今回は、うちで発生した事象ではないものの、ほぼ同一の環境を構築して状況を再現できる状態だったため、
解決に寄与できた件をまとめます。
（うちでは、アマレコとOBSを組み合わせているためこの問題は発生しない）
ちなみに、この問題に直面していたのはとある配信者（後述）でしたが、この問題に関して調べてみると、
「同じ状況に直面している人」
が複数見受けられ、またTwitterに「こういう問題が起きている、誰か助けて」というようなツイートをしているのが発見できました。
そして、そのどれを見ても、解決に至っていませんでした。
つまり、同じ問題が発生しているのに解決はできなくて
妥協案（「ウィンドウキャプチャ」を諦めて「画面キャプチャ」をする等）に落ち着いたユーザーが多い、
ということがわかります。
これは根本解決ではありません。
そこで、根本解決に至った事例として書いておきます。
解決に寄与できた件をまとめます。
（うちでは、アマレコとOBSを組み合わせているためこの問題は発生しない）
ちなみに、この問題に直面していたのはとある配信者（後述）でしたが、この問題に関して調べてみると、
「同じ状況に直面している人」
が複数見受けられ、またTwitterに「こういう問題が起きている、誰か助けて」というようなツイートをしているのが発見できました。
そして、そのどれを見ても、解決に至っていませんでした。
つまり、同じ問題が発生しているのに解決はできなくて
妥協案（「ウィンドウキャプチャ」を諦めて「画面キャプチャ」をする等）に落ち着いたユーザーが多い、
ということがわかります。
これは根本解決ではありません。
そこで、根本解決に至った事例として書いておきます。
(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)
◆環境
OS：Windows10 64bit
マザボ：不明
グラボ：GTX1060（ドライバー最新）
キャプボ：GC550PLUS（ドライバー最新）
キャプチャソフト：RECentral4 v4.7.44.1（GC550のようにAverMedia製のキャプボを買うと付属する）
配信ソフト：OBS Studio v29.0.2
上記環境と、ソフト等のバージョンが全く同じではなくとも、以下の事象が発生していると判断出来る場合には
そのまま読み進めて解決策を順に試してほしい。
◆やりたいこと
ゲーム映像をRECentral4上で見ながら、
OBSの「ウィンドウキャプチャ」機能を用いてRECentral4画面をキャプチャし
配信サイトにゲームプレイ映像を配信したい。
・参考画像
RECentral4のソフトウェア画面はこんな具合のUIになっている
OBSの「ウィンドウキャプチャ」でRECentral4のウィンドウをキャプチャした時になって欲しい画面の見え方
問題が発生しているときのOBS画面の見え方
◆問題の要点
RECentral4上でゲーム映像は問題なく見ることが出来ている。
しかし、OBSのウィンドウキャプチャで「[RECentral4.exe]: xxxxxxxx」の項目を設定してみると、
OBSのプレビュー部分にRECentral4のウィンドウが映り込む ものの
ゲーム映像の部分だけ真っ暗である。
RECentral4のウィンドウのその他の部分（例えば設定用のボタンとか「録画可能な時間」）は、
OBSに映り込んでいる！
また、OBSのソースで「画面キャプチャ」を選択した場合は、デスクトップ全体像がキャプチャされ、
その場合には、RECentral4ウィンドウ上のゲーム映像部分が真っ暗にならずキャプチャされる。
そのため、妥協策が
「ウィンドウキャプチャは諦めて、画面キャプチャでデスクトップ全体をキャプチャして
ゲームの映る部分をクロッピングして配信する」
になってしまう。
だがしかし、それだとキャプチャされるゲーム映像の画質が目に見えて低下するという問題が別途発生する。
更に、キャプチャしている範囲に別のウィンドウが割り込んだりすれば
それも配信に乗るため、うっかり映したくないものまで
配信に乗せてしまう原因になる可能性がある。
個人情報とかパスワードとか。
これが画面キャプチャを使うという妥協策の弱点である。
ウィンドウキャプチャの方が画面キャプチャよりも高画質にできるのだから、
ウィンドウキャプチャでゲーム映像部分もキャプチャされるようにする
というのが根本解決であり、本来向かうべき方向ということになる。
それから、他の妥協案には「映像デバイスキャプチャを使う」がある。
こちらは、キャプチャボードからの映像情報を直接OBSで受け取るため、
