本日は、モンスターハンターライズの発売日ですが、劇場版『モンスターハンター』の公開初日でもあったので、
映画館に生きました。
行き……いや、生きましたで合ってるような気がしてきた。
なんせ、今日は映画3本“はしご”したからな!! 映画館に生きてた!
それも全て、4DXで!!!!
その1本目がモンハン!
ということで今日はレビュー記事書きます。
映画『モンスターハンター』公式サイト
映画館に生きました。
行き……いや、生きましたで合ってるような気がしてきた。
なんせ、今日は映画3本“はしご”したからな!! 映画館に生きてた!
それも全て、4DXで!!!!
その1本目がモンハン!
ということで今日はレビュー記事書きます。
映画『モンスターハンター』公式サイト
(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)
モンハン映画化っていう噂を聞いてからずっと、楽しみなような不安なような気持ちがしていた。
ハリウッドで映画化したら、モンハンのモンスターが突如大都会に現れて、
それをなんやかんやで討伐する「モンスターパニック映画」になってしまって
「モンハンの世界」は出てこないかもしれない! みたいな。
その気持ちを自分で分析すると、私はモンハンのモンスターだけじゃなくて「世界」が好きなんだ
ということに気付いた。
巨大なモンスターが出てきてそれを討伐するっていうアクションゲームという枠を越えて、
「生態系」とか「地形」とか「人々の暮らしぶり・生活感」とか「BGM」、全部ひっくるめてモンハンとして好きだから、
そこから「モンスターだけ」を拝借して、モンハンでない世界で“都合よく利用”されたら嫌だなぁ
みたいな気持ちだったんだと思う。ファン心理として。
だって巨大モンスターが出てきて、それを討伐するなり撃退するなり、逃げ切るなりするパニック映画がやりたいだけなら
モンハンのモンスターである必要がなくて、それはもうオリジナルでそのためのモンスターを
考えるところからやりなよってなるじゃん。
『トレマーズ』みたいなの作りなよ、とw
例えばの話、一部のモンハンプレイヤーの
「クロス系統はモンハンじゃない」
っていう意見を見ても、私個人としては
「クロスはクロスで”モンハンの世界”ではあったからモンハンと認識できた」し、
そこでもやっぱり私は「モンハンの世界かどうか」を注視してるんだなと、自己分析したから
多分一貫してそうなのだろう。
それが「モンハンかどうか」は、モンハンのモンスターが出てるかだけじゃなくて、
それを取り巻く環境とか地形とか生態系とかアイテムとかBGMとかが総合的に決めるっていう感覚。
一方「クロス系統はモンハンじゃない」というタイプの意見は、なぜそうなるかというと
「ゲームシステムとして」モンハンかどうかという話をしてるからなんじゃないかと推測する。
「狩技という”ゲームシステム”はモンハンらしくない」みたいなそういう視点。
――それで、この映画のモンハンは、私が一番危惧していた
「モンスターだけが製作者の都合で別世界につれてこられて討伐される」
というものではなかったので、そこは最終的に安心したw
私は、クロス系は2100時間遊んだし、今ストーリーズも「面白いモンハンのひとつ」としてプレイしているし、
ストーリーズのアニメも2周見たくらいだから
「色んなモンハンがあっていい派」には属している方ではあるし、
その上で「同じ世界を共有しているならばモンハン」という立場なのだと自分で自分を分析しているから、
そういう視点でこの映画『モンスターハンター』はどうだったかというと、
大蟻塚にネルスキュラが大量生息しているモンハンワールド
と思えば、「モンハンの範疇」に収まると解釈できた。
と、なんか弱気な擁護意見みたいな書き方から入ってしまったけど、なんせモンハンが映画になることが初めてだったし、
モンハン大好きな上、海外製だからどうなるか本当に期待半分・不安半分だったのだよ。
(ちなみに他のレビューは一切読んでいないよ)
だから、まず「それはモンハンだったか?」というのが一番自分にとって重要な疑問だったし、
その答えとして「一応モンハンではあったと私は思った」というのを最初に書いておきたかったのだ。
そこからまず話は始まるw
これでやっと「じゃあモンハンとしてどうだったか」に入れる。
「モンハンじゃなかった」なら「モンハンとしてどうだったか」の話が出来ないしw
モンハンとしては、
・ネルスキュラの部位破壊報酬を使って武具を作りディアブロスを討伐する、みたいなところがとてもモンハンで良かった
・討伐したディアブロスからもちゃんと甲殻剥ぎ取ってた
・砂漠の上走る船出るからジエンかダレンモーラン出るかと思ったけど骨しか出なかった
・モンハン語だから英語は通じなかったのがモンハンだった
・こんがり焼くの、てっきりアプケロスだと思ってたけど、まさかのガレオスかよ!?
