見た。ので、感想とか書く。
文豪ストレイドッグス/dアニメストア
文豪ストレイドッグス/dアニメストア
(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)
戦艦やら刀剣やら獣やらが擬人化されて、ゲームやアニメになりまくっている現代日本で、
なんと「実在の人物を擬人化」した作品が登場!
それが文豪ストレイドッグスである。……というのは言い過ぎか!?
■文ストとの邂逅
ここの段落名は「文ストとの出会い」とすれば十分なのだが、
文豪ストレイドッグスなので敢えて文学的な難しい単語「邂逅」を使ったがそんなことはさておき、
AbemaTVのサービス開始時、私は
「アニメだけで4チャンネルもある基本無料の24時間配信ストリーミングサイト」
ということで興味があって番組表をチェックしていた。
テレビやチューナーがうちにないので、新作アニメが放映期間中何度も見られるというのも魅力のひとつではあるな、とか
懐かしアニメchの中にいくつかの世代ドンピシャ作品を見つけて暇つぶしに良いな、とか思ったりした。
それで実際に、サイトの使い勝手とか番組ラインナップを知るべく、主にアニメチャンネルを見始めたところ、
テレビでCMが挟まるようなタイミングで、AbemaTVではAbemaTV内の番組のCMが挟まってくる。
アニメのチャンネルだと、「新作アニメ」チャンネルで放映中の今期アニメの宣伝や、
「アニメ24」チャンネルの一挙放送の宣伝などが繰り返し流れる。
その中で、目に留まったのが「文豪ストレイドッグス」だった。
調べていくと、「原作」を担当している作者さん(この原作漫画は「原作者」と「作画」が分かれているタイプ)は、
ニコニコでクトゥルフ神話TRPGリプレイ”風”のオリジナルストーリー動画を過去に連載していて、
その動画シリーズが人気を博したことがキッカケで、文ストで商業デビューした方なのだ。
私はその動画シリーズ「ゆっくり妖夢と本当は怖いクトゥルフ神話」はひとつも見たことがなかった
(それに今現在、動画はすべて削除済み)のだが、
「ニコニコで動画が人気を博したことで原作者デビューした人」の作品という意味でも興味が湧いた。
当時第2期放映中だったため、「新作アニメ」チャンネルで最新話と第1期の一挙放送を何度もやっていた。
「なつかしアニメ」chでスラムダンクとかガオガイガーを見ていたら、文ストの宣伝を日に数回見ることになったw
ある日私はタイミングが合ったので、暇つぶしに「新作アニメ」チャンネルの、
文豪ストレイドッグス第2期一挙放送を見に行った。
といっても、第1期が1〜12話で、第2期は第13話から始まり、そのときやった一挙は確か
第2期の第1話にあたる13話から、その時点での最新話にあたる18話までとかそういう一挙だった。
13〜18話を一挙に放送しているというただでさえ「話の途中から途中まで」の放送を、途中から見に行ったので、
完全に訳がわからない!!ww
完全に訳がわからないのだが、登場人物の名前だけはすごく聞き覚えがあった。
太宰治とか中島敦とか芥川龍之介とか。
でも、私達が知る実在の太宰や芥川が描かれているのではなくて、
あくまで同じ名前の別人(キャラクター)のようだ。
そしてその人達が、訳はわからないが戦ったりしているw
「わからん、何かの機会に最初から見なければ……」
ということで、その後「新作アニメ」チャンネルで毎週最新話を追いかけるということはせず、
最初から見られる機会を窺った。
AbemaTVなら、きっとそのうち、第1期全話一挙と第2期全話一挙をそれぞれやってくれるだろうと、
その時点で既にAbemaTVをある程度の長時間利用していた私は思った。
2月に携帯の機種変更をした際に、dアニメストアに31日間無料で登録したが、
そちらのラインナップをAbemaと見比べると、Abemaでは見られないものも多く、
「気になる」ボタンをタップして、軽い気持ちで「まぁそのうちには見たいかも」と思う作品から、
