「Final Fantasyシリーズ35周年」記念オーケストラコンサート Distant World Coral

この機会が巡ってくるのを20年待った!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ああ……

(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)


みなさんはこのコンサートをご存知だろうか。



2002/2/20に、ファイナルファンタジー15周年記念で開催されたオーケストラコンサートである。
その名も「20020220」。司会者はなんと、ティーダとユウナである。
CDにはMCも収録されているので、そこも含めて聴いて欲しい。
神セトリだし。

私は当時大学生で、このコンサートの存在を知ったときにはもう終わっていた。
で、悔しかったのでこのCDはもう何回聴いているかわからない。
「現場にいたかった……」と思いながら。

それから20年。
情報化社会も進んで、自分が求めるような情報をより一層得やすくなった。
なにより、20年前っていうのは、「大学生だから行けなかった」とかよりも、
(そもそもライブやコンサートには高校の頃からよく行ってたし)
「開催されることを事前に知らなかったから行けなかった」というのが大きいので
知りたいことを知りたい時に知れるようになったというのが、この20年で一番変わったところだろう。
先行予約チケットを購入できたんだしな!
ちなみにこの「Distant World」というFFサントラのオケコンは211回目の開催になるのだが、
「世界中をワールドツアーのように回って」開催してのこの回数なので、
毎年日本公演を恒例でやっている狩猟音楽祭とかとはまた事情が異なるのだ。


20020220のセットリストがだいぶ自分の好みだったのもあって、今回の「シリーズ35周年記念」版も
どのタイトルのなんの曲が演奏されるのか、とても楽しみであったが、個人的には
「ザナルカンドにて」が聞ければ、それだけでS席チケット代金の価値があると感じていた。
「他がどうでもいい」というわけでもないけどw
私はFFに関しては6〜10-2を自分で遊んでいるし、1〜5もサントラを持っているので
曲には結構詳しいといえるし、知らない曲が演奏されてもコンサートというのは楽しめるものなのだ。
それに、出演者情報を見た時点で「素敵だね」と「Melodies Of Life」が確定だったので、
これは行かねばと思った。
セトリ全体での興味という意味では、特に6あたりは、物販で「仲間を求めて」のオルゴールが販売されていたので、
6からは仲間を求めてのPRリマスター版を意識したオケアレンジ版でも演奏するのかなと思ったりしていた。
(オルゴールは自分用と弟用のお土産に2個買った)
開催決定時にもこんなことを話したし。





実際のセトリは以下。
(元の表記ではローマ数字機↓兇里茲Δ覆發里世、12とかが特殊文字になるのでアラビア数字表記に統一する)

第1部

01 メドレー2002「FINAL FANTASY1〜3」
02 悠久の風(FF3)
03 赤い翼〜バロン王国(FF4)
04 ファイナルファンタジー4 メインテーマ
05 はるかなる故郷〜想い出のオルゴール(FF5)
06 新しき世界(FF5)
07 迷いの森〜魔列車〜獣ヶ原(FF6)
08 街角の子供達(FF6)
09 FINAL FANTASY1〜6 バトルメドレー2022

第2部

10 Liberi Fatali(FF8)
11 Ragnarok(FF11)
12 エアリスのテーマ(FF7)
13 剣の一閃(FF12)
14 素敵だね(FF10)
15 APOCALYPSIS NOCTIS(FF15)
16 閃光(FF13)
17 いつか帰るところ〜Melodies Of Life(FF9)
18 天より降りし力(FF14)
19 FINAL FANTASY Main Theme with Choir -The Definitive Orchestral Arrangement-

アンコール

20 ザナルカンドにて(FF10)
21 片翼の天使(FF7)


の、全21曲だった。
すごい密度だ。
35周年の間に、ナンバリングタイトルだけで15作品出ているわけだが、各作品から1曲ずつやったとして15曲になってしまう。
だから飛ばされる作品もあるのかもしれないと思ったが大間違いで、1〜15までの全ナンバリングタイトルから
最低1曲ずつは演奏された上、メドレーもいくつかあるので、演目数ではなく「楽曲数」で言えば
相当な数だ、すごい。

時系列順で感想を言うと、まず最初の演目が20020220で演奏された1〜3メドレーだったので、
「これCDで何回も聴いたやつだー!!! 生だーー!!」
という感慨に耽ってしまった。
このメドレーを聴くと、FFはシリーズ当初からいずれもドラマティックな曲に彩られた
完成度の高いRPGだったんだなぁとしみじみ思う。
映画の劇伴が演出としてとても重要であるように、ゲームにおいてもプレイヤーの「ゲーム体験」に
サントラが必ず紐づけされるから、音と想い出がセットになって
「物語が曲を引き立て、曲は物語を引き立てる」という側面がある。
曲そのものが単体として優れているとして、そこに「個々人のプレイ体験という想い出」や、
「ストーリーにおけるドラマ性」が一緒になることで、聞く人の中で曲の深みが増すという仕組み。
それが「ストーリー側」からも言える。
だから私はゲーム音楽って好きだなぁと思う。