・大団長と料理長の魅力はワールドからそのまま出てきた感じで良かった
・料理長の肉焼きシーンが完全にワールド
・ワールドではあまりクセの無い、冷静で理知的な人物という印象だった「調査班リーダー」が
「文明人から見た土人ムーブ」みたいなのかましててビビった
・陽気な推薦組と勝気な推薦組もいるとは思わなかった マジMHW
・ネルスキュラ多すぎるしホラー映画のような暗さとグロさある
・ネルスキュラ多すぎるしネルスキュラフェーズ結構長い
・モンハンといえば”飯テロ”と”古龍”という要素もでかいと思ってるのだがどちらもなかったw
・あんな、”塔の秘境”みたいなところあるのに出てくるのレウス!?
・レウスがぱっと見黒炎王
・大団長が使ってる狩技みたいなの何w
・早く英雄の証流れないかな
・英雄の証が流れないモンハンとかある? …あ、やっと流れた
って感じだった。
ネルスキュラに遭遇してから、その窮地を脱するまでに結構な時間を使っているので、
「ネルスキュラ主演の映画だっけ……」
ってなったw
そして、ネルスキュラに腹部を刺されたレンジャーのひとりが、刺し傷跡から大量の虫(ネルスキュラの子供??)を
ワラワラと湧かせながら死んでいったんだけど、ネルスキュラってそういう生態だったの!?w
「傷口から大量の虫が湧いて這いずり回る」とかモンハンらしからぬホラー要素な気もするw バイオ寄り。
ホラー映画にはよくあるけど、モンハンはホラーじゃなくて生物学じゃない?w(?)
ネルスキュラって人体に卵産み付けて、しかもそれが瞬時に孵ったりするん?
不思議だったから思わずネルスキュラのWiki見に行ったわw
ネルスキュラの巣のシーンは、ほんとにこう、『エイリアン』とかの
「未知の生き物と遭遇して、そいつがすごく危険な生き物だということはわかる
だが対処法はさっぱりわからないので危険ということだけがわかって怖い」
みたいな作りとしては上手かったし、「得体のしれないデカいキモい生き物とその巣」っていう表現は成功していると思うし、
虫嫌いの人の身の毛がよだつように出来ているような気がした。
が、モンハンじゃなくてバイオ見てる気分だったw
(私は虫キモッとはならずに「へぇ〜」って見ていたし
「ネルスキュラってそういう生態だったの?」とかばかり考えていた)
そして、もっと多種多様なモンスターが出るかと思ってたけど
最終的にはディアブロス(亜種)、ネルスキュラ、アプケロス、ガレオス、リオレウス、アイルー
そして最後にちょっとだけ出てくるゴアマガラ(まともにやりあうシーンはない)で全部だったので
予想より出演モンスターの種類少なかった。
予告編で出てきたので全部じゃん! っていう。もっと出るかと思ったw
なんせネルスキュラが主役ばりに長時間出張ってくるw
地形見る限りワールドの蟻塚にそっくりなんだが、塚が全部ネルスキュラの「蜘蛛塚」なんだよなあ。大蜘蛛塚。
その睡眠針を用いてディアブロスをなんとかして先へ進もう! っていう展開だから
ネルスキュラはやべえ生き物!っていうことを充分に見せてから、
やっと蜘蛛塚を脱するから、そこまでで尺半分使ったんじゃないかと思う。
大団長出てくるまでが思ったより長く感じたw
もっと早くに合流するかと思っていた。
でも、睡眠が効いてフラフラするディアブロスはモンハンだった。
「あ、寝た!! 攻撃ストップ! 爆弾置こうぜ!!」ってなるモーションだったw
爆弾ないから、全力で爆破弓打ち込んでたけどwww
こう、私達モンハンファンって「モンスターの生態」にうるせえから
(モンスターの生態を知ることが効率的な狩りに繋がる場合もあるので合理的な話ではあるし、
モンハンファンは架空の生き物の生態を作り込むというモンハンの”リアリティの追求”が好きなのだ)
「ディアブロス亜種ってのは繁殖期を迎えたメスのディアブロスなんだよな、
だからこれは発情期の雌ディアブロスがナーバスになっている状態かもしれない……」
みたいなことを考えながら見ていたし、一方映画の中ではそういう「生態トーク」は全然されないし、
