【アニメ/特撮】2022年に履修完了した作品まとめ(感想や軽い考察)
【アニメ/特撮】2021年に履修した作品まとめ
【アニメ】2020年に見たアニメ等
【アニメ】2019年に見たやーつー
【アニメ/特撮】2023年に履修完了した作品まとめ(感想や軽い考察)
【アニメ/特撮】2021年に履修した作品まとめ
【アニメ】2020年に見たアニメ等
【アニメ】2019年に見たやーつー
【アニメ/特撮】2023年に履修完了した作品まとめ(感想や軽い考察)
(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)
リンク:PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.1 罪と罰(全3話)
PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.2 First Guardian(全3話)
PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.3 恩讐の彼方に__(全3話)
劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス(全4話)
劇場版「PROVIDENCE」を見るためにも、他の未履修劇場版を見ておこうと思って見た。
常守・狡噛ではなく、他のチームメンバーに焦点を当てるような感じで、
これまで中心ではなかった人物の背景や経歴などが掘り下げて描かれるから、
こういう劇場版もありか、と思った。
リンク:氷菓(全22話)
推理モノと学園ラブコメを両方兼ねている感じで面白くはあった。
でも私個人の好みとしては、恋愛要素はなければないほどいいので、男女が出てきても
恋愛の雰囲気を出さずに淡々と推理してる方が好きなんだろうなと自己分析しながら見ていたw
「私気になります!」
というフレーズをかつて何度か(自分の生放送のコメントなどで)見かけて、何か元ネタがあるんだろうな
と思っていたので、それがこれだとわかったのはスッキリしたw
リンク:ミギとダリ(全13話)
双子が入れ替わりながら「ひとりの人間」として周囲を欺き続ける日常&ホームコメディかというのが
最初の2話くらいの印象だが、実はこの双子には果たしたい復讐があって――
という展開からミステリーになっていった。
「ひとりの人間」として暮らしているとはいえ、双子もそれぞれ個性を持つ別個の人物。
ミギとダリには、異なる好みや個性、考え方があるというのが徐々にわかってきて面白かった。
むやみに登場人物を増やさず、必要最低限の人数の中で伏線を回収して綺麗に風呂敷を畳んでくれたし
最後は泣いてしまった。
アニメーションとしては、
「立ち止まってただじっと見つめているように見える人でも、黒目が小刻みに動き続けているのが現実」
というのを表現し続けていて、「目の表情」にこだわりを感じた。
今まで意識したことのないアニメ制作スタジオのようだったけど、
目がアップになるようなカットでなくても、黒目がピタっと止まっているシーンの方が少ないくらいだったので
ここのスタジオにはそれにこだわっている人がいるのかなと思った。
普通、アニメで「黒目は結構常時動き続けている」という事実をあえて映像化することはないと思う。
目の動きが「特に大事な」シーンでは少し顔をアップにしてそれをするかもしれないけど
それ以外ではいちいち黒目を動かすコストをかけないと思う。
それが、このアニメでは、黒目が細かく動いていないシーンは、人物が一定以上引きのとき以外はずっとというレベル。
確かに、現実で人間の黒目は細かく上下左右に運動し続けている。寝ているときだって動くしな。
でもそれをここまでずっとやってるアニメは初めて見たw
あと、キャスティングも良かった。
惜しむらくは、作者の方が昨年、36歳という若さで亡くなってしまっていることだと思う。
良いアニメ化だったと感じるので、それが放映し終わるまでを作者本人が見届けられなかったのは、残念なことだ。
リンク:シャングリラ・フロンティア(全26話)
アニメ化を楽しみにしている人が身近にいたような(曖昧な)気配を感じていたので、試しに一通り見た。
私はあまりのめり込まなかったけど。
こういうときは逆に、「なぜ自分はのめり込まなかったのだろう」というところを分析したくなる。
多分だけど、自己投影を出来るほど主人公と自分の間に共通項がないから、どうにも
「知らない人が知らないゲームをしているのを見ている感じ」
で、一歩引いて見てしまったのかなと思う。
私がのめり込む作品は、何かしらミステリーの要素があって謎や事件が次から次に出てきたり
登場人物たちには過去や悩みやそれぞれの考え方があって、そこに共感できたりするものなのだと思う。
シャンフロだとそういう性質がないので、「私もそう思う!」って思いながら見る部分がなかったんじゃないかな
と分析したw
むしろ26話まで見終わって「ここからゲームそのものの設計思想とか開発側の話になっていくところが
私には面白いのかもしれない」と思った。
いや、原作を一切読んでいないのでわからないけども。
リンク:マッシュル-MASHLE-(全24話)
最序盤から「作者はONE先生の影響を色濃く受けているのかな?」と思いながら見ていた。
ワンパンマンみたいな要素とモブサイコみたいな要素を、両方とも若干量ずつ感じたのでw
「平熱系ヒーロー」っていう。
あと、魔法学校とか副題なんかを見ると、ハリー・ポッターのオマージュをしている部分もあることの方に
先に気づいたかなw
直前にファンタビを見ていたので、変にタイムリーだったw
なので、そういう「自分が既知の作品」を思い出しながら見ることを避けられなかったけど、
その場合は「でも、この作品にしかないものはなんだろう」と思いながら見ていくことにしている。
まだ完結していない作品だから、今のところはすべてを語れないけど。
リンク:勇気爆発バーンブレイバーン(全12話)
始まってすぐからTwitterで話題になっていて、4話が放映される直前くらいでAbemaから見始めた。
そのあとdアニメにも配信が来たので、最終的にdアニメで見終えた。
なんかもう濃すぎて、ブレイバーンが人の話を聞かなすぎて、何回か繰り返し見ても
話が頭に入ってこない回があった。
……全部そんな回だった気もしてきた。怪異だな。
エンディングの壮大さが気に入って音源買っちまったぜ。OPより明らかに沢山聞いている。
だってOPは買ったままでフルサイズ聞いてない……。今度聞こう。
エンディングは、毎回流れてくるたびに、歌い出しの
「戦うことは 溶け合うことだろ」
という歌詞に対して
「……いや、戦うことは、溶け合うこと……か??????」
ってなってた。
すごくいさじにカバーしてほしい。
あとは、ブレイバーンを演じている鈴村健一さんが、普段私が聞いているのと全然違うベクトルの鈴村さんだったので
これもこれでよかった。普段私が聞いているのがリュウタロスなのでw
緑川さんが、オネエみたいな口調やってるのは久しぶりに聞いたかなw
それと、ブレイバーンが「性癖を持つ」ロボットなの気持ち悪いなって思ってたけど、
デスドライブズが「8つの大罪」みたいな存在で、その中の色欲ポジションと「溶け合」っちゃったのが
運の尽きだったわけか……と思った。
リンク:スナックバス江
スナックに実際に行ってみたことはないし、多分このあとの人生でも行くことはなさそうだけど
この作品のタイトルだけは前から知っていて、
「アニメにするんか…あの回とかどうするつもりなんだ…」
みたいな反応になっているのも見かけた。
そして私は、実際にアニメで「スナックバス江」という単語を音で聞いてからようやく
「場末のスナック」にかけたダジャレだということに気付いて、我ながら気づくのがおせぇ! と思った。
「バス江」なんてすごい名前のママだなって思ってたけど、場末ならしょうがないね。
毎回EDの選曲が地味に楽しみで、声優さんがあえて巧すぎないように歌ってるのが面白かった。
結果的に、子安さんがキャラとして「夢を信じて」をカバーしたのとかも笑ったw
話の内容としては、「現代社会における人間観察を怠らない作者さんに違いない」という印象になった。
リンク:闇芝居 十二期(全13話)
1期しか見てなかったのに、いきなり12期まで飛んでしまった。
あとで2〜11期も見るか。
5分アニメなので、たまに「よく考えると怖い」じゃなくて、「よく考えてもただ訳が分からない」のとかもあって
尺が短いから説明不足になっているのかなと思うなどした。
「意味がわからないから怖い」という怖さの種類も存在すると思うけど、私がこのアニメで
それを感じるには年をとりすぎた。
小学生時代だったら、「意味がわかるのも怖いし、意味がわからないのも怖い」と思ったかもしれない。
怖がりだったし。
でも、今の私は「よく考えると怖い」ようなものも「なるほどね」くらいの感想になってしまって
「人間の感性って変わるなあ」
と思った。
あんなに怖がりだったのに! みたいな。
リンク:ぶっちぎり?!(全12話)
原作や監督に内海紘子さん、キャラクターデザインや作画監督に加々美高浩さん、アニメーション制作MAPPA
というかなり惹きつけられる制作陣だったのですぐに見始めた。
内海紘子さんと加々美さんといえば、近年は『SK∞』も面白かったし。
『ぶっちぎり?!』は、「せんやいちやものがたり」だった。
センヤとイチヤが出てくるし、主人公は灯荒仁(ともしび あらじん)だし。
内海紘子さんは『BANANA FISH』が2018年にアニメ化された際に監督を務めたことで一躍有名になった
という噂を耳にしたんだけど(そのときのアニメーション制作もMAPPA)
『BANANA FISH』も『SK∞』も、男性ダブル主人公の「男同士の絆」を描く側面があると感じていて
多分御本人としても得意分野なのかもしれない。
『ぶっちぎり?!』も、センヤ・イチヤコンビや、あらじん・またからコンビの
心象描写に力が入っている気がした。
チーマーが喧嘩するような学園モノでもあるのだが、特に最終回のアクションは力が入っていたな。
「やっぱり最終回ってのは急に金色のオーラ纏って輝き出すんだな」
と思った。
リンク:ワールドトリガー(全73話)
やっと見終わった……!
というのも、前に一度見始めて、50話すぎあたりで「アニメが原作マンガに追いつくまいとして
尺を引き伸ばす」というのが露骨に行われている感じがして一度視聴を止めていたのだった……。
ちなみにその周辺の話数で尺が引き伸ばされていると感じたのは私の勘違いではないようで、
先日Twitterの「尺の引き伸ばしがすごいアニメの回まとめ」みたいな画像でもワートリの
そのあたりの回が取り上げられているのを見たので、「あ、あれってやっぱり勘違いじゃなかったよね」と思った。
尺を引き伸ばすために無言でにらみ合うとか、やたら叫び続けるとか色々やり方があると思うけど
ワートリの場合は、しばらくの間Aパートが総集編でBパートでちょびっとだけ本編が進んだような気がするがあまり進んでおらず
にもかかわらず次の話数のAパートはまた総集編ばりに回想をする……という具合だったのが一番気になったけどw
それで73話まで見ても結局「俺達の戦いはこれから」なので、「完結まで見たので感想を総括でまとめます」
というわけにもいかないw
強いて言えば、見る前は進撃の巨人ばりに敵が侵攻してきて、その対処に一分一秒を争うだとか
沢山の人たちが犠牲になっていくのか? くらいに想像していたところもあったけど、
ワートリの場合はほとんど敵が侵攻してくることはなくて、どちらかと言うとその準備のための
訓練や学習や、模擬戦の方に大半の時間が割かれているように感じた。
だから、「サバイバル」が見たい人には多分物足りないんじゃないかと思う。
あまり逼迫している状況に見えないので。
だからどちらかというと、学園モノとか部活動モノに近い感覚で
「沢山の登場人物が、協力したりぶつかり合ったりしながら切磋琢磨して強くなっていく様」
を主軸にして楽しみたい人向けのような気はする。
あと、「登場人物がめちゃくちゃ多くても大丈夫な人向け」でもあると思うw
リンク:虚構推理
「気になる」リストに入れてあったので1期だけ見てみた。
推理というより、「でっち上げ対決」だったけどもw
あと、妖怪変化が色々出てきて、人間と妖怪の間に立つ主人公たちが両方の世界の均衡を保つような流れになるかと思って見進めていったけど
予想からははずれていた。
妖怪変化も出てくるし、都市伝説が具現化もする世界観でありながら、
「都市伝説は人の想像が血肉を与えてしまうものだから、人の想像の方を別ベクトルへ向けさせて
都市伝説の中身を変化させる」
という解決策を取る。
これは、この作品のコンセプトが「人(場合によってはあやかしの方も)を”納得させる”のが大事」
みたいなところにあるからのようだ。
だから、「嘘なんだけど、合理的で辻褄が合う”虚構”をでっち上げて、それに相手が納得すれば
言ってることは嘘・でっち上げなんだけど解決する」という仕組みみたい。
主人公の岩永少女は、幼少期、あやかしたちから「我々の知恵の神になってください」と頼まれて
その代償に右目と左足を失っている。
でも、「代償」になってないような気がする。
「知恵の神になってください」と頼まれて了承するのは譲歩(Give)だし、
右目と左足を取られているのもGiveなので、ギブ&ギブだ……。代償を払って労務に就かされている!