画面キャプチャを使うよりゲーム映像画質を低下させなくて済む。
だから妥協策としては、「画面キャプチャを使う」よりは「映像デバイスキャプチャ」の方が
画質の面で優れているとは言える。
しかし、これだと配信者はゲーム映像をOBSで見なければならなくなるので、
（視聴者にとってはなんのデメリットもないだろうが）
「プレイ中OBSの画面でしかゲーム映像を見ることができないのは配信者にとって不便」
というケースもある。
だからこそ、「ゲーム映像を見るソフト」と、「配信をするソフト」を
わざわざ同時起動しているという事情があったりもするのだ。
＜追記＞また、このような追加の策もある。
※この手法だと、インターレース解除が出来ないキャプボ（例：MonsterX）のときは
横線が入ってガビガビするかもしれない。しかもOBSのインターレース解除機能もそこまで有能でない。
その組み合わせが今回のケースではRECentral4とOBS Studioというわけだ。
「配信者にとって、なぜ・どのように不便なのか」は今は必要ない情報なので割愛するが、ともかくそうなのだ。
さらにさらに、別の妥協策もある。
「RECentral4で配信する」である。RECentralは「録画・配信ソフト」なので可能ではある。
つまりOBS Studioを使わないという手段である。
しかしここでまた別のデメリットが発生する。
RECentral4では「複数の配信サイトへの同時配信ができない」が、それである。
OBS Studioを配信に使う大きなメリットには、
ニコニコ生放送とTwitchとYoutubeへの３サイト同時配信などが可能
というものがある。
RECentral4ではここが満たせない。
そういう配信者の事情に寄り添うためにも、「ウィンドウキャプチャで求めている見え方にする」というのが
この記事の主旨である。
推測の域は出ないが、実際に「ウィンドウキャプチャでゲーム映像もキャプチャされるようになった」ときの状況と、
問題の再現性（自分の環境でも同じ状況を作り出して検証してみた）を考えると
RECentral4とOBSを組み合わせて使う場合には、
ソフトウェアの起動順やウィンドウキャプチャの設定手順の
「順番」が多少でも前後すると上記問題が発生しやすいということが言える。
それはなぜなのかと問われても、ソフトウェア同士の相性問題の可能性が高いとか、
もしかしたらOS絡みの可能性もあるとか（Windowsは融通が利かないので）、
そこも推測でしか語れないが、とにかく、ソフトウェアを起動する順番を逆にしてしまって
その上でウィンドウキャプチャにRECentral4を設定すると、ゲーム映像がOBSに渡らない
という問題が起こりやすいようだった。
更には、一度その設定がOBSに保存されると、どのような順番でソフトウェアを起動し直しても直らない。
そこで、「この問題を高確率で回避出来る設定手順」を最後の項目で紹介しているのだが、
その前に一応他の解決策も書いておく。
ここで他の解決策を書いておくのはなぜかというと、
次の項で紹介する手順は、OSやソフトウェアの再インストールなどは不要であるものの
一度作った設定を消す手順があり、せっかく作った配信画面レイアウトを
一度なかったことにしなければならないというリスクがあるというのが一点。
また、その工程数も少し多めだ。
そのため、もっと工程が少なくて、ちょっとした環境の違いでは功を奏する可能性がある解決策を先に記しておく。
これを試して解決したならそれでいいし、これでも解決しないという場合に最後の項目の解決策を試すようにしてほしい。
◆ハードウェアアクセラレータによるGPUスケジューリング設定を変更する
GTX1000番台のグラボを使用している時に、この設定をOFFにすることで
真っ黒だったものが見えるようになるケースがある。
これは、以前GTX1050Tiだった時に経験した。
�．妊好�トップの何も置いてない部分を右クリックすると出てくるメニューの中から「ディスプレイ設定」を選ぶ
（大抵下の方にある）
��以下のような「ディスプレイ設定」が開くので、一番下までスクロールしたところにある
「グラフィックの設定」をクリックする。
�� �△料襪�以下のような内容に切り替わる。
ここにアクセラレータのオン／オフ切り替え用のスライドがあるので、オンかオフか確認する。
�ぅ�ンになっていた場合、クリックしてオフにしてからパソコンを再起動する。
※設定を開いた瞬間からオフだった場合にも、念のため
「オンにして再起動してから、再度オフにして再起動する」
ということを試してみて欲しい。
OSもソフトウェアもBIOSも各種ドライバーもソフトウェアも全部最新版にしたり更新したりしたよ、
