※この記事は2021年10月にブロマガがサービス終了となることを受けて、ブロマガから当ブログへ移行したものです。


「ニコニコユーザーチャンネル」スタート

新サービスが発表され、立候補条件にも適っていたので即時「立候補」をしてみました。




(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)


と言っても、ちゃんと立候補が出来ているのかどうか確認する方法がありません。
チャンネルスタートの記事に行くと、相変わらず「立候補する」のボタンが表示されているし…
ちゃんとシステム上受理されたのだろうか?

それはそうと、これは今までのニコニコのサービスとは一線を画すものでもあるので
色々まだ考え中ですが、特定の動画や生放送、ブロマガ記事を読むために
課金が必要になるということは、それらの制作者となるうp主、生主が
自分の作ったコンテンツを視聴者に「単品売り」をすることが可能になる
ということになりますよね。
個別のコンテンツに有料システムを導入するとか、チャンネル全体が
課金前提で閉鎖的であるとかは、管理者がどうするか決めていいことのようなので
「何をどうするか」はチャンネルをやる人は絶対に考えないといけないことになる、
とは思うのですが、私は、いざチャンネルになった場合どうしようかなーと。

今回の「立候補&推薦」→審査という流れで、
15人のチャンネルβユーザーが選出されるということですが
もし私がそこで、早々にチャンネル持ちユーザーになった、というときのことを考えてみました。

まず、「ユーザーチャンネル」というサービスの意義をめちゃくちゃ広い目で見てみました。


視聴者とクリエイターが、
クリエイター:時間とお金とアイデアを人が楽しめるものの制作に注ぎ込む
視聴者:クリエイターの提示する作品で楽しんだことに対する対価を支払う
という形でWin-Winが成立することは、私個人がどうとかではなくて、
ネット経由のコンテンツ産業が存続・繁栄するために必要なことで、
追々はそれがスタンダードになって行った方がいいのかなあとは思うんですね。
でないと、クリエイターは活動が出来なくなって、視聴者も見るものがなくなるだけなので…。
ですから、この「ユーザーチャンネル」のサービス開始は、その理念があってのこと
だと思います。(推論と希望的観測だけど)

これまでは何でも無料で見られて、クリエイターも「趣味だからいいんです」ってな具合に
なんでも無償公開だったのですが、見る側が
「作ってる人は自分の好きで余暇割いてやってることなんだからお金なんか要らないだろ!」
という風な理屈を押し付けてしまい、
対価を支払うのをだいぶ渋って(というか相手が儲けるのを嫌って)、
結局クリエイターが「仕事には到底できないが趣味としても続けられない」
という状態に追い込まれたりもしたと思います。
(そして、その程度の趣味だったんだろ、と捨て台詞を吐かれるイメージ)

でも多分そういうことの根底に
「好きなことを仕事に出来ない人の方が多いんだから、
そんなことが出来そうなやつがいたら足を引っ張ってやる」
くらいの意識があるのかな、と思います。
悪しき日本人的な感覚ではこれに頷く人が多そうだな、と。同調圧力というか。

そこでもし、対価が支払われていたら、益々面白いものを作っていくことに
精進できた(できる)クリエイターというのもいるはずで、
消費者が、コンテンツを見て、消費をするのは構わないことだけれど、
それをまして無料で享受しようとしすぎるために
良きクリエイターが時折未来を潰されている
というのが、これまでのネットコンテンツの状態だった感じがします。
ネットの外の世界ではお金を払って買うようなものでも、ネットならタダという時代が
10年くらい続いてしまった結果、本当は「消費」をしているのに、
消費に対価を払わないことにネットユーザーは慣れてしまいました。
単純な良い悪いの話はできない事案だと思います。
それによる良いことも悪いことも、視点を変えればいくらでもでてくるので。
ですので、ただそういう「状態」にあったと。
しかしこれって、基本的にクリエイターが煮え湯を飲んで終わりますw
しかも、経済がより回転する機会も逃している。