だから九郎は「彼女は幸せになるべき人間だ」って思ってるのかもしれないけど。
あとは、主人公たちの性格とか考え方とか関係性とかは、作者の好みが大きく反映される部分でもあるので
ここの好みが合わないと視聴者としてギクシャクしてしまう感じはするかも。
岩永と九郎が一応は恋人の関係にあるようなのだが、九郎があまりハッピーに見えなかったり
九郎の初恋の人や結婚まで考えていた元カノが出てきて、岩永とその人たちの間にも交流があったりするのとかが
他人事ながらそわそわするというかw
こういう関係に対して、落ち着いて見ていられない人間にはミステリー要素の方にも集中できないというかねw
作り手、受け手、誰が悪い話でもないのでしょうがない。
そもそもこの作品のターゲット層は「異性愛者の男性」であるように思うので、そのターゲットからずれてる自分は
あまり刺さらないとしても仕方ないと言えようw
宮野真守さんが唄うエンディング「LAST DANCE」は雰囲気がある曲で良い感じだった。
Crunchyrollのアニメアワードでも最優秀エンディング賞にノミネートされていたようだ。
確かに、おしゃれだし海外受けしそうだなぁと思った。
ちなみにこの年の最優秀エンディング賞は呪術廻戦の「LOST IN PARADISE」であり、これはこれで納得であるw
リンク:鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎
アマプラ見放題に追加になったので早速見た。
劇場へは足を運ばなかったしなあ。
結構面白かった。
何が面白かったかって、『墓場鬼太郎』との違いが面白かったかもしれない。
実は事前にアニメの『墓場鬼太郎』を見直してあった。
あと、以前大学のバイト先の人の遺品として『墓場鬼太郎』の漫画単行本を頂き、
原作のほうを紙で読んだこともあったのだ。
だから、「ゲゲゲの謎」はそもそも『墓場鬼太郎』にどのようなアレンジが加えられているかに一番興味があった。
アレンジどころか、一から新たに作った話だったけどw
アニメ『墓場鬼太郎』は、「水木しげるの漫画を極力そのまま動かした雰囲気」になるよう作ってあった気がする。
背景とかカメラアングルとか線とか。
「ゲゲゲの謎」は、昭和を描きながらも作画表現上は現代向けにアレンジしたという感じもした。
あとアクションシーンのアニメーションがすごくて、調べてみると、
今東映アニメーションでアクションが特にすごいと言われているアニメーターさんが手掛けていることがわかり、「道理で」と納得した。
劇伴が川井憲次さんだったのも良かったし、エンディングが「カランコロンの歌」のアレンジだったのもよかった。
Wikiには
とある。
それは、そうだろうなと思ったw
鬼太郎の父「ゲゲ郎」は、関俊彦さんが演じているが、モモタロスに鬼舞辻無惨にゲゲ郎に、
やけに鬼に縁がある役者さんになりつつあるな、と思ったw
あと、ストーリーの印象としては「幽霊族みたいな人外よりも、人間の方が断然やることがえげつなくておぞましいな」と思った。
水木しげるという作家・画家は、人間の良い側面も暗部もよく知っているだろうし、洞察力・想像力に優れていると思う。
漫画よりも、図説とかを読んでいるとそう思うのであった。
人間は人間と自然を切り離して考えがちだけど(「人工物」は広義には地球の自然の一部だけど
人間視点だと、それを地球から切り離して考えようとするというか)
人間と自然の間に妖怪がいると考えると、溝がグラデーションで埋まるような感じがある。
人間よりも人間のことを親身に思う妖怪がいたり、妖怪よりも人間にひどいことをする人間がいたりするのも
グラデーションの一部かもしれない。
そう考えると、そういう対比を描いているという点で、この映画はとても水木しげる的とも言える気がした。
それから、かつて鬼太郎役を担当していた野沢雅子さんが目玉の親父というところも面白いなぁ。
今の鬼太郎は沢城みゆきさんだけど、沢城さんは「ぴたテン。」の時に主人公の少年を演じていたものの
近年は唐之杜志恩とか峰不二子みたいな役も多いし、
「男の子を演じることはできるけどキャスティングされることはそう多くない」
と思う。
というか、キャスティングが全体的に面白かった。
リンク:ムネモシュネの娘たち(全6話)
2008年から積んでいた積みアニメか……。
ようやく見たのだな……。
このアニメの放映当時(2008年)、私はアニソンコピーバンドに所属していて、
そこではよく「アニメソング・声優ソング・キャラソン」の中からメンバーがコピーしたいと思う曲を複数推薦して
みんながお互いの推薦曲を全部聞いた後に投票を行って、上位2〜3曲を次のスタジオでコピーする
という活動をしていた。
メンバーによっては「今季の作品」の中から必ず1〜2曲出してくる者もいた。
そこで、「今季の作品」のひとつとして『ムネモシュネの娘たち』のOP・EDが推薦された。
結局、OPはボーカルが男声且つ前編英語詞というのもあって票は十分に集まらなかったので、
ついぞフル尺ではコピーされなかったのだけど、ライブのときに我々ボーカル陣が衣装を変える部分があったりしたときなどに
『ALSATIA』の前奏部分だけを幕間SE的に楽器隊が鳴らすというようなコピーのされかたになったw
AT-Xでのアニメだったから当時は見られなかったし、「今季のアニメ」を全部見ているほど
アニメ視聴には時間を割いていなかったんだけど、そういうバンド活動があったから
自分が見ていない最新のアニメ楽曲事情に関しての知識・情報が多少入ってくる機会になっているという側面があった。
あとになって考えてみれば、この曲を推薦したメンバーとしては
「アニメタルでもギターを担当しているSyuさんのバンドGALNERYUSのオリジナル曲がアニメタイアップされた」
というのがあったんじゃないかと思う。
アニソンコピーバンドのメンバーならアニメタルは少なからず履修するわけだし……。
なんなら、このアニメのテーマ曲にGALNERYUSを起用したスタッフの方だって、
「アニメタルでギターを担当しているSyuさんのバンド」だから話が持ち上がった可能性すらあるわけだし。
でも私はその瞬間はそれに気付いておらず、あとになって色々思い返す中でそういうことを徐々に知っていって
『ALSATIA』単体も気に入っていたのでシングルを(バンドを抜けてしばらく経ってから)買ったりして
GALNERYUS自体のファンになって今に至る、という背景がある。
ちなみにシングルを買うことで、『ムネモシュネの娘たち』のOP・ED共に聞けるわけだけど、
シングル全体を聞いた結果、私はTrack3に収録されている『THE AWAKENING』が一番好きな曲となってしまったw
GALNERYUSの『THE IRONHEARTED FLAG』というアルバムを買った時に、
この『THE AWAKENING』が、『THE END OF SORROW』という楽曲に改題され
歌詞もリライトされていることに気づき、両方がお気に入りになった。
どちらにも良さがある。
また、『ムネモシュネ〜』のEDである『CAUSE DISARRAY』も『CRAWLING IN THE FATE』に改題されて
同じアルバムに収録されているので、『ALSATIA』のシングルとの聴き比べによいw
これも、どちらも違った良さがあって好きだ。
『CRAWLING IN THE FATE』も歌詞がリライトされているが、この歌詞で『ムネモシュネ〜』のEDとして使われても
それはそれで良さそうだなと思うし。
というわけでいきなり余談から入ったけど、これが「2008年からアニメを積んでい」理由と
「あとになってやっと見た」理由であるw
こういう「出会い方」をしていなかったら、GALNERYUSの音楽と未だに出会っておらず
当然ファンにもなっていなかったのかもしれない。
縁に感謝している。
さて、肝心のアニメの方だけど、禄にあらすじも読まずにとにかく1話からぶっ通しで見てしまったので
まだ設定とか展開で自分の中で消化がしきれていない部分がある気がするので
あとで細かいところをもう一度確認するかも。
『PSYCHO-PASS3』がのちに採った方式「45分アニメ6話」という形なので
全体の長さとしては「23分アニメ12話」の1クールアニメとほとんど変わらないが
普段の視聴感覚と違った味わい。
なんにせよ、キャラデザを「中央東口」さんが担当しているので、「R18ゲームのような」雰囲気はあるかも。
中央東口さんはニトロプラスでイラストレーターをしていたことで有名だし。
『吸血殲鬼ヴェドゴニア』『鬼哭街』『沙耶の唄』『天使ノ二挺拳銃』……。
これでピンと来る人は『ムネモシュネ〜』を見てもいいかもしれないw
(GALNERYUSの現ボーカル小野正利さんもニトロプラスのゲームではテーマ曲の歌唱を担当したりという縁があるから
「すべてが繋がっているんだなぁ……(遠い目」みたいな気持ちになる)
キャラデザを中央東口さんが担当しているからというのだけが「エロゲのような」雰囲気の元になっているということではなく
もう設定が「エロゲか!?」ってなるようなものなんだけどもw
ある特定条件を満たして不老不死の体になってしまった女性が主人公で、
この条件で不老不死になった女性は不老不死という体質だけでなく、
同じ条件で「天使」という体質に変化した男性に食われることで初めて「死ねる」というのがある。
「天使」の方は通常は寿命が短くなり、不老不死の女性を前にすると理性を失って「貪り食ってしまう」。
女性の方は、「天使」を前にしただけで性的欲求が高まり、更に貪り食われる時の苦痛は
性的快感となってしまうので基本的に「天使」には逆らえない、そして性的快感に満たされながら死ぬ……という体質なのだ。
この設定が「エロゲでエロシーンを描写するのにうってつけすぎる」ではないかw
年齢制限つきのアニメであり、裸は毎回出てくるし、
「不老不死の女性たちは結果的に不老不死の女性同士の同性愛に陥りがち」というのもあって
百合SEX描写もかなり多い。
(事後とかじゃなくて最中だし)
ちなみに主人公とその相棒ともいえる女の子(同じく不老不死)をそれぞれ能登麻美子さんと
釘宮理恵さんが演じているので、このふたりが「エッチなシーン」を何度も演じているというだけで
ファンの人は「見なければ!」となってしまうかもしれないと思ったw
ただ、エロいシーンだけでなく暴力や出血の描写の方もかなりのものなので、
予め”一定のエログロ”だと思って構えておいた方がいいかもしれないなw
ハードSMかと思ったもんね!
「え、これ地上波でやったの!? あ、AT-Xの制限付き? よかった地上波ではやってないんだ」
と安心したレベル。
あと、ラスボスが
「両性具有で不死身、髪の色が白っぽい拷問好きの石田彰」
であり、いかにも石田彰さんが演じそうなキャラクターを演じる石田彰成分も摂取できる(?)。
「ユグドラシル」や、「非時香果(ときじくのみ)」など、SF設定部分や縦糸と横糸が絡み合う
サスペンス・クライムアクションの部分が面白くて、結構引き込まれたけど、
ここまでに書いた通り、エロとグロの描写も多いため、基本的に眉間に皺を寄せたまま見てしまっていたかもしれないw
「うわ痛そう」とかでw
「ユグドラシル」は北欧神話に出てくる概念だけど、「非時香果」は『古事記』などの日本の神話の概念で
更にタイトルの「ムネモシュネ」はギリシャ神話。
これらが融合してるのが面白い。
「多島」というキャラクター名も、『古事記』「非時香果」の話に出てくる田道間守(たじまもり)が由来なんだな、とか。
こういうファンタジー部分の考察が面白そうなのに、エロやグロがあって思考が中断される
みたいなところもR18ゲーっぽさがあるw(ストーリーに重みがある と評されるタイプのやつによくある)
何も事前に調べなかったのに結果として『虚構推理』から連続で
不老不死の人がメインとして出てくる作品を見ることになってしまったw
リンク:牙狼<GARO>−炎の刻印−(全24話)
牙狼シリーズはかなり作品数が多いので
「牙狼見た」
だけだと、「どの?」となってしまうだろう。
私は、
「小林靖子さんがシリーズ構成を担当している」
という理由で「炎の刻印」を見ることにしたので、他の牙狼は完全未履修でここから入った。
が、ここから入っても大丈夫な作りになっているので助かった(?)
変身して戦うダークヒーローものであり、シリーズ初作は特撮(深夜放送)だったようなのもあり
小林靖子さんがここではシリーズ構成、この後の別のアニメシリーズでは
會川昇さんと井上敏樹さんがタッグで脚本を担当しているっぽいのもあるみたいで
東映特撮で色々書いている脚本家の方々が参加しているので、仮面ライダーとか好きな人にも合うかもしれないな。
「炎の刻印」の場合は、「変身して戦うダークヒーローモノ」というのもありながら、
これに関してはジュブナイルの性質が特に強い作品なのではないかと私は感じた。
主人公の少年が、復讐に燃えるあまり挫折し、自分を見つめ直し、成長して最後には悪を討ち果たす。
そこで父母の愛に本当の意味で気付き、一人前になるというような。
ジュブナイルに必要な要素が全部詰まっているという感じがした。
逆を言えば、主人公が少年でなく、ジュブナイルコンセプトの作品でなければ、
こういう物語の展開とか描写とか演出は必ずしも要らないだろうから、
仮面ライダーだと、もう少し大人が主人公である分、こうはならないことが多い。
だから、「炎の刻印」は仮面ライダー的か? というと、別にそうではないと思う。
ただし、監督の経歴を見ると
とはあるので、変身して戦うダークヒーローが大好きなのは確かだろうw
変身するとライオンや狼のような顔つきをしたメタリックな鎧に全身身を包み戦うわけだが
実写だとなかなか表現しきれないであろう疾走感のあるアクションがカッコよかった。
また、その際に流れる悲壮感のあるBGMが良かった。
アニメーション制作は、おそらく「絵」の部分はMAPPA制作なのだが、
鎧に変身したあとのキャラクター画像は3DCGで、2次元と3次元の融合、
つまり2.5.次元的な表現にもなっている。
私が比較的最近視聴したものだと『ブラスレイター』などを思い出した。
上にも書いたが特撮とアニメでかなりの作品数があるので、牙狼シリーズのWikiを見ると
「こんなにあるの!?」
とびっくりするw
私はdアニメで見たけど、Youtubeの牙狼公式チャンネルにも本編1〜2話が公開されている。
ここでも、シリーズ作品の多さに驚愕するw
リンク:星獣戦隊ギンガマン
いつもの「脚本が小林靖子さんだから見る!」やつw
あと、おそらくレッドが高岩さんかな。
照英演じるギンガブルーは、タイムレンジャーのイエローポジションに近いかな。
気は優しくて力持ちっていう。(星獣ゴリラだし)
今回イエローの方は、年下組でやんちゃ、コツコツした努力が嫌いというタイプと言えるかもw
第1話でいきなりレッドが死ぬんだけど、その弟がずっとレッドとして戦っていくところがもう斬新だった。
しかもこんな展開だと、こちらとしては
「実は兄レッドは死んでませんでしたー」
っていう展開だってのちのちありうるよなぁ……と思いながら見続けるわけで、実際そういう展開にもなった。
問題はここからで、レッドが二人になるけどどうするんだろうと思ったら、いわゆる
「戦隊モノの6人目のヒーロー」のポジションに兄レッドが収まるところもまた斬新だったw
(そういえば戦隊モノの「6人目」のヒーローって、私の記憶だとジュウレンジャーで見たのが
明確な、自分にとっての最初の6人目なんだけど、戦隊モノの歴史上で言うと
バイオマン・マスクマン・ターボレンジャーにも6人目がいたみたい。
でも、マスクマンのは1話限りのゲストポジションで、6人目が”定着”したのはやっぱりジュウレンジャーからっぽい。
最近見たのだとシンケンジャーにもいたし、ジュウレンジャー後は結構「お約束化」したと言っていいかも)
しかも、兄レッドは「6人目でありテーマカラーが黒」というところも面白かった。
元は赤だったけど、一回死んで、実は死んでなくて復活して黒として加わるっていう。
そして、ヒュウガにまつわる出来事はそれだけでは終わらず、そのあともスパイ?二重スパイ?みたいな展開もあったり
何度も戦況が変化して、そのたびにヒュウガは翻弄されるポジションに見えたので
最終的にヒュウガは「ものすごく苦労人」というイメージになったw
視聴者目線では、「死んだと思った人物が実は生きていました!」までは、想定できるシナリオなわけで、
期待しているのは「その先にどのような予想外のことをやってくれるか」だから、
その点で、さすが小林靖子さんはこちらの予想を超えてきてくれて本当に嬉しかった。
Wikiに
>小林は、復活後に5人と一緒に暮らしているとキャラが薄くなっていったため、ブクラテスと絡め離脱する展開としたと語っている。
とある。
こういうセンスがすごい。
印象に強く残る回としては、ギンガピンクにそっくりな芸能人(人気タレント?女優?)というキャラクターが出てきて
「入れ替え」をするエピソードが結構面白かったな。
撮影がつくばエキスポセンター前だったしw
まぁつくばで撮影された回は他にも複数あったのだけども。
それにギンガマンは、撮影・放映の時期が、私がつくばに引っ越す前のタイミングに当たるので
「私が住み始める前のつくば駅周辺だー」
となるけどw
敵勢力の方では、ブドーが一番報われなくて可哀想だった。
ゼイハブ(首領)から、「あいつは絶対裏切ることだけはしない」みたいな信頼ある発言もあり
実際裏切っていないのに、最終的にゼイハブから裏切られたような形で切り捨てられていたし。
「ブドーは絶対裏切らない、でもブドーが他のやつから裏切られても知ったことではない。
結果的にそれが自分の利益になるならどっちでもいい」
みたいなところがゼイハブの最悪なところだなと思った。
リンク:仮面ライダーウィザード
当初は順序を無視して、電王→W→オーズと見ていたけど、それ以降は平成仮面ライダーシリーズを放映順に見ているので
フォーゼを見終わった今、次に見るのはウィザードとなる。
ウィザードは、「シャバドゥビタッチヘンシーン」が有名(?)だと思うし、自分もそのSEだけ知っていたw
「しゃばど」までタイプすると、「シャバドゥビタッチヘンシーン」が変換候補にサジェストされてくる
Google日本語入力を見ても、結構有名な方と言っていいんじゃないかなw
見始めてから「あ、シャバドゥビタッチヘンシーンってウィザードだったんだ」と思った。
当時「シャバドゥビタッチヘンシーン」っていう文字列は確か天むすさんが話題にしているのを
見聞きして、
「今やってる仮面ライダーの話題かな」
と思っていた。
天むすさんは特撮ならなんでも毎回好き好んで見ているとか、よく話題にするというほどではないという印象だったんだけど
実際に見始めて頭の中で色々合点がいった。
「OPがキリショー、天むすさんはゴールデンボンバーファン、なるほど、だからか!」
みたいなw
それで、見ていると私が一番感じたのは
「高岩さんの動きが美しい」
ということだった。
突然トリプルアクセルみたいな動きしながら蹴りに転じたりとか。
OPの最後のカットで、ただウィザードが左手を静かに顔の横に寄せていくだけの動きなんか
別に派手でもなんでもないのに気品に溢れていて惚れ惚れする。
なので、アクションシーンはずっと
「高岩さんがかっこいい。高岩さんの今の動き洗練されてる」
みたいなことを思いながら見てしまうw
あと、めちゃくちゃビーストのお尻がアップになる回があったと思うんだけど、
前に「ネット版ディケイド」で、お尻がキレイなスーツアクターっていう紹介されていたのは
どのスーツアクターさんだったっけな…と思い出してしまったw
実際調べてみたら、その紹介を受けていたのは冨永研司さんだったけどね!
