7/19の昼に、CoeFontFES2023の受賞お知らせメールが来ました。
というような概要でした。
その数十分後、Twitterでも全受賞者の発表がありました。
この度は、当イベントにエントリーいただき、
ありがとうございました。
厳正なる審査の結果、【Reader Store賞】に選出させていただきました。
おめでとうございます!
というような概要でした。
その数十分後、Twitterでも全受賞者の発表がありました。
絶対無理だと思って諦めていたのに、一番狙っていた賞を受賞できました……!!!!!
— (V)・∀・(V)かにぱん。🦀🍞@つくば (@kanipan666) July 19, 2023
自分が一番びっくり!!!!
可能であれば、更に改良を加えたいAI音声ではあります
なんにせよ、今後の展開が俄然楽しみになってきました
にっし〜☆さんもpixiv賞おめでとう! https://t.co/Kr4gvb7JXh
(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)
7月13日の記事ではひとまず、収録完了から1ヶ月半かかって漸く、AI音声の生成が終わったという報告をしました。
且つ、出来上がったもののサンプルを自分で確認し、管理画面からいくつか適当な文章を読ませて聞き取ってみた結果として
「自分が収録しているときにイメージしたものからはちょっと遠い」
という印象だったという話もしました。
完全に音素が欠落している部分があったからです。
でも、収録時に「だから」の「だ」を発音していないわけがないので、何か「発音しなかったから」以外の原因によって
収録したはずの音声がAIに反映されていないのです。
そして、その後に「PRO認定の審査は見送り」というお知らせメールも来ていたので、
「私だって自分が審査する側だったら、この不自然に音素の抜けた、書いてある文字を時々無音で発するAI音声を
PRO認定しないだろう」
と思ったし、これでは狙っていた賞も受賞は絶望的だろうと諦めました。
諦めてからあの記事を書きました。
なので、例えばにっし〜☆さんみたいに、今回のフェスでAI音声を作ってPRO認定を受けた人の中から
各賞の受賞者が決まるんだろうと思っていました。
そういったわけで、受賞のお知らせのメールが来たときはびっくりしました。
件名を見た段階では、自分が受賞したことのお知らせではなくて、
「全受賞者が決まりました。結果はこちらです」
というような内容のメールだろうなと思いました。
そうしたら、なんとReader Store賞への選出のお知らせだったわけで、「嘘!?」と声が出た気がします。
私はフェスに応募するに当たり、まず「どのようなコンセプトの音声にするか」を決めてから録ることにしました。
でないとボイスバンクの統一感がなくなりますからね。
まぁ、これに限らず、何かに挑戦するときは「自分なりの目標」は必ず設定しますね。
目指す場所を定めないと走ることに集中できないじゃないですか。
今回は、賞が色々あって、「継続的に使用料が入ってくる可能性」が高いもの、
加えて「使われた音声が聴かれるポテンシャル」も高いものとしては
Reader Store賞がダントツだと思いました。
となると、オーディオブックとして使われることを前提にしたAI音声にしようという「自分なりの目標」が決まったことになりますね。
そういったわけで、どんなサンプルテキストであろうと「聞き取りやすい朗読音声」として読む
ということを意識して3000文読みました。
文章の意味がどんなものであろうと、「子供に読み聞かせるように」読みました。
結果的に受賞できたのは、オーディオブックに使うAI音声とはどうあるべきかという私の考察が
それを実装する立場の人が目指す方向性に合致していたから、という意味になるので
それが一番嬉しかった気がしますね。
「この賞を選出する人は何を求めているか」ということに、私が応えられていたということなので。
こうして、目標として特定の賞を受賞することを目指し、実際にそれを達成する
というのは難しいと思います。
「自分なりの目標」だけど、「他者の決定権」が介在するからです。
「選ばれなければ選べば良い」と、残響散歌の歌詞にありますが、それもひとつの手であるものの
「選ばれるまで挑み続ける」方が実は困難の連続なので、「選ばれるまで!」の思いで挑んで
それに疲れたときにだけ「いいもん、選ぶのはこっちだもんね」くらいに考えて気分転換するのが良いのかも、と思うなど。
それが「選ばれなければ選べば良い」の精神であって、選ばれようとすることを完全に諦めたら、そこで試合終了だよね。
基本的に、「挑戦」とは「達成できないかもしれないこと」だから「挑戦」たりうるわけなので。
「選ぶ」ことに「達成できないかもしれないゆらぎ」は存在しないので挑戦にはならない。
今回、「自分は最後まで全力でやったけど、これじゃ選ばれないよー」と終わってから諦めたものの
やったことは間違ってなかったみたいなので、挑戦はしてみてよかったと思いました。
ただ、このまま実装するには
1,音素が消えているところがある
2,読点のないところでも長めのブランクが入る
というふたつの問題が目立つなぁと感じます……。
いわゆる「ベタ打ち」でも、「打ち込まれた文字は(アクセントが若干変でも)少なくとも読み上げはする」
そして、できれば「明確なブレス・ブランクは句読点のないところでは入れない」というような音声バンクになってほしかったので
私が修正の手間をかけることで改善できるなら何かしたいですね……。
これから、AI音声によりオーディオブックの「機械的な量産」と、その品質向上が出来て、
目が不自由で本は耳から聴くか点字で読むものだけど、その形態になっていない
という人が沢山の「今まで音声化されていなかった本を聴く」という選択肢を得たり、
低価格化も実現できたりするかもしれません。
一方私達声の仕事をする人間は、「機械的にこなせないこと」や
「機械的にこなす機械の品質向上の仕事をする」と言う風になれば