(パンフレットには記述があるw)
砂の上で動くと足音に反応してグラウンドアッパーかましてくるから、「だからトレマーズかよ!」ってなったw
ディアブロス亜種、それもワールドのってなると、蟻塚でのんびりサボテン食ってるイメージすらあるしな……。
基本的に地上を歩いていて、砂中を泳いでないし。
あんなに砂の中を常時ジャブジャブ泳いでいるのは、どちらかというとディアブロスよりも
ドスガレオスやハプルボッカのイメージw
樽を地面に落として、そこにディアが噛み付いてくるシーンも
ディア戦よりハプルボッカに爆弾食わせる戦術とか思い出したもんw
ほら、爆弾置いて音爆弾で呼び寄せると爆弾食べてハプルボッカが大ダウンするじゃんw
そしてそこをタコ殴りにして討伐するじゃんww
それが「生態を知り、その知識を狩りに活用する」っていうことじゃん?
だから
「泳いでるディアブロス相手なら音爆弾で拘束することもできるぞ! ワールドだから怒り状態関係なく無限に!
調査班リーダー鳴き袋持ってないのか!?」
とか思ったりした。
ハンターさんなら、「タコ殴りするためにどう拘束するか」を考えちゃうよねw
そして「調査団リーダー」ならそういう知恵が働きそうとか思ったのだよ。
「生態を知り、それを元に狩猟する」
っていうのは確かにモンハンらしかったんだけど、ディアの生態がとてもハプル寄りというかねw
ディアブロスの皮を被ったハプルボッカだったのかなぁ……。
ちなみに閃光弾も登場しなかった。アイテムで出てきたのは「元気ドリンコ」かな?w
そんなこんなで、ネルスキュラとディアブロスをどうにかするのに相当時間かけたので
様々なモンスターがあれこれ出てくるっていう感じではなく、
「雷が鳴ってるなぁキリン出るのかな」とか「大雨が降ってるよクシャが出るのかな」とか
そういう期待は全部はずれてしまった。
ここへ来て、私が期待していたのは「生態ムービー詰め合わせ(劇場版)」みたいなものだったのかもしれないと気付いた。
「日光を嫌い、地中に巣を張り巡らせ、捉えた獲物を糸で巻いておうちに吊るす」
というネルスキュラの生態ムービーは充分な尺だったけどもw
「解説付き生態ムービー」なら、「モンスターハンターストーリーズRIDE ON」を見るのが一番
求めるものに近いということがわかったw
MHSTアニメは、毎週モンスターを1種フィーチャーして、すごい細かい解説セリフ入れながら
どんなモンスターかがわかるように1話完結で話作ってたからなぁ。
それの「ハリウッド版豪華CGで映画尺のもの」が見られるのかと思ったけど、ちょっとそういうのではなかったw
いやね、予告トレーラー内で、大雨の中大団長が「倒すのはほぼ不可能だ」って言ってるカットがあったから
「クシャだろ、倒すのが不可能とか古龍の話だろ!」
って思っていたけど、あれがまさかレウスのことだったとはw
↓「クシャ出そう」って思った時のツイート(2020/11/19)
大ハズレですけど???w
いや、だって……銀レウスとかでもない、「リオレウス」のことを大団長が
「倒すのはほぼ不可能だ」
って言うと思わなくてww
だってお前ラージャンだろ!! キリンの角食って大人になったやつがレウス倒せないとかそんなw
でもこのレウス、ワールドのイベクエでやったサイズのレウスだから、「極大金冠」ではあるのよねw
本当にでかいw
そういう意味で、ただのリオレウスとはちょっとわけが違うというのはある。わかる。
でも別に二つ名とか言ってなかったな。いっそ二つ名つければいいのにw
パンフレットには「巨大リオレウス」と書いてあって、地味やな! ってなったw
そして、
「英雄の証流れないモンハンは存在しないと思う。きっと流れる。本編内で流れなかったけど」
と思いながらエンドロール見ていたら、最後の最後、英語のエンドロールが一通り終わった後に
「日本語版スタッフ(吹き替えキャストとか)」のエンドロールが追加で流れてきて、そこでやっと来た、英雄の証!