ビーストの中身はおそらく渡辺淳さんだから、そのときお尻の話はされてないね、どうでもいいけどw
お話の筋としては、「これってこの人がこういうことで、こうかな?」と予想したそのままの展開が多かったかな。
あと、今回はヒロイン(コヨミ)がおとぎ話のお姫様ばりに「ヒーローに守られる存在」だったなって。
最近は、女性キャラクターも戦うことが多いし、少なくとも単に足を引っ張るポジションに収まらないよう
個性付けされることが多い時代になったと思うので、逆にここまで「守られる存在」に振ったキャラがいるのが
新鮮に感じるほどだったw
最終2話、本編が終わったあとのエピローグみたいな位置づけではあったけど、
歴代平成ライダーみんな出てくる劇場版っぽい展開があって、電王だけはちゃんと関さんが「本人」の声を当てていたのが
さすがだと思ったw
ほかの「仮面ライダーの声」は、当時の役者さんたちではなかったし。
ディケイドだけは井上さん御本人が出演されていたけど。
あ、あと轟鬼さんとか、愛理さんとか、電王の「カスミちゃんのお父さん」とか、ピアノの男諏訪太朗さんとか
そういう他のライダーで見た! っていう人も沢山出てきた!
で、こういうエピソードのときにやっぱり
「あぁ、ここまでの平成ライダー全部履修しておいてよかったーw」
と思ってしまうw
早く平ジェネを見たいけど、こういう経験があるたびに
「でもやっぱり平ジェネに出る全平成ライダーのテレビシリーズを履修してから観たいな」
という考えに立ち戻るので、次はTVシリーズとしては鎧武の履修に入ることになる。
その前にウィザードの劇場版+ネット版も履修する!
リンク:仮面ライダー×仮面ライダー ウィザード&フォーゼ MOVIE大戦アルティメイタム(劇場版)
劇場版 仮面ライダーウィザード イン マジックランド
ネット版 仮面ライダーウィザード イン マジか!?ランド
TVシリーズを履修したあとのお楽しみ、劇場版とネット版を見た。
ウィザードは、二藤とか瞬平のような周囲の人物がいることにより、ほどほどにわちゃわちゃして
空気を和ませてくるところがあると思う。
劇場版もそういうところがあって良かった。
でもそれより何より、
「ハリー・ポッターのオマージュここでやるんだw しかも内容それなんだw」
っていうのがあったり、
「イナズマン!? 今、イナズマンって言った?」
「ポワトリンだと!? え、ポワトリンのアクションすげえ」
ってなったり、そういうウィザードの世界観の外から来た(強いて言えば東映特撮という畑の中ではあるが)
概念に驚かされたのが印象深かったw
あと、とにかくアクションが、いや高岩さんがすごくて、今まで平成ライダーを見てきて、
トリプルアクセルとかバク宙とかをここまでやることなかったと思うから
「なんで“魔法使い”ライダーで、他よりアクションすごくなってるんだよw 魔法を使えww」
ってなったりしたw
フィギュアスケートかと思ったw
もちろん、「魔法によって」そういう動きができるようになっているという表現だと解釈することは普通にできるけど、
魔法使いの名を冠する仮面ライダーが今までで一番素の肉体の動きを洗練させる必要があった皮肉
みたいなのが同時にあると思うw
魔法が実在しないのに魔法を表現するにはフィジカルに頼る必要があった、っていうw
そんなわけでウィザード劇場版の最大の見どころは「高岩さんのアクション」だと思うw
しかも、フォーゼの中にも入っているから、ウィザード&フォーゼだとどっちも高岩さんなわけで
エンドクレジットで仮面ライダーフォーゼ・仮面ライダーウィザード/高岩成二って書いてあるのを見ると本当に
「主演俳優は高岩さんじゃんw」
ってなるしなw
あと、「ネット版マジか!?ランド」だけど、今まで色々な平成ライダーのTVシリーズ、劇場版
そしてネット版も見てきたうえで言うけど、ウィザードのネット版はマジで
「何を見せられてるんだ?w」
ってなったw
ネット版は毎回劇場版の宣伝も兼ねていると思うんだけど、今までで一番映画のこと頭に入ってこないし
(毎回映画のことは頭に入ってこない内容だけど)
相変わらず「それ、視聴者としては思ってたよw」っていうことを公式が自分でいじってくるしw
例えば、仮面ライダービーストの「L・O・I・N ライオーン!」っていうやつ、
オーズのラトラーターっぽいよな……って思ってたら、それネタにする回があったりして
「あ、自分で言っちゃうんだw」ってw
その回って、メデューサがキレながらずっとボケ倒すんだけど、ツッコミ役のソラ(グレムリン)がいっそ不憫になるようなコントで
こういうのを見ると、敵キャラにも愛着が湧いちゃうよねw
メデューサ役の中山さんも、笑わないであのボケを演じ続けるの大変だったかもなw
内心吹き出しそうなのを堪えていたんじゃないだろうか。
(ちょっと調べたら2016年に芸能活動を引退していた…)
ところで、ソラのことはTVシリーズで登場してからしばらくは
「このキャラ、呪術廻戦でいうと真人みたいな雰囲気してるなぁ」
と思ったりしていた。へらへらと邪悪なことをする感じが。
リンク:ユーリ!!! on ICE(全12話)
放映当時から当然タイトルは知っていて。すごく人気があるというのもわかっていたんだけど、
そのときは
「今、自分が、見るときではないと思う、多分」
という感じだったので見ていなかった。
で、仮面ライダーウィザードの高岩さんの動きがフィギュアスケートみたいだったのと、
ユーリ!!! on ICEの、制作発表済みだった劇場版が制作中止になった報がしばらく前にニュースになっていたので
「今、見るときが来た気がする!」
と思って見たw
こう、BL好きな人たちからBL的に高評価を受けている作品は、なかなか見るタイミングが難しいと感じる。
私は「BL好き」ではないので、BL好きの人たちが評価している作品だと、
「自分はそこまでの絡みは求めてないんだよなぁ」
となってしまうことがあるからな。
とはいえ、この作品に関しては、そういう視点以外にも楽しめる部分は沢山あって、
・競技フィギュアスケートのアニメーションがすごい
・スケーターたちの心理描写やそれをスケートで表現する という表現がすごい
・人間ドラマがすごい
などが自分にとっては主な見どころだった!
多分アニメーションの世界でも、「モーションキャプチャー」というものが人物の動きを滑らかに描くこと、
その精度の底上げに大きく寄与していると思うから、モーションキャプチャーがなかった時代に
これと同じアニメを作ろうと思ったら、別の苦労があったんじゃないかと思う。
だから、基本的に科学技術の進歩っていうのは、今まで苦労していた部分を手助けしてくれて
表現の幅を広げてくれると思う。
「モーションキャプチャーがあるってことは、今までならここまでリアルを追求した作画はできなかった
あれやこれやのテーマでもアニメーションが作れるってことじゃん!」
とクリエイターの夢がひろがりんぐwwwwwだと思うし、この作品もそうやって企画が持ち上がってきた可能性すらある。
私はフィギュアスケートのことにはそんなに詳しくないから、技とか点数計算の仕組みとかもわからないけど、
少なくとも、フィギュアスケートを題材にした作品っていうのは多くはないと感じていて
他に自分が触れたことのあるものだと、武内直子先生の『Theチェリー・プロジェクト』しか知らない。
セーラーVやセーラームーンの直前までなかよしで連載されていた漫画で、
私はチェリープロジェクトの最終回前後にちょうどなかよしの購読を始めた。
仮にチェリープロジェクトが、その当時(1990-91)にアニメ化されたとしても、
ここまで「フィギュアスケートの人物の動き」を追求した作画はされなかったんじゃないかと思う。
もしTVアニメじゃなくてOVAとして作られたとしても、ここまでしなかったと思う。
今のようにモーションキャプチャーが手軽にできる時代ではなかったので。
なんてことを考えながら、スケートシーンに見入ってしまった。
主人公勇利の演技も当然だけど、ユリオの演技もすごかったので、最終回なんか目が離せなかったなぁ。
途中何回か泣いてしまったけど、いち表現者として情動を揺さぶられて涙が出たっていう感じがした。
そのくらい、それぞれのキャラクターの考えていることや感じていること、葛藤が伝わってきたし、
スケート未経験者だとしてもクリエイターなら自分に置き換えて共感できるようなことだったりしたから
表現者は一度見てみるのも一興という作品だなぁという感想。
そして、劇場版の制作中止はとても残念と思う。
見る前は「そうなんだねぇ」くらいの感じだったけどねw
今は、惜しむ声が沢山あがったことにも納得する。
(そのニュースの直後は、アニメーション制作のMAPPAの公式アカウントに、海外からも罵倒のリプライが飛んでいて
「責めてもしょうがなくない…?」
という気持ちしかなかったけど… 罵倒してどうなるんだ…?)
このTVシリーズ最終回の「その後」が劇場版で描かれるなら、確かに見てみたいという気持ちになる。
ただまぁ、世界情勢だとか、色々な事情はあるだろうから作れないものは作れないよなぁ。
2020年からこっちはコロナで世界中てんやわんやで海外渡航も難しかったわけだし、
ロシアとウクライナは今戦争中だから、コロナが一時期より収まったとはいえ結局ロシアに取材に行く
みたいなことは今も難しいだろうし、それがいつになったら「大丈夫」になるかも見通しなんか立たないしねぇ。
もちろん、それだけが理由じゃないだろう。とにかく色々あっての判断からしょうがない。
完成したら見たかったところだけどねw
リンク:GREAT PRETENDER(全23話)
誰かが個人的に「面白いと思いました」って言ってたとかじゃなくて、アワードとかで受賞するような
評価のされ方をしている作品(例えばオッドタクシーとか)の面白さに久しぶりに触れたいなと思って、
Chrunchyrollアニメアワードの受賞作品一覧を初回分からざーっと眺めて、dアニメで「気になる」マークをつけていたやつ。
周りで誰も見ていないのか、Twitterのタイムラインとかでタイトルを見かけた記憶がない。
周りで見ていないにしても、トレンドとかニュースとかで見るということもなかったと思う。
とにかくChrunchyrollのウィキで初めてタイトルを知って、「そんな作品もあったんだー」ってなった。
Chrunchyrollのアワード自体が始まってから10年経ってないわけだから、Chrunchyrollアニメアワードを受賞したアニメっていうのは
絶対にここ10年以内の作品なんだけど、そんなに情報が入ってこない作品もあるんだなぁと思った。
逆に、誰かが騒いでいるのを見たことはないけど内容が評価されて受賞した作品ではあるってことになるから、
内容や質に期待が持てるとも言えるかも。
そんなわけで何の情報も持たずにあらすじも読まず1話を見始めて、詐欺の話だということはわかった。
そして見ていくあいだ、盤面を根底からひっくり返すようなことが何遍も起こって、主人公は翻弄され視聴者も騙される。
例えば「死んだはずの人が死んでなかった」はザラ。
でも、視聴者としてそこまでは一応頭の片隅で考える。
「――と見せかけて死んでないかもね」
くらいは思いながら見ている。
その予想の更に上を行くので面白かった。
(ユーリからのGREAT PRETENDER視聴は、ヴィクトル諏訪部 to ローラン諏訪部状態だったけどw)
世界を股にかけた国際的詐欺集団で片棒を担がされる話なので、出てくる人種と言語が多様だった。
それに、その言語を最初から全部日本語に翻訳して話させるんじゃなくて、
ちゃんとネイティブスピーカーにアフレコさせてて、本編の大半は日本語でのやり取りだけど
外国語+字幕のところをちゃんと見ていないと大事な情報を取りこぼしちゃうことすらあると思うw
諏訪部さんが担当しているローランも、他の言語を喋る時はマルチリンガルの外国人キャストがアフレコしてて
ダブルキャスト状態だったし、日本のアニメにしてはかなり珍しい作りだ。
お話の展開としては、もちろん一番最後の大仕事に向けて、キャラクターも出来事も動いたり、説明されたりしていくわけだけど
最初のロス編が「事の発端、主人公やローラン、アビー、マフィアの紹介」
次のシンガポール編が「アビーの掘り下げ、エアレース」
その次のロンドン編で「シンシアの掘り下げ、絵画のオークション」
という風に、周辺人物の過去を掘り下げていく形ですごく入りやすかった。
前から何度も記事に書いているんだけど、登場人物を一気にドバっと大量投入されてあまり説明されない
っていうのが入りにくくて苦手で、だって、顔と名前と特徴を全部紐づけして一回で覚えるなんて無理だし
ワクワクよりも「なんか人多いな……」って気が引けちゃう感じになっちゃって盛り上がりもしないんだよね。
だから最終的な人数が多くてもいいから、少しずつ追加して、追加したらその人を掘り下げるエピソードを
ある程度の時間かけて描いてくれっていつも思ってる。
そういうことをちゃんとやってくれてるので良かった。
(だからこそ受賞もするのだとも言えるかもしれないし、Chrunchyrollアワードのことも信頼できるかも)
私は、詐欺を扱った作品だとニコラス・ケイジ主演の映画『マッチスティック・メン』が一番印象深いかな。
マッチスティックマンもコンフィデンスマンも詐欺師を指す言葉だけど、コンフィデンスマンの方は
明確に「信用詐欺」で、
マッチスティックの方だと詐欺の種類は特に絞らない俗語なのかもね。
観客や視聴者さえも騙されるっていうのが、詐欺を扱う作品の醍醐味かもしれない。
『マッチスティック・メン』でも、初見時は完全にやられて( ゚д゚)ポカーンとしちゃったしw
そうそう、以前声劇で取方ゲンさんの『PoS』を演じたけど、
それも「視聴者も一緒に騙しちゃう」作品だったからある意味同系統かもしれない! 詐欺の話ではないけどね。
脚本の古沢良太氏のWikiに
とあるので、『マッチスティック・メン』は鑑賞済みかもねw
リンク:仮面ライダー鎧武/ガイム
仮面ライダー×仮面ライダー 鎧武&ウィザード 天下分け目の戦国MOVIE大合戦(劇場版)
虚淵さん脚本なので、どんな話になってるのか気になってた!