「これは前から絶対見たいって思ってた!」までを一覧にまとめてみると、これはこれでまた
暇つぶしに良さそうな感じだ。
いや、それどころか、「積みアニメ」の山にしか見えなくなった……。
その配信中のアニメの中に、文豪ストレイドッグスを発見し、しかも1期〜2期の全話を、
好きな時に見られるとわかったので、無料期間中にdアニメストアを解約せず、
「DVDをレンタルすると思えば元が取れている」
みたいな感じになるようなペースで利用していくことにした。
で、渡仏前後は時間も気持ちも余裕はなかったので、4月になってからようやく第1期を見るに至った。
■文ストの魅力
大きく3点に分けられる。
・推理モノのようなサスペンス要素のあるシナリオ(もある)
・アクの強いキャラクター陣
・ボンズ(アニメーションスタジオ)の粋を凝らした異能力バトルアクション映像
シナリオについては、全エピソードがサスペンスなのかというとそうではないんだけど、
主人公たちは同じ「探偵社」に集う社員という設定であるため、事件を解決したり、いざこざに巻き込まれたり、
マフィアに敵視されたりという日常を送っていて、
推理力や駆け引きや異能力バトルを以て、コメディを交えながら問題を解決していくというのが、
文ストの大まかな話の流れなのだ。
この事件の黒幕は誰で、何が目的で――ということを、視聴者は登場人物と共に捜査・推理していく。
そして意外な結末に驚かされたり、キャラクターの魅力に気付かされたりするのだ。
謎解きとキャラクター紹介が絡み合って同時に進行していく感じで、構成が面白い。
で、そのキャラクターについて。
作中の、異能力を持つとされる主要キャラクターは皆、
我々が中学〜高校の国語・現代文の授業なんかで名前を耳にした”文豪”の名を冠していて
更に、その能力名も当の文豪の著作名や有名な文言になぞらえて付けられている。
特に私が魅力的だと思うキャラクター太宰治の異能力は「人間失格」で、
その能力は「あらゆる異能を触れただけで無効化する」という具合だ。
一応作品の主人公は中島敦(虎に変身する+超常的な自己修復能力を持つ)なのだが、
それはストーリーが敦による一人称形式で進むからであって、
キャラクターとしては能力的にも性格的にも、太宰治がものすごく目立つポジションにいる。
これは第2期のはじめに、小説版文豪ストレイドッグス「黒の時代」を4話構成で挿入したことにも原因があると思う。
「黒の時代」は太宰の過去編だからだ。
それを挟むことによって、ただでさえ、「飄々としている」「何を考えているかわからない」
「能力を無効化する能力」という特徴から「変なヤツだが憎めない」者として視聴者の心に棲んでいた太宰に、
人間としての深みが加わったように思う。
相変わらず何を考えているかわからない、先が読めない人物ではあるが、彼なりに「挟持」はあるという。
私は、太宰を見ていて、多少印象こそ異なりはするものの、
パイレーツ・オブ・カリビアンのジャックスパロウを思い出した。
飄々としていて、何を考えているのかわからなくて先が読めない、
腹の底が読めないからもし信じたらあっけなく裏切られそうな気がするし、
でもいざという時頼りになるから、本当にピンチの時はこの人に頼るしかなかったりする。
そういうところが、太宰とジャックの共通点かな。
パイレーツ・オブ・カリビアン(1作目)も、「お話の主人公」はオーランドブルーム演じる「ウィル」だけど、
ジャックスパロウは「キャラクターとしての主人公」。
文ストにおいて、ウィルポジションが敦で、ジャックポジションが太宰かなと思う。
そして、一通り見終わる頃には他のキャラもそれぞれ好きになっていて、
この人たちの日常をもっと覗いていたい、という気持ちになる。
シナリオやキャラクター同士の掛け合い・駆け引き、つまりセリフの面白さも然ることながら、
アクションシーンも多めなので、そこではアニメーションスタジオ「ボンズ」の”異能力”じみた作画とエフェクトが光る。
これが映像的な魅力だ。
「異能バトルといえばボンズ」という具合に白羽の矢が立ったらしいのだが、