これもしかして、字幕版と海外の劇場では流れないのでは……。
字幕版でもわざわざ「字幕版日本語スタッフ」とかのエンドロール用意して流してるのかな。
4DXで見ていたから、サウンドシステム的にも本編5.1chかなにかで、
エンドロール含めずっと前後左右から音がしていたのに
英雄の証だけただのステレオになったのも、それはまたなんか寂しかったがw
そこまで流れてる音と比べて明らかにしょぼくなったのでw
でも、流れたから良かった……。
英雄の証を聴いた時の「うん、モンハンだったわ」感と安心感すごいわ。
それで、「作った人の思惑」はどういうものだったのかなとパンフレットを読んでみた。

監督の狙いというか……この映画で何を表現したかったかっていう意味。
これを知っているのと知らないのとでは結構差があると思う。
知らなかったら「自分の期待はこうだった。映画はその期待に対して応えてくれた/くれなかった」
「自分は面白かった/つまらなかった」の視点での感想しか生まれ得ないけど、
製作者の意図を知ると
「製作者の意図はこうだった。自分視点では映画がその意図を表現できていた/いなかった」
という見方が加わるし、自分の期待したものと製作者の意図が一致ないしは剥離していたら、
「だから期待通りだった」「だから期待と違った」という具合に、自分の感じ方にも「納得」が行ったりするしね。
だから私は、「自分がどう思ったか」だけじゃなくて、「作った人は何をしたかったか」も知りたい派。
製作者の狙いと出来上がったものを見て「すごい表現だ」とわかるなら
仮にそれが「自分の好みではなかった」としても「名作」だと思う。
物の出来が良い悪いということと、自分が好きだの嫌いだのということは別レイヤーなので、
「自分は好きだけど出来が良いものとはいえない」
とか、逆に
「自分は好きではないけど、出来はすごく良い」
とかもあるわけで、そういうのをそのとおりに認識出来る方が良いと思う。
「出来が良いから好きだ」「出来が悪いから好きではない」という感想は当然生じうるだろうが、
「好きではないから出来が悪い」ということにはならないはずだ。
それでは本来別レイヤーであるはずの物事をうまく切り離せていないし、因果関係が逆になったりする。
それは感想や評論としてはあまり良くないというか説得力が下がると思うし、
「自分個人の好みには合致していないけど、良さを理解する事ができる」
というのは物を作る人にとっては重要な気もする。
そのために映画のパンフレットは、必ず買う(売り切れてなければ)。
曰く、この物語の核は
「レンジャーとして訓練を積んできたアルテミスと、モンスターハンターという存在が
それぞれ異なるバックグラウンドを持ちながらもモンスターに対して共闘していくことで描かれる関係性」
らしい。
だから、モンスターの生態とか、それをどのように安全もしくは効率的に狩るかということよりも、
映画は「人物の関わり合い」に焦点を当てようとしているし、
その視点で見れば、モンスターの出てこないカットやセリフもここは二人の関係性を描くために必要なシーンだと納得が行くし、
モンスターの存在さえも「二人の関係性を描くための舞台装置」ということになってくる。その是非はさておき。
だってこれはゲームじゃなくて映画なんだからね。
ふたりが出会って、殴り合って、理解し合って、誤解が解けて共闘関係が構築されての
「俺達の戦いはこれからだ!エンド」っていう映画なのだよ!