多分大枠としての話のオチが先に決まっていたのかなと思う!
そこから逆算して、果物を鎧として着込むっていうライダーにしていったんじゃないかなという印象。
最初は、「なんで果物モチーフなんだ?」と思っていたけど、創世の神話になぞらえているから
「知恵の実」「禁断の果実」が重要なんだね。
OPテーマの歌詞にもそのへんの単語は含まれてるんだけど、最後は「本当に創世しちゃう」からなw
まどマギもそうだけど、悪を討ち滅ぼすというより、「世界のルールそのものを変える」っていう方向に近いかな。
主人公が世界の理そのものになる、みたいなね。
キャラクターたちは、結構頑固者が多い印象だったな。
主人公もまぁまぁ頑固だけど、戒斗の頑固さ?が特にやばいかな。
闇堕ちでもないのに、「事実上のラスボス」みたいなものだし。最終話では更に別の敵とも戦っているけど。
まぁそこまで、強固に自分の意見があって平行線だから、戦って決着つけるしかないとも言えるか。
それから、光実が可哀想で演じてる俳優さん(高杉真宙さん)にまでちょっと同情しちゃったよw
光実は、メインのライダーの中では特にひたむきな性格だし、優等生で物わかりが良いサポートポジションから、
考えることやることがすべて裏目に出て、すごく丁寧に時間をかけて闇堕ちさせられていく感じだからね。
最後には少し救われて終わるけど、運命に一番翻弄されてるのは彼だと思う。
だから、この作品を悲劇として書いた場合主人公は光実になるはず。
あれだ、「ダースベイダー」だ、だから光実はアナキンポジション。
ちょうど、途中で『DEATH NOTE』を見直していたんだけど、夜神月役もできそう。
光実は、結構お芝居のカロリーが高いだろうなって思ったし、夜神月も裏表のある二重生活キャラだから合うかもしれない。
あとは、仮面ライダーシリーズ通して、怪人の力とライダーの力は同源だったり、紙一重だったりするから、
そこがやはり葛藤とか、変身を続ける内に強くなるけどその分怪人に近づいてしまうとか、
「主人公は何を選ぶか」っていう部分で描かれているね。
テレビシリーズ終わって、ウィザードとの劇場版を見たけど、ウィザード見終わって少し時間を空けてから鎧武を見て、
そのあとでこれだったから、ウィザードの登場人物たちには
「久しぶりに会う友達を見ている」
ような感覚になったw
まぁ、平成の仮面ライダー×仮面ライダー劇場版はどれもその感覚があるけどw
思えば、ウィザードでは、結構早い段階で仁藤が明確に「一緒に戦う仲間」になったので
それと比較すると鎧武は、戒斗とも光実とも貴虎とも戦う場面があり、
龍騎みたいにライダー同士がほとんど常に対立している作品に、趣としては近いかもしれないと思った。
そして、そういう「仲間だと思ったやつが敵になったり、逆にもまた然り」な場面では、
「1年放映することが予め決まっている特撮のシナリオって、視聴者を飽きさせないように25分×約50話も
話を続けないといけないから、こうして戦況を変化させることも”ダレ防止”の側面があるんだろうな。
大変だな」
などと思ったw
リンク:特命戦隊ゴーバスターズ
小林靖子さんの脚本なので見た!
挿入歌、かっこいい曲多い。
『Boost Up! Beet Buster』なんかめっちゃフラメンコで、前奏で「オレ!」言ってるしノリノリでかっこいい。
『Prefect Mission』は戦隊モノのロボットテーマ曲っぽさが強くてかっこいい。
あと、エンディングテーマがすごく踊りたくなる。
あとで振り付けを覚えようと思った。
リンク:【推しの子】第2期
「原作ありの2.5次元舞台」にまつわるエピソードで、タイミング的には
「漫画がドラマ化されたあとのトラブルで原作漫画家が自殺」という現実の出来事もあっただけに
皆見ていていろいろ思うところあったろうと思った。
逆に、『推しの子』原作を読んでいた上であの出来事を見ていた人が、それはそれで思うところもあったろうと推察する。
芝居をするのが好きな人なら、アクアを始めこの舞台に関わる若手俳優たちの考え方や各々のやり方に
いろいろ思うところあったろうと思った。
思うところあったろうと思ってばかりだが、私も芝居をするのが好きな側の人間なので
「感情の演技がどうこう」とか「演技と演技で人と正面からぶつかり合う」とかの話は
自分ごとのように見てしまうところもあった。
漫画家が漫画家のことを漫画に描いたときに、「漫画家事情の解像度がたけぇな」ってなったとして
実体験に則しているであろう分普通だと思うけど、芸能人(というか有名人)の内面とか
お芝居する人がお芝居に対して考えること…などの部分の解像度が高いのはすごいなと思う。
原作の赤坂アカさんは自身が芝居が好きなのか、それともよほど芝居に入れ込んでいる知り合いでもいるのだろうか
と考えてしまった。
私の場合は、作中であそこまで言われるほど
「芝居好きはみんなどこかおかしい」
と思うほど変な人と絡むことはなかったが、それはもしかして恵まれているのだろうかw
リンク:吸血姫美夕Vampire Princess Miyu(全26話)
『学園七不思議』が月刊サスペリアからのアニメ化だったので、その系列として見始めた。
ちなみに他には、この系統に『エコエコアザラク』がある。
ただし、『エコエコアザラク』はアニメ化ではなくて実写ドラマ化だったと記憶している。
なんというか、全体的に線とか塗りが
「90年代セルアニメの良いところ」
が出てる感じで、見てるだけでちょっとノスタルジィに浸れるところがある。
話の筋としても、人間の世に干渉しすぎたり害をなす神魔という人外を、同じ人外でも「監視者」という立場に立つ主人公の
吸血姫美夕が、本来の世界に送り返すという怪異譚で、大抵1話完結しているから見やすいし止めやすいw
個人的に一番びっくりしたのが20話で、ここだけ作画があまりに美麗なので急にOVAのエピソードでも挟まってきたのかと思った。
そこよりも前のびっくりポイントとして「第2話がTV未放映」というのがあったのだけど、
これは放映されるはずだった時期に神戸市須磨区の「酒鬼薔薇事件」が発生し、
この作品のみならずいくつかの「猟奇的なのでは」とされる(されそうな)作品の放映が
中止や自粛になった時期だったみたいだから、ある意味納得だ。
このエピソードが放映をストップするべきであると思えるほど猟奇的かというと、そうではないと思う。
単に、「猟奇的なエピソードも扱うことがある作品」だったから直近の放映回を取りやめにした…
という配慮なのではないかと思う。
2話なんで序盤も序盤なので、そんなタイミングにこんな事件が起きて不幸だったなぁと思う。
まぁそれで20話の方に関して、アニメの作画について色々思ったのだけど。
90年代のセルアニメって、基本的にはTV用とOVA用ではどこに重きを置くかという比重やスタッフ自体が異なっていると思う。
OVAはそれそのものが商品として売れないといけない作品だから、クオリティを重視しているし
「一定の時間を割いてじっくり描いてクオリティを出す原画師」
とかがよく仕事を請けていて、テレビの方はおそらくそれに比べたら「納期重視」だったんじゃないかと思う。
だから、OVAは作画崩壊なんかしないし、テレビは作画崩壊という概念があるという結果になっていると思う。
最近のアニメを見ていると、その頃に比べてアニメ制作に関わるテクノロジーの発達とノウハウの蓄積により
昔に比べて、真に「作画崩壊」と揶揄されるような回は本当に見かけなくなったなと思う。
むしろ最近のアニメに対して作画崩壊って言われているのを見ると、
「このくらいは90年代なら美麗の部類では」
となることもあったりするくらい、出てくる物の質の最低ラインと時代の感覚が変わっているんだなと思うほどだ。
なので90年代のアニメもよく見ていた時代の人間の目線としては、
「最近のアニメはテレビシリーズすらかつてのOVAと遜色ないし、なんなら現代の劇場版レベルのことも
テレビでやっててすごいな」
となる。
それで吸血姫美夕の20話を見ると
「なんでここまでずっと90年代テレビアニメ見てきたのに、突然90年代OVAみたいな美麗作画やねん!」
と戸惑う。
(現代の若い人が見たら、20話こそが「普通のクオリティ」で、それ以外のエピソードが全部「作画崩壊」になってしまうのだろうか)
思わず作画監督さんを調べた。
西岡忍さんという方で、90年代だとレイアースのOVAなどに携わっている方だとわかった。
もうこの時点で色々察するところがある。
レイアースはCLAMP作品の中でも、原作漫画の作画担当がもこな(あぱぱ)さんだから、
「そのままの絵」でアニメにして動かすと作画コストが大変なことになる絵柄だ。
なので、当時はかなり「簡略化」して描かれていた。
でも、OVAとなるとやはりちょっと話は変わってくる。
「なるべくCLAMP(もこな)の絵の美麗さをアニメーションに反映させよう」
というベクトルの作業になるだろうし、それを表現し得たアニメーターってことになるから
もうそれを知っただけで
「そりゃすごいはずだわ。画面から伝わってくるわ」
と思った。
ちなみにその3話後の23話でも作画監督補佐を務めていて、20話ほどの美麗さではないにせよ
やはり「他のエピソードとはちょっと違うな」と思ったので、スタッフロールを見て納得したものだ。
この方の名前で調べると、『デビルマンレディー』に関わった業界の方のツイートに行き着いた。
このツリーは『デビルマンレディー』の「制作当時の秘話」みたいな話を主にされているのだけど、
発端として
「『吸血姫美夕』の20話を見て感銘を受けたのがきっかけで平野監督×西岡作画の怪異譚を作ろう!
→題材はデビルマンにしよう!→デビルマンを女性にしよう!」
みたいな流れがあった……というふうに書かれていて、早い話業界内でもこの「吸血姫美夕20話」に
強く触発された人がいたということがわかるエピソードだった。
そりゃ、テレビで毎週このクオリティの作画のアニメーション見られたら最高だけれども!
多分、それをやるには時間が足りないだろうなw
実際、デビルマンレディーは「西岡忍キャラクターデザインを動画に落とし込めるアニメーターがいなかった」ということで
制作側としても「思ってたんと違う」出来になっちゃったコケた……という話に帰結していったようだし。
西岡忍さんは、『デビルマンレディー』においては「キャラクターデザイン」を担当していて
放映分の作画の方では最終話で作画監督を務めたのみみたい。
まぁ何が言いたいかっていうと、やっぱりすごい人の仕事は見て一発でわかるねって。
だってそこだけが抜きん出ているんだもん。
リンク:ACCA13区監察課(全12話)
すごく面白かった!!
