので、1本読み終わるまでに様々な試みができたw

全体を通して、「どうやってもひっくり返る」という文字がほとんどなかった。
例えば、今という時期になってもまだ安定しないのがダ行で、特に「ど」と言う文字で
声を張るのがどうも発声障害の特性上かなり苦手な喉になっていると感じていたのだけど、
そういうこともなかった。
もちろん、ぶっ通しで読み続けていれば、多少疲れは感じたが。
むしろ「それだけ」で済んでいるのがすごいと思う。
これはそろそろ、ナレーション案件復帰のためのサンプルを再録してもいいかもしれない。
前回の挑戦からまた2ヶ月経過してしまったし。
しかも2ヶ月何かをサボっていたとかではなくて、ずっとリハビリを継続しての2ヶ月だからなあ。
その分回復はしているのだが、仕事をもらえる状態かどうかを判断するのは向こうだから
とにかく音声を録って送ってみるしかない。
そして、その音声が十分に「金銭の授受が発生するに足るクオリティ」を担保できていなければならない……。
最近、録音する時緊張する。
それが却って良くないとも思う。
自然体でリラックスしてどんな声でも出せるのが「本来の健康的な状態」だから。
でも、一度具合を崩していると、やはりちょっとまだハラハラする。
ハラハラしなくなりたいw


ちょっと休憩をおいてから、今度は歌のトレーニング。いつもの12曲を通す。
あ〜音程が取れるようになってきたなぁ。
自分ではもっと高く/低くと思っているのに喉が言うことを聞いてくれなかったのが、
だんだん思った音をストンと出せるようになってきたと思う。
げに横隔膜の大事なことよ……。
『Red Angel』もだいぶ良くなってきた。
この曲での課題は舌根を制御する筋肉の脱力だから、
「横隔膜を下げようとしつつ、同時に舌根は力を抜く」というところの難しさが如実に不調に繋がるんだろうと考えている。
横隔膜を下げようとすると、入れなくていいのに喉や鼻の奥にも力が入って、上咽頭付近が狭くなってると思う。
それで声がポーンと上にキレイに抜けなかったり、鼻が鳴ったりする。
サビの頭はアタックを効かせようとすると、却って息漏れになって声が出なかったり。

これは、母音だけで唄うと全然そんなことはないので、サビ頭の「あかい」という文字列のせいだと思う。
「か」という音を出す前、つまり最初の「あ」を出す時点ですでに喉がKの子音の破裂のために備えていて
それが舌根の筋肉の脱力を阻害している。準備が良すぎる。
単純に「あ」を出す時に入れなくてもいい場所に力が入っているせいで、ただの「あ」が出ない。
でも、「次の文字が”か”」だとは思わず、母音だけで「ああい〜あえ〜がうう〜あい〜(赤い風が福街)」と唄うなら息漏れはしない。
子音を出す瞬間よりかなり早い段階で喉が子音の準備をしすぎだと思う。
ちなみに、この問題は、どんな文字を唄う時でも舌先のホームポジションを「下の歯の根っこの奥の方」にすることでかなり改善された。
舌の根が手前に引っ込みすぎるのを防ぐことができるので。

今日のリハビリセットリストの録音は、BGMが大きすぎちゃったけど次回バランスをもう少し整えて
バランス良く、また歌も今日より良いもので録れることを期待。


・3月6〜7日

仕事もしつつ、『schwarzweiβ〜霧の向こうに繋がる世界〜』を収録した。
一応2日で納得行く出来になったのでよかった。
もっと沼るかと思ったし、時期が違えば実際沼っていた気もするので。
これは、単体で記事を立てよう。

5日に録ったナレーションのサンプルはOKもらえなかった。まだダメか〜……。
歌は歌えるのに読み上げができない人になりつつある?
スキャットマン・ジョンみたいな何かか。
今回のサンプルは良い(従来とほぼ同じクオリティ)と思ったのだけど、
まだダメとなるとやはりちょっと落ち込んでくるし不安が強まるなぁ。
かなり慎重に読み上げたり歌ったりしているんだけど、多分鼻が鳴っている。
慎重にやっても鳴るものは鳴るというというレベルで鼻鳴りの自己主張を感じる。
むしろ慎重だから鳴っているのではないかとさえ思う。
ただ、結節が出来る前も鼻は元々多少鳴っていたと思う……。
これも部屋の反響がなさすぎて、自分の声が聞こえにくいものだから要らぬ力が入った結果なのだと考えている。
反響が少ないと、耳も鼻も詰まったように感じるんだよね。
それで、その感覚から結果的に本当に鼻の奥を閉じちゃうということが起こる。
でも、鼻の奥を意識的に開放するなんて横隔膜を自分の意識で下げるのより難しいな。
やろうとすると結果的に声帯が緩んで息漏れがしたりして症状が再発しそうなのも怖い。
もちろん鳴らないのがベストだから改善は目指すけど、これ本当に「クリア」あるのかな……って怖くなってくる。

それから、自分が天職だと思って打ち込んで、ちゃんとうまく行っていた仕事をこれだけ休まないといけないハメになっていると
「悪いことをしていないのに懲罰を受けている」気持ちになってくる。
これは降って湧いた病気に罹ると感じる理不尽さみたいなものから来るんだけど、
こんなに大変な目に遭ったり辛い思いする責め苦を長期に亘って負わねばならぬほど、
何か私はいけないことをしましたかね……みたいな。
ずっと真面目に仕事に取り組んできただけなのに、仕事を奪われるの意味がわからないし。
そして、これだけ闘病を頑張ったんだから「もうそろそろ許して欲しい」とも思う。
誰に対して許しを乞うているのか自分でもわからないけど、例えば健康の神とかの怒りによって病気になっているとしたら
病気の神に対して
「すでに私は十分な罰を受けた気がします。そろそろ怒りを鎮め、お許しください」
って願う感覚かなぁ。

「頑張りすぎだから休みなさい」という思し召しだとしても限度がある。
もう十分休んだと思う。

とにかく……今できることをしていくしかない……。
今できる仕事を頑張って、収入を伸ばしていく!!
明日は、そのための新しい準備を始めよう。


・3月10日

調べ物をして、自分にまだ残っている症状が「開鼻声(かいびせい)」というものに当てはまることがわかった。
これは喉から鼻にかけての空気の通り道を、閉じて発音すべき音のときに、閉鎖がしっかり行われないため
出したい文字や音が出ない「構音障害」の症状のひとつでもあるみたいだ。
特定の文字を発音する時にその文字らしく発音できなかったり、鼻が鳴ったりする。
特に今は鼻鳴りに悩まされている。これのせいで仕事が請けられないからだ。

この構音障害は、先天性で口蓋裂があったり、手術で口蓋垂を半分ほど切除して小さくした人なんかに発生するらしい。
私の場合はそういう器質的な問題はないので、以下のような原因が複合して起こっていると考えている。
・軟口蓋を上へ持ち上げる筋肉軟口蓋帆上筋肉の衰え
・呼気圧の無駄に過剰な上昇
・鼻炎による上咽頭周辺の肥厚による粘膜部の狭窄
強いて言えば3点目が器質的な問題とは言えるかもしれないが、主に1〜2点目が大きいと思う。
粘膜部が深刻に狭窄した場合は、逆で「閉鼻声(へいびせい)」になると考えられるし
鼻炎がひどくないときでも症状があるからだ。

症状はカ・サ・ザ・タ・ダ行あたりでよく発生する。
直前の文字がイ・エ母音だと顕著だ。
口の中を一旦狭くした後に、K・T・Zなどの子音を発するために舌を口の中に当てて空気とともに破裂させる。
このとき、鼻と喉のぶつかる地点にも空気の圧力がかかって要らぬ破裂音が出ている感じ。
喋りながらいびきをかいているような。
ある程度の高さの声で、張った声を出そうとすると特に鼻が鳴りやすい。


喋ったり歌ったりしていて息が足りず苦しくなるのも、これと無関係ではなかったと考えられる。
ずっと「鼻から息がプスンと抜けていく感じ」「喋っている・歌っているときに鼻が鳴る」というのがあったので。
しかも私の場合は、反響の少ない部屋で声を出している間に体が
「もっと大きな響く声を出すために呼気圧を上げよう」
というセルフ矯正を行ってしまったからなんじゃないかなと考えている。
さらには、その間に「横隔膜を動かして腹式呼吸で歌ったり喋ったりする」という習慣の方が体から抜けていって
少ない量の空気を吸って、無駄に沢山吐きながら声を出すという癖がついていったのだと思う。
この中で、強い呼気圧が子音を形成するための空気の破裂に用いる必要量を大きく上回るので
鼻から抜かざるを得なくなる。
そのときに空気が通る十分なスペースがないため摩擦音が出てしまうのだろう。
それで鼻の中で空気と粘膜、または粘膜同士が摩擦して「フゴ」とか「ズッ」というノイズになったり、
「っ(撥音)」を出す時に鼻の中が「スピ〜」と鳴っちゃったりしてるんだろうと思う。

これを直すためには、「鼻が鳴りやすい文字を発するときの呼気圧をもっと下げる訓練」が要ると思う。
そんなに沢山空気を使わなくてもその音や文字は出せるということを体に教え直す。