モンスターを一緒に狩ることで絆が深まっていく、お互いを理解できるようになる
っていう要素は、モンハンのマルチプレイにもある部分だから、そこを軸にしたかったのかなと思った。
4DXで3Dメガネかけて見たので、立体的かつ椅子がぐわんぐわん動いて、
遊園地のアトラクション感あって楽しかったなー。
でも、雨演出やシャボン玉演出、熱風演出はなかったな。
椅子が動くのとそよ風がメインだったかな。
今日は、他にシン・エヴァンゲリオンと鬼滅の無限列車編も4DXで見てきたけど、
エヴァではシャボン玉飛んだし、鬼滅では煉獄さんが呼吸使う度に熱風演出あって、
映画ごとに全然違って楽しかったw
モンハンよりエヴァの方が椅子の動き激しかったのも意外で笑うがww
その2本の方も、このあと記事立てます。
モンハン映画化っていう噂を聞いてからずっと、楽しみなような不安なような気持ちがしていた。
ハリウッドで映画化したら、モンハンのモンスターが突如大都会に現れて、
それをなんやかんやで討伐する「モンスターパニック映画」になってしまって
「モンハンの世界」は出てこないかもしれない! みたいな。
その気持ちを自分で分析すると、私はモンハンのモンスターだけじゃなくて「世界」が好きなんだ
ということに気付いた。
巨大なモンスターが出てきてそれを討伐するっていうアクションゲームという枠を越えて、
「生態系」とか「地形」とか「人々の暮らしぶり・生活感」とか「BGM」、全部ひっくるめてモンハンとして好きだから、
そこから「モンスターだけ」を拝借して、モンハンでない世界で“都合よく利用”されたら嫌だなぁ
みたいな気持ちだったんだと思う。ファン心理として。
だって巨大モンスターが出てきて、それを討伐するなり撃退するなり、逃げ切るなりするパニック映画がやりたいだけなら
モンハンのモンスターである必要がなくて、それはもうオリジナルでそのためのモンスターを
考えるところからやりなよってなるじゃん。
『トレマーズ』みたいなの作りなよ、とw
例えばの話、一部のモンハンプレイヤーの
「クロス系統はモンハンじゃない」
っていう意見を見ても、私個人としては
「クロスはクロスで”モンハンの世界”ではあったからモンハンと認識できた」し、
そこでもやっぱり私は「モンハンの世界かどうか」を注視してるんだなと、自己分析したから
多分一貫してそうなのだろう。
それが「モンハンかどうか」は、モンハンのモンスターが出てるかだけじゃなくて、
それを取り巻く環境とか地形とか生態系とかアイテムとかBGMとかが総合的に決めるっていう感覚。
一方「クロス系統はモンハンじゃない」というタイプの意見は、なぜそうなるかというと
「ゲームシステムとして」モンハンかどうかという話をしてるからなんじゃないかと推測する。
「狩技という”ゲームシステム”はモンハンらしくない」みたいなそういう視点。
――それで、この映画のモンハンは、私が一番危惧していた
「モンスターだけが製作者の都合で別世界につれてこられて討伐される」
というものではなかったので、そこは最終的に安心したw
私は、クロス系は2100時間遊んだし、今ストーリーズも「面白いモンハンのひとつ」としてプレイしているし、
ストーリーズのアニメも2周見たくらいだから
「色んなモンハンがあっていい派」には属している方ではあるし、
その上で「同じ世界を共有しているならばモンハン」という立場なのだと自分で自分を分析しているから、
そういう視点でこの映画『モンスターハンター』はどうだったかというと、
大蟻塚にネルスキュラが大量生息しているモンハンワールド
と思えば、「モンハンの範疇」に収まると解釈できた。
と、なんか弱気な擁護意見みたいな書き方から入ってしまったけど、なんせモンハンが映画になることが初めてだったし、
モンハン大好きな上、海外製だからどうなるか本当に期待半分・不安半分だったのだよ。
(ちなみに他のレビューは一切読んでいないよ)
だから、まず「それはモンハンだったか?」というのが一番自分にとって重要な疑問だったし、
その答えとして「一応モンハンではあったと私は思った」というのを最初に書いておきたかったのだ。
そこからまず話は始まるw
これでやっと「じゃあモンハンとしてどうだったか」に入れる。
「モンハンじゃなかった」なら「モンハンとしてどうだったか」の話が出来ないしw
モンハンとしては、
・ネルスキュラの部位破壊報酬を使って武具を作りディアブロスを討伐する、みたいなところがとてもモンハンで良かった
・討伐したディアブロスからもちゃんと甲殻剥ぎ取ってた
・砂漠の上走る船出るからジエンかダレンモーラン出るかと思ったけど骨しか出なかった
・モンハン語だから英語は通じなかったのがモンハンだった
・こんがり焼くの、てっきりアプケロスだと思ってたけど、まさかのガレオスかよ!?