これもあれだ、『GREAT PRETENDER』と同じで
「周囲で話題にしてる人がいねえ…… なんでや、こんなに面白いのに……」
ってやつだった。
OVA「ACCA13区監察課 Regards」も見た。
リンク:ザ・ファブル(全25話)
「面白そうなんだよなぁ、でもdアニメだとレンタルだから追加課金痛いなあ」
と思って後回しにしていたら、YouTubeのvapのチャンネルで期間限定全話無料配信があったからそこで見た。
(広告が1話につき2度のペースで挟まってくるが)
そして、面白かった。
ギャグの部分には、何か『エンジェル伝説』を読んだときに感じたようなエッセンスを彷彿とさせるところがあって
そのためか初めて見るのになんだか懐かしさをおぼえたw
(もちろんパクってる云々という話がしたいわけじゃない)
殺しの才能がすごすぎる上、社会不適合なところがある主人公なので通常の感覚との「ズレ」が面白いわけだけど、
山で(黒塩遼と)2泊3日するあたりのエピソードは、やけにリアルなサバイバル知識とかも盛り込まれている感じがして
そこも面白かったな。
佐藤がバイトを始めて結構すぐくらいのときに、社長に
「どうしたんですかー なにかあったんですかー」
って棒読みの敬語で話してるところとかで、無性に笑いが込み上げて来たりした。
まだその時点では、とりわけ佐藤に敬語が馴染んでなくてw
あとはツダケン演じる小島が本当に悪くて怖かった。
リンク:仮面ライダードライブ
概ね面白かった。人気投票とかだとあまり上位にいるイメージはなかったけど。
主人公が一番バイクに乗らない仮面ライダーだった。
本当に最後まで乗らなかった。
でも、平成の仮面ライダーシリーズの中でも、ずば抜けて「まともな職についている」ケースかもしれないw
風来坊とか、なんか暮らせてるけどそもそも働いていないよね?何して食べてるの?みたいな人も多いからなw
チェイスは「いつか仮面ライダーになりそうだな」と思ったけど、そのとおりになったな。
彼は最初に人間態で出てきたときから、敵側にしてはあまりにも優しい顔した若い男の人だな
という印象が強かったw
敵キャラというより最初からライダーとして出てきてもおかしくないし、
そうでないならあとからライダー側に来るのではないかと思っちゃうよね。
俳優さんを見て「この推理ドラマの犯人この人だろうな」ってなる現象に似ている気がするw
チェイスの方はバイクに乗っているし、作中では「仮面ライダードライブ世界では
最初に仮面ライダーと呼ばれた存在」ということになっているし、
怪人の中でも「人間を守る」ということを使命に感じているところがあって
人と怪人が紙一重という仮面ライダーシリーズに共通ともいえる性質を持っている。
ドライブにおいては一番「仮面ライダー」の象徴とか概念に近いポジションにいる気がする。
仮面ライダーとしてのスーツデザインはメタルヒーローっぽいけどw
映画
リンク:PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.1 罪と罰(全3話)
PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.2 First Guardian(全3話)
PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.3 恩讐の彼方に__(全3話)
劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス(全4話)
劇場版「PROVIDENCE」を見るためにも、他の未履修劇場版を見ておこうと思って見た。
常守・狡噛ではなく、他のチームメンバーに焦点を当てるような感じで、
これまで中心ではなかった人物の背景や経歴などが掘り下げて描かれるから、
こういう劇場版もありか、と思った。
リンク:氷菓(全22話)
推理モノと学園ラブコメを両方兼ねている感じで面白くはあった。
でも私個人の好みとしては、恋愛要素はなければないほどいいので、男女が出てきても
恋愛の雰囲気を出さずに淡々と推理してる方が好きなんだろうなと自己分析しながら見ていたw
「私気になります!」
というフレーズをかつて何度か(自分の生放送のコメントなどで)見かけて、何か元ネタがあるんだろうな
と思っていたので、それがこれだとわかったのはスッキリしたw
リンク:ミギとダリ(全13話)
双子が入れ替わりながら「ひとりの人間」として周囲を欺き続ける日常&ホームコメディかというのが
最初の2話くらいの印象だが、実はこの双子には果たしたい復讐があって――
という展開からミステリーになっていった。
「ひとりの人間」として暮らしているとはいえ、双子もそれぞれ個性を持つ別個の人物。
ミギとダリには、異なる好みや個性、考え方があるというのが徐々にわかってきて面白かった。
むやみに登場人物を増やさず、必要最低限の人数の中で伏線を回収して綺麗に風呂敷を畳んでくれたし
最後は泣いてしまった。
アニメーションとしては、
「立ち止まってただじっと見つめているように見える人でも、黒目が小刻みに動き続けているのが現実」
というのを表現し続けていて、「目の表情」にこだわりを感じた。
今まで意識したことのないアニメ制作スタジオのようだったけど、
目がアップになるようなカットでなくても、黒目がピタっと止まっているシーンの方が少ないくらいだったので
ここのスタジオにはそれにこだわっている人がいるのかなと思った。
普通、アニメで「黒目は結構常時動き続けている」という事実をあえて映像化することはないと思う。
目の動きが「特に大事な」シーンでは少し顔をアップにしてそれをするかもしれないけど
それ以外ではいちいち黒目を動かすコストをかけないと思う。
それが、このアニメでは、黒目が細かく動いていないシーンは、人物が一定以上引きのとき以外はずっとというレベル。
確かに、現実で人間の黒目は細かく上下左右に運動し続けている。寝ているときだって動くしな。
でもそれをここまでずっとやってるアニメは初めて見たw
あと、キャスティングも良かった。
惜しむらくは、作者の方が昨年、36歳という若さで亡くなってしまっていることだと思う。
良いアニメ化だったと感じるので、それが放映し終わるまでを作者本人が見届けられなかったのは、残念なことだ。
リンク:シャングリラ・フロンティア(全26話)
アニメ化を楽しみにしている人が身近にいたような(曖昧な)気配を感じていたので、試しに一通り見た。
私はあまりのめり込まなかったけど。
こういうときは逆に、「なぜ自分はのめり込まなかったのだろう」というところを分析したくなる。
多分だけど、自己投影を出来るほど主人公と自分の間に共通項がないから、どうにも
「知らない人が知らないゲームをしているのを見ている感じ」
で、一歩引いて見てしまったのかなと思う。
私がのめり込む作品は、何かしらミステリーの要素があって謎や事件が次から次に出てきたり
登場人物たちには過去や悩みやそれぞれの考え方があって、そこに共感できたりするものなのだと思う。
シャンフロだとそういう性質がないので、「私もそう思う!」って思いながら見る部分がなかったんじゃないかな
と分析したw
むしろ26話まで見終わって「ここからゲームそのものの設計思想とか開発側の話になっていくところが
私には面白いのかもしれない」と思った。
いや、原作を一切読んでいないのでわからないけども。
リンク:マッシュル-MASHLE-(全24話)
最序盤から「作者はONE先生の影響を色濃く受けているのかな?」と思いながら見ていた。
ワンパンマンみたいな要素とモブサイコみたいな要素を、両方とも若干量ずつ感じたのでw
「平熱系ヒーロー」っていう。
あと、魔法学校とか副題なんかを見ると、ハリー・ポッターのオマージュをしている部分もあることの方に
先に気づいたかなw
直前にファンタビを見ていたので、変にタイムリーだったw
なので、そういう「自分が既知の作品」を思い出しながら見ることを避けられなかったけど、
その場合は「でも、この作品にしかないものはなんだろう」と思いながら見ていくことにしている。
まだ完結していない作品だから、今のところはすべてを語れないけど。
リンク:勇気爆発バーンブレイバーン(全12話)
始まってすぐからTwitterで話題になっていて、4話が放映される直前くらいでAbemaから見始めた。
そのあとdアニメにも配信が来たので、最終的にdアニメで見終えた。
なんかもう濃すぎて、ブレイバーンが人の話を聞かなすぎて、何回か繰り返し見ても
話が頭に入ってこない回があった。
……全部そんな回だった気もしてきた。怪異だな。
エンディングの壮大さが気に入って音源買っちまったぜ。OPより明らかに沢山聞いている。
だってOPは買ったままでフルサイズ聞いてない……。今度聞こう。
エンディングは、毎回流れてくるたびに、歌い出しの
「戦うことは 溶け合うことだろ」
という歌詞に対して
「……いや、戦うことは、溶け合うこと……か??????」
ってなってた。
すごくいさじにカバーしてほしい。
あとは、ブレイバーンを演じている鈴村健一さんが、普段私が聞いているのと全然違うベクトルの鈴村さんだったので
これもこれでよかった。普段私が聞いているのがリュウタロスなのでw
緑川さんが、オネエみたいな口調やってるのは久しぶりに聞いたかなw
それと、ブレイバーンが「性癖を持つ」ロボットなの気持ち悪いなって思ってたけど、
デスドライブズが「8つの大罪」みたいな存在で、その中の色欲ポジションと「溶け合」っちゃったのが
運の尽きだったわけか……と思った。
リンク:スナックバス江
スナックに実際に行ってみたことはないし、多分このあとの人生でも行くことはなさそうだけど
この作品のタイトルだけは前から知っていて、
「アニメにするんか…あの回とかどうするつもりなんだ…」
みたいな反応になっているのも見かけた。
そして私は、実際にアニメで「スナックバス江」という単語を音で聞いてからようやく
「場末のスナック」にかけたダジャレだということに気付いて、我ながら気づくのがおせぇ! と思った。
「バス江」なんてすごい名前のママだなって思ってたけど、場末ならしょうがないね。
毎回EDの選曲が地味に楽しみで、声優さんがあえて巧すぎないように歌ってるのが面白かった。
結果的に、子安さんがキャラとして「夢を信じて」をカバーしたのとかも笑ったw
話の内容としては、「現代社会における人間観察を怠らない作者さんに違いない」という印象になった。
リンク:闇芝居 十二期(全13話)
1期しか見てなかったのに、いきなり12期まで飛んでしまった。
あとで2〜11期も見るか。
5分アニメなので、たまに「よく考えると怖い」じゃなくて、「よく考えてもただ訳が分からない」のとかもあって
尺が短いから説明不足になっているのかなと思うなどした。
「意味がわからないから怖い」という怖さの種類も存在すると思うけど、私がこのアニメで
それを感じるには年をとりすぎた。
小学生時代だったら、「意味がわかるのも怖いし、意味がわからないのも怖い」と思ったかもしれない。
怖がりだったし。
でも、今の私は「よく考えると怖い」ようなものも「なるほどね」くらいの感想になってしまって
「人間の感性って変わるなあ」
と思った。
あんなに怖がりだったのに! みたいな。
リンク:ぶっちぎり?!(全12話)
原作や監督に内海紘子さん、キャラクターデザインや作画監督に加々美高浩さん、アニメーション制作MAPPA
というかなり惹きつけられる制作陣だったのですぐに見始めた。
内海紘子さんと加々美さんといえば、近年は『SK∞』も面白かったし。
『ぶっちぎり?!』は、「せんやいちやものがたり」だった。
センヤとイチヤが出てくるし、主人公は灯荒仁(ともしび あらじん)だし。
内海紘子さんは『BANANA FISH』が2018年にアニメ化された際に監督を務めたことで一躍有名になった
という噂を耳にしたんだけど(そのときのアニメーション制作もMAPPA)
『BANANA FISH』も『SK∞』も、男性ダブル主人公の「男同士の絆」を描く側面があると感じていて
多分御本人としても得意分野なのかもしれない。
『ぶっちぎり?!』も、センヤ・イチヤコンビや、あらじん・またからコンビの
心象描写に力が入っている気がした。
チーマーが喧嘩するような学園モノでもあるのだが、特に最終回のアクションは力が入っていたな。
「やっぱり最終回ってのは急に金色のオーラ纏って輝き出すんだな」
と思った。
リンク:ワールドトリガー(全73話)
やっと見終わった……!
というのも、前に一度見始めて、50話すぎあたりで「アニメが原作マンガに追いつくまいとして
尺を引き伸ばす」というのが露骨に行われている感じがして一度視聴を止めていたのだった……。
ちなみにその周辺の話数で尺が引き伸ばされていると感じたのは私の勘違いではないようで、
先日Twitterの「尺の引き伸ばしがすごいアニメの回まとめ」みたいな画像でもワートリの
そのあたりの回が取り上げられているのを見たので、「あ、あれってやっぱり勘違いじゃなかったよね」と思った。
尺を引き伸ばすために無言でにらみ合うとか、やたら叫び続けるとか色々やり方があると思うけど
ワートリの場合は、しばらくの間Aパートが総集編でBパートでちょびっとだけ本編が進んだような気がするがあまり進んでおらず
にもかかわらず次の話数のAパートはまた総集編ばりに回想をする……という具合だったのが一番気になったけどw
それで73話まで見ても結局「俺達の戦いはこれから」なので、「完結まで見たので感想を総括でまとめます」
というわけにもいかないw
強いて言えば、見る前は進撃の巨人ばりに敵が侵攻してきて、その対処に一分一秒を争うだとか
沢山の人たちが犠牲になっていくのか? くらいに想像していたところもあったけど、
ワートリの場合はほとんど敵が侵攻してくることはなくて、どちらかと言うとその準備のための
訓練や学習や、模擬戦の方に大半の時間が割かれているように感じた。
だから、「サバイバル」が見たい人には多分物足りないんじゃないかと思う。
あまり逼迫している状況に見えないので。
だからどちらかというと、学園モノとか部活動モノに近い感覚で
「沢山の登場人物が、協力したりぶつかり合ったりしながら切磋琢磨して強くなっていく様」
を主軸にして楽しみたい人向けのような気はする。
あと、「登場人物がめちゃくちゃ多くても大丈夫な人向け」でもあると思うw
リンク:虚構推理
「気になる」リストに入れてあったので1期だけ見てみた。
推理というより、「でっち上げ対決」だったけどもw
あと、妖怪変化が色々出てきて、人間と妖怪の間に立つ主人公たちが両方の世界の均衡を保つような流れになるかと思って見進めていったけど
予想からははずれていた。
妖怪変化も出てくるし、都市伝説が具現化もする世界観でありながら、
「都市伝説は人の想像が血肉を与えてしまうものだから、人の想像の方を別ベクトルへ向けさせて
都市伝説の中身を変化させる」
という解決策を取る。
これは、この作品のコンセプトが「人(場合によってはあやかしの方も)を”納得させる”のが大事」
みたいなところにあるからのようだ。
だから、「嘘なんだけど、合理的で辻褄が合う”虚構”をでっち上げて、それに相手が納得すれば
言ってることは嘘・でっち上げなんだけど解決する」という仕組みみたい。
主人公の岩永少女は、幼少期、あやかしたちから「我々の知恵の神になってください」と頼まれて
その代償に右目と左足を失っている。
でも、「代償」になってないような気がする。
「知恵の神になってください」と頼まれて了承するのは譲歩(Give)だし、
右目と左足を取られているのもGiveなので、ギブ&ギブだ……。代償を払って労務に就かされている!