ためしに鼻をつまんで、サ・ザ行や、クの音を出してみるとわかる。
鼻の穴のところに空気が吹き込まれてきて、小鼻が膨らむ感覚があるからだ。
それに、これをやってみてわかったのは、鼻をつまむを声量を出しにくい文字と鼻が鳴る文字は一致する。
いかに「鼻から息を抜きながら発声することが習慣化しているか」がわかる。
別に鼻から息を抜くのは悪いことじゃないけど、その量が多すぎるのだ。
もっと少ない量の息を使って、効率よく声帯を震わせ、使った息を口からだけ漏らすような声の出し方ができるはずなのだ。
よく合唱団の訓練の中で、顔の前にティッシュペーパーを垂らして、それが揺れないように声を出すというのがあった。
呼気が多いとティッシュがふわっと揺れてしまう。
それは「息を使いすぎ」の証拠なのだ。
それと同じことをまたやるべきなのだと思う。
顔の前に垂らしたティッシュが揺れるほど息を口からも鼻からも出さずに、通る声を明瞭な子音を発する練習。

いかに今の自分が鼻から息を抜きながら声を出しているか、鼻をつまんだだけでも明白だったので
これから次のような訓練を継続する。

・口からだけ長く細く息を吐き続ける練習
・顎を動かさずにんが〜んが〜発声で軟口蓋帆上筋肉を鍛える
・鼻から息が抜けないように意識しながらサ・ザ・カ・タ行などの文字の発声練習をする

これができないと、喋りや読み上げの中でも随時鼻が鳴り続けていることになってしまい聞き苦しい。
仕事ももらえないw
以前は出来ていたのだから、そのときの状態に戻すだけといえばそうなんだけど、
変な癖がついたのを取り除く訓練だから、またちょっと手こずるかもしれない。
ただ、「開鼻声」という言葉や、体のどこがどんな風になってそういう現象が起こるかということがわかった分
解消は早いと思う。
もちろん、毎日の1時間歌唱の訓練も続けていく。
今日も唄ったし、声帯回りの筋肉がついてきたと思う。
日に日に『Red Angel』が歌いやすくなってきた。
ただ、この曲はそれこそ、鼻がよく鳴ってしまう音域や文字列だと思うので、
単純に気持ちよくどの声域・文字でも出せるようになるだけでなく、鼻から息を抜かなくても
同じように気持ちよく、通る声で歌えるっていうところが目指すべきゴールになるんじゃないかと思う。


・3月13日

隔月で行ってる検診の日。
今回は、事前にメールで「今課題として残っていること」を送ってあったので、
声帯ではなく経鼻内視鏡で上咽頭を見てもらうことになった。
カ・ガ行のように軟口蓋と舌根を動かすなどして喉元をぶつけて子音を出す音が連続するときなどに
鼻がズ・ズと鳴る。
他にもタ・ダ行がナ行に近くなってしまったり、一方でナ行とイ・ウ段は鼻にこもった感じになるケースもありサ・ザ行でも鼻が鳴る。

で、鼻と言っても私は鼻通りは悪いとは感じておらず、むしろ通っている。
でも鼻と喉がぶつかる部分には「狭くなった感じ」をここ数年感じ続けている。
そこが上咽頭やアデノイドの部分なんだけど、ここが狭くぶつかり合うせいで
喋っている時にいびき様のノイズが混じることがあるというわけ。
だからその部分をカメラで録画しながら、そういったノイズの出やすい文字列を喋って上咽頭付近の動きを観察した。
録画の最中に、狙ってそのノイズを出すのはそれはそれで難しかったけど、
いずれにしてもこのあたりで粘膜同士の「くっついたり離れたり」や、その狭い隙間を空気が無理やり通ろうとするときに
ズッとかブーとかスピ〜とか鳴っているのは間違いないよねという話になった。
だって他の部分は特に詰まっていないのだから。
上咽頭に薬を塗って喋る、次に別の薬(血管収縮作用のあるもの)を塗って声の響きが変わるか比較するためにまた喋る
というのを試した。

問題はこれをどうやって解消するかなんだけど、こんなところの筋肉を意図して鍛えるのや、
筋肉で問題解消するのにも限界があると思う。
実際に今、ボイトレで、声帯付近の「声帯を背面側へ引っ張る筋肉」とか「軟口蓋を上に上げる筋肉」などを
意図して鍛えるようにしているけれど、「粘膜の肥厚で物理的に狭い」っていうのは
これらの筋肉でどうにかするのに限度があるよねっていう。
かといって、外科手術とかで除去するほどの何かがあるというわけではない。
たとえば、5〜6歳の小児に「アデノイド肥大」っていうのが起こるケースがあると思うんだけど、
そういった場合と同様の施術が必要なほどアデノイドが肥大しているわけではない。
でも確実に問題は発生しているし、不便を感じているし、仕事がもらえない原因にもなっている。

ここで先生は、世界で先生自身しかやっていない施術がおそらく効果を発揮すると言う。
レーザーで焼いたり、メスで切除したりするのではなく、肥厚している部分にステロイド注射をすることで
その部分が薄くなるらしい。
それで、似たような「発音時に混ざるノイズ」の問題を解決できたケースがこれまでの4〜5年で400例くらいあったとのこと。
しかも、普段のスコープ検査の診察料+注射する薬剤の代金300円のみで済むから
外科手術に比べると金銭的にも負担がかなり軽い。
抗アレルギー薬や消炎作用のある飲み薬では変わらなかったので、この施術には効果を期待したい。

ということで、今日はひとまず採血をして次回の注射のための来院日を予約した。

帰りには花粉症の症状が強く出てきて大変だった。
バスの中で、ポケットティッシュが全部終わるかと思うほど鼻をかんでしまった。
他にも花粉症なのかなっていう乗客の人が複数いたけど、みんな鼻をかまないので
「よくかまずにいられるなあ」
と感心してしまったw
あんなにずっとズルッズルッと鼻をすすり続けるのも苦しいと思うんだけどw
私だって、できれば1分に1回みたいな頻度で鼻なんかかみたくないし、その合間にちょくちょくくしゃみが出るのも辛い。
なるべく迷惑にならないように気をつけたけど、くしゃみや鼻水を止めるという根本解決だけはできなくてきつかった。
家に帰って洗眼して、鼻うがいして、喉うがいして、手を洗って……と色々やったけど、
くしゃみ・鼻水・涙が止まらなくて、この1年で一番鼻模様が悪い一日となったw
横になると最低でもどちらかの鼻が詰まるせいで、寝るのも苦しかった。
翌日(14日)も夜になるまで、くしゃみ・鼻水・涙に悩まされ、なんの作業も手につかなかった。


・3月15日

辛い誕生日になった。
ここ数年、連続して誕生日が辛い日だw

ここに引っ越してきた年は、そもそも引っ越し自体で大変だった。
引っ越しは自分の都合ではなく大家さんの都合であって、降って湧いた話だったし。
そしてやっと引っ越してきてみたら、思ったより部屋の反響音が大きくて、
最初に用意したよりもかなりの量の吸音材を追加で貼り付けるまで、仕事がもらえない状態になった。
あのときは、フォロワーさんが誕生日祝いで吸音材を送ってくれたから早く室内防音室として作った「やぐら」を解体できた。

その次は去年で、声帯結節と発声障害ですでに声の具合がおかしくなっている中、
なんとか来た仕事はこなし、手術を待つ日々だった……。
そこから1年経っているのに、ナレーション案件に復帰できていないのは悔しいというよりほかにない。
悔しいので今日も唄った。
『甲賀忍法帖』と『IN MY DREAM』を唄うのが苦しくなくなった。
宅録もできるだろうし、生放送で唄うことも吝かでない状態まで復活した。
レパートリーとして取り戻したと言えるだろう。
『IN MY DREAM』は間奏の超高音も出せるし、息が足りなくなってブレスが増えるということもなかった。
まだ課題を感じるのは『ノーザンクロス』だった。
「君と虹架けたかった」とか「君の空飛びたかった」とかの、早いところで鼻がふごふご鳴っちゃって
滑舌が悪くなる感じ。
鼻を完全につまんだ方が却って滑舌は良くなるレベルで、鼻がふごふご言う。
これに1年以上悩まされているし、今も読み上げ時に邪魔になることがある。
「きみとにじかけたかった」なんて、「み」以外全部で鼻が鳴ってもおかしくない文字列だw
口の動かし方や舌の位置を工夫しても「じかけ」あたりがスッキリしない。

他にも、本を読んでいて「宝塚歌劇団」が言いにくくなっていることにも気付いた。
この文字列の場合は「かかげ」のところが良くない。
KAKAGEという音で連続して3回、軟口蓋のところを開け閉めすることになるけど、
ちゃんと「開いたり閉じたり」しなくて、2回目の「か」で一度閉じたのが開かないまま「げ」に入り
その影響で「げ」で正常な開け閉めができずつっかえてしまう。
繰り返し練習したけれど、これも上咽頭付近が狭いせいで訓練での改善に限界があるように感じる。
「竹立てかけたかったから 竹立てかけた」のように、カ・タ行だらけで構成されている文も、
何度か連続して喉の奥の粘膜がくっついたり離れたりを繰り返すうち、該当部分の粘性が高まり
離れにくくなったり、狭くなっているように感じる。

一応、筋肉がなまらないようにトレーニング自体はストイックに継続していくけど、
一番「スッキリ」するのは注射が効いたときになるかなと思っている。効け〜!