・大団長と料理長の魅力はワールドからそのまま出てきた感じで良かった
・料理長の肉焼きシーンが完全にワールド
・ワールドではあまりクセの無い、冷静で理知的な人物という印象だった「調査班リーダー」が
「文明人から見た土人ムーブ」みたいなのかましててビビった
・陽気な推薦組と勝気な推薦組もいるとは思わなかった マジMHW
・ネルスキュラ多すぎるしホラー映画のような暗さとグロさある
・ネルスキュラ多すぎるしネルスキュラフェーズ結構長い
・モンハンといえば”飯テロ”と”古龍”という要素もでかいと思ってるのだがどちらもなかったw
・あんな、”塔の秘境”みたいなところあるのに出てくるのレウス!?
・レウスがぱっと見黒炎王
・大団長が使ってる狩技みたいなの何w
・早く英雄の証流れないかな
・英雄の証が流れないモンハンとかある? …あ、やっと流れた
って感じだった。
ネルスキュラに遭遇してから、その窮地を脱するまでに結構な時間を使っているので、
「ネルスキュラ主演の映画だっけ……」
ってなったw
そして、ネルスキュラに腹部を刺されたレンジャーのひとりが、刺し傷跡から大量の虫(ネルスキュラの子供??)を
ワラワラと湧かせながら死んでいったんだけど、ネルスキュラってそういう生態だったの!?w
「傷口から大量の虫が湧いて這いずり回る」とかモンハンらしからぬホラー要素な気もするw バイオ寄り。
ホラー映画にはよくあるけど、モンハンはホラーじゃなくて生物学じゃない?w(?)
ネルスキュラって人体に卵産み付けて、しかもそれが瞬時に孵ったりするん?
不思議だったから思わずネルスキュラのWiki見に行ったわw
ネルスキュラの巣のシーンは、ほんとにこう、『エイリアン』とかの
「未知の生き物と遭遇して、そいつがすごく危険な生き物だということはわかる
だが対処法はさっぱりわからないので危険ということだけがわかって怖い」
みたいな作りとしては上手かったし、「得体のしれないデカいキモい生き物とその巣」っていう表現は成功していると思うし、
虫嫌いの人の身の毛がよだつように出来ているような気がした。
が、モンハンじゃなくてバイオ見てる気分だったw
(私は虫キモッとはならずに「へぇ〜」って見ていたし
「ネルスキュラってそういう生態だったの?」とかばかり考えていた)
そして、もっと多種多様なモンスターが出るかと思ってたけど
最終的にはディアブロス(亜種)、ネルスキュラ、アプケロス、ガレオス、リオレウス、アイルー
そして最後にちょっとだけ出てくるゴアマガラ(まともにやりあうシーンはない)で全部だったので
予想より出演モンスターの種類少なかった。
予告編で出てきたので全部じゃん! っていう。もっと出るかと思ったw
なんせネルスキュラが主役ばりに長時間出張ってくるw
地形見る限りワールドの蟻塚にそっくりなんだが、塚が全部ネルスキュラの「蜘蛛塚」なんだよなあ。大蜘蛛塚。
その睡眠針を用いてディアブロスをなんとかして先へ進もう! っていう展開だから
ネルスキュラはやべえ生き物!っていうことを充分に見せてから、
やっと蜘蛛塚を脱するから、そこまでで尺半分使ったんじゃないかと思う。
大団長出てくるまでが思ったより長く感じたw
もっと早くに合流するかと思っていた。
でも、睡眠が効いてフラフラするディアブロスはモンハンだった。
「あ、寝た!! 攻撃ストップ! 爆弾置こうぜ!!」ってなるモーションだったw
爆弾ないから、全力で爆破弓打ち込んでたけどwww
こう、私達モンハンファンって「モンスターの生態」にうるせえから
(モンスターの生態を知ることが効率的な狩りに繋がる場合もあるので合理的な話ではあるし、
モンハンファンは架空の生き物の生態を作り込むというモンハンの”リアリティの追求”が好きなのだ)
「ディアブロス亜種ってのは繁殖期を迎えたメスのディアブロスなんだよな、
だからこれは発情期の雌ディアブロスがナーバスになっている状態かもしれない……」
みたいなことを考えながら見ていたし、一方映画の中ではそういう「生態トーク」は全然されないし、
(パンフレットには記述があるw)
砂の上で動くと足音に反応してグラウンドアッパーかましてくるから、「だからトレマーズかよ!」ってなったw
ディアブロス亜種、それもワールドのってなると、蟻塚でのんびりサボテン食ってるイメージすらあるしな……。
基本的に地上を歩いていて、砂中を泳いでないし。
あんなに砂の中を常時ジャブジャブ泳いでいるのは、どちらかというとディアブロスよりも
ドスガレオスやハプルボッカのイメージw
樽を地面に落として、そこにディアが噛み付いてくるシーンも
ディア戦よりハプルボッカに爆弾食わせる戦術とか思い出したもんw
ほら、爆弾置いて音爆弾で呼び寄せると爆弾食べてハプルボッカが大ダウンするじゃんw
そしてそこをタコ殴りにして討伐するじゃんww
それが「生態を知り、その知識を狩りに活用する」っていうことじゃん?
