今日は帰国の途につきます。


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朝、8時半に起きて、kiyokoで買っておいた焼きそばをふた袋分一気に作った。
後から起きてきてシンデハイが食べるか、冷蔵庫に入れるかするであろう。
ユアンは、朝甘いものしか食べたがらないから、焼きそばは分けても食べないだろう。

空港まで、ユアンが車で送ってくれるので9時半にビシっと出発。
シンデハイに
「忘れ物はない!?」
と言われたけど、まぁ多分クリティカルな物はないはずで、置いていくものは使うなり捨てるなり、
判断してもらっていいものだけを置いたはず。
シャンプーのような消耗品とか。
「忘れ物があるとすれば、今忘れてるからわからないww」
と言ったら、
「ああ…理論的!」
と言われたww


空港の該当ターミナルの駐車場についた。
なんと、10分しか車を停められないのだそうな。
私達は急いで、中国東方航空の窓口を探し、その並び口でお別れの挨拶をした!
何しろ10しか車を運転停めておけない、という話で頭がいっぱいだったので、
ちょっと急ぎ足の挨拶だったな。
涙が出る暇もない感じ。
でも、今回は割と日本恋しくて早く帰りたくなってたから、飛行機に乗った後に感極まるタイミングもなかった。
飛行機の中は喘息で苦しくて涙ぐんだww
前回は、ノルーダのおばあちゃんと別れる時と、空港でノルーダと別れる時と、飛行機の中で、計3回泣いたな……ww


荷物を預けて搭乗券を受け取り、出国手続きと保安検査。
それなりにスムーズだった。行列はあったけど、ちゃんと列が進むから。

手荷物検査を受けた後に、ペットボトルの水を買っておかないと、
飛行機内で脱水の恐れがあるため、今回はちゃんと買った。
大きめのEvianを!!ww
そして、かなり時間に余裕があったので、免税店に囲まれたソファの並ぶスペースで少し休憩しながら、
ノルーダが昨日持ってきてくれたマカロンを食べた。
全部は持ってこられず、半分は家に残して来たけど、6種類くらいの味があったので、色々楽しんだ。
ただ、マカロンはとても脆い食べ物なので、袋のジップロックに入れてカバンに突っ込むと、
カバンの揺れや圧で、簡単に崩れてしまう。
藤原とうふ店のような、慎重な運搬が要求される。

飛行機に乗ったら、隣の人が日本人のようだった。
キャビンアテンダントさんと話す時の英語が日本訛りなので。
でも、中国人客の多い航空会社なので、基本的に見た目だけでは、相手がなに人か明確な判別はできない。
とはいえ、斜め後ろの席のおじさんが、最初席を勘違いして私の隣だと主張した際、
私が中国語わからんと言ってるのに中国語で話し続けてたのは、なんかワロタww
その後に、本当の隣の席の日本人がきて、その人に、そこは自分の席だってことを
「Me!」
って主張してたんだけど、伝わってなかったっぽい上、私がそのおじさんの搭乗券を確認してジェスチャーで正しい席を教えた後も、
耳元に中国語で囁いて来て、
「アルファベット読み間違えたww」
みたいなことを言ってるっぽかったww
だから、中国語聞き取れねえっての!ww

で、それを遠くから見た影響か、隣の席の人は私が日本人以外のアジア人だと思ったらしくて、
席を立つ時とかに、
Thank you!
って言ってくるので、まぁ別にそのままでも構わなかったけど、
機内食が出て食べてる時に、
「日本の方ですか?」
と話しかけてみたら、
「そうです。日本の方だったんですね…」
と言われたww


パリから上海までは10時間25分かかるので、今回は映画のリストをチェックしてみた。
来た時に乗った飛行機よりも、少し座席についてる画面とかコントローラーの型が新しい感じがした。
中国語字幕しかないけど、英語で喋るやつならそこそこに聞き取って、
字幕の漢字から情報を補完してみられるのでは?と思ったので、
未見だった「ミス・ペレグリンと奇妙な子供たち」を見た。
これは、ティム・バートン監督作品の中でも比較的新しく、気になってはいたけど見てなかったものなので。

これが結構面白いジュブナイル。
原作は原作者の小説家デビューとなる作品で、映画では小説3部作の第1作を少しアレンジしながら描いているようだ。
全然知らなかったのだが、その原作小説は、すごく長い間NYタイムズの、ベストセラーランキングに居続けたらしい。
それでティムバートンが映画化したんだね。
更に後で調べてわかったのは、3部作だけど、2〜3作目の小説は日本語訳されてないってこと……。
読みたいけど、1巻は日本語で、2〜3はペーパーバッグという選択肢になりそう。