夜、弟が誕生日プレゼントを持ってちょっとだけ遊びに来た。
ちょっとだけ、というのは、数時間ほど滞在して日帰りするという意味。
弟が遊びに来る時は、泊まりで来ることも多いからそれに比べると「ちょっと寄り道」くらいの感じだ。
往復5時間近くかかるけどw

最近ローソンのLoppiでほぼ日MOTHERプロジェクトのMOTHERグッズの取り扱いが開始された。
ので、そこでどせいさんの「家つき」のぬいぐるみを買って持ってきてくれた。
どせいさん大好き!

そして、最近月1〜2回くらいの頻度で弟とテラリアの収録を行う際に同時にやっている
「ボイトレ」の延長に当たる対面でのレッスンをやることになった。
声を使って、人は色々なことができる。
読み上げだったり、演技だったり、歌だったり。
弟にも、そういう技術の一端がちょっと身につくかなと思って、基礎練習のやり方を紹介してみたり、
ちょっと専門的な知識や単語について話したり、実践しながら練度を確認したりしている。
でも、今まではずっとDiscord経由の通話で行ってきて、強いて言えばたまにWebカメラを活用したくらいだから
直接会った方が説明が早いな、と思いながらなんとか遠隔でやってきたことも多い。
そういうのを、今日は対面で復習したり、もっと具体的に伝わるようにお互いに面と向かって実演しながら講義してみた。
これは、今度私が人に声についてのなんらかの技術を継承したり、教えたりする時に
「教える側」として知りたいことを私が知るための場でもある。
前にも書いたと思うけど、これは「知識や練習経験のない人は何に躓いたり、何を疑問に思ったりするのか」というのを
私が知るために弟に生徒になってもらったのが発端で、私が学びたいから始めたことなのだ。

「次の回までにこういう宿題をやってみて、わからないことが出てくると思うからそれを次回フィードバックしてね」
という感じで進めていると、
「なるほど、そこはまさに私の説明が足りなかったんだな」
という発見が沢山得られる。

今日は、前回の通話時に横隔膜を使った呼吸の話をしたので、実際に弟がそれを多少なりとも出来るようになったかを確認したり
もっとよく出来るようになるためのコツを伝授するなどした。
それから、ファルセットの練習もスタートした。
ファルセットがキレイに出せるようになれば、結果的に声の出し方それ自体を改善できたり、
高めの地声を出す時にもキレイに出せるようになったり、良いことがたくさんある。

まず、「声が響いている状態」を知ってもらうために、実際に一番響いた声が出せる文字や音程を探らせてもらったら
上のファの「ホー」の音だとかなり正解が出せることがわかった。
そこで、その「ホー」の音程を元にして、「ホーーウーー」とか「ホーーエーー」とかで
同じ響きを保ったまま母音を変えるというのを試してもらった。
すると、オ段以外は全て響きが取れないということがわかり、弟も「ホとそれ以外」では
自分の声の質が違うことが理解できたようだ。
こうなれば、「自分の口から正解が出ているとき」の感覚を知ったことになるから、
それ以外の「不正解」の音を、正解に近づける練習をするだけでいい。
自分の体から、何一つ正解に近い音を出せない状態でスタートするより、ずっと習得スピードは早いと思う。
実際、一緒に練習している中でオに近い母音である「ウーー」は、ホーーと同じ響きにするコツを掴んだようだし、
エも惜しいところまで来たから、これもすぐだと思う。
ア・イは元々息が漏れやすいし響かせにくい、難易度の高い母音だ。
「オーー」の時よりも、もっと後ろに向かって引っ張る力がないと響かないから、
まずは声帯回りの筋肉を鍛えるために、響きの取れている「ホー」を上げ下げしたり、
「ホーアーー」「ホーイーー」などのようになめらかに移行していく形で練習を繰り返してもらうことにした。
私自身が最近リハビリでやってきたことそのものに近く、自分の喉の調子もだいぶ元に戻ったおかげで実演もまじえることが出来て
私も教えやすいと感じたし、よかった。
弟も、「響いている声とそうでない声」というのが、自分自身から出ているものとして実感できたと思う。
ひとつひとつ順序立ててやっていく予定だけど、いずれは地声の方でも「響く声」がわかってくると思う。

このボイトレ、はじめに読み上げの滑舌訓練のため、苦手な文字を聞いて、それに合った早口言葉のような「呪文」の例を伝授した。
そして、最近歌の講義に入った時に、「いずれビブラートを自在に操れるようになるための基礎練」を教えた。
今はまだ自在にはビブラートできない段階だけど、今日ファルセットの出し方がわかったところで
そこにビブラート基礎練を組み合わせてもらうことにしたから、また練習が一歩前に進むと思う。

教える側も実演したり説明で色々喋ったりして、声が疲れるよねw
ということで、明日は喉を休める予定。
(私の発声講座はMENTAで受けられます。)


・3月20日

いつものセトリに『甲賀忍法帖』を追加した。
これで、全体が57分のセットリストとなった。
『甲賀忍法帖』は、調子を崩す前ならカラオケに行って一番最初にウォーミングアップとして選曲していたほどには
歌い慣れたレパートリーのひとつだったのだけど、手術後は全然息が続かない曲になっていた。
今はようやく、通して唄って気持ちいい曲に戻ったところ。
でも、スタミナがまだ回復しきっていないようで、ラスサビで露骨に歌に疲れが乗る感じだから
毎日の訓練で力を付けていきたいってことでセトリに追加。
スタミナが切れてくると体が横隔膜を使った呼吸をサボりだす。
同時に横隔膜を使った呼吸をサボるとスタミナが無駄に使われるから、ここで悪循環が始まる。
すると、喉に悪い発声になるから、声帯結節が再発する原因になってしまうだろう。
呼吸法に十分注意しながら、声が枯れない発声を最後まで持続させられるようでなければならない。
その場合、多少息が上がりはしても喉へのダメージはほとんどないので、長時間唄ったり出来るのが本来。
これでスタミナがついてきたら、次は『IN MY DREAM』を追加して毎日唄う予定w

『Red Angel』の「赤い風」は、声のぶつけ方をちゃんと思い出したので、息漏れしなくなった。
そろそろ「改」音源を作る前提で録音してみるのもいいと思う。
録音をすることで、通して唄うと一瞬で通り過ぎてしまうから誤魔化せてしまって気づきにくい課題が
新たに見つかるかもしれないし、そうしたらその場で是正を始められる。

ほかには、ウォーミングアップのための中低音域曲では、アンザッツ2を意識している。
最近気付いたことは、いさじはささきいさお風の歌い方を真似ているとき、
それが結果的に「アンザッツの2」のトレーニングになってあの良い声になったんだな、ということw

それからマイクに向かって顔を近づけようとしたり、顎を上げすぎないよう姿勢も注意している。
どんな音域のときでも、少し顎を引くようなつもりでいないと、
無意識にどんどん顎が上がっていくし、顔が正面に突き出ていくものだw
高い声とか大きい声を出す時にこそ、体が反ったり顎を引いたりした方が声が響いて出てくるような、
そんな姿勢のクセと発声にしなければいけないな、と思う。

今これを書きながら、今日録った一連の音源を聞き返して、パートや文字ごとに発声が直っていないところを見つけて
復習してるから全然書き上がらないw


・3月22日

声の響きにあと一段階上があるはずなので、そこを探るために一文字ずつの発声の確認に時間をかけている。
特定の子音で鼻が鳴ってしまうこととも関係がありそうに思う。
マイクで声を集音しながらイヤモニで聞きつつ「サーーー」みたいに長音を出すと、
途中から「スポッ」と声の抜けが一段階変えられるときがあって、それが多分一番鼻にかからない声で
子音を発声する段階から、喉をその形にしておければ鼻鳴りも減りそうなのだ。
声がちゃんと響くところでやらないとわかりにくいから、リバーブをかけた状態でオーディオIFを通してイヤモニで聞くか
風呂場とかでやっている。
『輪廻の砂時計』の「私は生きてた」が良いサンプル&練習台になっている

それから、アニメを1話見る間の約25分間(OP・EDを飛ばさず)、室内で有酸素運動もしている。
この季節は外で空気を吸ってしまうと、花粉症の症状で大変なことになるから
運動をしたくても外に出るという選択肢はない。


・3月25日

『チカラ』を録ってみた。
実は、11月17日と1月25日にも録っている。そのあいだが2ヶ月空いていて、
1月25日と今回の間も2ヶ月空いているが、このスパンは完全に単なる偶然w
「2ヶ月後に録ろう」と思ってスケジューリングしたわけではない。
「またそろそろ録るか」と思ったら、なぜかたまたま2ヶ月空くのだ。

そして2ヶ月あると、そのあいだのリハビリで発声が良くなる。
結果として、「2ヶ月前に録ったベストテイクと、今日録ったテイクのいいとこどり」でミックスをしても
なんかうまく馴染まないということになる。

でもこれは良いことだ。
なぜなら、2ヶ月前の声を今出せないというのは、「その時に出ていた症状がなくなった」ということを意味するからだ。
どんどん治っているから、悪かった頃の声を再現できないのだ。
だから、ただの良いことだ。

そんなわけで、今日の収録でも結局1月に録った範囲で良いテイクが出ていたという場所もひっくるめて
全部が録り直しになった。
とにかく頭から全部だw
でも、そうすることで「2ヶ月や4ヶ月前に録ったのより絶対に良い音源になる」のだから、
録り直さない理由がない。
ここで「録り直さなくていいや」と思うとすれば、それは100%「妥協」にすぎない。
より良いものを作れる手段を手にしているときにする妥協には、怠惰という動機しかない。
そんなのはまっぴらごめんだ。