また、ステージ奥のスクリーンでプレイ映像が流れる方式なのだけど、そこでの映像は1〜6に関しては
すべてピクセルリマスター版だった。
これも35年前にできただけでなく、今でも続いているシリーズであり、
リマスター版なども新ハード向けなどにちょくちょく出しているからこそ可能な演出だな、と思った。

そして前述の通り、私はFF6からは「仲間を求めて(PR版風)」が演奏されると思っていたので
「迷いの森〜魔列車〜獣ヶ原の3曲メドレー」プラス「街角の子供達」という選曲は、あまりにも意外だったw
魔列車の演奏中、スクリーン映像ではマッシュが魔列車にメテオストライクを決めていたので
「さすが、わかりすぎている……」
と思ったw

それに加えて、「街角の子供達」までの選曲はフィールドや街などの曲が多めだったので、
バトルはメドレー化してるかもな、と思ったら直後に1〜6バトルメドレーが来て色めき立ってしまった。
メドレーのラストは6のバトル曲で〆かな? と思ったら「ファンファーレ」で終わったので
「そうか、その手があったか!w」
と思ったw
「ファンファーレ」もバトルの一部だし、FF通しての象徴的なフレーズが含まれるから
メドレーの〆には持って来いだったw


ここで休憩を挟んだので、「つまり第2部はプレステ以降か……wkwk」ってなった。

第2部、スタート「Liberi Fatali」はこれも2002のCDで何度も聴いた楽曲なので、
(それにFF8は結構やり込んだし、サントラも好き)
「これも生で聴きたかったー! 嬉しいー!」
と思った。
会場に入ってステージの上を一望した時に、左奥(ピアノの更に奥)にマイクスタンドが並んでいる空間があるように見えたので
「クワイアがいるということ……? つまりLiberi Fataliや片翼の天使がありうると!?」
と思ってたので、どちらも演奏されて嬉しかった。

そしてまたちょっと驚いたのは、9からも楽曲演奏されたこと。
11はゲームとしては完全ノータッチで、「ブロントさん」絡みの知識しかないんだけど、
「オンラインのFF」という意味では14の前身とも言えると思う。
でも11と14の間に、これまた20年近い隔たりがあるので、プレイヤーの層がだいぶ変わっているとも思う。
今から「オンラインのFFを遊ぶ」人は14の方に流れがちだから、プレイヤー層そのものが限られているようなところもある。
ちなみにFF11体は、「今からでも遊べる」
しかし「今回35周年なので、ナンバリングに関して余さずやる」というこだわりがあると確信したのが
この「Ragnarok」だったなぁ。
どのナンバリングタイトルのプレイヤーも置き去りにしないというこだわりというか。素敵。
(10-2とか13-2みたいなのはないけど)

「エアリスのテーマ」も2002年のコンサート版を何度も聴いたけど、スクリーンで映像を見ながらだと
やはり感慨が異なる。
ちなみに「エアリスのテーマ」のスクリーン映像はPS版で、アンコールの「片翼の天使」の映像は
リメイク版FF7だったので、その演出も含めて「なるほど〜」って思った。

「素敵だね」は、一言で言って「泣いた」。
ハンカチ出しといて良かった。
どこかしらで感極まって、急に泣くだろうなと思ったし。今までもオケコンで何回か泣いてる経験からしてw
特に、「素敵だね」の映像はFF召了廚そ仗爾ぅ燹璽咫爾沢山流れて見入ったし、
改めて「すごい完成度のゲームだったなぁ」と思った。
ゲーム中では、この曲が流れるのはユウナとシーモアの「政略結婚式」にティーダたちが乗り込んで
ユウナを奪還した後のマカラーニャの森で、ティーダとユウナがキスするムービーだ。
このふたり、ゲームラストまでお互いに「好きです」っていうことを言葉では伝え合わないんだけど、
結婚式でシーモアと「誓いのキス」をしたユウナを見た後に、あのマカラーニャでのムービーは
「このふたり、推せる……」
としかならないわけで……。
その上で、ラストバトル後のムービーも持ってくるもんだから、
「ああああティーダ消えるああああああああ」
ってなって、そりゃ泣くわ……。


「天より降りし力」はFF14の戦闘曲なのに、私としては
「モンハンワールドのベヒーモス戦で200回くらい聴いた曲」という認識なせいで、脳内で極ベヒクエを反芻してしまった。
懐かしさのあまり、翌日のニコ生で久しぶりに極ベヒ行ったくらいw
ちなみに、これもクワイアがあって豪華だった……!!