それを徐々にシフトさせていこうというのが今回のサービス開始なのかなと。
いうなれば公園の砂場遊びが、ギャラリー、個展のような経済のお話になっていく
という感じですが。
それ自体がニコニコらしくないという感覚もすごくわかりますね。
ちなみに私はこの話はクリエイター的立場からも、視聴者的立場からも
考えて書いていますが。
つまり、
「公園の砂場でこんなすごいオブジェ作るやつがいるとはwwww」
っていうのがニコニコだったので。
いわゆる「才能の無駄遣い」が高尚とされてきたわけです。
無償でやるからエライんだ、みたいな。
でもそれは徐々に押し付けられたものになっていき。

そこで、砂場に残る人、個展を開く人に分かれてきて、
今は益々個展を開きやすくしよう、という風になってきたところなのかな、ということで
一抹の寂しさを感じる人もいるでしょうし、元々砂場でタダで見れていたものに
今更金払えといわれても、それはタダだから見てやってただけだし、
みたいなことを言うのもわかります。

でも、実はネット経由だったから「そんなことが出来る人もいたんだな」と知られて
本人のモチベーションも上がって、昔なら開けなかったような道が開ける
という人も、もはや少なくない時代ですし、そういう人を「ネット」が育てていくというのは
引いては国益に繋がるんじゃないかな、と私は思うんです。
「ネット」というのは、その「環境」と「利用者」です。

つまり砂場から個展に移った人を「出る杭だ!」と打つのは、
広い目で見たら、もうこれは国全体の損になるレベルに達してるんじゃないかと。
なぜならネットは世界と通じているからです。
「日本の砂場すごい。あながちバカにできない。いいぞもっとやれ、金は出す」
でいいんじゃないでしょうか。(勿論作品の程度次第だけどw)
実際、ニコニコでの活動が多くの人の目に留まって、
海外にまで認知度と、活動の幅を広げている人(ニコニコ出身のプロ)も増えてきています。

しかも日本のコンテンツ産業(特にアニメや漫画)は
元々世界からも一定の評価を受けているわけで、
テレビやラジオ、出版社だけが世界に向けて制作・発表できていたものが、
パソコンとインターネットの普及で個人にも可能なものになってきたわけですよね。
ニコニコは、そのコンテンツの「置き場」としてとても優れていますし。
で、そのネットは直接世界にも繋がっている。
だから、下手すると後者を取り潰すのはすごく「国の損」だったりするんじゃないかな、と。
あと、ニコニコ自体の存続にも関わるし。
サービスは他にもありますからね。
(まぁ、それで得をする人も一定の業界にはいるのかもしれないし、

だからこそ足を引っ張りたい場合もあるかもしれないけど)

でも多分、自分がクリエイトしない、見てるだけの人が、広くない視点で見ると、
「好きなことを仕事に出来てるだと!? 許せん」
ってなる時期なのかもしれません。
色々過渡期なんですね。
まして不景気なので、
「他人が趣味でやってることに金なんか出してやる余裕があるか」
とも思うでしょうw
こうなると、単純に居心地も悪くなるので、本当にただ趣味としてだけやりたい人は
それを人前に持っていくという活動からフェードアウトするでしょうし
益々二極化は進むとは思います。


ところで、私は、できれば自分の好きなこと、というか
自分にしか出来ないたぐいのことで生計を立てていきたい人です。
でもそれは大変に難しいことなのも事実なんですよね。
誰でもわかっていることだと思います。
出来るか出来ないか、まだわかりませんが「出来るのかもしれない」と思いながら
徐々にそうなるように努力しています。

で、チャンネルについて考えていきます。
もし、私が今回募集中のβユーザーに選ばれたら。

まぁまず少なくとも、既存の動画を課金しないと見られない状態にする
ということはないでしょう。
課金が必要になるコンテンツを出していくとしたら、それはチャンネル開設後に公開する
新規のものに限る形にはなると思うんですよね。
一定期間無料で見られていたものが、後になって課金が必要になるというのは、
ニコニコでは公式漫画などがそうだったりしますし、別にサービスとして
ありえない事例ではないし、私にとっての遠い将来のこともともかくとして、
今の時点で無料で見ることが出来る状態のものを
チャンネル開設を機に、突然「要課金」にするということはないですね。