といったわけで1番は丸々録り、2番のサビ直前まで進めたがここで脱落!!
くしゃみと鼻水がすごくて、声が嗄れてきてしまったからだ。
歌を唄うと呼吸量が増える。
それで花粉も知らず知らずに吸い込むので、鼻がむずむずしてきてくしゃみが出、
くしゃみであちこちの粘膜がダメージを受け、ダメージを受けた粘膜が更にアレルゲンや刺激に敏感になり堂々巡り……。
こうして、徐々にくしゃみの頻度が上がり、鼻水の量が増え、歌を唄っている場合ではなくなった。
それでも、1月に録ったときの
「どう工夫しても、このフレーズは1枚ベールを被せたようなこもった発声になってしまう」
みたいな部分を、こもらない声にできたし、いよいよ音源としての完成が近づいた感じがする。
11月に録ったときだって、
「だいぶ歌えるようになったから、そろそろ宅録音源を完成させられるところまで来たかな?」
と思って録り始めたんだけど、いざ録音しながら唄ってみたらまだ思い通りにならないところが結構あったからなぁ。
それに比べると、かなり思い通りになった。
思い通りにならないことがあるとすれば、
「発声障害の症状が出ていたときの発声を真似できない」
ということであり、それは真似できる必要のないことだからデメリットとは言えないw


・3月26日

市役所に用件があったので仕方なく外出した。
ちょっと日差しが強めで暑いくらいだったけど、半袖のポロシャツ1枚くらいがちょうど過ごしやすいって感じで
散歩には良い気候だった。
ただし、花粉と黄砂がすごいので、鼻の調子が徐々に悪くなり、目も痛くなってくるという問題があった。

市役所で用事を済ませてイーアスに寄って帰ってきたけど、その後はくしゃみと鼻水で地獄だったw
外から帰ったら、念入りに手を洗い、顔を洗い、目も洗い、鼻うがいをしてから喉うがいもしている。
全部終わるまでに5分くらい流し台にいることになるw
これだけやっても、鼻のむずむず感と鼻水(後鼻漏)、くしゃみが止まらないので、
アレグラを飲んで、もう一回鼻うがい+ミサトールローションをした。
それでもまだだめだったので、最後の手段でストナリニを飲んで寝たw
あれ系の市販の鼻炎薬を飲むというのは、本当に最後の手段。
飲むと鼻や喉が乾燥してカラカラになるし、副作用で眠気も出るので。
どうせ寝るというときや、鼻炎が酷くて眠れないというときには飲むけど、
そうでなければ飲みたくない。
飲まないなら飲まないで、くしゃみ・鼻水の対応しかできず何も手につかないから
どうしようもないときに飲むためにある薬という感じ……。
くしゃみや鼻水という症状でも、放置しておくと最終的には喘息の発作につながり、
もっと厄介なことになるから。

というわけで、『チカラ』の収録の続きをやるわけにもいかなかった。
強いて言えば、今日は外で7000歩以上歩いたので、それが良かったかな。
基本的に家の中で、足首にウェイトを付けてモモあげあげをするという運動しかできていないから
たまには外に出て気分転換はしたいしね。
季節的に、気温はちょうどいいけど花粉がすごすぎてそれどころじゃないから外出を避けているだけで
そうでなければ毎日ウォーキングに出かけたいわ。


・4月1日

3/26に出かけたときのダメージが長引いた。
が、仕事を請けたのでナレーションの収録をした。
10分くらいの尺の動画に対して、全体の6割くらいに音声を乗せたから、音声の尺は6分ちょいのものを作ったわけだけど
この6分のために、2時間くらいかかってしまった。
まだ業務効率が上がっていないと感じる。
でも、教訓はすごく得られた。

最初は、イヤモニなしで普通に部屋の環境音の中で録っていたんだけど、そうするとやっぱり鼻が鳴るのが気になった。
あとは高めの声が出しにくいこと。

そこで、イヤモニを付けて喋り始めたら、発声が明らかに変わってきて、頭から全部録り直すことにしたw
イヤモニなしで一回最初から最後まで全部録ったんだけど、イヤモニ付けて改めて読み上げてみたら
「あ、こっちの方が絶対に求められているテイストだ」
と思ったのでw

教訓:最初からイヤモニしとけ

もうこれからこの部屋では、喋るにせよ、読み上げるにせよ、唄うにせよ、
イヤモニの装着は「声を出す前の必須条件」と思っておかないとだめだなと思った。
そうでないと、また発声が悪くなり、声が嗄れやすくなり、最終的に結節になるだけだろうし。

仕事自体は読み間違いのリテイクなど一切なく完璧に仕上げた!いぇーい!


・4月3日

ヒノキ花粉のピークが到来した。
なるべく外に出たくない! 喘息発作やだ!!

ということで、今日は診察の日。注射の予定だし、東京行かなきゃ……。
雨が降って寒いのに、花粉はまぁまぁ飛んでいるらしく、しっかりマスクしていても
バス停でバスを待っている間、水っぽい鼻水がツルツル垂れてきて鬱陶しかった。
大量のティッシュとゴミ袋を持ち歩かないと不安な季節。
雨上がりで晴れて風が吹いている日よりは多分マシだった。

注射の前に、定型文読み上げなどの録音をした。
声の響きのチェックのために色々な音階で「ん〜〜 あーえーいーおーうー」とか発声するのも録った。
定型文読み上げは、術後の録音ではまだ声が裏返っていたけど、今日はもう裏返るということはなかった。
花粉のくしゃみで喉が疲れているという感じが声に出ているというのはあれど。

注射は、映像を送ってもらったのでこちらに貼っておいた
粘膜に注射を刺してステロイドを注入する映像で、出血も少しあるから「センシティブ」映像設定にしておいたw
そうすると、ブログ記事にいつもみたいにフレームタグでの挿入ができないのでテキストリンクになってしまった。

ノーカット映像でもらったのを、綿棒ぽんぽんして注射刺すところだけを切って繋いで
音声もミュートしたのが上の動画。
これは、体の部位としては上咽頭で、鼻の穴からカメラを入れた突き当りに相当する。
画面下のあたりで正面の壁とときどきくっついたり離れたりしているところが、いわゆるのどちんこ(口蓋垂)で
注射を刺しているところは背中側の粘膜ってことになる。
この部位ってリンパとか免疫系が集中してて、子どもの頃だとアデノイド肥大になったりする箇所なんだろうね。
私のは、そこまで大きく腫れたり炎症したりしているわけではないんだけど、
ある特定の文字の発声でよく鼻が鳴る音が出てしまうし、その発生源がここらへんだろうということで
注射で凹ませることになった。
痰が多い人とか、それによってピチャピチャという水音のノイズが喋り声に乗ってしまうという人も
同じ施術で改善されているとか。
私の言う「鼻が鳴る音」っていうのは結構誰でも鳴るもので、別に私固有の症状ではない。
というのも、アニメとかゲームとかで声優さんがセリフ当てているのを聞いていても、
鼻が鳴っている音が乗っている場面なんかいっぱいある。
まぁでもなるべく鳴らないに越したことはなくて、私の場合は元気溌溂な感じで読み上げると
ずっとフゴフゴ鳴っちゃう感じだったから相談して、この注射をすることになった。
あまりに頻度が高いので。
このあたりの空間を広くしたり、空間の形を変えたりすれば改善される可能性があるし、
この部分から鼻水が出てきて後鼻漏になっているというのもあるから、後鼻漏+痰の改善にもなる。
総合的な効果にかなり期待。

映像でも、注射を刺してから液が注入される瞬間に、粘膜がぷく〜っと膨れるのがわかる。
こわい。人体ヤバイ。
これが3日後くらいから、急激に収縮して、平らに凹んでいくらしい。
私はここ2〜3年ほど、この部分が口蓋垂に当たる異物感をずっと感じていたので、
凹んでくれればその異物感も和らぎそう。
花粉の季節は、外に出るとサラサラと水っぽい鼻水が絶えず流れ続け、
屋内や寝起きは逆に少し硬めの痰のような、ひとつの塊となった鼻水がとろんと喉に降ってきたりして不快。
そういったものも減ってくれると単純にQOLが上がりそうだw

ちなみに、綿棒で事前にトントンしてるのは痛み止め効果のある薬剤らしいんだけど、
この部位ってもともと触覚としての感覚はかなり鈍く、綿棒の感触自体も感じない。
そんな鈍さだから、針を刺しても針そのものの刺さる感覚がない。
多分この粘膜には痛覚がない。
でも、粘膜に針を刺し込むためにぐいっと押し込むタイミングなんかは、なんか喉の方で押されているという圧迫感はある。
そして何か粘膜表面ではなく、奥の方で針の先を感じるタイミングもあったんだけど、
実際に刺さっているであろう箇所と、痛いかもと思う箇所に座標のズレを感じてそれが怖かったw
頭にツーンと痛みが響くみたいな。
神経に直接触れたのだろうかw
そんなところに神経があるのかわからないけど。