確かにこれまでボンズが手がけてきた作品一覧を見ると、異能力とかバトルアクションシーンの多いアニメが並んでいる。
こういったアクションシーンの映像表現に関しては、スタジオ内にノウハウが蓄積されているということなのだろう。
最近私が見た他のアニメだと、「モブサイコ100」もボンズ制作だったのだが、
あれも超能力バトルのシーンがすごい迫力だった。
しかし、文ストはモブサイコに輪をかけてアクションが激しい。
モブサイコの超能力というのはサイコキネシスが基盤(周囲の物や人を浮かす、飛ばす)だけれど、
文ストの場合はワンピースの悪魔の実とジョジョのスタンドみたいなバリエーションの方向性も含む上、
体術でわちゃわちゃするシーンも多い。
激しく素早い動きや、そこに異能力が組み合わさったりというのを、キャラクター作画・カメラワーク・エフェクトで
スタイリッシュに表現している。
バトルシーンに見応えがあるのだ。
だから、私は既に文ストは全話通して3周見たww 見ごたえがあるのでww
■文スト買ってみた
まず、アニメガイドブック2冊が出ていたのでこれを買ってみた。
実在の太宰と中原中也は仲がお宜しくなかったらしいんだけど、文ストでも二人は犬猿の仲なんだよね。
そういった「こういう元ネタ(史実)が、キャラクター設定上このように生かされてる」みたいなことが色々書いてあるのと、
監督が各エピソードごとに「この回はこういう思いでこうした」とコメントつけているところが興味深く読める。
その後に、久しぶりに行ったオフラインの本屋さんで単行本1巻を買ってみた。
アニメ放映が終わったのに、棚をまるごと一つ特集棚にしていて、逆に見つけるのに苦労した。
「なんでカドカワ作品の棚に1冊もないんだよーー!!!」ってw
これからじわじわ続きを集めていくつもり。
あと、これは買ってはいないんだけど、
角川文庫から、「元ネタ」の文豪の有名作品が文ストのキャライラスト装丁で出てるの面白いんですけどw
なんだろうこの、「ボカロで覚える英単語」みたいに、「文ストキャラの装丁で読む日本の名著」的なw
これで文学に興味持ってくれる学生が増えると、それはそれで嬉しいけどね!w
■余談
戦艦やら刀剣やら獣やらが擬人化されて、ゲームやアニメになりまくっている現代日本で、
なんと「実在の人物を擬人化」した作品が登場!
それが文豪ストレイドッグスである。……というのは言い過ぎか!?
■文ストとの邂逅
ここの段落名は「文ストとの出会い」とすれば十分なのだが、
文豪ストレイドッグスなので敢えて文学的な難しい単語「邂逅」を使ったがそんなことはさておき、
AbemaTVのサービス開始時、私は
「アニメだけで4チャンネルもある基本無料の24時間配信ストリーミングサイト」
ということで興味があって番組表をチェックしていた。
テレビやチューナーがうちにないので、新作アニメが放映期間中何度も見られるというのも魅力のひとつではあるな、とか
懐かしアニメchの中にいくつかの世代ドンピシャ作品を見つけて暇つぶしに良いな、とか思ったりした。
それで実際に、サイトの使い勝手とか番組ラインナップを知るべく、主にアニメチャンネルを見始めたところ、
テレビでCMが挟まるようなタイミングで、AbemaTVではAbemaTV内の番組のCMが挟まってくる。
アニメのチャンネルだと、「新作アニメ」チャンネルで放映中の今期アニメの宣伝や、
「アニメ24」チャンネルの一挙放送の宣伝などが繰り返し流れる。
その中で、目に留まったのが「文豪ストレイドッグス」だった。
文豪ストレイドッグスって設定がすごいな
— (V)・∀・(V)かにぱん。@つくば (@kanipan666) 2016年11月27日
読もうと思えばニコニコで読めるな
— (V)・∀・(V)かにぱん。@つくば (@kanipan666) 2016年11月28日
文豪ストレイドッグス(1) - ニコニコ静画(電子書籍) https://t.co/CvXGV0LBRn #bk111145