主人公ジェイクが、小さい頃に父方の祖父から聞かされた不思議な子供たちの孤児院の話を、
大きくなるにつれて信じられなくなっていったが、おじいさんがその話の中に出て来た怪しい魔物に殺されたのを目撃したことから、
今度は周囲の大人たちに「頭がおかしくなった」と思われてしまう感じで始まる。

このあたりは、「Return to OZ」を思い出した。
オズの国から帰ったドロシーが、適応障害と妄想癖を疑われて精神病院に行くという始まり方だからだ。
そうか、「Return to OZ」が現代リメイクされることがあれば、ティムバートンに監督してほしいな……!
ティムバートンは、あの映画をよく知っているかもしれない。雰囲気が近い。

まぁそれで、その後は、特殊能力を持つ子供達が、協力しあって困難に立ち向かうという
児童小説らしい物語展開なのだけど、おじいさんから聞いた話を、幼い頃は気に入っていたけど、
段々懐疑的になっていって、その後自分の目で事実に出くわすところは、「ビッグフィッシュ」を彷彿とさせた。
ビッグフィッシュでは、おじいさんではなく、ホラ話好きの父親から聞かされた話、だった。
ビッグフィッシュもティムバートンの映画なので、こういう題材が、「描きたいもの」として常にあるのかな。
「チャーリーとチョコレート工場」でも、原作にはない、ウォンカと父親のギクシャクが少し解消するエンドが
追加されるアレンジが加わっていたし。

ただ、「ミス・ペレグリン」という人物は、実にティムバートン作品に出て来そうでありながら、
実際にはまだいなかった主人公格の女性かもしれない。
いや、あくまで物語の主人公はジェイクなので、「主人公そのもの」ではないのだが、
ミス・ペレグリンは「チャーリーと〜」でいうところのウォンカポジションだから、
ここに女性キャラが当てはまってくるのはなかなかに珍しいのではないか!? と思った。

そして、やはり様々な能力者たちが、その能力を適材適所で活かしていく展開は、見ていて楽しいし気持ちが良い!
その能力が謎に包まれたまま話が佳境に迫り、最後の最後に能力を発揮する
「双子」
とだけ呼ばれる名前もわからない双子がいるんだが、映画オリジナルキャラらしい。
能力はかなりチートっぽい危険度の高いやつだったww
しかしなぜ双子設定なのだろうww

映画は、
「俺たちの冒険はこれからだ!」
とも解釈できるし、一件落着とも解釈できる、「続編いけるけど行かなくても良い」感じに終わっていくのだが、
私としては続きも知りたくなってしまったので、出来ればペーパーバッグじゃなくて日本語訳されたのを読みたいww

余談。
13ヶ月と13週と13日と満月の夜」っていう児童小説があるんだけど、これもティムバートンが映画にしたら雰囲気出そうなんだよなぁー。
それにスピード感あって、一日で夢中になって読破してしまった本。
児童書に興味がある人には触れてほしい。


映画を一本見ただけでは10時間25分のうちほとんどの暇を潰せていないので、
ビジュエルド2の「エンドレスモード」に挑戦したけど、これは疲れてる時にやると、
睡眠導入剤の力を発揮し始めるので、逆に辛かった。
飛行機では、どうせ眠りについてもすぐに目が覚めてしまうからだ。
ネックピローをつけてても、眠って意識を失うと首の角度の収まりが悪くて起きたり、
足や腰をちゃんと伸ばせない状態だからそのへんがいたくなったり、咳き込んだり。
寝ようと思わず、何かに集中して起きていた方が疲れないんじゃないかといつも思う。
そこでビジュエルドは、逆効果だった!!ww
何度も寝落ちしたし、そのくせ
「ハッ!今気を失ってた!」
って感じですぐ起きるから睡眠として低質だし。

しかも、私の席は、リクライニングのボタンが壊れていて、どんなに押しても倒れなかった。
それのせいでさらに睡眠の質は下がってたと思う。
エコノミーで座席を全く倒さない状態だと、ネックピローを使っても頭が前に倒れて起きてしまうし、
重力で顎が下がって、口を開けて寝ることになる。辛いww
ちなみに、機内の灯りは消灯されてはいる。