正面から見て左・右・中央の順で、3回注射しているので、その都度痛いような痛くないような
全然関係ない場所を押されているような変な感覚に耐える感じだったw
針が、動画で見たとおり注射にしては太い上、長さ20cmくらいの錐みたいなものだったので、
今まで受けた医療行為の中で、一番見た目的には緊張が走ったw
歯医者のドリルより怖いと思う。
特に先端恐怖症の人だったらパニックを起こしかねないw
「え、そんなの鼻に入れるの? 刺すの!?」
というインパクトはすごいものだった。
全身麻酔で意識がないとかじゃなく、普通に起きてるから「ウヒョー」ってなった。
子供の頃私は臆病者で、その上虚弱だから病院によく連れて行かれ、ありとあらゆる病院が怖くて、
しょっちゅう病院で泣いた記憶があるんだけど、怖いとか痛いとかじゃなくて体の反射として
勝手に出てくる涙が出てくるだけっていうのは、
「なんか自分成長したな」
と思った。
この施術に耐えれば、その後は良くなるんだから……と思って大抵のことは我慢できるようになったというか。
いつ頃からかわからないけど、施術を受けないでずっとなんとなく調子が悪いのより、注射によるいっときの痛みとかに耐えて
そのあとを楽にした方が合理的だと感じるようになった。
子供の頃は子供の頃で、真剣に病院とか医療行為が怖かったけど、ずっといつまでも同じものが怖いっていうことはなくて
経験を積むと段々物事には慣れが来るなぁ……という感慨があるw
注射だって昔はすごく嫌だったけど、学校でインフルエンザの集団予防接種を受けるときなんかに、
同級生の前で声あげて泣くのは嫌だなと思ってから泣かなくなった気がする。
採血とか点滴とか献血とか、色々何度もやって来ると、どれもそこまで耐えられない痛みではない
って感覚になってくるしね。
まぁ世の中には、べらぼうに痛い注射というのもあるだろうけど。
どこに何を刺すか次第ではね。
でも、一般的な採血、点滴くらいだと「知ってる痛み」の範囲だから驚かないし、いちいち泣かない。

とはいえ、鼻の穴の中にあんな長い錐みたいなものを入れるのは初めてだったので、
「事前にほとんど痛みはないって言われたけど、こりゃ見た目はだいぶ怖いなあ」
とは思ったw
もしこれを子供が見たら、その見た目の怖さに耐えられず泣き叫んで暴れるだろうな、と思った。
「痛くないよ」って言われてもそんなの絶対信じられないと思うw
そんな泣き叫んで暴れる子供に、こんな施術をするのは却って危険だから実際そういうことにはならないわけだけど。
ここは、声専門のクリニックで、声に悩みのある大人ばかりが来てるから、そのへんの小児科を兼ねてる耳鼻科と違って
子供は一切見かけないしねw
でも、私の中の「子供の頃の私」が、
「こわ!!!」
とは言ってたw
大人になってて良かった。

刺してから程なくして首が痛くなってきた。
その痛みは鞭打ちとか、かなり強い肩こりみたいな「張る感じの痛み」だった。
上を仰ぐと背中側の首の付け根のところがだいぶ痛い感じ。
別に耐えられなくはないけど。
ものすごく寝違えたときみたいだw
これは、約24時間継続して徐々に消えた。
あとは、針を刺した箇所も、実際に動画で血が出ていたように、針を刺したダメージっていうのは
どうしても少なからずあったから、ものを飲み込むときにうっすらと腫れぼったさや軽い痛みがあったりはした。
でも、ほとんど気にならないレベル。
日常の中でも、喉の乾燥や酷使によってこのくらいの痛みや違和感が生じることはあるよねレベル。
痰はまだ減った感じはないので、3日経過して粘膜が凹んでくるあたりからどうなるか期待。

粘膜が凹んでくれるまでは、注射した箇所の腫れの関係で声がこもった感じになるし、
早く回復したいから、この週末は療養のつもりでゆっくり過ごす予定。


・4月9日

月例ラジオを録った。
ラジオ用のトーク台本を書いてそれを見ながら喋る、ということくらいはそろそろ問題なくできそう、と判断。
最後にラジオを公開したのが昨年の3月だったのだけど、そのときは手術前で
ただ喋っているだけでも声が思い通りに出なくて、不便だなぁと感じながらトークしていた。
それに比べると、だいぶ元気に喋っている感じになったと思う。
やはり症状が強く出ていた手術直前くらいは、元気に喋ろうとすればするほど声が裏返っていたので
今は、「声を張ろうとすれば、喉がそれに応えてくれる」ようになっただけ、
回復を感じられるものだ。

注射による直後の腫れもだいぶ収まったと思う。
ただ、問題はこの直後に喘息の発作が出たことだw


・4月11日

ずっと鼻から喉にかけて糸を引く鼻水というか痰というか……が長く垂れ下がっているような
違和感・不快感があるので、鼻をこの機会にしっかり診てもらって、もし何か出来そうな処置があるなら、
早い段階でやってもらおう! ということでかかりつけ耳鼻科に行った。
今まで耳を診てもらうことが多かった病院で、鼻はしっかり撮ってもらったことがないと思う。

で、結果として
「何も悪そうなところはないですね。……うーん……治そうにも、何も悪くないので……うーん」
と先生を唸らせてしまうほど鼻の中はクリアだった……。
例えば副鼻腔炎がありそうなら、膿を含んだ鼻水が喉に流れ込んでいたり、
炎症により鼻茸が飛び出していたり、変色していたり……といった、見てわかる異常があるわけだが
そういうものが何もない。
何もないかぁ〜〜異常がないというお墨付きがあれば、それはそれでいいか、ってことで帰ってきた。

この外出により、ヒノキ花粉を吸引してしまい喘息が少し出てきたw


・4月14日

この日、仕事で動画を収録しようとしたときだった。
「咳き込んで喋れねえ」ということに気づいたw
11日に出かけたので、前日、前々日くらいからうっすら息苦しさはあったけど、
喋ったり唄ったりせずあえて安静にしていたからそうでもなかった。
しかし月曜になって「さぁ作業するか」と思ったら、とてもそんなことできる感じじゃなくなってしまっていたw
そうならないように、この日は作業時間の前にエナジアを吸ったんだけど、エナジアを吸ったことにより
却って咳が出たり、声が出にくくなって咳払いを繰り返していたら痰が切れなくなったりして
悪化した感じがあるw
まぁ、これをしなかったとしても11日に耳鼻科に行って帰ってくるというほんの数時間の外出でも
とても濃いヒノキ花粉を吸ってしまったことにより気管がむくんでしまったのだろうとは思うが。

そんなわけで、急遽収録自体取りやめにして、自分が収録で喋らなくてもいい代案を作成したりした。
ひとたび喘息発作が出ると、そこから外出を完全になしにして黙っていても
2週間くらいは苦しかったりするので、かなり生産性が落ちる。
でも、仕事の制作進行のスタッフさんが、喘息の大変さをわかってくれる人だったので、
代案も快く受け入れていただき、業務自体の遅れは出さずに済んだ。
(というかむしろ、スムーズに案件が進行し、完了とまでなったw)

エナジアを吸入する以外に喘息発作をなるべく早く収めようとするには、もう飲み薬のステロイドしか選択肢がなくなる。
だから、病院としてはエナジアで治ってほしいというところがあるし、患者としても
飲み薬のステロイドは最後の最後、最終手段だよな、と思っている。
そのため、「仕事に支障はきたしているが、生活(命)には支障をきたしていない程度」の喘息だと
医者「エナジアでなんとか……あと、季節性だから季節が変わるまで耐えて……」
という感じになってしまうし、患者も「そうだよね……」になるw

ただ、早く発作を止めたいからと毎日エナジアエナジアしていると、ちゃんとうがいをしていても
声の方がおかしくなってくる……。
なるべく外出を控えてGW明けまで外気を吸わないようにするのが、結果的にベストになってしまう。
エナジアを吸ったところで、外気を吸えば発作は出続けるからだ。

まぁそんなわけで、今も引き続き引きこもりながらヒノキ飛散終了を待っている。
月内にもう一度東京に行かねばならないので、それによってまた喘息症状が悪化の方へ引っ張られる可能性があるのが怖い。


・4月17日

ピンチヒッターの力を借りて収録した動画に、ナレーションをつける。
ナレーションは「おしゃべり」とは違って、自分だけのペースで読み上げればいいし、
今回のは元気ハツラツである必要もないトーンの指定だったので、特に問題なく収録できた。
3日前の14日(月)は、静かに喋ろうとしてもむせてしょうがなかったが、
落ち着いて静かに読み上げるのであればなんとかなる状態になったのは良かった。
月曜の症状から更に悪化の方へ進行したらまずかった。
あそこで、収録を取りやめて安静に徹したのは英断だった。

ただ、今の状態も「おしゃべり」には向かないはず。
またおしゃべりをして、会話のテンポのためにブレスや声のトーンをハイにしたら、多分再度悪化するんじゃないかな。
だから、ナレーション収録のために軽く声を出すことはあっても、基本は安静に――という感じで過ごす。
鼻の穴周辺にうっすらヴェポラッブを塗ると爽快。


・4月22日

軽く唄ってみるも、やはり精一杯声が張れないのですぐにやめる。

とある新しい大型の仕事の気配が漂ってきて、これが実際に動き始めるまでに
絶対に体の不調という不調をすべて何もかも取り除いて作業に没頭したい、と考える。
オーディション段階で「今は体調悪いからオーディション自体が受けられない」ってなるのは、
健康だったら普通に参加したり通過したりが可能だったかもしれない沢山のチャンスを
指を咥えて横目に見送るような気分で辛いものがある。
まずオーディションがある、と予告された以上は、いざその日程がめぐってきたときに、
少なくとも体調は万全であるという状態になりたい。