だから
「泳いでるディアブロス相手なら音爆弾で拘束することもできるぞ! ワールドだから怒り状態関係なく無限に!
調査班リーダー鳴き袋持ってないのか!?」
とか思ったりした。
ハンターさんなら、「タコ殴りするためにどう拘束するか」を考えちゃうよねw
そして「調査団リーダー」ならそういう知恵が働きそうとか思ったのだよ。
「生態を知り、それを元に狩猟する」
っていうのは確かにモンハンらしかったんだけど、ディアの生態がとてもハプル寄りというかねw
ディアブロスの皮を被ったハプルボッカだったのかなぁ……。
ちなみに閃光弾も登場しなかった。アイテムで出てきたのは「元気ドリンコ」かな?w
そんなこんなで、ネルスキュラとディアブロスをどうにかするのに相当時間かけたので
様々なモンスターがあれこれ出てくるっていう感じではなく、
「雷が鳴ってるなぁキリン出るのかな」とか「大雨が降ってるよクシャが出るのかな」とか
そういう期待は全部はずれてしまった。
ここへ来て、私が期待していたのは「生態ムービー詰め合わせ(劇場版)」みたいなものだったのかもしれないと気付いた。
「日光を嫌い、地中に巣を張り巡らせ、捉えた獲物を糸で巻いておうちに吊るす」
というネルスキュラの生態ムービーは充分な尺だったけどもw
「解説付き生態ムービー」なら、「モンスターハンターストーリーズRIDE ON」を見るのが一番
求めるものに近いということがわかったw
MHSTアニメは、毎週モンスターを1種フィーチャーして、すごい細かい解説セリフ入れながら
どんなモンスターかがわかるように1話完結で話作ってたからなぁ。
それの「ハリウッド版豪華CGで映画尺のもの」が見られるのかと思ったけど、ちょっとそういうのではなかったw
いやね、予告トレーラー内で、大雨の中大団長が「倒すのはほぼ不可能だ」って言ってるカットがあったから
「クシャだろ、倒すのが不可能とか古龍の話だろ!」
って思っていたけど、あれがまさかレウスのことだったとはw
↓「クシャ出そう」って思った時のツイート(2020/11/19)
大団長みたいな人が「impossible to kill」って言ってるの多分古龍のことだろう
— (V)・∀・(V)かにぱん。🦀🍞@つくば (@kanipan666) November 19, 2020
しかもそのシーン大雨降ってるから、クシャの可能性あるな
大ハズレですけど???w
いや、だって……銀レウスとかでもない、「リオレウス」のことを大団長が
「倒すのはほぼ不可能だ」
って言うと思わなくてww
だってお前ラージャンだろ!! キリンの角食って大人になったやつがレウス倒せないとかそんなw
でもこのレウス、ワールドのイベクエでやったサイズのレウスだから、「極大金冠」ではあるのよねw
本当にでかいw
そういう意味で、ただのリオレウスとはちょっとわけが違うというのはある。わかる。
でも別に二つ名とか言ってなかったな。いっそ二つ名つければいいのにw
パンフレットには「巨大リオレウス」と書いてあって、地味やな! ってなったw
そして、
「英雄の証流れないモンハンは存在しないと思う。きっと流れる。本編内で流れなかったけど」
と思いながらエンドロール見ていたら、最後の最後、英語のエンドロールが一通り終わった後に
「日本語版スタッフ(吹き替えキャストとか)」のエンドロールが追加で流れてきて、そこでやっと来た、英雄の証!