文豪ストレイドッグスに対する関心のベクトルは2点で、
— (V)・∀・(V)かにぱん。@つくば (@kanipan666) 2016年11月28日
「わー誰でも知ってるような小説家(と同じ名前のキャラ)が異能バトルするっていう題材は面白いなー」
と
「存命人物の名前まであるぞ……(((( ;゚д゚))」
です。
調べていくと、「原作」を担当している作者さん(この原作漫画は「原作者」と「作画」が分かれているタイプ)は、
ニコニコでクトゥルフ神話TRPGリプレイ”風”のオリジナルストーリー動画を過去に連載していて、
その動画シリーズが人気を博したことがキッカケで、文ストで商業デビューした方なのだ。
私はその動画シリーズ「ゆっくり妖夢と本当は怖いクトゥルフ神話」はひとつも見たことがなかった
(それに今現在、動画はすべて削除済み)のだが、
「ニコニコで動画が人気を博したことで原作者デビューした人」の作品という意味でも興味が湧いた。
当時第2期放映中だったため、「新作アニメ」チャンネルで最新話と第1期の一挙放送を何度もやっていた。
「なつかしアニメ」chでスラムダンクとかガオガイガーを見ていたら、文ストの宣伝を日に数回見ることになったw
ある日私はタイミングが合ったので、暇つぶしに「新作アニメ」チャンネルの、
文豪ストレイドッグス第2期一挙放送を見に行った。
といっても、第1期が1〜12話で、第2期は第13話から始まり、そのときやった一挙は確か
第2期の第1話にあたる13話から、その時点での最新話にあたる18話までとかそういう一挙だった。
13〜18話を一挙に放送しているというただでさえ「話の途中から途中まで」の放送を、途中から見に行ったので、
完全に訳がわからない!!ww
完全に訳がわからないのだが、登場人物の名前だけはすごく聞き覚えがあった。
太宰治とか中島敦とか芥川龍之介とか。
でも、私達が知る実在の太宰や芥川が描かれているのではなくて、
あくまで同じ名前の別人(キャラクター)のようだ。
そしてその人達が、訳はわからないが戦ったりしているw
「わからん、何かの機会に最初から見なければ……」
ということで、その後「新作アニメ」チャンネルで毎週最新話を追いかけるということはせず、
最初から見られる機会を窺った。
AbemaTVなら、きっとそのうち、第1期全話一挙と第2期全話一挙をそれぞれやってくれるだろうと、
その時点で既にAbemaTVをある程度の長時間利用していた私は思った。
2月に携帯の機種変更をした際に、dアニメストアに31日間無料で登録したが、
そちらのラインナップをAbemaと見比べると、Abemaでは見られないものも多く、
「気になる」ボタンをタップして、軽い気持ちで「まぁそのうちには見たいかも」と思う作品から、
「これは前から絶対見たいって思ってた!」までを一覧にまとめてみると、これはこれでまた
暇つぶしに良さそうな感じだ。
いや、それどころか、「積みアニメ」の山にしか見えなくなった……。
その配信中のアニメの中に、文豪ストレイドッグスを発見し、しかも1期〜2期の全話を、
好きな時に見られるとわかったので、無料期間中にdアニメストアを解約せず、
「DVDをレンタルすると思えば元が取れている」
みたいな感じになるようなペースで利用していくことにした。
で、渡仏前後は時間も気持ちも余裕はなかったので、4月になってからようやく第1期を見るに至った。
とりあえず今期は、「MHST第3期」と「進撃の巨人」と「光のお父さん」をリアルタイムで見る
— (V)・∀・(V)かにぱん。@つくば (@kanipan666) 2017年4月7日
あとは、「文豪ストレイドッグス」の1期1〜3話を見たので、テキトーに続きを見る
あと、「叛逆の物語」の放送日までにまどマギの劇場版前後編を見る
■文ストの魅力
大きく3点に分けられる。
・推理モノのようなサスペンス要素のあるシナリオ(もある)
・アクの強いキャラクター陣
・ボンズ(アニメーションスタジオ)の粋を凝らした異能力バトルアクション映像