「毎年4月になると喘息の発作が出る」という体質を根本からなんとかしたい。
窓を締め切って、なるべく外出しないことで外気を取り込まないようにし、
自宅の室内でもマスクをして生活するような慎重さを期しても、4月は息苦しくてやってられない。
これ以上あと何をすれば予防できるんだ、って思ってる。


・4月24日

声の病院へ。
先生に、喘息の発作が出ている関係で、思うさま喋ったり唄ったりができなかったため、
前回打ってもらった注射の効果のほどを確かめられていない、と伝えるw
「喘息が出てしまって」
「かわいそうに」
というやり取りが行われ、こういうときにすぐに
「かわいそうに」
という思いやことばが出てくる人が医者に向いているのだろうなあと思った。
体調が悪くて辛いという人を、放っておけない質というのは
それだけで医療現場で働く人には結構適性あるよなぁと。
逆を言うと、心の底から他人に「お前の体の不調など知らんがな」と思えてしまう人は
医療向いてないよねw

ひとまず、注射した箇所を再度カメラでチェック。
効いてる効いてる! みたいな感じだったww
実際、注射前に比べて白くぼわぼわしたものが消えて、すっきりした粘膜になっていた。
また、しばらく空けてから行くことになった。
本来は、多分録音検査もあったんだけど、検査内容にロングトーンを出す箇所が多くて
今の状態だと出してる最中に咳き込んでしまうから保留になった。
とにもかくにも、1日も早く喘息を止めることだよな……と考えるのであった。


・4月28日

ヒノキから来る呼吸の息苦しさは毎年大体5/10前後に終わる。
始まるのが4/10前後だから、丸1ヶ月間、QOLと生産性が落ちるということになる。
1年の12分の1に相当する期間だがこれが長いと見るか短いと見るか……。
個人的には、長いと思う。しかも連続して丸1ヶ月、仕事を制限しなきゃいけないのが
毎年申し訳なくてしょうがなかった。
喘息始まってしまったのでスタジオ案件は受注不可で……って伝えるのが心苦しい。
かといって、出来ないくせに出来ますと言って受注した挙げ句、スタジオでゲホゲホして迷惑かけるのはもっとダメ。
だから出来ないことを出来ないというのは良いとして。
それでも、一番良いのは、年中安定していて「しばらく◯◯ができません」なんていう期間が発生しないことだ。
私だって、好きで喘息の発作を起こしているわけではない。
こんなのは、無いに越したことはない!

そこで、また病院の開拓。今度は呼吸器科の専門医にかかることにした。
この「喘息治療エグザイル」たる私、自分に一番合った薬にまだ出会えていないのだと思う。
(多分だけど、花粉を吸ったときにだけ気道のかなり浅いところでだけ粘膜が炎症するっていうのは
ちょっとイレギュラーなケースなんじゃないかな)
私としてのゴールは、毎年4月にヒノキ花粉が飛び始めても、発作が出ないという状態。
今は、何をどう予防に気をつけていても発作が起こり、しかも1日や2日では終わらないのが困りどころだ。
呼吸器の専門家に相談して、予防方法を変更したり、いざ実際に発作が出てしまったときに
「1ヶ月、花粉が飛ばなくなるまで待つ」以外の比較的早く発作が止められる方法を見つけ出したい。
今までの数年は、4月になり発作が出て来ると、仕方なくエナジアを吸っていたが、
それでも結局花粉が飛ばなくなるまで苦しみは続くということが多かった。
じゃあ、声が荒れるだけエナジアの吸い損では、と思ったので、そういうところも含めて呼吸器科で聞くことにした。

以前は、総合病院の呼吸器科で相談した結果、リン酸コデイン(咳止め)を処方されて
むしろ咳喘息が加速し、最初の喘息発作を体験するに至った経験があるため、
そことは別の呼吸器科を当たることにした。
レビューが結構好評で、その分リピーターが多いからとにかく混雑しているのだけは覚悟して行け
というようなことだったw
前日から構えておき、早めに電話してから行った。
とは言え、初診は予約ができないので、電話をしようがするまいが、とにかく朝イチで行くしかないみたいだけどw

レントゲンを撮ったり肺活量を測るなど、呼吸器科ならではの検査をした。
当然、全体的に「問題・異常はなし」。
むしろ、喘息が出て苦しいという割には「肺活量多い」とのことだった。
それは、自分でも「そういう評価になるだろうな」とは思っていた。
水泳や合唱などの経験があるせいで、「呼吸法のトレーニング」を積みすぎているw
だから、本人は苦しいし辛いんだけど、呼吸の機能としては「トレーニングの成果がそれをカバーしている」ところがあって
機能検査をすると、「そこまで機能は低下していない」となってしまうやつだな。

うちの母親なんかは、腕力がありすぎて、腱鞘炎が痛いと整形外科に相談しに行ったら
「平均的な成人男性より握力ありますが、本当に痛いんですか?w」
と言われたというエピソードがある。あれと同じだな。
母親の場合は、昔から今に至るまでも、ずっと15番の球をボウリングで投げ続けているから握力めっちゃあるのだ。
そういう感じで、私の場合は水泳と合唱で「息を効率よく吸ったり吐いたり」という経験が多いため
息苦しさを感じつつも、ちゃんと酸素を取り込めてしまうのだろう。
発作が出ていないときなら、きっともっと好成績を出せると思うw
今の状態での肺活量の検査は「肺年齢43歳」と出たんだけど、悪い時でこれなんだから
普通の、調子が良いときはもっと若いはずじゃんw

それでも、喋ったり唄ったり笑ったりは、咳き込んでしまって不可能だし、現に困っているわけなので
声への悪影響をなるべく出さず、後鼻漏や気道の浅い部分での炎症に効くようなお薬を
内服・外用両方出してもらった。
初めて行った病院で、初めての薬をもらった形なので、また近いうちにもう一度リピート診察に行き、
来年の同じ時期に向けての対策も含めて、継続的に相談していこうと思う。
とにかく一旦発作を鎮めちゃう方がいいので、私も先生も同意の上で飲むステロイドをもらってきた。
3日分なので、このくらいなら特に副作用が気になるということはこれまでもなかったし。
強いて言えば、ものすごーく苦いので、飲むとき「いくらなんでも苦すぎだろ!!」ってなるくらいw
吸入薬は、粉ではなくスプレータイプのやつを出してもらって、朝・夕2吸入ずつで、日に計4回吸う形。
声への影響を最小限に抑えるために、吸入後のうがいを徹底するだけでなく
「食前に吸入して、すぐにご飯を食べる」
というのが良いと教わってきた。


・4月29日

「咳喘息をなるべく早く収束させるには」ということを改めて調べていて、
徐々に「もしかして喘息ではないのでは?」という疑念が湧いてきた。
「アトピー咳嗽がいそう」という、アレルギー起因の長く続く咳症状があることがわかったからだ。
これは、アトピーとついているように、気道に蕁麻疹が出来るような状態であり、原因はアレルギー反応とのこと。
8週間以上咳が続くことや咳止めが効かないこと、就寝時に特に息苦しくなることなどは咳喘息に似た症状だが、
・気管支拡張剤はあまり効果が見られない
・喘鳴はない
・気温差、湿度差、匂いやアレルゲンとの接触、ストレス、会話などを引き金に強く咳き込む
というようなところがアトピー咳嗽で顕著であり、咳喘息と異なる部分のようだ。
これを知って、私が喘息発作だと思っていた症状は、アトピー咳嗽の再発だったのでは? と思った。

風邪をこじらせて最初に咳喘息が出てると診断された際は確かに喘鳴があってそう診断されたのだと思う。
でもここ5〜6年の、「4月10日前後から約一ヶ月の間、声を出すと無条件に咳き込んで全く喋れない」というのは
花粉症から来るアトピー咳嗽で、花粉の飛散が終わると同時になんとか改善されていたが、
毎年再発していたものなんじゃないだろうか。
この症状に対しては、気管支拡張剤の入ったステロイド吸入薬を吸っても予防や改善をあまり実感できないし
抗ヒスタミンの市販薬を飲むとマシになるというところもアトピー咳嗽に当てはまる……。
次に呼吸器内科に行く日は予約済みなので、そのときに今回出た薬の相性と合わせて
アトピー咳嗽というものについて聞いてみようと思う。
抗アレルギー薬として毎年1月下旬からずっとルパフィンを飲み続けて、レルベアも吸って、
外出を控え、家でもマスクをし、就寝時は濡れマスクをし、掃除と寝具の洗濯をし……。
できることはやり尽くしているが、4月に入ると同時に毎年繰り返し咳と息苦しさで何も手につかなくなるのはおかしい。
じゃあルパフィンが効いていないってことになる。
いまだ完全に喘息治療エグザイルだが、アトピー咳嗽治療に頭を切り替えたら
もしかしたらもっと予防がうまく行ったり、仮に再発しても対処が早く的確になったりするかもしれない。
何度か「喘息が出ている」と診断されたから、これは喘息なのだというつもりで長年対処してきたけど、
そのうちのどれかが喘息じゃなかったのだとしたら、そりゃ治療法を変えた方が良い結果に繋がるかもしれないからな。

とはいえ、今出ている薬をやめるということではない。
3日分の飲むステロイドや、今までに処方されたことのない初めてのステロイド吸入薬をちゃんと続けてみて
次の診察に備えるつもり。

