【植物】続・続・ヒスイカズラ育てるのむずいの続きである。
前回の記事が2019年11月、越冬を控えて室内に取り込んだ――というお話で、
扇風機の重要性を訴えたw
ちなみに多肉植物の越冬にも、扇風機は効く。
もし扇風機がない場合、多肉植物は根に近い方から落葉する。ヒスイカズラよりは丈夫なので一冬で死にはしないが、
確実に葉が減るw
というわけで、今回はヒスイカズラその後の経過を記す。

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最近、前回や前々回の記事に、ヒスイカズラの栽培に挑戦したいと考えている読者さんからの反応を頂いた。
とても綺麗な花なので、「おうちで咲かせたい!」という気持ちはよくわかるし、
私もそれを目標に栽培しているところなので、皆さんにもぜひ挑戦して欲しい。
そんな読者さんも、私が2019年冬、ヒスイカズラの越冬に成功したかどうか気になっているようなので、
結論から言うと越冬、初成功しました。

やはり扇風機です扇風機
水・光・温度、そして扇風機です。室内で、絶対に風を絶やすな。(教訓)


というわけで、ここから2019年11月から今日までの細かい経過を書くけれど、
スマホの「GreenDiary」というアプリで記録した栽培日記を振り返りながら転記していく感じなので、
皆さんにもGreenDiaryでの栽培日記をオススメしたい。
私が使ってるのはiPhone用。App storeのこれ
写真とメモを日記にできて、写真はスライドショー再生も出来るから、植物の成長を映像で見ることが出来て
世話のしがいがUPしますぞ。


・2019/10/16
前回の記事に書いたように、「この先一週間の最高気温、15度を超える日がない」というタイミングで
室内取り込みを行い、ここから「おうちで越冬作戦」が開始される

・2019/11/22
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2種のLEDライトとタイマー電源を使用して、朝7時〜夜7時の12時間ライトが自動照射。
また扇風機の導入により、落葉がストップした直後の画像。
葉が、地面に対して水平に持ち上がっているので、
根や株が元気な証拠である。


・2019/11/27
IMG_7876IMG_7880
なんと新芽が吹いたw びっくりw
かつて、「気温が低下してきたので室内に取り込んだ後」に
新芽がここまで伸びたことなどあったろうか、いや、無い!(反語)
室温24度くらい、毎日一定の時間ライト照射+扇風機。
この条件を整えて週1で水やりしてると、新芽まで出るのかよ、常春か!?
扇風機の重要度にビビる。(ビビりすぎて前回の記事を書く)
芽が出たので、この日は、緩効性固形化成肥料も与える。
とはいえ、一応冬に入っていくところだから、これを春までの最後の肥料とする。
次の固形肥料は、春の成長期に入る時で十分だろう。
水やりにもメネデール溶液を撒いた。


・2019/12/03
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11/27の1枚目の写真では2cmくらいのサイズだった葉が、
6日でここまで大きくなって、常春か!?!?!?( ´゚д゚`)
色の薄めのが新しい葉である。
いや、これ、葉の密度高すぎるだろ……ってんで扇風機の風量を上げるなどしたw
あと、蔓を支柱に巻き直して、葉が少しでもばらけるようにしたり。
ちなみに、ヒスイカズラの比較的新しい蔓は、タイミング次第では無理に曲げると「ポキ!」と折れる。
極端に柔軟性を失うタイミングがいっときある。
だから新芽を支柱に巻くタイミングは、蔓が伸び始めたら毎日チェックして、伸びた分だけすぐ支柱に括っていく「最速巻きつけパターン」か、
蔓が掴まる先を失って伸長をやめ、葉っぱのサイズも最大まで広がりきった頃に巻きつける
「安定期まで待って巻くパターン」の2つのやりかたどちらかがいいと思う。
蔓が伸びつつある+葉っぱも大きくなりつつある、という成長途中の蔓を曲げようとすると折れます!
セミの羽化みたいだな……(セミの羽化観察したことある人にしか伝わらない喩え)


・2019/12/23
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家に取り込んでから出た新しい葉も、透明度の低い濃い緑色になって、
光照射時間帯は、地面に水平に持ち上がるようになった。
こうなると、「新入りの葉」も、株の一部としてしっかり定着したという感じがしてもう安心。
というか、更に別の新芽が出てるw
どんだけ葉っぱ増やす気なんだ。
正直、あまり葉っぱが増えすぎても、風通し悪くなるし栄養も分散するので、
時々剪定したほうが良い。(このときはまだしなかったけど)




