dアニメストアアワード2019

オススメしたいアニメ部門2位
展開が気になったアニメ部門4位
世界観が良かったアニメ部門1位
ストーリーが良かったアニメ部門2位
Dr.STONEが各部門で5位入賞!! おめでたい!!
私もますます布教したいので、書こう書こうと思っていた「大好きなもの」タグでの独立記事を書くぜ!!
「その14」なのがナンバリング的におかしいけど、まぁそのへんはとりあえず今は気にしないでw
そもそも「その8」もまだ書き終えてないから番号飛んでるしねw
「大好きなもの」は私の人格形成に大きく影響を与えたものを紹介するタグだよ。

ちなみに私もdアニメアワード、ちゃんと投票したぞ!


(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)



Dr.STONEについては、2019年に見たアニメをまとめた記事でも割と語ったのだけど、
飽く迄今回は”独立記事を立てて”語るのが目的!
アニメだけでなく、原作単行本も全部読んだから改めて良いところをまとめたいよ!!

1,斬新さと王道が共存



もうアニメをdアニメで何周も見すぎてて、セリフ覚えてしまいそうな勢いなのだけど、
二期が待ちきれないので、電子書籍で7巻以降を買うことにした。
1〜6巻は10月くらいに漫画喫茶で読んだし、アニメ1期の部分だからね。
で、2月には14巻の発売もあったのでそこまでほぼ一気読み!

そこでの感想はこう。


やはり、それなりに長く生きて、それなりに多くの作品に触れてくると、
新しい作品に触れたはずなのに、どうしても何らかのオマージュを感じたり、
すでに似たようなものに出会い済みなせいで自分個人として感じるインパクトが弱まってしまったりということがある。
周りがどんなに騒いでいたとしても、その人達にとっては
「生まれてはじめてそのタイプのものに出会ったからすごい」
という補正がかかっていることとかがあって、
「それってルーツ辿ると○○に行き着くよね、つまりすごいのは○○ってことかもしれない」
ってなったりね。
これって自分としても不本意というか、
「あらゆる作品を記憶喪失になってから楽しめたら」
と思う原因なんだけど……。
作品の揚げ足取りがしたいとか、貶したいというつもりでは決してないのに、
「先にありき」の作品を知っているせいで、後続作品をいまいち楽しめないというのは
もうこれ、年取る+色々知るとどうにも避けようがないことなんすよね。
歳を重ね、目や耳や、感覚が肥える弊害そのものというかね……。
新しくて面白いものを探すのが大変になっていくんだよ。

だからこそ『Dr.STONE』が心底すごいと思ってるという話。
「なんかどっかで見たな」
っていう感じを受けない世界観と設定、科学のロマンが詰まった作品なんだけど、
王道なところは躊躇なく王道で泣かせてくる……。
伏線回収も気持ちが良いし、見れば見るほど全キャラクターに愛着が湧いてくる。


2,合理性とロマンが共存


科学は合理性の世界なのに、
「合理性ってこんなにロマンと共存出来たんだ」
っていう発見があった。
合理性とロマンは真逆のベクトルにあるものだと思ってたけど、全然そんなことはなかった。
ロマンとは、非合理な、感情の次元での話だという決めつけっていうか。
でも、「合理性のロマン」はパズルのピースがカチっとハマる瞬間の快感みたい。
合理的なものにこそ、脳を刺激するロマンがあるんだなぁ〜と。
胸がキュンキュンすることだけがロマンじゃないよなって、実感でわかる作品だった。
だから、今まで知らなかった世界に触れられた、視野が広がった感じで見られて、
涙が出るときも、嬉しいとか哀しいとかの言葉でうまく言えない。
「ロマンを感じすぎて涙が出た」
っていう感じ。
これ、今までの人生で漫画の『寄生獣』を読み終えた時くらいにしか流したことがない類の涙なのよね。
あれも「ロマンの涙」だったから、嬉しいとも哀しいとも言えなかったし、言語化出来なかった。
今になって、『Dr.STONE』を見たことで
「あ、あれもロマンの涙だったんだ……」
って気づけた。


自分がだいぶ視力悪い方だから、スイカがメガネ作ってもらって向日葵を見るシーンでも
メガネユーザーとして科学のロマンに胸打たれたし、百夜編でもラーメンという伏線に泣かされたし、
水力発電所が完成したときも、カセキのじいさんが「ものづくり仲間」に歳なんか関係ないって言われるところも、
いかに人類が科学で世界と人間の間にある「障害」を取り除き続けて来たかとか、
人間の多様性は相互補助的で合理的な必然かっていうことを実感して胸が熱くなった……!
だから、「色んなやつがいる」っていうことをポジティブに考えられて、各キャラクターに愛着が湧いていくんだと思う。


3,あらゆる年代の人に薦められる

今、そしてこれから科学の分野を学校で勉強していく子供たちにも、算数や理科を
面倒で使い方のわからない無意味な物だと決めつけず、興味を懐き続けてほしいという気持ちでいっぱい。


若い子たちが科学分野に苦手意識より興味を持てるようになるキッカケをくれる作品だと思う。
そして
「世の中には色々な人達がいるけど、それはお互いの苦手を埋め合わせるのに役立つ」
っていう視点も持たせてくれると思う。
「悪いやつ」ってのはあまりいなくて、居るのは「タイプの違う人間」。
いや、勿論世の中にズルいやつとか、悪知恵が働く悪人はいるから実生活上、知らない他人は要警戒ではあるんだけど
世界を「敵と味方」に二分して捉えようとする生き方はそれはそれで生き辛いわけで。
『Dr.STONE』では、もっと物事をグラデーションで見るっていう視点が育つ気がする。


更に私のような世代(30〜40代)の人が読んでも第1項に書いたように「新しくて面白いもの」として楽しめるので、
大人にも全力でオススメしたい。
むしろ大人になってから読むからこそ刺さる・理解るシーンというのもあるしね。

漫画のほうで続きを読んだ結果、
「これがいずれアニメで見られるのか、やっぱり楽しみでしょうがないな!」
ってなった。
もう展開知ってるのに、絶対放映始まったらワクワクするし、多分何度も泣くと思うw

作品の良し悪しは「泣くシーンがあるかどうか」で決まるものではないと思う。

でも、1期も本当に何度も胸がいっぱいになって、2期でアニメになるであろう7巻以降の部分でも
早くアニメでも見たいシーンが沢山あって、元気や勇気ややる気をもらえた。

たまに、アニメとか映画とかで、
「まぁ感動するにはするんだけど、要所要所で個人的に地雷踏まれてMPが削られてしまう作品」
とかがあるんだけど、『Dr.STONE』はずっと良い意味でフラットだからそういう要素もないのが最高……。
これも長く生きた弊害だけど、フィクション作品の中にあるギスギスシーンとかに、
自分の経験が重なりすぎてフィクションに入り込みたかったのにそれどころではなくなる……とかいうこともある。
(この経験がない人は、多分恵まれた人生なんだと思うw)
多分感受性強いと余計なんだけど。
『Dr.STONE』はそういう点では個人的にずっと安心したまま見られる作品のひとつだったので
何周も繰り返し見ているんだと思うw
科学に詳しい人でも、そうでない人でも、若い人でもそうでない人でも、
科学で地道に問題解決して世界を切り拓いていく冒険譚であるこの作品に触れてみて欲しい。

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