「Melodies Of Life」も良かった〜。
20020220の方では、白鳥さんとのMCもあって、そこで
「”私が死のうとも”という歌詞に、はじめはドキっとした。ネガティブな気がして」
というお話をされていたはず。
でも、それがネガティブじゃなくて、むしろ前向きだと捉え直して歌いこんでいったというような経緯がある、と。
この歌詞が出てくるのは最後のサビなので、曲として一番盛り上がってくる部分でもあるし
その「死のうとも」という言葉が、「暗い話じゃない」というのは白鳥さんの声色からも表現されているし、
FF9のコンセプトやストーリーを知っていると、それに合ったいい曲だなぁと思う。

FFの歌モノといえば、8の「Eyes on Me」もかなり好きだな。
あとは、オケコンであったら面白いなと思うのは、6のオペラとかw


そして拍手鳴り止まぬ中アンコールが始まり、ついに待望の「ザナルカンドにて」……!
この瞬間は本当に会場の空気も変わったのがわかった。
みんなの口から
「ぅゎ……(ため息)」
みたいなのがふわぁっと漏れてるみたいな。
「ざわ・・・」まで行かないんだけど、空気がゆらっとしたのは確かだった……。
私も「あ、ついに来た!! やっぱり演ってくれるよね!!」って思って心拍数上がったし。
あれは、息を呑む音というより、会場にいる何人もの観客の「心拍数が上がる音」だったのかなw
出だしのBPMは若干高いアレンジでしたね。
ピアノ・ソロで溜めて始まってから、徐々に上がっていくという感じよりも、
最初から一定のBPMのイメージだったかな。
「素敵だね」のムービーは結婚式前後や、最後の召喚獣戦後、要はクリアムービー、そして
マカラーニャのキスシーンムービーが主体だったのだけど、「ザナルカンドにて」は
ザナルカンド到着ムービーから始まって、ゲームスタート時に流れる
「最後かもしれないだろ」
のムービーで締めくくられたので、
「ザナルカンドにて だもんね……(泣)」
ってなった。
あの曲のサビの「悲壮感」って本当にたまらなくて、例のザナルカンド入り口の野営地でパーティメンバーがそれぞれ
感傷に浸ってるOPムービーの雰囲気にぴったりすぎるよね。
曲の一番盛り上がるところが、ジェクト戦の後のティーダの泣き顔だったので
「こんなんもらい泣きするやろ……(泣)」
ってなったよね。よね?
そしてその悲壮感の理由を、初見プレイ時は当然知らないんだけどそれでもあのムービーを見ただけで
「最後かもしれない」ってどういうことだろう、なにかすごく悲しいことが待っている予感がする……
っていうのだけは曲からもなんとなく感じられるものね。
パンフレットに、作曲陣がそれぞれライナーノーツを書いているのだけど、
植松さん曰く、「ザナルカンドにて」は「偶然の為せる業」みたいなところがあるみたい。
「たまたま閃いた」曲とかアイデアって、本当に「降ってきた」感じがして、自分で考えに考えて
工夫したというより
「考えていたらあるときふと”見つけた”」っていう感じがするものなんだよね。
「ザナルカンドにて」が“それ”っていうのがまた面白いなと思う。
まさに天啓のような曲なんだろうなあ。
「これを聴きに来た」ので、この1曲で大満足だった……。


そして、大トリとなる「片翼の天使」も、人気曲だしクワイアいるしで楽曲として予想の範疇だったけど
やっぱり生演奏だから迫力あってよかったなあ。
上にも書いたけど、映像がリメイク版だったし。
私はFF7リメイクはやってないんだけど、ほんとCGが美麗だなぁ。
買う価値あるリメイクだよね。(フリプにもなってるけど)


いや〜自分的には「20年待ったコンサート」と言えるので、本当に行ってよかった。
そして、このシリーズとコンサートツアーが今後も続いていくと良いなと思った。
なんと、211回目の公演であるだけでなく、これまでにオーケストラアレンジされて演奏された曲目数は
140以上にのぼるらしい。
それだけレパートリーが沢山あるのすごいし、日本国内よりも海外をあちこち回っているのがまたすごいと思う。

記事の最初にあげた20020220のCDブックレットに掲載されている植松さんのコメントも、
「初めてFF楽曲のコンサートが開催されることに対しての」コメントなのが感慨深い。
今となっては、THE BLACKMAGESでステージ演奏もされてたり、今回も最初の方に登壇してMCされたりだったけど
20020220のときはむしろステージで話したりはなかったし。
今回のはBlu-rayとかが出たら欲しいな。