アクセラレータもオフにしようがオンにしようが変化なかったよ！！！
そのような方は次の手順に移ろう。
では、今回のケースで問題解消に至った手順を記載する。
これから行うのは、「適切な手順でOBSのソース登録を行う」というものである。
この手順書においては、「順序を守ること」が何よりも大事なので、
工程が少しでも前後してしまったら１からやり直して欲しい。
でないと問題が再現する可能性がある。
◆ソース再登録手順
��OBSのみ起動されている状態にする
※RECentral4とOBSを同時起動している場合は、RECentral4のみ終了すればOK
それでも心配なら、両方を一度閉じてからOBSだけを起動するのが確実
��OBSに登録済みのソースとシーンを一旦全て空にする
ソースが並んでいる部分の下にゴミ箱ボタン（以前は「−（マイナス）」ボタンだった）があるので
これを押しまくって、登録されているソースを全消去する。
「シーン」機能を利用している場合、念のためこちらも全て消去。
あとで作り直さないといけないが、ウィンドウキャプチャを成功させるためだと思って
心を鬼にして消去。
これはオプショナルな問題だが、シーンはすごく便利なので作っておいたほうがいい。
消せと言われても「シーン」という項目自体が見当たらないという場合には、
OBSの上部にあるメニューバーの中から「ドック」（v29.0.2では左から４番目）をクリック。
その中に「シーン」という項目があるので、ワンクリックすると✓がつき、
「ソース」の左に「シーン」のカラムが表示されるはず。
OBSはソフトウェアを終了する時に、そのときの設定をオートセーブして終了になる上、
このオートセーブされた情報が半端にドライブ内に残ることがある。
すると、ソフトウェアのアンインストール→再インストールをしても、
最後に「終了」をしたときの設定が読み込まれて、問題解決にならない場合がある。
ここで行っているのは、「ソース登録を初めてやるより前の状態に戻して、それをドライブに保存する」準備である。
��OBSを終了する
これによって、シーンもソースもまっさらな状態がオートセーブされた。
��RECentral4だけを起動する
※��の工程でOBSは終了させたのでOBSは起動されていない状態のはず。OBSの多重起動などをしていない限りは。
��RECentral4に、配信したいゲームハードの映像が映るようにしておく
※問題の要点の前後でも書いたが、RECentral4上でゲーム映像が見えているのがこの問題の特色なので
RECentral4にゲーム映像が映らないよ、という場合は、これ以前の問題ということになる。
この記事を読んでいる人は、少なくともRECentral4でゲームが見えているはずだ。
��RECentral4を最小化せずに、OBSを起動する
起動してあるRECentral4の窓が見えている状態を維持したままで、スタートメニューやタスクバーのピン留めなどから
OBS Studioを起動する。
ウィンドウが隣り合ったり、重なり合ったりして、OBSウィンドウに隠れてRECentral4が見えない分には構わない。
とにかく「最小化」をしていなければいい。
�Д掘璽鵑痢屐棔廚妊掘璽鵤韻鮑鄒�する
オプショナルな工程だが、シーンを作るならこのタイミングであるべきだ。
�┘宗璽垢痢屐棔廚妊Ε�ンドウキャプチャを選択する
ソースカラムのゴミ箱マークの左には「＋」ボタンがあり、これで
「キャプチャしたいものは何か」を設定する。
この記事を読んでいる人は今までにもこの操作をして、OBSに映像や画像を映り込ませたことがあるはずだ。
しかし、��〜�Δ△燭蠅旅�程の順序を誤っている場合、今回取り上げている問題に直面している可能性が高い。
��ウィンドウキャプチャの設定ウィンドウが開いたら以下の画像のように設定して「OK」する
この段階で、OBS上にキャプチャされたRECentral4がどのようにプレビューされるかを確認してほしい。
こうなっているだろうか。
あとはレイアウトの問題なので、
ソースカラム内の「ウィンドウキャプチャ」を右クリックして、メニューから
「変換」→「画面に合わせる」
をした上で、
再度「ウィンドウキャプチャ」を右クリックして、メニューから
「フィルタ」を選択し、画面左下の「＋」ボタンから「クロップ/パッド」を選択する。
すると、上下左右の項目が出るので、それぞれの列の右端にある上下矢印みたいなところを長押しして
ゲームの「外」の部分を削る。
ゲームのアスペクト比が16：9で、RECentral4のウィンドウを最大化している場合なら、