シナリオについては、全エピソードがサスペンスなのかというとそうではないんだけど、
主人公たちは同じ「探偵社」に集う社員という設定であるため、事件を解決したり、いざこざに巻き込まれたり、
マフィアに敵視されたりという日常を送っていて、
推理力や駆け引きや異能力バトルを以て、コメディを交えながら問題を解決していくというのが、
文ストの大まかな話の流れなのだ。
この事件の黒幕は誰で、何が目的で――ということを、視聴者は登場人物と共に捜査・推理していく。
そして意外な結末に驚かされたり、キャラクターの魅力に気付かされたりするのだ。
謎解きとキャラクター紹介が絡み合って同時に進行していく感じで、構成が面白い。
で、そのキャラクターについて。
作中の、異能力を持つとされる主要キャラクターは皆、
我々が中学〜高校の国語・現代文の授業なんかで名前を耳にした”文豪”の名を冠していて
更に、その能力名も当の文豪の著作名や有名な文言になぞらえて付けられている。
特に私が魅力的だと思うキャラクター太宰治の異能力は「人間失格」で、
その能力は「あらゆる異能を触れただけで無効化する」という具合だ。
一応作品の主人公は中島敦(虎に変身する+超常的な自己修復能力を持つ)なのだが、
それはストーリーが敦による一人称形式で進むからであって、
キャラクターとしては能力的にも性格的にも、太宰治がものすごく目立つポジションにいる。
これは第2期のはじめに、小説版文豪ストレイドッグス「黒の時代」を4話構成で挿入したことにも原因があると思う。
「黒の時代」は太宰の過去編だからだ。
それを挟むことによって、ただでさえ、「飄々としている」「何を考えているかわからない」
「能力を無効化する能力」という特徴から「変なヤツだが憎めない」者として視聴者の心に棲んでいた太宰に、
人間としての深みが加わったように思う。
相変わらず何を考えているかわからない、先が読めない人物ではあるが、彼なりに「挟持」はあるという。
私は、太宰を見ていて、多少印象こそ異なりはするものの、
パイレーツ・オブ・カリビアンのジャックスパロウを思い出した。
飄々としていて、何を考えているのかわからなくて先が読めない、
腹の底が読めないからもし信じたらあっけなく裏切られそうな気がするし、
でもいざという時頼りになるから、本当にピンチの時はこの人に頼るしかなかったりする。
そういうところが、太宰とジャックの共通点かな。
パイレーツ・オブ・カリビアン(1作目)も、「お話の主人公」はオーランドブルーム演じる「ウィル」だけど、
ジャックスパロウは「キャラクターとしての主人公」。
文ストにおいて、ウィルポジションが敦で、ジャックポジションが太宰かなと思う。
そして、一通り見終わる頃には他のキャラもそれぞれ好きになっていて、
この人たちの日常をもっと覗いていたい、という気持ちになる。
シナリオやキャラクター同士の掛け合い・駆け引き、つまりセリフの面白さも然ることながら、
アクションシーンも多めなので、そこではアニメーションスタジオ「ボンズ」の”異能力”じみた作画とエフェクトが光る。
これが映像的な魅力だ。
「異能バトルといえばボンズ」という具合に白羽の矢が立ったらしいのだが、
確かにこれまでボンズが手がけてきた作品一覧を見ると、異能力とかバトルアクションシーンの多いアニメが並んでいる。
こういったアクションシーンの映像表現に関しては、スタジオ内にノウハウが蓄積されているということなのだろう。
最近私が見た他のアニメだと、「モブサイコ100」もボンズ制作だったのだが、
あれも超能力バトルのシーンがすごい迫力だった。
しかし、文ストはモブサイコに輪をかけてアクションが激しい。
モブサイコの超能力というのはサイコキネシスが基盤(周囲の物や人を浮かす、飛ばす)だけれど、
文ストの場合はワンピースの悪魔の実とジョジョのスタンドみたいなバリエーションの方向性も含む上、
体術でわちゃわちゃするシーンも多い。
激しく素早い動きや、そこに異能力が組み合わさったりというのを、キャラクター作画・カメラワーク・エフェクトで
