ワクチンを2回接種しまして、副反応が去るのを待ちながらただ布団でゴロゴロするのが暇だったので、
Kindleとかで本を読んだりしました。
布団で転がってる状態で読むなら、ハードカバーとかよりもスマホでKindleの方が腕が疲れないというメリットはありますな。

なわけで、最近読んだ本に関する雑感とかメモる日記。

(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)


『1984』については別途記事を立てたので、それ以外のところをまとめる。


■日本語をみがく小辞典




これは実は元々新書で出ていたものでして。
「日本語をみがく小辞典 ―名詞編―」と「同 ―動詞編―」「同 ―形容詞・副詞編―」の3冊だったんですわ。
その3冊が1冊の文庫になったのがこの角川ソフィア文庫版で、更にそれが電子書籍化したのがKindleにあるわけです。
新書版のほうもう絶版みたいで、本屋、古書店でたまたま在庫を見かけない限りは入手困難でしょうね。
要は「新品の取り寄せ」は出来ない。
でも全く同じ内容を3冊まとめて1冊で読めるし、電書にもなっているので今からでもオススメです。
私は、この「形容詞・副詞編」の新書を元々買ってもっていて、そっちを読破したんですけど
「名詞編」と「動詞編」は買っていなかったので、この文庫版をKindleで購入しました。

日本語には、「似たような意味だけど、微妙にニュアンスが異なる単語」が本当に色々あって、
それも、外来語とか漢字の熟語を省いた「日本語」だけでもそうなんですよ。
……ということがしみじみわかる本ですね。

例えば、「形容詞・副詞編」の「音」の章には
うるさい/さわがしい/騒々しい/やかましい/かしがましい/かしましい/賑やか/ざわざわ/
がやがや/どたばた/ひそひそ/静かな/静けさ/ひそやか/しめやか/ぱらぱら/ざあざあ/
しとしと/陣々/しんしん
が紹介されており、それらの古典文学上の出典だとか、元来の使い方、由来さえも書かれていたりするのです。

タイトルどおり、「日本語がみが」かれる本ですねぇ。
何回も読み直したいので、Kindleで読んだけどやっぱり紙で欲しい……。



■殺戮にいたる病



ワクチンの副反応で本当に暇だったので、積んでおいた本を読もうってことでこれもKindleで買って積んであったのを読みました。
6時間ほどで一気に読了しました。
Kindleって買っても「積んだ」感じしないのが却ってヤバいですね。
紙の本だと、目に見えて場所取るから本当に「積んでる」って圧迫感あるし、
だからこそ「たまには積ん読崩すか……」ってなるようなところがあるのに、Kindleだと場所食ってる感覚ないから
(DLしなければデータ容量すら食わない)
下手に買いすぎないようにしないと本当にただお金を払っただけになりそうw

で、この本は探偵? 推理モノ? に分類されるのかなぁ?
ネクロフィリア(死体愛好者)が出てくる連続猟奇殺人が話の軸になっているので、
行きずりの女性をホテルに連れ込んで絞殺してから屍姦に及び、遺体の一部を切断して持ち帰るような描写が何回もあります。
そういうのを文章で読むだけでも無理って人には読めないですね、多分。
読んでいるだけで「いてててて」ってなるし!w
そういう描写は映像作品化も難しいでしょうね。

けれど、映像作品化が出来ないのはそれだけが理由ではなくて、この作品の「叙述トリック」にもあると思います。
もうこればっかりは、詳しく解説しようとしたらどうしてもネタバレが避けられなくなってしまうので
ネタバレをしないようになんとか感想を言うとすると――。