以下のような数値にすることで不要部分が削れるはず。
◆アマレコTVのススメ
今回のソフトウェアの組み合わせは
キャプチャソフト：RECentral4
配信ソフト：OBS Studio
だが、キャプチャソフトとしてはアマレコTVを薦めておく。
RECentral4と比較した場合の最大の理由にしてメリットは、
「もっと大きな映像を見ながらゲームできる」
である。
以下に比較画像を添付して違いを説明する。
・参考画像
アマレコTV v4.11をウィンドウ最大化した場合のゲーム映像の見え方はこうである。
「フレームなしウィンドウ」設定をすればもっと大きくゲームが見える。
それは「フルスクリーン化していないのにフルスクリーンサイズでゲーム画面が見えるし
ウィンドウキャプチャもできる」という意味だ。
アマレコ自体、フルスクリーン化も出来るのだが、フルスクリーンにするとウィンドウキャプチャに映像が映らなくなる。
だから、「フレームなしウィンドウ」は「疑似フルスクリーン」である。
一方、既に上にも貼り付けたが、RECentral4をウィンドウ最大化した場合のゲームの見え方はこうである。
ざっと比較すると、以下の画像の赤枠で囲って黄色で塗った部分の面積分、RECentral4のUIが占有するため、
目に見えるゲーム映像のサイズが小さい。
しかも、このサイズ分「小さくなったゲーム映像をOBSの”画面に合わせる”で引き伸ばしている」のだから
同じウィンドウキャプチャでも、RECentral4の方が、アマレコTVを使うよりも画質が悪くなる。
引き伸ばしの分ドットが荒くなるのだ。
まぁ、プレイするゲームが元々高画素でないなら、プレイヤーも視聴者も気にならないかもしれないが
Switchくらいのゲームになってくるとブロックノイズや粗さとして視認できるレベルになってくる。
だから、比較的新し目のゲームも配信するつもりがあるならRECentral4からアマレコTVへの移行を検討して欲しい。
それに、「エイム力を要求されるゲーム」とかをプレイするときは単純に不利だ。
目に見えるサイズ比で的が、小さく・当たり判定が狭くなるのだから。
そして、アマレコのインターレース解除機能は性能が良い。
ここでは導入手順だけ簡潔に記す。
��アマレコのサイトへ行く
��【デスクトップ＆ビデオキャプチャ】 アマレコTV4 Live の項目内の
「ダウンロードページ」から「ダウンロード」でソフトウェアを入手する
���△旅猝椶旅垢鵬爾砲△襦�【動画圧縮】 AMVビデオコーデック を購入する
コーデックは￥2,600する。
そりゃまぁ、「キャプチャボードとしてのGC550を買ったら一緒についてきたRECentral4は
ソフトそれ自体もキャプボ購入時の金額に含まれているのだからタダみたいなもの」かもしれない。
でも、上記のようなことを考えると、￥2,600は全然高くない。
アマレコ導入に関する、この続きの手順はこちらのページに詳しいので参照されたし。
VIPで初心者がゲーム実況するには@ Wiki
このブログ記事を読解できたのであれば、このWikiページを読んでアマレコを導入するのは容易い。
アマレコを起動して、OBSのウィンドウキャプチャで映像を配信に流すところは、
単にRECentral4をアマレコTVに置き換えるだけの話だから、今回書いた手順のRECentral4の部分を
アマレコTVに読み替えてソース登録するだけである。
◆今回トラブっていた配信者さん
RiJなど、RTAイベントで解説を多数担当している「Y's（ワイズ）さん」という方が
自身のTwitchチャンネルで配信を行っている中で、上記の問題に遭遇して
これまで通りの感覚で配信ができなくなって困っていた。
Y'sさんの解説では、RiJW2021『美少女戦士セーラームーンR』（走者はのりしげさん）の
「通称『アポトーシス』、計算された死です」
などの名言が有名（私の中で）。
以下の動画をこの場で再生するかタイトルをクリックしてYoutubeへ飛ぶことで、
直接その発言の部分へ飛べるので観て欲しい。
さらにそのちょうど１年後のRiJW2022、『カドゥケウス』（走者は「おっさん」さん）の解説もぜひ視聴して欲しい。
リアル医療従事者ならではの解説つきで、手術ゲームのRTAを観られるのは貴重。
Y'sさんは、今回配信で「機械類が苦手」ということを何度も嘆いていたし、実際困っていたようだが
一方の私はこの問題を解決に持っていけたけれど医療に従事する資格を持っていないわけだ。
社会全体にある「相補性」である。
人は各々出来ることと出来ないことがあって、それを補い合って人間社会を成立させているのだから