だから九郎は「彼女は幸せになるべき人間だ」って思ってるのかもしれないけど。
あとは、主人公たちの性格とか考え方とか関係性とかは、作者の好みが大きく反映される部分でもあるので
ここの好みが合わないと視聴者としてギクシャクしてしまう感じはするかも。
岩永と九郎が一応は恋人の関係にあるようなのだが、九郎があまりハッピーに見えなかったり
九郎の初恋の人や結婚まで考えていた元カノが出てきて、岩永とその人たちの間にも交流があったりするのとかが
他人事ながらそわそわするというかw
こういう関係に対して、落ち着いて見ていられない人間にはミステリー要素の方にも集中できないというかねw
作り手、受け手、誰が悪い話でもないのでしょうがない。
そもそもこの作品のターゲット層は「異性愛者の男性」であるように思うので、そのターゲットからずれてる自分は
あまり刺さらないとしても仕方ないと言えようw
宮野真守さんが唄うエンディング「LAST DANCE」は雰囲気がある曲で良い感じだった。
Crunchyrollのアニメアワードでも最優秀エンディング賞にノミネートされていたようだ。
確かに、おしゃれだし海外受けしそうだなぁと思った。
ちなみにこの年の最優秀エンディング賞は呪術廻戦の「LOST IN PARADISE」であり、これはこれで納得であるw
リンク:鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎
アマプラ見放題に追加になったので早速見た。
劇場へは足を運ばなかったしなあ。
結構面白かった。
何が面白かったかって、『墓場鬼太郎』との違いが面白かったかもしれない。
実は事前にアニメの『墓場鬼太郎』を見直してあった。
あと、以前大学のバイト先の人の遺品として『墓場鬼太郎』の漫画単行本を頂き、
原作のほうを紙で読んだこともあったのだ。
だから、「ゲゲゲの謎」はそもそも『墓場鬼太郎』にどのようなアレンジが加えられているかに一番興味があった。
アレンジどころか、一から新たに作った話だったけどw
アニメ『墓場鬼太郎』は、「水木しげるの漫画を極力そのまま動かした雰囲気」になるよう作ってあった気がする。
背景とかカメラアングルとか線とか。
「ゲゲゲの謎」は、昭和を描きながらも作画表現上は現代向けにアレンジしたという感じもした。
あとアクションシーンのアニメーションがすごくて、調べてみると、
今東映アニメーションでアクションが特にすごいと言われているアニメーターさんが手掛けていることがわかり、「道理で」と納得した。
劇伴が川井憲次さんだったのも良かったし、エンディングが「カランコロンの歌」のアレンジだったのもよかった。
Wikiには
まず最初に、本作がPG12であることから「大人の観客相手に、画でどこまで怖さを表現できるか」という課題を設け、それをいかに克服するかを話し合い続けたという。その中で永富が「一番怖かった映画は『八つ墓村』だ」と話し、いわゆる因習村と鬼太郎の親和性が高いと古賀が考えたことから、本作の方向性が決まった。
本作の脚本は『墓場鬼太郎』の「幽霊一家」に繋がるオリジナルストーリーとなっている。いかに鬼太郎誕生の物語に繋げるかは非常に苦労したという。また、話がすべて村の中で完結するため、どう話を持たせるかに苦労したといい、脚本作りには1年ほど時間を要したという。
とある。
それは、そうだろうなと思ったw
鬼太郎の父「ゲゲ郎」は、関俊彦さんが演じているが、モモタロスに鬼舞辻無惨にゲゲ郎に、
やけに鬼に縁がある役者さんになりつつあるな、と思ったw
あと、ストーリーの印象としては「幽霊族みたいな人外よりも、人間の方が断然やることがえげつなくておぞましいな」と思った。
水木しげるという作家・画家は、人間の良い側面も暗部もよく知っているだろうし、洞察力・想像力に優れていると思う。
漫画よりも、図説とかを読んでいるとそう思うのであった。
人間は人間と自然を切り離して考えがちだけど(「人工物」は広義には地球の自然の一部だけど
人間視点だと、それを地球から切り離して考えようとするというか)
人間と自然の間に妖怪がいると考えると、溝がグラデーションで埋まるような感じがある。
人間よりも人間のことを親身に思う妖怪がいたり、妖怪よりも人間にひどいことをする人間がいたりするのも
グラデーションの一部かもしれない。
そう考えると、そういう対比を描いているという点で、この映画はとても水木しげる的とも言える気がした。
それから、かつて鬼太郎役を担当していた野沢雅子さんが目玉の親父というところも面白いなぁ。
今の鬼太郎は沢城みゆきさんだけど、沢城さんは「ぴたテン。」の時に主人公の少年を演じていたものの
近年は唐之杜志恩とか峰不二子みたいな役も多いし、
「男の子を演じることはできるけどキャスティングされることはそう多くない」
と思う。
というか、キャスティングが全体的に面白かった。
リンク:ムネモシュネの娘たち(全6話)
2008年から積んでいた積みアニメか……。
ようやく見たのだな……。
このアニメの放映当時(2008年)、私はアニソンコピーバンドに所属していて、
そこではよく「アニメソング・声優ソング・キャラソン」の中からメンバーがコピーしたいと思う曲を複数推薦して
みんながお互いの推薦曲を全部聞いた後に投票を行って、上位2〜3曲を次のスタジオでコピーする
という活動をしていた。
メンバーによっては「今季の作品」の中から必ず1〜2曲出してくる者もいた。
そこで、「今季の作品」のひとつとして『ムネモシュネの娘たち』のOP・EDが推薦された。
結局、OPはボーカルが男声且つ前編英語詞というのもあって票は十分に集まらなかったので、
ついぞフル尺ではコピーされなかったのだけど、ライブのときに我々ボーカル陣が衣装を変える部分があったりしたときなどに
『ALSATIA』の前奏部分だけを幕間SE的に楽器隊が鳴らすというようなコピーのされかたになったw
AT-Xでのアニメだったから当時は見られなかったし、「今季のアニメ」を全部見ているほど
アニメ視聴には時間を割いていなかったんだけど、そういうバンド活動があったから
自分が見ていない最新のアニメ楽曲事情に関しての知識・情報が多少入ってくる機会になっているという側面があった。
あとになって考えてみれば、この曲を推薦したメンバーとしては
「アニメタルでもギターを担当しているSyuさんのバンドGALNERYUSのオリジナル曲がアニメタイアップされた」
というのがあったんじゃないかと思う。
アニソンコピーバンドのメンバーならアニメタルは少なからず履修するわけだし……。
なんなら、このアニメのテーマ曲にGALNERYUSを起用したスタッフの方だって、
「アニメタルでギターを担当しているSyuさんのバンド」だから話が持ち上がった可能性すらあるわけだし。
でも私はその瞬間はそれに気付いておらず、あとになって色々思い返す中でそういうことを徐々に知っていって
『ALSATIA』単体も気に入っていたのでシングルを(バンドを抜けてしばらく経ってから)買ったりして
GALNERYUS自体のファンになって今に至る、という背景がある。
ちなみにシングルを買うことで、『ムネモシュネの娘たち』のOP・ED共に聞けるわけだけど、
シングル全体を聞いた結果、私はTrack3に収録されている『THE AWAKENING』が一番好きな曲となってしまったw
GALNERYUSの『THE IRONHEARTED FLAG』というアルバムを買った時に、
この『THE AWAKENING』が、『THE END OF SORROW』という楽曲に改題され
歌詞もリライトされていることに気づき、両方がお気に入りになった。
どちらにも良さがある。
また、『ムネモシュネ〜』のEDである『CAUSE DISARRAY』も『CRAWLING IN THE FATE』に改題されて
同じアルバムに収録されているので、『ALSATIA』のシングルとの聴き比べによいw
これも、どちらも違った良さがあって好きだ。
『CRAWLING IN THE FATE』も歌詞がリライトされているが、この歌詞で『ムネモシュネ〜』のEDとして使われても
それはそれで良さそうだなと思うし。
というわけでいきなり余談から入ったけど、これが「2008年からアニメを積んでい」理由と
「あとになってやっと見た」理由であるw
こういう「出会い方」をしていなかったら、GALNERYUSの音楽と未だに出会っておらず
当然ファンにもなっていなかったのかもしれない。
縁に感謝している。
さて、肝心のアニメの方だけど、禄にあらすじも読まずにとにかく1話からぶっ通しで見てしまったので
まだ設定とか展開で自分の中で消化がしきれていない部分がある気がするので
あとで細かいところをもう一度確認するかも。
『PSYCHO-PASS3』がのちに採った方式「45分アニメ6話」という形なので
全体の長さとしては「23分アニメ12話」の1クールアニメとほとんど変わらないが
普段の視聴感覚と違った味わい。
なんにせよ、キャラデザを「中央東口」さんが担当しているので、「R18ゲームのような」雰囲気はあるかも。
中央東口さんはニトロプラスでイラストレーターをしていたことで有名だし。
『吸血殲鬼ヴェドゴニア』『鬼哭街』『沙耶の唄』『天使ノ二挺拳銃』……。
これでピンと来る人は『ムネモシュネ〜』を見てもいいかもしれないw
(GALNERYUSの現ボーカル小野正利さんもニトロプラスのゲームではテーマ曲の歌唱を担当したりという縁があるから
「すべてが繋がっているんだなぁ……(遠い目」みたいな気持ちになる)
キャラデザを中央東口さんが担当しているからというのだけが「エロゲのような」雰囲気の元になっているということではなく
もう設定が「エロゲか!?」ってなるようなものなんだけどもw
ある特定条件を満たして不老不死の体になってしまった女性が主人公で、
この条件で不老不死になった女性は不老不死という体質だけでなく、
同じ条件で「天使」という体質に変化した男性に食われることで初めて「死ねる」というのがある。
「天使」の方は通常は寿命が短くなり、不老不死の女性を前にすると理性を失って「貪り食ってしまう」。
女性の方は、「天使」を前にしただけで性的欲求が高まり、更に貪り食われる時の苦痛は
性的快感となってしまうので基本的に「天使」には逆らえない、そして性的快感に満たされながら死ぬ……という体質なのだ。
この設定が「エロゲでエロシーンを描写するのにうってつけすぎる」ではないかw
年齢制限つきのアニメであり、裸は毎回出てくるし、
「不老不死の女性たちは結果的に不老不死の女性同士の同性愛に陥りがち」というのもあって
百合SEX描写もかなり多い。
(事後とかじゃなくて最中だし)
ちなみに主人公とその相棒ともいえる女の子(同じく不老不死)をそれぞれ能登麻美子さんと
釘宮理恵さんが演じているので、このふたりが「エッチなシーン」を何度も演じているというだけで
ファンの人は「見なければ!」となってしまうかもしれないと思ったw
ただ、エロいシーンだけでなく暴力や出血の描写の方もかなりのものなので、
予め”一定のエログロ”だと思って構えておいた方がいいかもしれないなw
ハードSMかと思ったもんね!
「え、これ地上波でやったの!? あ、AT-Xの制限付き? よかった地上波ではやってないんだ」
と安心したレベル。
あと、ラスボスが
「両性具有で不死身、髪の色が白っぽい拷問好きの石田彰」
であり、いかにも石田彰さんが演じそうなキャラクターを演じる石田彰成分も摂取できる(?)。
「ユグドラシル」や、「非時香果(ときじくのみ)」など、SF設定部分や縦糸と横糸が絡み合う
サスペンス・クライムアクションの部分が面白くて、結構引き込まれたけど、
ここまでに書いた通り、エロとグロの描写も多いため、基本的に眉間に皺を寄せたまま見てしまっていたかもしれないw
「うわ痛そう」とかでw
「ユグドラシル」は北欧神話に出てくる概念だけど、「非時香果」は『古事記』などの日本の神話の概念で
更にタイトルの「ムネモシュネ」はギリシャ神話。
これらが融合してるのが面白い。
「多島」というキャラクター名も、『古事記』「非時香果」の話に出てくる田道間守(たじまもり)が由来なんだな、とか。
こういうファンタジー部分の考察が面白そうなのに、エロやグロがあって思考が中断される
みたいなところもR18ゲーっぽさがあるw(ストーリーに重みがある と評されるタイプのやつによくある)
何も事前に調べなかったのに結果として『虚構推理』から連続で
不老不死の人がメインとして出てくる作品を見ることになってしまったw
リンク:牙狼<GARO>−炎の刻印−(全24話)
牙狼シリーズはかなり作品数が多いので
「牙狼見た」
だけだと、「どの?」となってしまうだろう。
私は、
「小林靖子さんがシリーズ構成を担当している」
という理由で「炎の刻印」を見ることにしたので、他の牙狼は完全未履修でここから入った。
が、ここから入っても大丈夫な作りになっているので助かった(?)
変身して戦うダークヒーローものであり、シリーズ初作は特撮(深夜放送)だったようなのもあり
小林靖子さんがここではシリーズ構成、この後の別のアニメシリーズでは
會川昇さんと井上敏樹さんがタッグで脚本を担当しているっぽいのもあるみたいで
東映特撮で色々書いている脚本家の方々が参加しているので、仮面ライダーとか好きな人にも合うかもしれないな。
「炎の刻印」の場合は、「変身して戦うダークヒーローモノ」というのもありながら、
これに関してはジュブナイルの性質が特に強い作品なのではないかと私は感じた。
主人公の少年が、復讐に燃えるあまり挫折し、自分を見つめ直し、成長して最後には悪を討ち果たす。
そこで父母の愛に本当の意味で気付き、一人前になるというような。
ジュブナイルに必要な要素が全部詰まっているという感じがした。
逆を言えば、主人公が少年でなく、ジュブナイルコンセプトの作品でなければ、
こういう物語の展開とか描写とか演出は必ずしも要らないだろうから、
仮面ライダーだと、もう少し大人が主人公である分、こうはならないことが多い。
だから、「炎の刻印」は仮面ライダー的か? というと、別にそうではないと思う。
ただし、監督の経歴を見ると
幼少時より特撮が好きで、特に『仮面ライダー』は少年仮面ライダー隊隊員番号No.2をもつほどのファンであったという。
とはあるので、変身して戦うダークヒーローが大好きなのは確かだろうw
変身するとライオンや狼のような顔つきをしたメタリックな鎧に全身身を包み戦うわけだが
実写だとなかなか表現しきれないであろう疾走感のあるアクションがカッコよかった。
また、その際に流れる悲壮感のあるBGMが良かった。
アニメーション制作は、おそらく「絵」の部分はMAPPA制作なのだが、
鎧に変身したあとのキャラクター画像は3DCGで、2次元と3次元の融合、
つまり2.5.次元的な表現にもなっている。
私が比較的最近視聴したものだと『ブラスレイター』などを思い出した。
上にも書いたが特撮とアニメでかなりの作品数があるので、牙狼シリーズのWikiを見ると
「こんなにあるの!?」
とびっくりするw
私はdアニメで見たけど、Youtubeの牙狼公式チャンネルにも本編1〜2話が公開されている。
ここでも、シリーズ作品の多さに驚愕するw
リンク:星獣戦隊ギンガマン
いつもの「脚本が小林靖子さんだから見る!」やつw
あと、おそらくレッドが高岩さんかな。
照英演じるギンガブルーは、タイムレンジャーのイエローポジションに近いかな。
気は優しくて力持ちっていう。(星獣ゴリラだし)
今回イエローの方は、年下組でやんちゃ、コツコツした努力が嫌いというタイプと言えるかもw
第1話でいきなりレッドが死ぬんだけど、その弟がずっとレッドとして戦っていくところがもう斬新だった。
しかもこんな展開だと、こちらとしては
「実は兄レッドは死んでませんでしたー」
っていう展開だってのちのちありうるよなぁ……と思いながら見続けるわけで、実際そういう展開にもなった。
問題はここからで、レッドが二人になるけどどうするんだろうと思ったら、いわゆる
「戦隊モノの6人目のヒーロー」のポジションに兄レッドが収まるところもまた斬新だったw
(そういえば戦隊モノの「6人目」のヒーローって、私の記憶だとジュウレンジャーで見たのが
明確な、自分にとっての最初の6人目なんだけど、戦隊モノの歴史上で言うと
バイオマン・マスクマン・ターボレンジャーにも6人目がいたみたい。
でも、マスクマンのは1話限りのゲストポジションで、6人目が”定着”したのはやっぱりジュウレンジャーからっぽい。
最近見たのだとシンケンジャーにもいたし、ジュウレンジャー後は結構「お約束化」したと言っていいかも)
しかも、兄レッドは「6人目でありテーマカラーが黒」というところも面白かった。
元は赤だったけど、一回死んで、実は死んでなくて復活して黒として加わるっていう。
そして、ヒュウガにまつわる出来事はそれだけでは終わらず、そのあともスパイ?二重スパイ?みたいな展開もあったり
何度も戦況が変化して、そのたびにヒュウガは翻弄されるポジションに見えたので
最終的にヒュウガは「ものすごく苦労人」というイメージになったw
視聴者目線では、「死んだと思った人物が実は生きていました!」までは、想定できるシナリオなわけで、
期待しているのは「その先にどのような予想外のことをやってくれるか」だから、
その点で、さすが小林靖子さんはこちらの予想を超えてきてくれて本当に嬉しかった。
Wikiに
>小林は、復活後に5人と一緒に暮らしているとキャラが薄くなっていったため、ブクラテスと絡め離脱する展開としたと語っている。
とある。
こういうセンスがすごい。
印象に強く残る回としては、ギンガピンクにそっくりな芸能人(人気タレント?女優?)というキャラクターが出てきて
「入れ替え」をするエピソードが結構面白かったな。
撮影がつくばエキスポセンター前だったしw
まぁつくばで撮影された回は他にも複数あったのだけども。
それにギンガマンは、撮影・放映の時期が、私がつくばに引っ越す前のタイミングに当たるので
「私が住み始める前のつくば駅周辺だー」
となるけどw
敵勢力の方では、ブドーが一番報われなくて可哀想だった。
ゼイハブ(首領)から、「あいつは絶対裏切ることだけはしない」みたいな信頼ある発言もあり
実際裏切っていないのに、最終的にゼイハブから裏切られたような形で切り捨てられていたし。
「ブドーは絶対裏切らない、でもブドーが他のやつから裏切られても知ったことではない。
結果的にそれが自分の利益になるならどっちでもいい」
みたいなところがゼイハブの最悪なところだなと思った。
リンク:仮面ライダーウィザード
当初は順序を無視して、電王→W→オーズと見ていたけど、それ以降は平成仮面ライダーシリーズを放映順に見ているので
フォーゼを見終わった今、次に見るのはウィザードとなる。
ウィザードは、「シャバドゥビタッチヘンシーン」が有名(?)だと思うし、自分もそのSEだけ知っていたw
「しゃばど」までタイプすると、「シャバドゥビタッチヘンシーン」が変換候補にサジェストされてくる
Google日本語入力を見ても、結構有名な方と言っていいんじゃないかなw
見始めてから「あ、シャバドゥビタッチヘンシーンってウィザードだったんだ」と思った。
当時「シャバドゥビタッチヘンシーン」っていう文字列は確か天むすさんが話題にしているのを
見聞きして、
「今やってる仮面ライダーの話題かな」
と思っていた。
天むすさんは特撮ならなんでも毎回好き好んで見ているとか、よく話題にするというほどではないという印象だったんだけど
実際に見始めて頭の中で色々合点がいった。
「OPがキリショー、天むすさんはゴールデンボンバーファン、なるほど、だからか!」
みたいなw
それで、見ていると私が一番感じたのは
「高岩さんの動きが美しい」
ということだった。
突然トリプルアクセルみたいな動きしながら蹴りに転じたりとか。
OPの最後のカットで、ただウィザードが左手を静かに顔の横に寄せていくだけの動きなんか
別に派手でもなんでもないのに気品に溢れていて惚れ惚れする。
なので、アクションシーンはずっと
「高岩さんがかっこいい。高岩さんの今の動き洗練されてる」
みたいなことを思いながら見てしまうw
あと、めちゃくちゃビーストのお尻がアップになる回があったと思うんだけど、
前に「ネット版ディケイド」で、お尻がキレイなスーツアクターっていう紹介されていたのは
どのスーツアクターさんだったっけな…と思い出してしまったw
実際調べてみたら、その紹介を受けていたのは冨永研司さんだったけどね!