スタイリッシュに表現している。
バトルシーンに見応えがあるのだ。
だから、私は既に文ストは全話通して3周見たww 見ごたえがあるのでww
■文スト買ってみた
まず、アニメガイドブック2冊が出ていたのでこれを買ってみた。
実在の太宰と中原中也は仲がお宜しくなかったらしいんだけど、文ストでも二人は犬猿の仲なんだよね。
そういった「こういう元ネタ(史実)が、キャラクター設定上このように生かされてる」みたいなことが色々書いてあるのと、
監督が各エピソードごとに「この回はこういう思いでこうした」とコメントつけているところが興味深く読める。
その後に、久しぶりに行ったオフラインの本屋さんで単行本1巻を買ってみた。
アニメ放映が終わったのに、棚をまるごと一つ特集棚にしていて、逆に見つけるのに苦労した。
「なんでカドカワ作品の棚に1冊もないんだよーー!!!」ってw
これからじわじわ続きを集めていくつもり。
あと、これは買ってはいないんだけど、
角川文庫から、「元ネタ」の文豪の有名作品が文ストのキャライラスト装丁で出てるの面白いんですけどw
なんだろうこの、「ボカロで覚える英単語」みたいに、「文ストキャラの装丁で読む日本の名著」的なw
これで文学に興味持ってくれる学生が増えると、それはそれで嬉しいけどね!w
■余談
文豪ストレイドッグス方式で「思想家」に異能力バトルさせたらどうなるか考えたんだけど、ニーチェの能力はおそらく「神は死んだ」もしくは「永劫回帰」ないしは「超人」、でなければ「人間的な、あまりに人間的な」の4択だ。
— (V)・∀・(V)かにぱん。@つくば (@kanipan666) 2016年12月13日
キェルケゴールは「死に至る病」しかあるまい。
ソクラテスの能力は「無知の知」だな。能力の特性としては「何を知らないかを知れる」という味方にとって有利なものか、相手の知識を抹消するタイプだろう。
— (V)・∀・(V)かにぱん。@つくば (@kanipan666) 2016年12月13日
カントの能力は「純粋理性批判」。すごい誤解を招くが、対象者の理性を奪う能力かな。
一番面白そうなのはギリシャ思想家のうち「世界は○○でできている」って言った人達の能力全部それになぞらえるやつ。
— (V)・∀・(V)かにぱん。@つくば (@kanipan666) 2016年12月13日
タレスは水を制御する。ピタゴラスは「数」。アナクシメネスは空気を制御。
コメント
コメント一覧 (2)
ジャン=ポール・サルトル「嘔吐」。嘔吐。自爆攻撃。相手メンバー全員に貰いゲロさせステータスをランダムに減らす。自分は死ぬ。
フランス勢はトリックスターって感じ
というかニーチェが強すぎますね
他にも「力への意志」とか「悲劇の誕生」とか攻撃力高そうですし
奴を筆頭にフランス以外の大陸哲学はわりとスタンダードな強キャラな気がする
ラスボスはマルクスで「唯物論」。すべての魔法を無効化。
そして「革命」。ゲバ棒を持った民衆を召喚する物理攻撃。
しかし実はマルクスは「共産党宣言」による「世界同時革命」という核爆発級の魔法を秘めていることが発覚。唯物論者であるマルクスがなぜ魔法を使えるのか。世界を救うため、謎を解くために古今東西の哲学者や思想家が一堂に会す。
仲間たちは抵抗戦線を張り見事勝利を収めるが、そのとき残酷な真実が明かされる。
実はマルクスの裏には、味方であったはずのドイツ観念論の長、ヘーゲルがいた……
かつての仲間を相手に、哲学者たちは苦渋の決断を迫られるッ!
俺たちの戦いはまだ始まったばかりだ!
次回、『パリは燃えているか――謎のフランス人たち』
もはや異能力バトルどころか大作RPGになっちゃったけど、なにこれたのしい
「嘔吐」の自爆テロっぷりがヤバイっすねww どう見てもメガンテww
ニーチェは、そもそも著作名とかに「名言」とかセンスの光る単語が多すぎなんですよね…
絶対ラスボスか、最初超強い敵キャラなのに途中からこっち側になってすごい頼りになるやつでしょ!