「私には出来ないけどY'sさんには出来ること」「Y'sさんには出来ないけど私には出来ること」があって、
これは世界中の誰にでも当てはまることだと思うし、みながお互いリスペクトをし合えるなら最高であろうなと思った。
それに、私が提案する「これを試してみて欲しい」を全部配信しながら試してくれたおかげで
解決へのいとぐちを手繰り寄せることができたので、Y'sさんが根気のある方で良かったと思った。
問題を抱えている本人が投げ出したら、こっちがまだ匙を持っていたとしても為す術がなくなってしまうからなｗ
＜問題発生時の環境と問題の内容＞
◆環境
OS：Windows10 64bit
マザボ：不明
グラボ：GTX1060（ドライバー最新）
キャプボ：GC550PLUS（ドライバー最新）
キャプチャソフト：RECentral4 v4.7.44.1（GC550のようにAverMedia製のキャプボを買うと付属する）
配信ソフト：OBS Studio v29.0.2
上記環境と、ソフト等のバージョンが全く同じではなくとも、以下の事象が発生していると判断出来る場合には
そのまま読み進めて解決策を順に試してほしい。
◆やりたいこと
ゲーム映像をRECentral4上で見ながら、
OBSの「ウィンドウキャプチャ」機能を用いてRECentral4画面をキャプチャし
配信サイトにゲームプレイ映像を配信したい。
・参考画像
RECentral4のソフトウェア画面はこんな具合のUIになっている
OBSの「ウィンドウキャプチャ」でRECentral4のウィンドウをキャプチャした時になって欲しい画面の見え方
問題が発生しているときのOBS画面の見え方
◆問題の要点
RECentral4上でゲーム映像は問題なく見ることが出来ている。
しかし、OBSのウィンドウキャプチャで「[RECentral4.exe]: xxxxxxxx」の項目を設定してみると、
OBSのプレビュー部分にRECentral4のウィンドウが映り込む ものの
ゲーム映像の部分だけ真っ暗である。
RECentral4のウィンドウのその他の部分（例えば設定用のボタンとか「録画可能な時間」）は、
OBSに映り込んでいる！
また、OBSのソースで「画面キャプチャ」を選択した場合は、デスクトップ全体像がキャプチャされ、
その場合には、RECentral4ウィンドウ上のゲーム映像部分が真っ暗にならずキャプチャされる。
そのため、妥協策が
「ウィンドウキャプチャは諦めて、画面キャプチャでデスクトップ全体をキャプチャして
ゲームの映る部分をクロッピングして配信する」
になってしまう。
だがしかし、それだとキャプチャされるゲーム映像の画質が目に見えて低下するという問題が別途発生する。
更に、キャプチャしている範囲に別のウィンドウが割り込んだりすれば
それも配信に乗るため、うっかり映したくないものまで
配信に乗せてしまう原因になる可能性がある。
個人情報とかパスワードとか。
これが画面キャプチャを使うという妥協策の弱点である。
ウィンドウキャプチャの方が画面キャプチャよりも高画質にできるのだから、
ウィンドウキャプチャでゲーム映像部分もキャプチャされるようにする
というのが根本解決であり、本来向かうべき方向ということになる。
それから、他の妥協案には「映像デバイスキャプチャを使う」がある。
こちらは、キャプチャボードからの映像情報を直接OBSで受け取るため、
画面キャプチャを使うよりゲーム映像画質を低下させなくて済む。
だから妥協策としては、「画面キャプチャを使う」よりは「映像デバイスキャプチャ」の方が
画質の面で優れているとは言える。
しかし、これだと配信者はゲーム映像をOBSで見なければならなくなるので、
（視聴者にとってはなんのデメリットもないだろうが）
「プレイ中OBSの画面でしかゲーム映像を見ることができないのは配信者にとって不便」
というケースもある。
だからこそ、「ゲーム映像を見るソフト」と、「配信をするソフト」を
わざわざ同時起動しているという事情があったりもするのだ。
＜追記＞また、このような追加の策もある。
OBSの映像ソースで取り込む場合は
— Mirai.S (@Mirai_Scarlet) April 9, 2023
(追加した映像ソースを右クリック→)「全画面プロジェクター(ソース)」or「ウインドウプロジェクター」
でOBSの配信プレビューとは別の画面にプレビューを出せるのでお試しあれ https://t.co/Hf3kdbrPMU
※この手法だと、インターレース解除が出来ないキャプボ（例：MonsterX）のときは
横線が入ってガビガビするかもしれない。しかもOBSのインターレース解除機能もそこまで有能でない。