これもしかして、字幕版と海外の劇場では流れないのでは……。
字幕版でもわざわざ「字幕版日本語スタッフ」とかのエンドロール用意して流してるのかな。
4DXで見ていたから、サウンドシステム的にも本編5.1chかなにかで、
エンドロール含めずっと前後左右から音がしていたのに
英雄の証だけただのステレオになったのも、それはまたなんか寂しかったがw
そこまで流れてる音と比べて明らかにしょぼくなったのでw
でも、流れたから良かった……。
英雄の証を聴いた時の「うん、モンハンだったわ」感と安心感すごいわ。
それで、「作った人の思惑」はどういうものだったのかなとパンフレットを読んでみた。

監督の狙いというか……この映画で何を表現したかったかっていう意味。
これを知っているのと知らないのとでは結構差があると思う。
知らなかったら「自分の期待はこうだった。映画はその期待に対して応えてくれた/くれなかった」
「自分は面白かった/つまらなかった」の視点での感想しか生まれ得ないけど、
製作者の意図を知ると
「製作者の意図はこうだった。自分視点では映画がその意図を表現できていた/いなかった」
という見方が加わるし、自分の期待したものと製作者の意図が一致ないしは剥離していたら、
「だから期待通りだった」「だから期待と違った」という具合に、自分の感じ方にも「納得」が行ったりするしね。
だから私は、「自分がどう思ったか」だけじゃなくて、「作った人は何をしたかったか」も知りたい派。
製作者の狙いと出来上がったものを見て「すごい表現だ」とわかるなら
仮にそれが「自分の好みではなかった」としても「名作」だと思う。
物の出来が良い悪いということと、自分が好きだの嫌いだのということは別レイヤーなので、
「自分は好きだけど出来が良いものとはいえない」
とか、逆に
「自分は好きではないけど、出来はすごく良い」
とかもあるわけで、そういうのをそのとおりに認識出来る方が良いと思う。
「出来が良いから好きだ」「出来が悪いから好きではない」という感想は当然生じうるだろうが、
「好きではないから出来が悪い」ということにはならないはずだ。
それでは本来別レイヤーであるはずの物事をうまく切り離せていないし、因果関係が逆になったりする。
それは感想や評論としてはあまり良くないというか説得力が下がると思うし、
「自分個人の好みには合致していないけど、良さを理解する事ができる」
というのは物を作る人にとっては重要な気もする。
そのために映画のパンフレットは、必ず買う(売り切れてなければ)。
曰く、この物語の核は
「レンジャーとして訓練を積んできたアルテミスと、モンスターハンターという存在が
それぞれ異なるバックグラウンドを持ちながらもモンスターに対して共闘していくことで描かれる関係性」
らしい。
だから、モンスターの生態とか、それをどのように安全もしくは効率的に狩るかということよりも、
映画は「人物の関わり合い」に焦点を当てようとしているし、
その視点で見れば、モンスターの出てこないカットやセリフもここは二人の関係性を描くために必要なシーンだと納得が行くし、
モンスターの存在さえも「二人の関係性を描くための舞台装置」ということになってくる。その是非はさておき。
だってこれはゲームじゃなくて映画なんだからね。
ふたりが出会って、殴り合って、理解し合って、誤解が解けて共闘関係が構築されての
「俺達の戦いはこれからだ!エンド」っていう映画なのだよ!
モンスターを一緒に狩ることで絆が深まっていく、お互いを理解できるようになる
っていう要素は、モンハンのマルチプレイにもある部分だから、そこを軸にしたかったのかなと思った。
4DXで3Dメガネかけて見たので、立体的かつ椅子がぐわんぐわん動いて、
遊園地のアトラクション感あって楽しかったなー。
でも、雨演出やシャボン玉演出、熱風演出はなかったな。
椅子が動くのとそよ風がメインだったかな。
今日は、他にシン・エヴァンゲリオンと鬼滅の無限列車編も4DXで見てきたけど、
エヴァではシャボン玉飛んだし、鬼滅では煉獄さんが呼吸使う度に熱風演出あって、
映画ごとに全然違って楽しかったw
モンハンよりエヴァの方が椅子の動き激しかったのも意外で笑うがww
その2本の方も、このあと記事立てます。
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