それがAIと人が共存する世界じゃないかなと思います。
AIに仕事を奪われることをただ恐れるのではなく、自分がAIになる、AIを育てる、そしてお金にもする。
そういう風にしないとこれから生きていけない気もしているので、
人だからこそできる「機微の表現」を仕事でやりつつも、同時に自分を商品価値のあるAI化していき、
私が死んだあとも私(AI)が声の仕事をし続けるような、そんなイメージで活動していきたいです。
7月13日の記事ではひとまず、収録完了から1ヶ月半かかって漸く、AI音声の生成が終わったという報告をしました。
且つ、出来上がったもののサンプルを自分で確認し、管理画面からいくつか適当な文章を読ませて聞き取ってみた結果として
「自分が収録しているときにイメージしたものからはちょっと遠い」
という印象だったという話もしました。
完全に音素が欠落している部分があったからです。
でも、収録時に「だから」の「だ」を発音していないわけがないので、何か「発音しなかったから」以外の原因によって
収録したはずの音声がAIに反映されていないのです。
そして、その後に「PRO認定の審査は見送り」というお知らせメールも来ていたので、
「私だって自分が審査する側だったら、この不自然に音素の抜けた、書いてある文字を時々無音で発するAI音声を
PRO認定しないだろう」
と思ったし、これでは狙っていた賞も受賞は絶望的だろうと諦めました。
諦めてからあの記事を書きました。
なので、例えばにっし〜☆さんみたいに、今回のフェスでAI音声を作ってPRO認定を受けた人の中から
各賞の受賞者が決まるんだろうと思っていました。
そういったわけで、受賞のお知らせのメールが来たときはびっくりしました。
件名を見た段階では、自分が受賞したことのお知らせではなくて、
「全受賞者が決まりました。結果はこちらです」
というような内容のメールだろうなと思いました。
そうしたら、なんとReader Store賞への選出のお知らせだったわけで、「嘘!?」と声が出た気がします。
私はフェスに応募するに当たり、まず「どのようなコンセプトの音声にするか」を決めてから録ることにしました。
でないとボイスバンクの統一感がなくなりますからね。
まぁ、これに限らず、何かに挑戦するときは「自分なりの目標」は必ず設定しますね。
目指す場所を定めないと走ることに集中できないじゃないですか。
今回は、賞が色々あって、「継続的に使用料が入ってくる可能性」が高いもの、
加えて「使われた音声が聴かれるポテンシャル」も高いものとしては
Reader Store賞がダントツだと思いました。
となると、オーディオブックとして使われることを前提にしたAI音声にしようという「自分なりの目標」が決まったことになりますね。
そういったわけで、どんなサンプルテキストであろうと「聞き取りやすい朗読音声」として読む
ということを意識して3000文読みました。
文章の意味がどんなものであろうと、「子供に読み聞かせるように」読みました。
結果的に受賞できたのは、オーディオブックに使うAI音声とはどうあるべきかという私の考察が
それを実装する立場の人が目指す方向性に合致していたから、という意味になるので
それが一番嬉しかった気がしますね。
「この賞を選出する人は何を求めているか」ということに、私が応えられていたということなので。
こうして、目標として特定の賞を受賞することを目指し、実際にそれを達成する
というのは難しいと思います。
「自分なりの目標」だけど、「他者の決定権」が介在するからです。
「選ばれなければ選べば良い」と、残響散歌の歌詞にありますが、それもひとつの手であるものの
「選ばれるまで挑み続ける」方が実は困難の連続なので、「選ばれるまで!」の思いで挑んで
それに疲れたときにだけ「いいもん、選ぶのはこっちだもんね」くらいに考えて気分転換するのが良いのかも、と思うなど。
それが「選ばれなければ選べば良い」の精神であって、選ばれようとすることを完全に諦めたら、そこで試合終了だよね。
基本的に、「挑戦」とは「達成できないかもしれないこと」だから「挑戦」たりうるわけなので。
「選ぶ」ことに「達成できないかもしれないゆらぎ」は存在しないので挑戦にはならない。
今回、「自分は最後まで全力でやったけど、これじゃ選ばれないよー」と終わってから諦めたものの
やったことは間違ってなかったみたいなので、挑戦はしてみてよかったと思いました。
ただ、このまま実装するには
1,音素が消えているところがある
2,読点のないところでも長めのブランクが入る
というふたつの問題が目立つなぁと感じます……。
いわゆる「ベタ打ち」でも、「打ち込まれた文字は(アクセントが若干変でも)少なくとも読み上げはする」
そして、できれば「明確なブレス・ブランクは句読点のないところでは入れない」というような音声バンクになってほしかったので
私が修正の手間をかけることで改善できるなら何かしたいですね……。
これから、AI音声によりオーディオブックの「機械的な量産」と、その品質向上が出来て、
目が不自由で本は耳から聴くか点字で読むものだけど、その形態になっていない
という人が沢山の「今まで音声化されていなかった本を聴く」という選択肢を得たり、
低価格化も実現できたりするかもしれません。
一方私達声の仕事をする人間は、「機械的にこなせないこと」や
「機械的にこなす機械の品質向上の仕事をする」と言う風になれば
それがAIと人が共存する世界じゃないかなと思います。
AIに仕事を奪われることをただ恐れるのではなく、自分がAIになる、AIを育てる、そしてお金にもする。
そういう風にしないとこれから生きていけない気もしているので、
人だからこそできる「機微の表現」を仕事でやりつつも、同時に自分を商品価値のあるAI化していき、
私が死んだあとも私(AI)が声の仕事をし続けるような、そんなイメージで活動していきたいです。
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