では新規に作る動画やら、生放送やらはどこからが課金でどこまでが無料か。
これもまだ別に自分の中で明確に定めてはいないので、
「これだけは、売り物として出したい!」
というものが出来ない限りは、基本的に動画も生放送も無料で見られる状態で
続けるでしょうね。

例えば、その線引きっていうのは、同人のCDを作ったときの、
「プレス代等々の実費くらいは回収しよう」
ライブを開催するときの
「会場代くらいはチケット収入で賄おう」
というのと一緒で、動画の場合は
「これはオリジナルの動画作品で、有償頒布してはいけない素材等も用いていないし
経費くらいは回収できたらいいな」
と思うかどうか、というところで区別されていくのかなあと思います。
その判断の基準も人それぞれでしょうけどw

でも、私はそういう「番組」を次々作り出せるほど時間もお金もアイデアもないし、
課金制にしたことによって却って見てくれる人が少なくなってしまうのでは
本末転倒感がありますよね。
だから、新規に何かを作ってもすぐに要課金のコンテンツとして提示することもないでしょう。
ともかく、考え方としては、オリジナルCD作品を作って即売会で売る、というのと同じように
オリジナル動画作品をチャンネル経由で売る、という風に考えるとわかりやすそうです。
これは一般論として。


んーじゃあ、なんでチャンネルをやってみたいのか、というと
実は第一に、動画と生放送の制限の変化があります。

動画が1個あたり500MBまでアップロードできるようになる
とか
動画をアップロードできるサーバー空き容量が増える
とか
生放送の1枠が24時間までになる
とか
生放送の予約を1ヶ月前からできる
とか。

もしかしてタイムシフトも1週間以上残せたりするのかな?

これらは、「ニコニコミュニティ」のレベルをいくら上げても不可能なことです。
そして、私にとってはとてつもないメリットになることだし、
それによって提示できるものは、私のニコニコミュニティ既存のメンバーにとっても
多分喜んでもらえることであると思っているからです。
なんせ、動画って100MBだと音質・画質をそれなりに保つためには
20分を越えたあたりで限界が出てきてしまうので…
30分番組を作りたくても、音質か画質のいずれかはある程度犠牲にしなくてはなりませんからね。
そんなの、できれば高画質高音質にしたいに決まっている!
と、ある程度の長さの動画を作ることもあるので、思う。

それに、100〜500MBくらいの動画をポコポコ上げただけで
容量満タンになってしまったらそれも足枷ですよ。
なんせこれまでに1400個動画うpってきた人が言うので間違いありません。
だから、チャンネルを作ってからは、作る前と同じかそれ以上に
動画や生放送に精を出すぞ! としたとき、制限が緩くなるのはとてもいいことなんです。


あと、「チャンネル入会」には月額課金が必要になるわけで、
これは一応格安で設定する予定ではいます。
それをいくらにするのかの設定や、個別の動画やブロマガ記事などについても
「これは無料だけど、これは有料」
とかの個別設定が出来るんだと思うんですが、
実はこういったユーザーからの直接の収入は、多分、
どうせそれほどの額にならないだろうなーと思ってるんですね。
また、それを当てにしてもしょうがないとも思っています。
それより、入会費の意味については以下のように考えています。

当面は生放送も動画も基本無料閲覧可能のまま続ける前提で考えてますが
それでも、チャンネル入会費を、105円/月とした場合に、
30%の手数料が引かれて、私には約70円/人しか入らないですよね。
100人参加したら7千円/月。
手数料の30%分を入会料に入れたとしても100人で1万ですよ。
いやぁ実際100人も参加しないだろ、と。
入会しなくても動画や生放送が見られるというのにw