・1〜2月
2週に1回のペースで水やりするのみ。あと扇風機を切るな。
液肥は、成長期に与える分の半分くらいまで薄めたのを月1〜2回、水やりに合わせて与えた。
これは、思いの外葉が増えたりしたからで、基本的に冬は肥料ナシでも構わない。
リキダス(活力剤)なんかは適宜撒いても良いかも。うちも撒いたし。

・2020/3/27
春が近いので緩効性化成肥料(固形)を撒く。


・2020/4/25
一週間天気予報の「最低気温」が10度を下回る日がなくなってきたので、屋外へ出す。
このとき、まず東側に出して、「午前中の直射日光が当たるが、午後は日陰になる」場所で
自然光に慣らす。


・2020/5/13
朝日に慣れたので、今度は西側に移動して午後の直射日光が当たるようにする。
水やりは5日に一回程度、液肥は10日に1回程度うっすら。


その後、新芽が出たので、またそれを支柱に巻きつけながら成長を見守っていたが、
今年の梅雨は、雨も日照時間も少なく、ヒスイカズラにとってはもしかしたら過ごしやすかったかもしれない。
しかし!
7月が終わるとともに、梅雨が明け急にギラギラの日光が照りつけて32〜35度の日が続くようになった。
この寒暖差は酷かった。

一番気温が上がる時間に直射日光が当たり続ける場所に置いておいたが、
梅雨の期間中はとにかく涼しかったので、それが一変して、ある日を境に気温が10度も上がるとなると
さすがの熱帯雨林生まれヒスイカズラさんも夏バテする。
というか、気温の上がり方が急激すぎて、休眠してしまったw
(リトープスなんか溶けた)
休眠の結果、古めの葉が6枚くらい一気に落ちてしまった。
十分な水を与えてあり、明るい時間帯であっても、葉が水平に持ち上がらなくなってしまったのだ。

ヒスイカズラは、自生地では他のもっと背の高い熱帯雨林樹木に巻き付いて暮らしているので、
耐陰性(日陰に対する耐性)は強い。
ある程度薄暗くても光合成出来る、ということだ。
だから、越冬後に外に移動した直後と、真夏は、
「朝の直射日光だけが当たるようにして、午後は日陰」の方が好ましい。
薄暗いところに慣れた状態からいきなり眩しい日光に晒すと、葉が焼けて死ぬ。
若い株だと、葉が全部焼けて株ごと死ぬ。(経験者談)
そんなわけで、梅雨が明けて8月、また東側に移動して新芽待ちをしているところ。
もうそろそろ一週間経つので、安定してくるのではないだろうか。

もしも、「じわじわ明ける梅雨」だったら、そのまま南や西側に置いておいても、
徐々に慣れるから良かっただろうけど、今年の梅雨明けは
「昨日まで梅雨、今日から夏」
というあまりにもはっきりした明け方だったので、ありゃ植物もびっくりしちゃう子がいるわw
年によっては、
「梅雨明けないな〜明けないな〜…… え、台風来た あ、いつのまにか明けてたことになってた」
みたいなぐだぐだな梅雨明けとかもあるのにw


実は、結構幹も(三菱鉛筆くらいには)太くなってきたので、良い枝があれば、
剪定した後に挿し芽を試そうとも思っているが、なかなかこれはまた難しい。
次の課題は挿し芽(挿し木)によるクローン生成だなぁ……と考えているところ。
6月くらいに切った枝は、一応挿し芽出来るかどうか、挿し芽・発芽用の土に挿して様子を見ていたが定着しなかった。
もっと太い枝を剪定出来るくらい、株が大きくならないと挿し芽に耐えうる枝を刈り取ること自体が出来ないみたい。
今年はまだ、欲を出さずに、株そのものの充実を目指して
「新芽が出る→剪定して栄養の分散を防ぐ→幹が太くなる→新芽が出る」
のループを繰り返さないとダメそう。

ある程度太い枝を剪定して挿し木に出来るようになる頃には、花がつくレベルの株に成長していそうw
挿し木や開花に成功したら、また記事立てます。