ビーストの中身はおそらく渡辺淳さんだから、そのときお尻の話はされてないね、どうでもいいけどw
お話の筋としては、「これってこの人がこういうことで、こうかな?」と予想したそのままの展開が多かったかな。
あと、今回はヒロイン(コヨミ)がおとぎ話のお姫様ばりに「ヒーローに守られる存在」だったなって。
最近は、女性キャラクターも戦うことが多いし、少なくとも単に足を引っ張るポジションに収まらないよう
個性付けされることが多い時代になったと思うので、逆にここまで「守られる存在」に振ったキャラがいるのが
新鮮に感じるほどだったw
最終2話、本編が終わったあとのエピローグみたいな位置づけではあったけど、
歴代平成ライダーみんな出てくる劇場版っぽい展開があって、電王だけはちゃんと関さんが「本人」の声を当てていたのが
さすがだと思ったw
ほかの「仮面ライダーの声」は、当時の役者さんたちではなかったし。
ディケイドだけは井上さん御本人が出演されていたけど。
あ、あと轟鬼さんとか、愛理さんとか、電王の「カスミちゃんのお父さん」とか、ピアノの男諏訪太朗さんとか
そういう他のライダーで見た! っていう人も沢山出てきた!
で、こういうエピソードのときにやっぱり
「あぁ、ここまでの平成ライダー全部履修しておいてよかったーw」
と思ってしまうw
早く平ジェネを見たいけど、こういう経験があるたびに
「でもやっぱり平ジェネに出る全平成ライダーのテレビシリーズを履修してから観たいな」
という考えに立ち戻るので、次はTVシリーズとしては鎧武の履修に入ることになる。
その前にウィザードの劇場版+ネット版も履修する!
リンク:仮面ライダー×仮面ライダー ウィザード&フォーゼ MOVIE大戦アルティメイタム(劇場版)
劇場版 仮面ライダーウィザード イン マジックランド
ネット版 仮面ライダーウィザード イン マジか!?ランド
TVシリーズを履修したあとのお楽しみ、劇場版とネット版を見た。
ウィザードは、二藤とか瞬平のような周囲の人物がいることにより、ほどほどにわちゃわちゃして
空気を和ませてくるところがあると思う。
劇場版もそういうところがあって良かった。
でもそれより何より、
「ハリー・ポッターのオマージュここでやるんだw しかも内容それなんだw」
っていうのがあったり、
「イナズマン!? 今、イナズマンって言った?」
「ポワトリンだと!? え、ポワトリンのアクションすげえ」
ってなったり、そういうウィザードの世界観の外から来た(強いて言えば東映特撮という畑の中ではあるが)
概念に驚かされたのが印象深かったw
あと、とにかくアクションが、いや高岩さんがすごくて、今まで平成ライダーを見てきて、
トリプルアクセルとかバク宙とかをここまでやることなかったと思うから
「なんで“魔法使い”ライダーで、他よりアクションすごくなってるんだよw 魔法を使えww」
ってなったりしたw
フィギュアスケートかと思ったw
もちろん、「魔法によって」そういう動きができるようになっているという表現だと解釈することは普通にできるけど、
魔法使いの名を冠する仮面ライダーが今までで一番素の肉体の動きを洗練させる必要があった皮肉
みたいなのが同時にあると思うw
魔法が実在しないのに魔法を表現するにはフィジカルに頼る必要があった、っていうw
そんなわけでウィザード劇場版の最大の見どころは「高岩さんのアクション」だと思うw
しかも、フォーゼの中にも入っているから、ウィザード&フォーゼだとどっちも高岩さんなわけで
エンドクレジットで仮面ライダーフォーゼ・仮面ライダーウィザード/高岩成二って書いてあるのを見ると本当に
「主演俳優は高岩さんじゃんw」
ってなるしなw
あと、「ネット版マジか!?ランド」だけど、今まで色々な平成ライダーのTVシリーズ、劇場版
そしてネット版も見てきたうえで言うけど、ウィザードのネット版はマジで
「何を見せられてるんだ?w」
ってなったw
ネット版は毎回劇場版の宣伝も兼ねていると思うんだけど、今までで一番映画のこと頭に入ってこないし
(毎回映画のことは頭に入ってこない内容だけど)
相変わらず「それ、視聴者としては思ってたよw」っていうことを公式が自分でいじってくるしw
例えば、仮面ライダービーストの「L・O・I・N ライオーン!」っていうやつ、
オーズのラトラーターっぽいよな……って思ってたら、それネタにする回があったりして
「あ、自分で言っちゃうんだw」ってw
その回って、メデューサがキレながらずっとボケ倒すんだけど、ツッコミ役のソラ(グレムリン)がいっそ不憫になるようなコントで
こういうのを見ると、敵キャラにも愛着が湧いちゃうよねw
メデューサ役の中山さんも、笑わないであのボケを演じ続けるの大変だったかもなw
内心吹き出しそうなのを堪えていたんじゃないだろうか。
(ちょっと調べたら2016年に芸能活動を引退していた…)
ところで、ソラのことはTVシリーズで登場してからしばらくは
「このキャラ、呪術廻戦でいうと真人みたいな雰囲気してるなぁ」
と思ったりしていた。へらへらと邪悪なことをする感じが。
リンク:ユーリ!!! on ICE(全12話)
放映当時から当然タイトルは知っていて。すごく人気があるというのもわかっていたんだけど、
そのときは
「今、自分が、見るときではないと思う、多分」
という感じだったので見ていなかった。
で、仮面ライダーウィザードの高岩さんの動きがフィギュアスケートみたいだったのと、
ユーリ!!! on ICEの、制作発表済みだった劇場版が制作中止になった報がしばらく前にニュースになっていたので
「今、見るときが来た気がする!」
と思って見たw
こう、BL好きな人たちからBL的に高評価を受けている作品は、なかなか見るタイミングが難しいと感じる。
私は「BL好き」ではないので、BL好きの人たちが評価している作品だと、
「自分はそこまでの絡みは求めてないんだよなぁ」
となってしまうことがあるからな。
とはいえ、この作品に関しては、そういう視点以外にも楽しめる部分は沢山あって、
・競技フィギュアスケートのアニメーションがすごい
・スケーターたちの心理描写やそれをスケートで表現する という表現がすごい
・人間ドラマがすごい
などが自分にとっては主な見どころだった!
多分アニメーションの世界でも、「モーションキャプチャー」というものが人物の動きを滑らかに描くこと、
その精度の底上げに大きく寄与していると思うから、モーションキャプチャーがなかった時代に
これと同じアニメを作ろうと思ったら、別の苦労があったんじゃないかと思う。
だから、基本的に科学技術の進歩っていうのは、今まで苦労していた部分を手助けしてくれて
表現の幅を広げてくれると思う。
「モーションキャプチャーがあるってことは、今までならここまでリアルを追求した作画はできなかった
あれやこれやのテーマでもアニメーションが作れるってことじゃん!」
とクリエイターの夢がひろがりんぐwwwwwだと思うし、この作品もそうやって企画が持ち上がってきた可能性すらある。
私はフィギュアスケートのことにはそんなに詳しくないから、技とか点数計算の仕組みとかもわからないけど、
少なくとも、フィギュアスケートを題材にした作品っていうのは多くはないと感じていて
他に自分が触れたことのあるものだと、武内直子先生の『Theチェリー・プロジェクト』しか知らない。
セーラーVやセーラームーンの直前までなかよしで連載されていた漫画で、
私はチェリープロジェクトの最終回前後にちょうどなかよしの購読を始めた。
仮にチェリープロジェクトが、その当時(1990-91)にアニメ化されたとしても、
ここまで「フィギュアスケートの人物の動き」を追求した作画はされなかったんじゃないかと思う。
もしTVアニメじゃなくてOVAとして作られたとしても、ここまでしなかったと思う。
今のようにモーションキャプチャーが手軽にできる時代ではなかったので。
なんてことを考えながら、スケートシーンに見入ってしまった。
主人公勇利の演技も当然だけど、ユリオの演技もすごかったので、最終回なんか目が離せなかったなぁ。
途中何回か泣いてしまったけど、いち表現者として情動を揺さぶられて涙が出たっていう感じがした。
そのくらい、それぞれのキャラクターの考えていることや感じていること、葛藤が伝わってきたし、
スケート未経験者だとしてもクリエイターなら自分に置き換えて共感できるようなことだったりしたから
表現者は一度見てみるのも一興という作品だなぁという感想。
そして、劇場版の制作中止はとても残念と思う。
見る前は「そうなんだねぇ」くらいの感じだったけどねw
今は、惜しむ声が沢山あがったことにも納得する。
(そのニュースの直後は、アニメーション制作のMAPPAの公式アカウントに、海外からも罵倒のリプライが飛んでいて
「責めてもしょうがなくない…?」
という気持ちしかなかったけど… 罵倒してどうなるんだ…?)
このTVシリーズ最終回の「その後」が劇場版で描かれるなら、確かに見てみたいという気持ちになる。
ただまぁ、世界情勢だとか、色々な事情はあるだろうから作れないものは作れないよなぁ。
2020年からこっちはコロナで世界中てんやわんやで海外渡航も難しかったわけだし、
ロシアとウクライナは今戦争中だから、コロナが一時期より収まったとはいえ結局ロシアに取材に行く
みたいなことは今も難しいだろうし、それがいつになったら「大丈夫」になるかも見通しなんか立たないしねぇ。
もちろん、それだけが理由じゃないだろう。とにかく色々あっての判断からしょうがない。
完成したら見たかったところだけどねw
リンク:GREAT PRETENDER(全23話)
誰かが個人的に「面白いと思いました」って言ってたとかじゃなくて、アワードとかで受賞するような
評価のされ方をしている作品(例えばオッドタクシーとか)の面白さに久しぶりに触れたいなと思って、
Chrunchyrollアニメアワードの受賞作品一覧を初回分からざーっと眺めて、dアニメで「気になる」マークをつけていたやつ。
周りで誰も見ていないのか、Twitterのタイムラインとかでタイトルを見かけた記憶がない。
周りで見ていないにしても、トレンドとかニュースとかで見るということもなかったと思う。
とにかくChrunchyrollのウィキで初めてタイトルを知って、「そんな作品もあったんだー」ってなった。
Chrunchyrollのアワード自体が始まってから10年経ってないわけだから、Chrunchyrollアニメアワードを受賞したアニメっていうのは
絶対にここ10年以内の作品なんだけど、そんなに情報が入ってこない作品もあるんだなぁと思った。
逆に、誰かが騒いでいるのを見たことはないけど内容が評価されて受賞した作品ではあるってことになるから、
内容や質に期待が持てるとも言えるかも。
そんなわけで何の情報も持たずにあらすじも読まず1話を見始めて、詐欺の話だということはわかった。
そして見ていくあいだ、盤面を根底からひっくり返すようなことが何遍も起こって、主人公は翻弄され視聴者も騙される。
例えば「死んだはずの人が死んでなかった」はザラ。
でも、視聴者としてそこまでは一応頭の片隅で考える。
「――と見せかけて死んでないかもね」
くらいは思いながら見ている。
その予想の更に上を行くので面白かった。
(ユーリからのGREAT PRETENDER視聴は、ヴィクトル諏訪部 to ローラン諏訪部状態だったけどw)
世界を股にかけた国際的詐欺集団で片棒を担がされる話なので、出てくる人種と言語が多様だった。
それに、その言語を最初から全部日本語に翻訳して話させるんじゃなくて、
ちゃんとネイティブスピーカーにアフレコさせてて、本編の大半は日本語でのやり取りだけど
外国語+字幕のところをちゃんと見ていないと大事な情報を取りこぼしちゃうことすらあると思うw
諏訪部さんが担当しているローランも、他の言語を喋る時はマルチリンガルの外国人キャストがアフレコしてて
ダブルキャスト状態だったし、日本のアニメにしてはかなり珍しい作りだ。
お話の展開としては、もちろん一番最後の大仕事に向けて、キャラクターも出来事も動いたり、説明されたりしていくわけだけど
最初のロス編が「事の発端、主人公やローラン、アビー、マフィアの紹介」
次のシンガポール編が「アビーの掘り下げ、エアレース」
その次のロンドン編で「シンシアの掘り下げ、絵画のオークション」
という風に、周辺人物の過去を掘り下げていく形ですごく入りやすかった。
前から何度も記事に書いているんだけど、登場人物を一気にドバっと大量投入されてあまり説明されない
っていうのが入りにくくて苦手で、だって、顔と名前と特徴を全部紐づけして一回で覚えるなんて無理だし
ワクワクよりも「なんか人多いな……」って気が引けちゃう感じになっちゃって盛り上がりもしないんだよね。
だから最終的な人数が多くてもいいから、少しずつ追加して、追加したらその人を掘り下げるエピソードを
ある程度の時間かけて描いてくれっていつも思ってる。
そういうことをちゃんとやってくれてるので良かった。
(だからこそ受賞もするのだとも言えるかもしれないし、Chrunchyrollアワードのことも信頼できるかも)
私は、詐欺を扱った作品だとニコラス・ケイジ主演の映画『マッチスティック・メン』が一番印象深いかな。
マッチスティックマンもコンフィデンスマンも詐欺師を指す言葉だけど、コンフィデンスマンの方は
明確に「信用詐欺」で、
マッチスティックの方だと詐欺の種類は特に絞らない俗語なのかもね。
観客や視聴者さえも騙されるっていうのが、詐欺を扱う作品の醍醐味かもしれない。
『マッチスティック・メン』でも、初見時は完全にやられて( ゚д゚)ポカーンとしちゃったしw
そうそう、以前声劇で取方ゲンさんの『PoS』を演じたけど、
それも「視聴者も一緒に騙しちゃう」作品だったからある意味同系統かもしれない! 詐欺の話ではないけどね。
脚本の古沢良太氏のWikiに
少年時代は漫画家志望で[4]、1992年には集英社の漫画新人賞・手塚賞に応募し準入選になったこともある。手塚治虫が漫画家を目指す若者に「漫画だけじゃなく映画も観なさい」と助言していたと知り、名作映画を数々観て学んでいるうちに脚本に興味を持つようになった
とあるので、『マッチスティック・メン』は鑑賞済みかもねw
リンク:仮面ライダー鎧武/ガイム
仮面ライダー×仮面ライダー 鎧武&ウィザード 天下分け目の戦国MOVIE大合戦(劇場版)
虚淵さん脚本なので、どんな話になってるのか気になってた!
