2005年、ギタドラVに収録されたのが初出となるBeForU楽曲で、作詞・作曲は前田尚紀氏です!!!!!


(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)


私が『片膝の汚れ』を唄いたいけど、既存のボーカルリデュース出来るフリーウェアでは
ボーカルと一緒にドラムが消えるから、宅録ミックスする時オケがスカスカになるなあ
と思っていたら、「DeMix」なら有料だけどドラム残る、という話が飛んできた。



これを頭の片隅に置いていたので、直後
「前田尚紀楽曲なら、ギタドラに配信されていたBeForUとかTЁЯRAのカバーがしたいな
これらの楽曲も大体公式カラオケ音源がないんだよなあ……」
と思った時に、
「DeMixっていくらするんだろう」
と調べてみて、まず試用版があることがわかったので実際に『シナリオ』をDeMixにかけてみることにしたのが4/11。
『片膝の汚れ』も当然試用版でバラしてみた。

導入がちょっと面倒くさかったけど、それは一応簡単に、別途記事にした
特に、iLOKというライセンス管理サイトへの登録と、管理ソフトを
DeMixそのものとは別に導入しなければいけないところがややこしかった。


いずれにせよ、DeMixで「ボーカル全体(ハモり含む)」や「リードヴォーカルのみ」の抜き出しをやってみた結果
「あ、たしかにこれは、従来のフリーのボーカルリデューサーに比べて格段に
ボーカル以外のパートが消えにくい!!」
とわかった。
とにかくこれまでに私が使ったことがある、「ボーカルを消して簡易カラオケ化が出来る」ソフトでは
大体スネアも一緒に消えた。
そのため、わざわざスネアだけ別途打ち込んでミックスしたケースさえある。
DeMixでは、上のツイートのツリーでも言われているように、ボーカルだけでなく
各楽器パートもそれぞれ分離できるだけあって、ボーカルを消したらスネアも消えたとはならなかった。
強いて言えば、ボーカルに近い音域や位相で鳴っている、シンセの音などがまれにボーカルとして認識される
というケースがあった。
けれど、その場合には一度分離させたバラのトラックから
「これはボーカルトラックではない」
という部分を再度、オケに混ぜ込むと修正がきくからすごい。
これも、従来のボーカルリデューサーには出来なかったことだ。

更に、上にちょっと書いたけど「ボーカルカット」に関しても
「ハモりも含めた全ボーカルトラック」
を分離させることもできるし、
「リードボーカル(主旋律)だけを分離して、ハモりはオケの方に残す」という分離方式をとることで
「ハモり入りカラオケ音源」化させることができる。
これは、ハモりの耳コピにも使えるし、そのままミックスにも使えることになる。
ハモりの耳コピを「リードボーカル除去データ」でやって、自分で主旋律もハモりも録って
「全ボーカル除去データ」にミックスするというのと、ふたつの選択肢が常に与えられることになる。


2005〜2006年くらいは
「どうしても歌ってミックスしてみたいけど、オケが存在しないから
フリーソフトでボーカル除去したデータに試しに混ぜてみる」
というのを、「スネアも一緒に消えてしまうのは仕方がない」こととしてやっていたのだけど、
これからは他の楽器のトラックをほぼ損なうことなく、公式カラオケが存在しない楽曲を
カラオケ音源化できることになってしまった……!
今まで「宅録ミックスはオケがないから自作するか諦めるしかない」と思ってたのを、
とりあえずDeMixにかけてみて、上手く分離できれば諦めなくても良くなってしまったとも言う。
例えば、「これ歌って欲しい」って言われたとして、
「それなぁ〜、私も歌いたいのは山々だけどオケがなくてなあ……」
ということが沢山あったけど、その場合は、そのリクエストをした人にも
リクエストが通ることを半ば諦めてもらっていたわけだけど、
これからはそういうのも「DeMixにかけてから考えてみる」という選択肢が出来たことになる。

DeMixにはエッセンシャル版があって、そちらはPro版よりもかなり安価にボーカルカットが出来るのだけど
異なる部分はベースとかドラムみたいに楽器パートを個別に分離できないということ。
例えばDeMixを「楽器パートの耳コピに使いたい」ならProでないといけないけど、
カラオケ化したい、ボーカル音声のみをトラックとして抜き出したいという場合は
エッセンシャルの方で十分だと思う。
エッセンシャルは、買い切りのみで2万円くらい。
Proが買い切りだと8万円するのを考えると、私みたいにカラオケ音源を作りたい人は
エッセンシャルの買い切りを使うのが良いかもね。
(と言いつつ、約4000円払って1ヶ月Proのサブスク購入をしたけど……
Pro試用版で試せなかったこともあるので、1ヶ月サブスクしてこのソフトのボーカル抜き出しの”癖”を見極めてみようかと)


KONAMIの音ゲー楽曲という意味では、過去にもいくつかフリーのボーカルリデューサーで作った
カラオケ音源を使って宅録ミックスしたのがあるのだけど、それらの「バージョン改」を作るとして
オケそのものが以前のバージョンよりも高品質なものに差し替えられるし、私も歌い直し甲斐があるなぁ……。
「やりたいけど、やりたい通りにできないこと」だったものが、「できる」側に押し寄せてきたので
急激に「やりたいこと」が増えてしまったw
2005年頃から宅録ミックスしてるからこそ、最新のボーカルリデュース技術のすごさが身にしみる……。


さて、『シナリオ』自体の話に戻ろう(遅い)。
BPM191くらい? の結構アップテンポなロックな上、サビは音程の上下動も激しい。
こういう音程の動きをする場合、やはり私としてはしゃくりの長さをどうするかが課題となって降ってくる。
今回の場合は、上がる時よりも下がる時の下降具合の方が勾配がきついので、
「下がりしゃくり」とでも言おうか、本来はしゃくるような装飾音符は多用するとくどいということを
前々からブログで言ってるのだけど、この曲に関してはその「下がりしゃくり」が、ある程度多めでも許される感じがする。
音が上がる時のしゃくりを多用しないことが条件だけどw

その理由のまず一点が、音が上がる時のしゃくりに比べると、
そもそもとして下がり目のしゃくりは単なる「スラー」であるように感じられる。
この曲の場合、実際スラーとして急降下していく楽譜になっているのかもしれない。

もう一点が、乱高下する場合は、下がる音が下がりすぎないようにすることのほうが大事だということ。
急激に音を下げる場合、本来3度下げれば良い音程を5度下げちゃうこととかあるしね!
BPM190くらいあるという疾走感とか勢いを殺さないように、
それでいて勢いで音程がどこか違うところへ吹き飛んでいかないように、両方に心血を注ぎましたw
喘息から復活しかけている段階で、まだ歌枠などで4時間ぶっ通しで歌うとかは無理そうだけど
録音なら出来る、という状態だったので様子を見ながらの録音だった。
でも、力強さの感じられる音源に仕上げたかったので7時間くらいかけて頑張って録ったw
実際、喘息発作からの病み上がり(かけ)にしては元気に録れたし、
それを差っ引かないで聴いたとしても、満足の行く1本になったな、と思っているw