だから、この入会費というのは、
「今月は(V)・∀・(V)に缶ジュースの1本でもおごってやるか」
くらいの感じになってもらえたら任意で払ってもらうもの、と考えたらいいのかな〜と思いました。
私は大体月に動画を4〜5本うpって、生放送を計12時間以上はやっています。
それを動画は6年半、生放送は4年やってきました。
それを見て
「今月は(V)・∀・(V)に缶ジュースを1本おごってやってもいい程度には楽しめた」
と思ったなら入会をしてもらって、そうでなければ退会をしてもらう。
それが入会費かな、と思います。
勿論、入会特典という意味でのチャンネル限定動画は、逆に必要なようにも思います。
「それを見るために入会する」
というほどの価値はそこまでないかもしれないけど、
私が入会者に感謝を伝える目的のものとして成立しているのが大事かなと考えています。


あと考えられる、私にとってのメリットは、
「ユーザーチャンネルをやっている」
ということにより、今までよりも、他のクリエイターさんや、
お仕事を持っている方から、なんらかのお手伝い・お仕事の依頼が増えるかもしれない
ということです。
つまり、チャンネル入会費や動画・ブロマガ記事での課金で
視聴者からお金を集められることよりも、チャンネル設立によって
前述の「私にしか出来ない仕事」が増えてくれた方が私は嬉しいのだし、
きっと「チャンネルを作ってよかったな」と思えるはずなんです。
チャンネルを作って、もし仮に視聴者からの入会費が
予想を上回ったとしても、それで「チャンネル作ってよかったな」とは
手放しには喜べないと思います、私は…。

それよりも、何か面白い仕事がきて、それを可能な範囲でチャンネルを巻き込んで行ったり
報告できたりした方が、ずっと広がりや繋がりを感じられる。
砂場から出て個展を開くようになって、砂場にいた人の一部が見に来てくれておしまい、
ではなくて、個展以外にも色々やることが出てきて、でも必ず
砂場に戻ってくることがあったり、砂場で新しいことをやったりもして、
砂場のギャラリーも巻き込んだりして。

なんていうんでしょう、イベント開催のときにもよく考えていたんですが、
私は自分の活動・イベントでお金と言う対価をもらったとして、
そこで私が参加者に還元すべきものは
なんだかんだで「思い出」だと言うのが一番しっくりくるわけです。
対価を払った人は「思い出」を買って帰れる。
そういうイメージです。
動画におけるコラボもそれに近い位置づけで考えています。
しかも出来れば私がそういう人(コラボの相手)にも、
仕事と対価を振れるようになりたいと思うし。
(相手がそれを仕事にしたいと望んでいるならば)

で、色々な「思い出のネタ」になることをいつも私は考えて、欲しているので、
自分が考えうる、一人でも出来ることのほかに、どこかから誘われて
何かをするお仕事が入ってくると、ここまでの色々なものが全部、循環し始めるんです。
もはや永久機関!
実際にそれが動き出さないと何言ってるのかわからないかもしれませんが…。
とにかくそのためには、「チャンネルを設立する」ということが、
もしかしたら大きなキッカケになるんじゃないか、
なったらいいなあと思っているのです。
実際は、始まらないとわかりません。

今年、田中真弓さんにお会いして、ミニゲームを楽しんだり、お話したりする
というイベントに参加したのですが、私は間違いなく、支払った対価以上の
「思い出」を買って帰ってきた実感があって、「これだなぁ。やっぱこれだなぁ」と
かみ締めていました。いや、今もかみ締めていますw

事案が事案なので、したくもない、お金の話が多くなってしまいましたが、
正直に書きましたよ!

そういうわけでの立候補でした。
ちなみに、立候補+推薦→運営による審査→ユーザー決定らしいので、
もし将来の希望(?)を感じて頂けたら、是非コミュニティトップページや
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しなくてもいいよ! 推薦しようがするまいが、みんなが損をすることはないんだし。
なんか選挙みてぇ!!!


え? あ、マニフェスト!?
うーん、



「皆さんのココロのスキマ、お埋めします」


だめだこれ、どこかで聞いた事ある!






「人生は壮大な暇つぶし」

あ、これ、マニフェストっていうか、座右の銘だこれ。
もう、いいや、皆一緒に暇潰そうぜ!!




P.S 時は金なり