録らないと気がすまなかったので録った。



(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)



歌……難しいね。
同時に考えることがいっぱいあるもんね。
発音と、発声と、音程と、リズムと、強弱と……。

この間、何かの作業の間、BGMがてら『憂国のモリアーティ』の2周目を見ていたのだけど、
改めて1期OPの『DYING WISH』カッコいいなって思って、元々mp3で単品購入してあったのでリピート再生したのよね。
一回聴き始めてしまうと、止めどきがわからなくなる中毒性のある曲なのよ。
サビのど真ん中で転調するのがすごいよね。
そしてまた元の調に戻るし。

で、聴いているうちにやっぱり歌いたくなってくるよね。自然の摂理として。生理現象として。
mp3でのインスト版は販売されてないんだけどCDを買うと収録されていることがわかったので、
mp3でTrack1を買ったのにまたCDを買ったんだよねw

ただ、この曲、原曲のキーのままだと「神に背いて」の最低音が私にはきれいには出せない。
歌声として使用に耐える声域のギリギリ外なのだよね。
かといってカラオケ音源を、ソフト上でキーチェンジするとどうしてもドラムとかがぐちゃぐちゃしてくるから
どんなに移調させるにしても、±4が限界だと思う。
今回は、+3でなんとかしてみることにした。
基準は「神に背いて」の最低音が出せるってことだし。
案の定キーチェンジによってスネアがズバチャズバチャ!って汚くなっちゃったので、
ACIDのLOOP素材にあったエレドラをBPM175で重ねてみたら
なんか思ったよりはきれいに混ざってちょっと笑ってしまった。あんまり違和感ないぞw
ついでにAメロ〜Bメロでバックに流れてるシンセサウンドのところもMIDIで同じ音色を打ち込んで重ねてみたら
ただキーを上げただけよりも若干引き締まって笑ってしまったw
言われないと気付かないんじゃないかな、この編集w
今回はかなり運が良かったかもしれない。
前に他の曲で、キーを4つ上げたら、低音がどうしても薄くなったので、
8つ下げたもの(つまり4つ上げのオクターブ下)をミックスしてみたこととかもあるけど、それは当に苦肉の策という感じ。
今回は、「打ち込んだものを混ぜた」に近いので、「オク下までキーチェンジしたものを足す」より断然良い。
本当はこんな改造をしないで、1から耳コピして自分用カラオケ音源を作れたらいいのだが。

そんなこんなでカラオケ音源は一応用意出来たので、次にハモりのガイドメロを打ち込んだ。
原曲はあまりハモりっぽいハモりが目立って聞こえないから、自分で勝手に
3度下とかにハモりつけてコーラスアレンジしようってことで。
ラスサビだけは3度上もつけて3部合唱にした。豪華!

今回ばかりは、「ハモりのコーラスワーク制作のために、まず主旋律を打ち込む」という作業も
「主旋律をちゃんと歌うために」必要な工程になったと思った。
メロディって耳で聞くものではあるけど、楽譜とかMIDIピアノロールとかを「目で見る」と
より一層音程への理解が深まるし、歌う時に脳内にピアノロールを思い浮かべながら音程の
上がり具合・下がり具合を調整して歌うというのが出来るから、一度打ち込んで実際に
ピアノロールを見ておくっていうのは大事なのだよね。
この曲はさっきも書いたけど、主旋律の半音使いが大事なのでそこを打ち込んで目で見ておいたのが
収録のとき本当に役立った。

もうなんか、1番とか2番とかは、それぞれ50〜60テイク録ってもビシっと転調部分がハマらなくてめちゃくちゃ悔しいんだけど
ラスサビがハモりで豪勢に出来たから、とりあえず完成ということにしよう。
丸2日これの収録しかやってないし。

そもそも、この曲、半音の使い方が鬼畜級でものすごい難曲だと思う。
そしてカッコいい。
「すごく北欧を感じる」
と思っていたら、作・編曲者の方はスウェーデン出身だった。
北欧の風を感じる!!(でも「マクロス」とかで育ったらしい)

今回私の歌唱・ミックス上のコンセプトは「ミステリアス」だったので、
原曲の畠中さんがやっている「演出」はなるべく踏襲しながら、自分の声の引き出しの中の
「ミステリアス」要素を盛り込むつもりで、且つ全体の統一感を維持するように努めた。
具体的には、サビの中にあるファルセットは、普通にチェストで出せる音程だけど、
最後のサビ以外は原曲準拠でファルセットにした。
ファルセットのほうが出しにくいような高さだけど、これはファルセットのほうが
「ミステリアス」感は増すと考えたというのもある。
曲の流れとしては、歌い出しがウィスパーに近いんだけど、そのあとクレッシェンドして、力強くなったかと思うと
また一旦収束して、それから解放してサビへ行く感じだし、サビは案外低い音が多い。
そしてサビのど真ん中で転調するのだ。