そもそも私がこれを読もうと思ったのは、ツイッターで、とある人が
「読んだ人みんなが騙されるときいて読んだら、自分も騙された。ラストですべてがひっくり返る」
って言ってるのを見て、すぐにKindleで買って積んでおいたのが発端なんですよ。
(「予想できた人の率が低い」って感じの煽り文句だったひぐらしみたいですね)
だから、「自分も騙されるのかな?」っていう好奇心から読み始めたわけで、
「私が思うに、結末はこういうことじゃないかな?」
っていうのを大きく2つくらいは予想・推測していったんですね。
大体進捗93%くらいのところで、自分なりの「これかも!」っていう予想を固めたんですけど、
それが大外れだったんですよねー!!!
つまり、私もまんまと騙されました!!><;
てっきり、稔が選んでいる女性はみんな乳がんで、稔はなぜか乳がんを患っている女性を
嗅ぎ分ける鼻を持っているとかかと思ったー!!(斜め上すぎる予想)

それから、本当に最後の最後となるページでネタバラシがあるのだけど、
「え???」
ってしばらく2度見3度見したあと状況を理解して
「ああああ! でもそれずるいいいいいいいいwwwww」
ってなりましたなw

本が「エピローグ(終章)」から始まるのも、すでにそこから「騙しの手口」が始まっているとも言えるんですよね。
私は「エピローグ」を読んだ時の雅子と稔の第一印象が、本編始まってから変わったので、第1章で
「あれ? 思ってたのと違ったな」
って思い直したのに、実は第一印象の方が正解だったことがオチまで読んでわかったのでw
わざわざ「思い直させた」んだろうし、すごい手口ですね……。
でも私の直感は正しかったんですねw


この読後感、何かに似てると思ったんですけど、映画『マッチスティック・メン』ですね。
あの映画を見ると、誰かに
「これ見てみて! 何か言うとネタバレになりそうだから一切説明できないんだけど!」
って言って、なるべく具体的なことは言わずに見せて”罠にハメ”たくなるんですよね。
「これ見たら罠にハマったから、他の人もハメたいのでハマってくれ」
っていうと、罠があることを教えてしまうことになるから、それも言えないっていうことになりますがw
『殺戮にいたる病』も、自分が騙されたと気付いた後に、他の誰かにもこの「騙され感」を共感してほしいという気持ちになる
という点で、『マッチスティック・メン』を彷彿とさせました。
全くもって、話の筋には似たところはないですよ。
ただ、大どんでん返しがあるっていうことが近くて、そのどんでん返しを食らった後に、
自分も「仕掛ける側」に回りたくなるから、
「誰かこれ見て(読んで)!」
っていう気持ちになる読後感が近しいものあるな、という感じです。



■どんぐり民話館

寝る時に2〜3本の短編を読むって意味では星新一の文庫をチラチラ進めていますが。
最近は、「盗賊会社」の特装版読んでます。
悪夢になるってほどでもないほどほどの不気味さだったり、皮肉の効いたオチだったり、
ふふってなったりで、サクっと終わるのが寝る前向けでいいんですよ。


でもね、この1冊前に読んでたのが『どんぐり民話館』っていうショートショート集だったんですけどね、

ここに掲載されている「出現」っていう短編が……
「本当に星新一が書いたの!?!?」
ってなるくらい荒唐無稽っていうか支離滅裂っていうか意味不明だったんですよ……。
星新一で「意味不明」な話なんか滅多に無いどころか、そんなの今までに読んだことなかったし……。
そういう意味では、『殺戮にいたる病』とか『マッチスティック・メン』のように他人を巻き添えにするために
「ねえねえ!! これ意味わからないから読んで!!! そして意味がわかったら説明してほしいんだけど!?」
と言って誰かに読ませたくなるオチでした。
星新一作品って、もう20冊くらい読んできたし、大体「こういう感じで皮肉に終わる」っていうのはわかってくるのに
その「出現」っていう短編だけは、一部のマイナーなグリム童話みたいに、
「これ教訓とかなくない!? 教訓がなきゃいけないってわけじゃないけど……
この話何か意味あったのー!?!?」
って感じで、唐突な幕切れに呆然とする感じでした。
思わず終わってから「星新一 出現」でググったくらいw
「誰か他に、”これ意味わかんねえ!”って言ってる人いないのかな!?」
って、「わかり手」を探しちゃったよw
いなかったんですけどね……。



さて、積ん読がまだまだ沢山あるので、次は何を読もうかな!