嬉しいことにナレーションの案件が来て、今のコンディションでも対応可能なものだったから請けた。
しかし、咳と薬と、ここ2週間まともに発声していない影響で低音はかなり出ない状態になっていることがわかった。
手術のあと、発声するリハビリを始めたばかりの頃に逆戻りしたかのようだ。辛い。
この1年の努力は一体……。
しかし、おそらくアトピー咳嗽と思わしきこの症状さえなくなれば、普通に声が出せるようになるから
そうすればすぐにボイトレを的確にやり直して、また問題なく発声できると思う。
この症状、何が辛いって、5文字も喋ればもう咳が込み上げてきて「うっ…」となってしまうから
日常会話にせよ、読み上げにせよ、連続して発声し続けられない。
ロングトーンとかも以ての外で、5秒が限界。むせてくる。
声帯結節を疑い始めたとき、セルフチェックとして「15秒以上のロングトーンは可能か?」というのを試して
「できなくなってる!」というところから、病気を本格的に疑い始めたわけだけど、
手術のあとは44秒くらいロングトーンができるようにまで回復した。
それが、また咳喘息だかアトピー咳嗽だかで5秒まで縮まってしまったし、低音と強い声が出ない。
悔しい。悔しい!
毎年1ヶ月これに苦しめられるのももう嫌だ。脱却したい。
声を出すとむせてしまうからとにかく黙るしかなくて、結果的に喉がどんどんなまっていき
ボイトレがロールバックされるのがすごく非効率でストレスである。


・4月30日

出ていたステロイド(プレドニン)は3日分(6錠)だったので、この日ですべて飲みきった。
おかげでむせる頻度は下がってくれたが、完全にスッキリとは行っていない。
5秒喋ったらむせて、しばらく呼吸を整えないといけなかったのが、
もうちょっと喋れるようになっただけで、むせないわけではないからだ。


・5月1日

ステロイドは飲み終わったが、引き続き日に2回のフルティフォーム吸入と、モンテルカストの服用。
少しだけ歌えるようになった。
ただ、低い声は出にくいのと、ロングトーンをトリガーにむせやすいのと、
息の量を一定に出来ず、ぶるぶると震えてしまうところがあり気持ちよくはない。苦しい。
息を吐くときにぶるぶるとなるこの感じは、呼吸器が荒れている場合はよく見られる症状のような気がする。
肺炎や気管支炎もやったことあるけど、この「息を吐くときの方が、空気の量を調整できない感じ」は
どの病気のときにも経験してきたような。
無理に唄ってまた悪化させることもないので、すぐに唄うのはやめたが、
毎日全く声を出さずに過ごすと、喉がなまってしょうがないので、少しでも出さないわけにはいかず……。


・5月3日

まだ息苦しさはあるし、咳も出る。
喉仏〜鎖骨までの高さに違和感が集中していることも、変わっていない。
違和感が弱くなってはいるが、ずっとざわざわというか、もやもやというか……。
チクチクの頻度はかなり減ったのが救いではある。
多分蕁麻疹の炎症度合いがマシになったのだろう。

仕事があるのでまたちょっと声を出したが、低音はやはりトレーニングし直しの要を感じる。
でも、発作が収まらないとトレーニングを始められないというジレンマ。
「無理のない範囲で、喉がなまらない程度に声は出す」しかない。難しい。

今日もちょっと歌ってみたが、やはりまだロングトーンきっかけに咳き込んだり、
自由自在に息を吸ったり吐いたりできない関係で、歌うという行為自体が不完全燃焼となる。
ただ、今は「燃焼のために唄う」以前の状態なのだから、早く「呼吸には難がない」に到達せねば。
今、激しい運動とかをして呼吸量を増やしたら、途端にぶり返す気もするので、
静かな生活様式を意識して、掃除や洗濯などもホコリが立たないように注意しつつ行う。
早く次の診察の日にならんかな。


・5月7日

夜中、頭が痛くて起きた。
元々、だるかったのと早く咳症状を終わらせたいから安静に過ごそうと、ほとんど1日中横になっていたんだけど
ただ1日中寝込んでいたからってだけじゃこうまで頭痛くならない。
なんか気持ちが悪いし。
まぁちょっと栄養は足りてないかもと思うけど。
軽食を摂って鎮痛剤を飲んで寝直した。


・5月9日

無理をしたらぶり返しそうだけど、ステロイドを飲む前よりはだいぶマシ、時々むせる
という状態のまま、診察日が来た。
薬を特に変えるというわけでもなく、やめるというわけでもなく。
ルパフィン+モンテルカストでもう少しだけ季節が変わるのを待つということになった。

6日から週1固定で喋る仕事が増えたから、最低でもそのときは人と喋るのだけど、
咳がぶり返さないといいなあ。
今は、限界ギリギリ耐えられるけど時々我慢できなくてむせる、くらいの頻度にはなったし。
とはいえ、耐えられるのも、喋っているときであって唄っているときはまだ咳き込んでしまって無理な感じ。
それにしてもきっと来年もぶり返すのだろうから、今からその時に備えてできることをすべてやらないと、と思う。


・5月10日

生理不順(不正出血)があったので、おそらく7日の夜中に貧血みたいな頭痛+気持ち悪さ+お腹の調子の悪さ
みたいなのがあったのも、全部ひっくるめてホルモンバランスの変化だと思う。
なんせステロイドを打ったり飲んだりしたわけだし。
20年くらい前に、花粉症対策としてステロイド注射を打っていた時期があったんだけど
その頃も不正出血があったし、「そういうことが起こり得る」と事前に聞かされていたので
まぁそういうものだと思う。


・5月15日

声のクリニックで、「前回からのあらすじ」を報告したら、先生が4/24の血液検査の結果を見せて
「注射の影響でここまで数値が下がっていたところに、薬でも飲んで、
それらが両方抜けてきたタイミングで、体が”自前のホルモンを出すぞー”って切り替えた反動だろうね」
とおっしゃるので、やっぱりそうだよね……って思った。
そういう体の不調がまったく出ず、ケロっとしている人もいるけど、私の場合はまぁまぁ
外からステロイドを取り込むことに対して、体がしっかり反応してくれちゃうみたいだな。
喘息用のステロイド吸入薬の場合は、体に取り込むとは言っても粘膜表面に「振りかける」イメージで
皮下注射や内服薬を飲むのに比べたら悪影響は少ないけど、この期間ステロイドを
吸って飲んで粘膜下に注入したわけだから、短時間の間に外からのステロイドの力がかなりかかった
というのは確かだと思う。
そうでもしないと、アトピー咳嗽というのは止められないものなのか……?
なんてきついんだ。
喘息は吸うのが苦しいが、アトピー咳嗽は吐くのが苦しい。


・5月16日

2代目マイナカードを受け取ってきて、仕事。
動画編集+一部ナレーションの仕事だったんだけど、ナレーションは結構よく録れた。
発声障害が出てから一番得意だった声色が一番苦手な声色になってしまったのだけど、
その声を出すのが苦のない状態にまた近づいてきたように思う。
まぁ、咳は出るがw
とにかく、声を張ったときにスカって声が裏返る頻度が下がったのは嬉しい。


・5月18日

3日にちょっと歌ってみたときは、5曲がせいぜいだったけど、
すこ〜しずつ耐久が上がってきたので、今日は一応リハビリセットリスト13曲を通せた。
途中ちょっと咳が出ることはあったのと、最後の方はファルセットがビリビリと割れたり、
終わったあとに早速声嗄れがあったりはしたけど。
ファルセットを出していると、明らかに声帯周りの筋肉にだるさが徐々に出てきて、
あぁ、筋肉が衰えたんだ、また鍛え直しだ……と思った。


・5月23日

呼吸器内科の日だったので、「フルティフォーム使用後、半日くらい声が特有のガラガラ声になる」と相談した。
フルティフォームは、朝夕の2回吸入のタイミングがあるので、そこから半日ずつ声がガラガラだと
結果的に1日中声がガラガラじゃんw
一応吸入薬全般に言えるのが、吸った後うがいをよくすることと、食事を摂ることで
声嗄れの副作用を最低限に抑えられる――ということなのだけど、それをやっても声が変になりがち。
フルティフォームとかのエアロゾル系はアルコールが入っているからなのだろうか……?
声の低いところと高いところが使えなくなる。
低音は裏返るし、ファルセットは出ない。中音域だけ使えるから普通に喋る分にはギリなんとかなるみたいな。
歌は全然歌えなくなるので困る。

それで結局、また吸入はレルベアに戻った。
ということで、服用はモンテルカスト+ルパフィン、吸入はレルベア。
これ以上できることがなさそうw


・5月24日

2ヶ月ぶりに生放送できた。
油断するとゲホゲホしそうだったので、あまり饒舌には話せなかったけど、
ゆったり『CHUCHEL』をクリアした。
ブログには個別記事を書いた。


・5月30日

やっと地声範囲の歌が普通に歌い切れるところまで来た。
咳が全然出ないとは言わないが!
リハビリ用セットリスト13曲を最後まで一応通せたしな。
まぁ甲賀忍法帖が歌えたところでもう十分だったし、そのあと明らかに声に疲れが出たから
これからまた声帯を後ろ上の方向に引張る筋肉の鍛え直しだなと思っているけど、
そういうトレーニングをできないくらいむせていたわけだから、一歩どころか三歩くらい前進だ。
三歩といえば、散歩もできるようになった。
むせていた間は、たとえゆっくりと歩くだけだとしても20分を超えたあたりからゼェゼェと喘息のようになっていたから
緩やかなものですら有酸素運動は避けていた。
(そのせいで運動不足による別の疾患が出てくる不安が付きまとって、それも問題だった)
けれど、ようやく20〜30分のウォーキングならできるようになった。
走るのはまだ怖いという感じかな。
毎日スクワット30回を2〜3セットやっているけど、それもかなりゆっくりとやっているのに
徐々に息が上がってくるから、その苦しさが最終的に咳になっていくのが怖い。
本当に慎重に運動しているw


