dアニメで電脳コイルを全話(26回)見ました!!

電脳コイル デンノウコイル(全26話) -dアニメ

(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)


これは、『夕闇通り探検隊』的な何かも感じる名作ですな!!
「そういう街が本当にあってそういう人たちが本当に暮らしているのかも」って、
最後に思うようなところが。
主人公たちの年齢は小学6年生だけど、「子供たちが大人になっていく」成長の過程とか、
人との関わり・繋がりをARメガネと電脳世界という近未来SFの世界の中で、
ほんわかした絵柄で描く名作!!

何がどう面白かったのか、ネタバレをせずに書こうとすると結構難しいのだけど、
お話のプロットとして、上記の要素以外に「サスペンス・推理」みたいな要素があるのが大変面白くて、
(だからネタバレを避けて書かないと台無しになるんだけどw)
このジャンルっていうのは、張っておいた伏線をどのように回収するかが重要になるわけで、
そこが実に巧みなので感心した。
小学生向け児童書の挿絵のような絵柄で小学生が主人公なのだけど、
終盤全てのピースがハマっていくところは、小学生が見てちゃんとすべてを理解出来るかわからないくらい
複雑そうな話をうまく練りまとめ上げていて、ぶっ通しでラストまで見続けてしまった。
やはりアニメは、伏線回収が始まるあたりが最高に面白いなあ!
1クールだったら9話前後から。
2クールなら21話くらいから怒涛の展開になるから止まらなくなるよね!

キャラクターも魅力的な人が多い。
主人公の優子(あだ名はヤサコ)と、勇子(あだ名はイサコ)は、
同じ「ユウコ」だけど、かたや「優しい子」かたや「勇ましい子」。
そして、現に勇子は勇ましい感じで、もっと言えば人を寄せ付けない雰囲気と、頑ななところがあり、
それが優子とは対象的な性格なんだけど、この真反対のふたりが同じ街に同時に引っ越してきて、
電脳メガネと電脳世界を通じて、対立したり協力したりして、「関係」を築いていくんだよね。
これがかなり丁寧に描かれてて、電脳世界っていうSF要素は良いスパイスになってる。
SFぽくない絵柄だから見逃しているSF好きの人は、もしかしたら多いかもしれない。
2007年の作品だけど、スマホが普及した今だからこそ、今からでも見て欲しいアニメだな! と思った。
SF好きの人には特にね。
ARメガネの方はまだ普及していないから、そこは架空として楽しめるし。
13話と、最終回なんかはボロ泣きしてしまった……。