その組み合わせが今回のケースではRECentral4とOBS Studioというわけだ。
「配信者にとって、なぜ・どのように不便なのか」は今は必要ない情報なので割愛するが、ともかくそうなのだ。
さらにさらに、別の妥協策もある。
「RECentral4で配信する」である。RECentralは「録画・配信ソフト」なので可能ではある。
つまりOBS Studioを使わないという手段である。
しかしここでまた別のデメリットが発生する。
RECentral4では「複数の配信サイトへの同時配信ができない」が、それである。
OBS Studioを配信に使う大きなメリットには、
ニコニコ生放送とTwitchとYoutubeへの３サイト同時配信などが可能
というものがある。
RECentral4ではここが満たせない。
そういう配信者の事情に寄り添うためにも、「ウィンドウキャプチャで求めている見え方にする」というのが
この記事の主旨である。
＜問題が発生する原因（推測）＞
推測の域は出ないが、実際に「ウィンドウキャプチャでゲーム映像もキャプチャされるようになった」ときの状況と、
問題の再現性（自分の環境でも同じ状況を作り出して検証してみた）を考えると
RECentral4とOBSを組み合わせて使う場合には、
ソフトウェアの起動順やウィンドウキャプチャの設定手順の
「順番」が多少でも前後すると上記問題が発生しやすいということが言える。
それはなぜなのかと問われても、ソフトウェア同士の相性問題の可能性が高いとか、
もしかしたらOS絡みの可能性もあるとか（Windowsは融通が利かないので）、
そこも推測でしか語れないが、とにかく、ソフトウェアを起動する順番を逆にしてしまって
その上でウィンドウキャプチャにRECentral4を設定すると、ゲーム映像がOBSに渡らない
という問題が起こりやすいようだった。
更には、一度その設定がOBSに保存されると、どのような順番でソフトウェアを起動し直しても直らない。
そこで、「この問題を高確率で回避出来る設定手順」を最後の項目で紹介しているのだが、
その前に一応他の解決策も書いておく。
＜一度試して欲しい解決策＞
ここで他の解決策を書いておくのはなぜかというと、
次の項で紹介する手順は、OSやソフトウェアの再インストールなどは不要であるものの
一度作った設定を消す手順があり、せっかく作った配信画面レイアウトを
一度なかったことにしなければならないというリスクがあるというのが一点。
また、その工程数も少し多めだ。
そのため、もっと工程が少なくて、ちょっとした環境の違いでは功を奏する可能性がある解決策を先に記しておく。
これを試して解決したならそれでいいし、これでも解決しないという場合に最後の項目の解決策を試すようにしてほしい。
◆ハードウェアアクセラレータによるGPUスケジューリング設定を変更する
GTX1000番台のグラボを使用している時に、この設定をOFFにすることで
真っ黒だったものが見えるようになるケースがある。
これは、以前GTX1050Tiだった時に経験した。
�．妊好�トップの何も置いてない部分を右クリックすると出てくるメニューの中から「ディスプレイ設定」を選ぶ
（大抵下の方にある）
��以下のような「ディスプレイ設定」が開くので、一番下までスクロールしたところにある
「グラフィックの設定」をクリックする。
�� �△料襪�以下のような内容に切り替わる。
ここにアクセラレータのオン／オフ切り替え用のスライドがあるので、オンかオフか確認する。
�ぅ�ンになっていた場合、クリックしてオフにしてからパソコンを再起動する。
※設定を開いた瞬間からオフだった場合にも、念のため
「オンにして再起動してから、再度オフにして再起動する」
ということを試してみて欲しい。
OSもソフトウェアもBIOSも各種ドライバーもソフトウェアも全部最新版にしたり更新したりしたよ、
アクセラレータもオフにしようがオンにしようが変化なかったよ！！！
そのような方は次の手順に移ろう。
＜今回の配信者の環境でも効果があった解決策＞
では、今回のケースで問題解消に至った手順を記載する。
これから行うのは、「適切な手順でOBSのソース登録を行う」というものである。
この手順書においては、「順序を守ること」が何よりも大事なので、
工程が少しでも前後してしまったら１からやり直して欲しい。
でないと問題が再現する可能性がある。
◆ソース再登録手順
��OBSのみ起動されている状態にする
※RECentral4とOBSを同時起動している場合は、RECentral4のみ終了すればOK