・6月2日

手術から1年と1日が経過した。
1年も経ったのか。
やっと最近、歌が「取り戻せてきた」感じになったが、やはり重要なのは「返しの音」なんだろう
という気持ちが強まっている。
返しがしっかりある中で歌ったり喋ったりしていると、どんどん良くなるのでw

今日は、スクワット、8000歩ウォーキングと、リハビリセットリストを半分まで歌うというのをやって
動画を作ったり仕事をしたりした。
4・5月の2ヶ月をアトピー咳嗽で棒に振るハメになったのが本当に悔やまれる。
1年のうち1/6の期間、声による生産性がほぼゼロになるってやばいだろ……。
来年は絶対早い段階でステロイド飲んじゃおう。

最近はスクワットの影響で、太ももを触ったときの触感から伝わる「筋肉質感」が変わってきたw
多少は筋肉がついた感じが触ってわかる。
まだ、それを贅肉が覆っている感じもあるにはあるけどw
贅肉の上から筋肉に触れているという感触があると言えばいいのかな。
太ももの筋肉は人体の筋肉の中でも最大だから、代謝をちょっと上げるためにここを鍛えている。
基礎代謝を上げてあれば、散歩での燃焼効果が高まるしね。

今は、まだ酷暑というほどではないから、日光浴が「気持ち良い」レベルで助かるw
あと1ヶ月もしないうちに、日光浴は「痛い」になるんだろうな。


・6月5日

手術から1年経過しての診察、且つアトピー咳嗽が収まったので、機能検査・録音検査をした。

ここで改めて、以前のデータを見比べて変化を実感。
次の2枚は、手術前日2024/5/31の検査結果と、術後3ヶ月目に当たる2024/8/30の検査結果。
この2枚では、6つある各ブロックごとの「呼気流率」の効率が上がったという進歩があった。
機能検査手術前20240531
機能検査3ヶ月後20240830

一方、こちらが今日の検査結果で、ここでは黄色く塗った、ブロックごとの一番上のグラフを
上記2枚と比べて見てほしい。
機能検査1年後20250605
真っ平らwww

2枚目と比較すると、また呼気流率が全体的に上がってはいるんだけど、「大きな声(左列2段目)」で
強い声を出しているのに呼気流率148程度に抑えられているので、すごく息効率がいい! と褒められた!

それから、経鼻内視鏡で遠目に声帯もチェックした。
またうっすらと、かさぶたみたいなもの?気泡?が見えたけど、発声や声帯の伸縮を一切阻害していないので
心配なものではないみたいだし、そこはよかった。
リハビリの声出しは慎重にやってきたけれど、アトピー咳嗽のせいで咳をこらえきれないことが何度もあったから
そりゃ声帯もダメージを受ける。
やはり私にとっては、「声の使いすぎ」よりもアトピー咳嗽が敵だと思うw


・6月8日

久々に歌枠ができたし、闘病を始めてからの歌枠の中では一番調子良かった。
自分史の中ではもっともっと調子の良いときはあったけど、病気を超えた後にここまで持ち直したのはすごい。
自分で自分を褒める。


・6月11日

「ノイズ」があるという理由でサンプルボイスのリテイクが無限に発生しているのだが、
その指摘される「ノイズ」というのが……私には「ノイズ」とは思えない。
多分、普通の人も、ちょっと耳がいいくらいの人でも気にしないくらいの音。
指摘されてもどこのどの音?ってなる。
これ以上ノイズをなくせと言われたら、気兼ねなく息ができない。
声は息を使って出すものなので、気兼ねなく息ができなかったら芝居に力が入れられない。
これは本当に消すべきノイズなのだろうか?
人間が声を出している以上、妥協のラインというものがあり、これはそれに相当するような気がしてならない。
できるだけのことをしているし、他の人に確認を取ってみても
「ノイズなんか聞こえない」
と言われるので、これ以上何をすればいいのか……。


・6月12日

こえテクの結果が発表された!
これは記事を立てたので、そっちで。


・6月13日

CoeFontで新しくAI音声を作り始めた。
AIを作るだけなら無料でできるので助かる。
できたAI音声を使用するに当たっては、「声を提供した本人であっても使用料がかかる」仕様だがw
また頑張って3000文録るぞ!
録った直後、ノイズ確認するとブチブチ言いまくってるのが気になるけど、これはうちの機材が悪さしているとかではなく
「ブラウザにマイクを認識させてリアルタイム録音させる」という方式だからかなと思う。
以前作ったときも同じようにノイズが沢山乗って、録っている最中にはこのテイクにノイズが乗るかどうかはわからず
なくす方法もないので、そのまま録り進めた。
たしか、ノイズに関して問い合わせもしたことがあって、気にせず進めてくださいって回答だったと思うし。

喉に負担がかかるような声色で喋っているわけではないが、毎日の量としては
100〜200文くらい録れたら必ずやめることにする。


・6月16日

最近寝付きが悪いが、実はちょっと前までは、逆にすごく寝付きが良くて助かっていた。
どうしてまた悪くなってしまったのか。
もともとの私は寝付きが悪いので、「元に戻っただけ」とも言えるが、寝付きは良い方がいいだろ!w
元に戻さなくていいんだよ!w と体に言っている。

例えば、寝付きを良くするためには適度な運動をしたり、風呂で温まって体の熱が冷めていくときに眠気が来るから
そのタイミングで布団に入っているようにするとか、まぶたを閉じて上を見るように眼球を動かすとか
色々あるけど、当然全部効かないよ?w
先月は21時すぎに寝て7時前に起きる生活できてたのになぁ。

しかし、今日本の読み上げをしていて、舌を動かす筋肉について研究したり考えたりしていたら、
どうやら舌の筋肉の一部が衰えているかもしれないことがわかった。
この衰えを補うために、舌根の筋肉がその役割を果たそうとして力んでいるっぽい。
そのせいで、舌根の力を抜かなければいけないタイミングで力を抜くことができず
発声に悪影響を及ぼしているように思う。
例えば、超高音(ホイッスルボイスなど)を出すとき、喉仏がゴキっと鳴るんだけど、
そこは力を入れてはいけない部分なのに、無意識に力が入っているからゴキっというのだろう。
しかも、ゴキっと喉仏が鳴るだけで出したい音域の声も出ないのだから何も良いことはないw

同じことを理由に、ザ行やカ行などの発音に合わせて鼻がズッと鳴っている気もする。
カ行の音とザ行の音が交互になっている文字列で顕著だから、多分そのときの喉回りの「器官の位置関係」とか
「空間の開き具合」を良くすればマシになるのでは?
例えば「いざこざ」とか「雑魚」みたいな文字列。
5母音のうち異なる文字列+カ・ザ行が交互になっている音を繰り返し発生していると舌が疲れてきた。
こざこざこざこざ……
くじくじくじくじ……
けざけざけざけざ……
多分、舌の疲れた部分こそが筋力の足りない部分だと思う。
仰向けになって、舌を正面に強く突き出すようにするのも効く。
仰向けということは、舌にも重力がかかっていて喉の奥に落ち込もうとするから、
それに逆らって天井に向かって舌を伸ばすのは疲れるw
でも、この疲れることをやったほうが良いのだろう。
年を取って「飲み込む力」が落ちるとも聞くけど、それを防ぐためにもこういう日常の中でやらなくても良い動きを
あえて運動としてやった方が良いのではないか? とも思った。
物を食べるときの動きとしては、ソフトクリームなどのアイスの表面を舌全体を使って大きく舐め取るような。
そういうことが減ると、舌の筋肉も衰える部分が増えてくるのは当然じゃなかろうか。
もっとソフトクリームをべろべろ舐めて暮らすべきなのかも。


・6月30日

手術から1年と1ヶ月。
やっと、元のメインの仕事先で受注が再開できることになった。
とはいえ、すぐには案件が発生しない。
10年以上ずっと休まず仕事を請けてきて、リピーターさんもついてくれていたけど、
1年も療養による休業を挟んでしまった格好だから、またゼロベースのつもりでやっていかねばなるまい。
元のリピーターさんは戻ってこないものだと思って、新しいクライアントさんがリピーターになってくれるよう
誠心誠意やっていくしかないと考えている。
もちろん、リピーターさんが私へのご指名を再開してくれるなら、それにも誠心誠意応える所存だが
そこに過大な期待はできないという話。
実際、再開から2週間案件ゼロで今に至る!!
だからといってへこたれても仕方がない。
まずは復帰することが目標だったので、一歩前進したというのは確かだ。
他にも案件受注できる窓口を2つ増やしたし、仕事が来ればすぐに最大限のパフォーマンスを発揮するし
それ以外の時間には自己管理に努めて収入回復を目指そうと思う。
ボイトレのブランクを空けたり、練習をサボったりすると何らかの発声障害的な症状がぶり返すかもしれないという恐怖もあるので
喉のケアを大切にしつつ、継続的に喉を鍛え直していく。