長音も多めなので、どこでビブラートするか・しないか、どこからフェードしていくか・しないで抜くか……
どの技巧をどこでどの程度使うかの工夫のしがいがある曲だ。
個人的には、長音をどうするか以外にも「子音を立てる」っていうことをかなり意識したけど。
「ひ」のHとか、「さしだす」のSとか、「つ」のTとか、「くさり」のKSとか。
結構ハイテンポな曲なので、発声のアタックでアクセントをつけるか、子音でメリハリつけないと
音程に気を取られてる内に、結果としてのんべんだらりとした歌い口調になりがちなのよね。
棒歌いというか、歌のせいで本来楽曲が持つグルーヴ感が殺されてしまうのはもったいない。
特にシンコペーションある部分でぐだったりする。
あと英語の部分もあるので、英語はそれなりに英語らしくしようと思った。
英語も子音は大事だと思ってる。
それに、囁く様な部分でも子音をはっきり立てないと、なんて歌っているか聞き取りにくくなっちゃうしね。
「綺麗な日本語の発音」とはどういうものを指すか、と考えながら歌った。
表情筋総動員で音程取るのに必死こいてたけど!!!(いまだにピッチ補正ソフトを持ってすらいないヤツ)


今回は、主旋律を大体録り終えてからハモりパートに取り掛かった。
ハモりを先に録っちゃうことも多いのだけどね。
どうせ、主旋律を大体録って、ハモりを録った後に、全体が確実に馴染むわけがないから、
また主旋律もハモりも適宜修正するしね……。
完成してから、作業フォルダの中を見たら666個もファイルがあって笑ったwww
96kHzで録ったから容量食うので、ボツテイクを消したら残りが130個くらいまで減った。
いや、それでも多いよwwww

動画は今回、『憂国のモリアーティ』仕様にした。
嘘。そんな仕様はない。
『DYING WISH』のシングルを、「版権イラスト使用メガジャケつき」のバージョンで買うと
ウィリアム・ジェームズ・モリアーティのイラストジャケットがついてくるんだけど
それが白・黒・バーガンディのみで書かれていたので、私も動画で「緋色の瞳」とモノクロ背景にしてみただけ。
それにしても、歌詞に「読ませ字」が多いので、ちゃんとルビを振るのを頑張ったよ。


ところで、余談なんだけどこの曲『コードギアス』の映像と合わせてMAD作ったら最高に合うと思うんだ。
そもそも『憂国のモリアーティ』が、19世紀の英国で王侯貴族が支配する身分格差社会を“革命”するために
ウィリアム・ジェームズ・モリアーティが全てのヘイトを背負ってシャーロック・ホームズに討たれるという
劇場型犯罪を起こすっていう筋書きだし、これは
「貴族社会が終焉を迎えないまま21世紀を迎えた世界線で、神聖ブリタニア帝国の階級社会をぶち壊すために
全てのヘイトを背負って反逆するルルーシュの筋書き」に近いものがある。
そして、『DYING WISH』は正しく『憂国のモリアーティ』のアニソンで、
すなわち作品の主題を踏まえて書かれた歌詞となっている。
「その命が失われる時、民衆の心を動かし革命は成し遂げられる」
これは「ゼロ・レクイエム」の狙いでもある。
だから、歌詞を目で追いながら『コードギアス』のシーンを思い浮かべていくと
脳内でMADの絵コンテが仕上がってしまうw
ある日などは、この妄想だけで一日過ごした。
楽曲の悲壮感
私が思いつくようなことなど、すでに誰かが形にしてそうだと思って
「DYING WISH コードギアス MAD」
でググってみたけど、動画はヒットしなかった。
まぁMAD作ったところで権利者削除される可能性が高いから、思いついたけどやらなかった
という人はいるかもしれない。

2番の「響き渡る陶酔感ユーフォリア」のところでユーフェミアをフィーチャリングしたり
ラスサビの「We’re lord of crime」のところで、ナイトオブゼロと皇帝ルルーシュをフィーチャリングしたり
「立ち上がれ 神に背いて」のところでナナリーからダモクレスの鍵を奪取したり、
「その生命 生かすために生きろ」のところでスザクにかけた「生きろ」というギアスを発動したり……したいだろう?
この妄想で一日過ごせるだろう??
1番は1期メインで、2番はR2メインとかで構成しつつ、要所要所でシャルルとかコーネリアとかジェレミアとか藤堂とかの
サブキャラをカットインさせてアツい仕上がりにできそう。
……これだけ書いておいて、私はやらないんだけどもwww
MAD、作らない代わりに歌って満足しておいたw


それはそうと、モリアーティを見た影響で『シャーロック・ホームズ』シリーズをKindleで買ってあるのだ。
で、『シャーロック・ホームズ』を読むなら、その前にエドガー・アラン・ポーを読まないといけないと思って
『モルグ街の殺人』を読んだ。
というのも、シャーロック・ホームズシリーズのWikiに
変人の探偵と常識人をコンビにして相棒を物語の書き手とするスタイルは、
「史上初の推理小説」といわれる『モルグ街の殺人』(エドガー・アラン・ポー、1841年)を踏襲している。

とあるからだ。

そういえば、海外ドラマの『シャーロック』がアマプラ特典に追加になったから見ようと思っていたのも思い出した。
色々見たいもの読みたいものがあって忙しいな!!!w