それでも心配なら、両方を一度閉じてからOBSだけを起動するのが確実
��OBSに登録済みのソースとシーンを一旦全て空にする
ソースが並んでいる部分の下にゴミ箱ボタン（以前は「−（マイナス）」ボタンだった）があるので
これを押しまくって、登録されているソースを全消去する。
「シーン」機能を利用している場合、念のためこちらも全て消去。
あとで作り直さないといけないが、ウィンドウキャプチャを成功させるためだと思って
心を鬼にして消去。
これはオプショナルな問題だが、シーンはすごく便利なので作っておいたほうがいい。
消せと言われても「シーン」という項目自体が見当たらないという場合には、
OBSの上部にあるメニューバーの中から「ドック」（v29.0.2では左から４番目）をクリック。
その中に「シーン」という項目があるので、ワンクリックすると✓がつき、
「ソース」の左に「シーン」のカラムが表示されるはず。
OBSはソフトウェアを終了する時に、そのときの設定をオートセーブして終了になる上、
このオートセーブされた情報が半端にドライブ内に残ることがある。
すると、ソフトウェアのアンインストール→再インストールをしても、
最後に「終了」をしたときの設定が読み込まれて、問題解決にならない場合がある。
ここで行っているのは、「ソース登録を初めてやるより前の状態に戻して、それをドライブに保存する」準備である。
��OBSを終了する
これによって、シーンもソースもまっさらな状態がオートセーブされた。
��RECentral4だけを起動する
※��の工程でOBSは終了させたのでOBSは起動されていない状態のはず。OBSの多重起動などをしていない限りは。
��RECentral4に、配信したいゲームハードの映像が映るようにしておく
※問題の要点の前後でも書いたが、RECentral4上でゲーム映像が見えているのがこの問題の特色なので
RECentral4にゲーム映像が映らないよ、という場合は、これ以前の問題ということになる。
この記事を読んでいる人は、少なくともRECentral4でゲームが見えているはずだ。
��RECentral4を最小化せずに、OBSを起動する
起動してあるRECentral4の窓が見えている状態を維持したままで、スタートメニューやタスクバーのピン留めなどから
OBS Studioを起動する。
ウィンドウが隣り合ったり、重なり合ったりして、OBSウィンドウに隠れてRECentral4が見えない分には構わない。
とにかく「最小化」をしていなければいい。
�Д掘璽鵑痢屐棔廚妊掘璽鵤韻鮑鄒�する
オプショナルな工程だが、シーンを作るならこのタイミングであるべきだ。
�┘宗璽垢痢屐棔廚妊Ε�ンドウキャプチャを選択する
ソースカラムのゴミ箱マークの左には「＋」ボタンがあり、これで
「キャプチャしたいものは何か」を設定する。
この記事を読んでいる人は今までにもこの操作をして、OBSに映像や画像を映り込ませたことがあるはずだ。
しかし、��〜�Δ△燭蠅旅�程の順序を誤っている場合、今回取り上げている問題に直面している可能性が高い。
��ウィンドウキャプチャの設定ウィンドウが開いたら以下の画像のように設定して「OK」する
この段階で、OBS上にキャプチャされたRECentral4がどのようにプレビューされるかを確認してほしい。
こうなっているだろうか。
あとはレイアウトの問題なので、
ソースカラム内の「ウィンドウキャプチャ」を右クリックして、メニューから
「変換」→「画面に合わせる」
をした上で、
再度「ウィンドウキャプチャ」を右クリックして、メニューから
「フィルタ」を選択し、画面左下の「＋」ボタンから「クロップ/パッド」を選択する。
すると、上下左右の項目が出るので、それぞれの列の右端にある上下矢印みたいなところを長押しして
ゲームの「外」の部分を削る。
ゲームのアスペクト比が16：9で、RECentral4のウィンドウを最大化している場合なら、
以下のような数値にすることで不要部分が削れるはず。
＜余談＞
◆アマレコTVのススメ
今回のソフトウェアの組み合わせは
キャプチャソフト：RECentral4
配信ソフト：OBS Studio
だが、キャプチャソフトとしてはアマレコTVを薦めておく。
RECentral4と比較した場合の最大の理由にしてメリットは、
「もっと大きな映像を見ながらゲームできる」
である。
以下に比較画像を添付して違いを説明する。
・参考画像
アマレコTV v4.11をウィンドウ最大化した場合のゲーム映像の見え方はこうである。
「フレームなしウィンドウ」設定をすればもっと大きくゲームが見える。