多分大枠としての話のオチが先に決まっていたのかなと思う!
そこから逆算して、果物を鎧として着込むっていうライダーにしていったんじゃないかなという印象。
最初は、「なんで果物モチーフなんだ?」と思っていたけど、創世の神話になぞらえているから
「知恵の実」「禁断の果実」が重要なんだね。
OPテーマの歌詞にもそのへんの単語は含まれてるんだけど、最後は「本当に創世しちゃう」からなw
まどマギもそうだけど、悪を討ち滅ぼすというより、「世界のルールそのものを変える」っていう方向に近いかな。
主人公が世界の理そのものになる、みたいなね。
キャラクターたちは、結構頑固者が多い印象だったな。
主人公もまぁまぁ頑固だけど、戒斗の頑固さ?が特にやばいかな。
闇堕ちでもないのに、「事実上のラスボス」みたいなものだし。最終話では更に別の敵とも戦っているけど。
まぁそこまで、強固に自分の意見があって平行線だから、戦って決着つけるしかないとも言えるか。
それから、光実が可哀想で演じてる俳優さん(高杉真宙さん)にまでちょっと同情しちゃったよw
光実は、メインのライダーの中では特にひたむきな性格だし、優等生で物わかりが良いサポートポジションから、
考えることやることがすべて裏目に出て、すごく丁寧に時間をかけて闇堕ちさせられていく感じだからね。
最後には少し救われて終わるけど、運命に一番翻弄されてるのは彼だと思う。
だから、この作品を悲劇として書いた場合主人公は光実になるはず。
あれだ、「ダースベイダー」だ、だから光実はアナキンポジション。
ちょうど、途中で『DEATH NOTE』を見直していたんだけど、夜神月役もできそう。
光実は、結構お芝居のカロリーが高いだろうなって思ったし、夜神月も裏表のある二重生活キャラだから合うかもしれない。
あとは、仮面ライダーシリーズ通して、怪人の力とライダーの力は同源だったり、紙一重だったりするから、
そこがやはり葛藤とか、変身を続ける内に強くなるけどその分怪人に近づいてしまうとか、
「主人公は何を選ぶか」っていう部分で描かれているね。
テレビシリーズ終わって、ウィザードとの劇場版を見たけど、ウィザード見終わって少し時間を空けてから鎧武を見て、
そのあとでこれだったから、ウィザードの登場人物たちには
「久しぶりに会う友達を見ている」
ような感覚になったw
まぁ、平成の仮面ライダー×仮面ライダー劇場版はどれもその感覚があるけどw
思えば、ウィザードでは、結構早い段階で仁藤が明確に「一緒に戦う仲間」になったので
それと比較すると鎧武は、戒斗とも光実とも貴虎とも戦う場面があり、
龍騎みたいにライダー同士がほとんど常に対立している作品に、趣としては近いかもしれないと思った。
そして、そういう「仲間だと思ったやつが敵になったり、逆にもまた然り」な場面では、
「1年放映することが予め決まっている特撮のシナリオって、視聴者を飽きさせないように25分×約50話も
話を続けないといけないから、こうして戦況を変化させることも”ダレ防止”の側面があるんだろうな。
大変だな」
などと思ったw
リンク:特命戦隊ゴーバスターズ
小林靖子さんの脚本なので見た!
挿入歌、かっこいい曲多い。
『Boost Up! Beet Buster』なんかめっちゃフラメンコで、前奏で「オレ!」言ってるしノリノリでかっこいい。
『Prefect Mission』は戦隊モノのロボットテーマ曲っぽさが強くてかっこいい。
あと、エンディングテーマがすごく踊りたくなる。
あとで振り付けを覚えようと思った。
リンク:【推しの子】第2期
「原作ありの2.5次元舞台」にまつわるエピソードで、タイミング的には
「漫画がドラマ化されたあとのトラブルで原作漫画家が自殺」という現実の出来事もあっただけに
皆見ていていろいろ思うところあったろうと思った。
逆に、『推しの子』原作を読んでいた上であの出来事を見ていた人が、それはそれで思うところもあったろうと推察する。
芝居をするのが好きな人なら、アクアを始めこの舞台に関わる若手俳優たちの考え方や各々のやり方に
いろいろ思うところあったろうと思った。
思うところあったろうと思ってばかりだが、私も芝居をするのが好きな側の人間なので
「感情の演技がどうこう」とか「演技と演技で人と正面からぶつかり合う」とかの話は
自分ごとのように見てしまうところもあった。
漫画家が漫画家のことを漫画に描いたときに、「漫画家事情の解像度がたけぇな」ってなったとして
実体験に則しているであろう分普通だと思うけど、芸能人(というか有名人)の内面とか
お芝居する人がお芝居に対して考えること…などの部分の解像度が高いのはすごいなと思う。
原作の赤坂アカさんは自身が芝居が好きなのか、それともよほど芝居に入れ込んでいる知り合いでもいるのだろうか
と考えてしまった。
私の場合は、作中であそこまで言われるほど
「芝居好きはみんなどこかおかしい」
と思うほど変な人と絡むことはなかったが、それはもしかして恵まれているのだろうかw
リンク:吸血姫美夕Vampire Princess Miyu(全26話)
『学園七不思議』が月刊サスペリアからのアニメ化だったので、その系列として見始めた。
ちなみに他には、この系統に『エコエコアザラク』がある。
ただし、『エコエコアザラク』はアニメ化ではなくて実写ドラマ化だったと記憶している。
なんというか、全体的に線とか塗りが
「90年代セルアニメの良いところ」
が出てる感じで、見てるだけでちょっとノスタルジィに浸れるところがある。
話の筋としても、人間の世に干渉しすぎたり害をなす神魔という人外を、同じ人外でも「監視者」という立場に立つ主人公の
吸血姫美夕が、本来の世界に送り返すという怪異譚で、大抵1話完結しているから見やすいし止めやすいw
個人的に一番びっくりしたのが20話で、ここだけ作画があまりに美麗なので急にOVAのエピソードでも挟まってきたのかと思った。
そこよりも前のびっくりポイントとして「第2話がTV未放映」というのがあったのだけど、
これは放映されるはずだった時期に神戸市須磨区の「酒鬼薔薇事件」が発生し、
この作品のみならずいくつかの「猟奇的なのでは」とされる(されそうな)作品の放映が
中止や自粛になった時期だったみたいだから、ある意味納得だ。
このエピソードが放映をストップするべきであると思えるほど猟奇的かというと、そうではないと思う。
単に、「猟奇的なエピソードも扱うことがある作品」だったから直近の放映回を取りやめにした…
という配慮なのではないかと思う。
2話なんで序盤も序盤なので、そんなタイミングにこんな事件が起きて不幸だったなぁと思う。
まぁそれで20話の方に関して、アニメの作画について色々思ったのだけど。
90年代のセルアニメって、基本的にはTV用とOVA用ではどこに重きを置くかという比重やスタッフ自体が異なっていると思う。
OVAはそれそのものが商品として売れないといけない作品だから、クオリティを重視しているし
「一定の時間を割いてじっくり描いてクオリティを出す原画師」
とかがよく仕事を請けていて、テレビの方はおそらくそれに比べたら「納期重視」だったんじゃないかと思う。
だから、OVAは作画崩壊なんかしないし、テレビは作画崩壊という概念があるという結果になっていると思う。
最近のアニメを見ていると、その頃に比べてアニメ制作に関わるテクノロジーの発達とノウハウの蓄積により
昔に比べて、真に「作画崩壊」と揶揄されるような回は本当に見かけなくなったなと思う。
むしろ最近のアニメに対して作画崩壊って言われているのを見ると、
「このくらいは90年代なら美麗の部類では」
となることもあったりするくらい、出てくる物の質の最低ラインと時代の感覚が変わっているんだなと思うほどだ。
なので90年代のアニメもよく見ていた時代の人間の目線としては、
「最近のアニメはテレビシリーズすらかつてのOVAと遜色ないし、なんなら現代の劇場版レベルのことも
テレビでやっててすごいな」
となる。
それで吸血姫美夕の20話を見ると
「なんでここまでずっと90年代テレビアニメ見てきたのに、突然90年代OVAみたいな美麗作画やねん!」
と戸惑う。
(現代の若い人が見たら、20話こそが「普通のクオリティ」で、それ以外のエピソードが全部「作画崩壊」になってしまうのだろうか)
思わず作画監督さんを調べた。
西岡忍さんという方で、90年代だとレイアースのOVAなどに携わっている方だとわかった。
もうこの時点で色々察するところがある。
レイアースはCLAMP作品の中でも、原作漫画の作画担当がもこな(あぱぱ)さんだから、
「そのままの絵」でアニメにして動かすと作画コストが大変なことになる絵柄だ。
なので、当時はかなり「簡略化」して描かれていた。
でも、OVAとなるとやはりちょっと話は変わってくる。
「なるべくCLAMP(もこな)の絵の美麗さをアニメーションに反映させよう」
というベクトルの作業になるだろうし、それを表現し得たアニメーターってことになるから
もうそれを知っただけで
「そりゃすごいはずだわ。画面から伝わってくるわ」
と思った。
ちなみにその3話後の23話でも作画監督補佐を務めていて、20話ほどの美麗さではないにせよ
やはり「他のエピソードとはちょっと違うな」と思ったので、スタッフロールを見て納得したものだ。
この方の名前で調べると、『デビルマンレディー』に関わった業界の方のツイートに行き着いた。
平野監督はOVA全盛期、アクション演出に定評があったが、本質的には怪奇と幻想を好まれる人でもあった。この回の作画監督が西岡忍氏で、この回の作画は全編に渡って彼の太い主線で極めて美麗に描かれた。そしてこの回のゲスト俳優が野沢那智さんと岩男潤子さんだった。 pic.twitter.com/rxJ1lQqdEx
— 小中千昭 Chiaki J. Konaka (@yamaki_nyx) December 30, 2017
このツリーは『デビルマンレディー』の「制作当時の秘話」みたいな話を主にされているのだけど、
発端として
「『吸血姫美夕』の20話を見て感銘を受けたのがきっかけで平野監督×西岡作画の怪異譚を作ろう!
→題材はデビルマンにしよう!→デビルマンを女性にしよう!」
みたいな流れがあった……というふうに書かれていて、早い話業界内でもこの「吸血姫美夕20話」に
強く触発された人がいたということがわかるエピソードだった。
そりゃ、テレビで毎週このクオリティの作画のアニメーション見られたら最高だけれども!
多分、それをやるには時間が足りないだろうなw
実際、デビルマンレディーは「西岡忍キャラクターデザインを動画に落とし込めるアニメーターがいなかった」ということで
制作側としても「思ってたんと違う」出来になっちゃったコケた……という話に帰結していったようだし。
西岡忍さんは、『デビルマンレディー』においては「キャラクターデザイン」を担当していて
放映分の作画の方では最終話で作画監督を務めたのみみたい。
まぁ何が言いたいかっていうと、やっぱりすごい人の仕事は見て一発でわかるねって。
だってそこだけが抜きん出ているんだもん。
リンク:ACCA13区監察課(全12話)
すごく面白かった!!
これもあれだ、『GREAT PRETENDER』と同じで
「周囲で話題にしてる人がいねえ…… なんでや、こんなに面白いのに……」
ってやつだった。
OVA「ACCA13区監察課 Regards」も見た。
リンク:ザ・ファブル(全25話)
「面白そうなんだよなぁ、でもdアニメだとレンタルだから追加課金痛いなあ」
と思って後回しにしていたら、YouTubeのvapのチャンネルで期間限定全話無料配信があったからそこで見た。
(広告が1話につき2度のペースで挟まってくるが)
そして、面白かった。
ギャグの部分には、何か『エンジェル伝説』を読んだときに感じたようなエッセンスを彷彿とさせるところがあって
そのためか初めて見るのになんだか懐かしさをおぼえたw
(もちろんパクってる云々という話がしたいわけじゃない)
殺しの才能がすごすぎる上、社会不適合なところがある主人公なので通常の感覚との「ズレ」が面白いわけだけど、
山で(黒塩遼と)2泊3日するあたりのエピソードは、やけにリアルなサバイバル知識とかも盛り込まれている感じがして
そこも面白かったな。
佐藤がバイトを始めて結構すぐくらいのときに、社長に
「どうしたんですかー なにかあったんですかー」
って棒読みの敬語で話してるところとかで、無性に笑いが込み上げて来たりした。
まだその時点では、とりわけ佐藤に敬語が馴染んでなくてw
あとはツダケン演じる小島が本当に悪くて怖かった。
リンク:仮面ライダードライブ
概ね面白かった。人気投票とかだとあまり上位にいるイメージはなかったけど。
主人公が一番バイクに乗らない仮面ライダーだった。
本当に最後まで乗らなかった。
でも、平成の仮面ライダーシリーズの中でも、ずば抜けて「まともな職についている」ケースかもしれないw
風来坊とか、なんか暮らせてるけどそもそも働いていないよね?何して食べてるの?みたいな人も多いからなw
チェイスは「いつか仮面ライダーになりそうだな」と思ったけど、そのとおりになったな。
彼は最初に人間態で出てきたときから、敵側にしてはあまりにも優しい顔した若い男の人だな
という印象が強かったw
敵キャラというより最初からライダーとして出てきてもおかしくないし、
そうでないならあとからライダー側に来るのではないかと思っちゃうよね。
俳優さんを見て「この推理ドラマの犯人この人だろうな」ってなる現象に似ている気がするw
チェイスの方はバイクに乗っているし、作中では「仮面ライダードライブ世界では
最初に仮面ライダーと呼ばれた存在」ということになっているし、
怪人の中でも「人間を守る」ということを使命に感じているところがあって
人と怪人が紙一重という仮面ライダーシリーズに共通ともいえる性質を持っている。
ドライブにおいては一番「仮面ライダー」の象徴とか概念に近いポジションにいる気がする。
仮面ライダーとしてのスーツデザインはメタルヒーローっぽいけどw
映画
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