それは「フルスクリーン化していないのにフルスクリーンサイズでゲーム画面が見えるし
ウィンドウキャプチャもできる」という意味だ。
アマレコ自体、フルスクリーン化も出来るのだが、フルスクリーンにするとウィンドウキャプチャに映像が映らなくなる。
だから、「フレームなしウィンドウ」は「疑似フルスクリーン」である。
一方、既に上にも貼り付けたが、RECentral4をウィンドウ最大化した場合のゲームの見え方はこうである。
ざっと比較すると、以下の画像の赤枠で囲って黄色で塗った部分の面積分、RECentral4のUIが占有するため、
目に見えるゲーム映像のサイズが小さい。
しかも、このサイズ分「小さくなったゲーム映像をOBSの”画面に合わせる”で引き伸ばしている」のだから
同じウィンドウキャプチャでも、RECentral4の方が、アマレコTVを使うよりも画質が悪くなる。
引き伸ばしの分ドットが荒くなるのだ。
まぁ、プレイするゲームが元々高画素でないなら、プレイヤーも視聴者も気にならないかもしれないが
Switchくらいのゲームになってくるとブロックノイズや粗さとして視認できるレベルになってくる。
だから、比較的新し目のゲームも配信するつもりがあるならRECentral4からアマレコTVへの移行を検討して欲しい。
それに、「エイム力を要求されるゲーム」とかをプレイするときは単純に不利だ。
目に見えるサイズ比で的が、小さく・当たり判定が狭くなるのだから。
そして、アマレコのインターレース解除機能は性能が良い。
ここでは導入手順だけ簡潔に記す。
��アマレコのサイトへ行く
��【デスクトップ＆ビデオキャプチャ】 アマレコTV4 Live の項目内の
「ダウンロードページ」から「ダウンロード」でソフトウェアを入手する
���△旅猝椶旅垢鵬爾砲△襦�【動画圧縮】 AMVビデオコーデック を購入する
コーデックは￥2,600する。
そりゃまぁ、「キャプチャボードとしてのGC550を買ったら一緒についてきたRECentral4は
ソフトそれ自体もキャプボ購入時の金額に含まれているのだからタダみたいなもの」かもしれない。
でも、上記のようなことを考えると、￥2,600は全然高くない。
アマレコ導入に関する、この続きの手順はこちらのページに詳しいので参照されたし。
VIPで初心者がゲーム実況するには@ Wiki
このブログ記事を読解できたのであれば、このWikiページを読んでアマレコを導入するのは容易い。
アマレコを起動して、OBSのウィンドウキャプチャで映像を配信に流すところは、
単にRECentral4をアマレコTVに置き換えるだけの話だから、今回書いた手順のRECentral4の部分を
アマレコTVに読み替えてソース登録するだけである。
◆今回トラブっていた配信者さん
RiJなど、RTAイベントで解説を多数担当している「Y's（ワイズ）さん」という方が
自身のTwitchチャンネルで配信を行っている中で、上記の問題に遭遇して
これまで通りの感覚で配信ができなくなって困っていた。
Y'sさんの解説では、RiJW2021『美少女戦士セーラームーンR』（走者はのりしげさん）の
「通称『アポトーシス』、計算された死です」
などの名言が有名（私の中で）。
以下の動画をこの場で再生するかタイトルをクリックしてYoutubeへ飛ぶことで、
直接その発言の部分へ飛べるので観て欲しい。
さらにそのちょうど１年後のRiJW2022、『カドゥケウス』（走者は「おっさん」さん）の解説もぜひ視聴して欲しい。
リアル医療従事者ならではの解説つきで、手術ゲームのRTAを観られるのは貴重。
Y'sさんは、今回配信で「機械類が苦手」ということを何度も嘆いていたし、実際困っていたようだが
一方の私はこの問題を解決に持っていけたけれど医療に従事する資格を持っていないわけだ。
社会全体にある「相補性」である。
人は各々出来ることと出来ないことがあって、それを補い合って人間社会を成立させているのだから
「私には出来ないけどY'sさんには出来ること」「Y'sさんには出来ないけど私には出来ること」があって、
これは世界中の誰にでも当てはまることだと思うし、みながお互いリスペクトをし合えるなら最高であろうなと思った。
それに、私が提案する「これを試してみて欲しい」を全部配信しながら試してくれたおかげで
解決へのいとぐちを手繰り寄せることができたので、Y'sさんが根気のある方で良かったと思った。
問題を抱えている本人が投げ出したら、こっちがまだ匙を持っていたとしても為す術がなくなってしまうからなｗ
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