まぁでもなんだかんだで2回目の機内食だ!
これが出たら、上海まで残り2時間というタイミングだからね。
私は、機内食を食べて、最後までは見られないのを承知で、「パイレーツオブカリビアン」の2作目を見始めた。
「ミス・ペレグリン〜」の主人公「ジェイク」と、「パイレーツ〜」の「ジャック」が、
中国語字幕だと同じ漢字なところとかに、へぇボタン押した。3回へぇ。

そういえば、今回は機内で「機内モードの携帯も使ってはダメ(タブレットとかはWi-Fiオフならいいよ)」だったので、機内食一枚も写真に撮ってない。
ただ、ここでの1回目は魚のムニエルみたいなのを選んで、2回目は「豚とヌードル」と言われたのを食べた。
「豚とヌードル」の時は、もう片方の選択肢がピザだったのでww
当面ピザはいいよ!wwしかも機内食では味もイマイチそう!

朝の6:50、上海に到着!!!
機内食を食べた後、私はパイレーツオブカリビアンを見始めた、と言ったが、実際
朝焼けに目を奪われて余所見しまくりだった!
でも映画は何回も見てるし、今後も見られるからいいの。
今日の朝焼けは今日しか見られない。

その朝焼けが、とにかく紅くて、「紅色」の赤さで、
今までに見たどんな朝日よりも赤くて、すごくびっくりした。
夕日でもこんな色なかなか見たことがない。

しかも、雲と雲の間から昇ってきて、位置関係がわからなくなった。
とにかくすごい色だった。
夕焼けみたいに空全体の色が変わることはなく、ひたすら太陽だけが異質なまでに赤くて、
私は「最終兵器彼女」のセリフを思い出した。

実を言うと地球はもうだめです。
突然こんなこと言ってごめんね。
でも本当です。

2、3日後にものすごく
赤い朝焼けがあります。

それが終わりの合図です。
程なく大きめの地震が来るので
気をつけて。
それがやんだら、少しだけ間をおいて
終わりがきます。


というやつ。


上海に着いた後が地味に大変だった。
まず入国審査になるわけだが、トランジット用入国審査窓口は、
数百人のトランジット旅客に対して、たった1つの窓口で対応しており、盛大なボトルネックが発生していた。
(これのせいで、乗り遅れそうになってる人を見かけた)
窓口自体は、人間が審査するのが4つと、自動審査機が5つあるのに、自動のやつがまともに動いていない。
そして窓口の人も増えない。
行列が長い上、全く進まないのだ。

なんと、比較的早めにおりて窓口に向かった私ですら、40分待ち……。
そしてそのあとは、荷物の保安検査もあるわけで、これがまた待ち時間長い。
窓口はいくつかあったけれど、特に「モバイルバッテリー」の検査が念入りだった。
このへんは国によって違う。
ロシアなんか、トランジットだとろくにチェックされなかったww
だってトランジットだと、飛行機降りた後に荷物に何かを追加する余地がない構造になっているからww
フランスでの搭乗時も、誤って手荷物に入れてしまっていたハサミをボッシュートされてしまったが、
モバイルバッテリーなんか特に検査されない。
中国は、モバイルバッテリーの容量や個数を細かく見られる。

それなりに時間に余裕のある状態での上海着だったのに、入国審査と保安検査の「待ち時間」でほとんどが潰れて、
ゲートに着いた時にはもう搭乗開始まであまり時間がなかった。
とりあえず、自販機で水だけは買った。
フランスで買ったEvianは少し残っていたけど、上海の保安検査の段階で捨てたので、
また保安検査を抜けたら新しく買わないといかんのだ。
imageimage
で、そのペットボトルの水が、
「C'est bon」
っていう商品名らしくて、表には「せぼん」と読むのであろう漢字が書いてあり、
「上海着いたのにフランス語」っていうところが趣深かったww
(あと、今この画像をアップする時、自宅のWi-Fi経由で携帯から上げたけど、
速度が速くてワロタwwフランスで日記書くとき、画像アップの待ち時間がすごかったww)

上海から成田は約3時間ほど。
だから、この機内は、そもそも前の座席にひとつひとつ画面が付いてないやつだった。
そんなに暇つぶしするほど暇がないからだ。

でも、滑走路の渋滞のために離陸がかなり遅れて、離陸前にちょっとウトウトしてしまった。

この3時間の間にも、一度機内食が出る。
今回の斜め後ろの中国人のおじさんは(もちろんさっきとは別の人)、
離陸するまで大音量で携帯で何か映像を見てて、機内食の時はプラスチックのフォークで食器をカチカチ叩き続けてて、
何かと騒がしい、落ち着きのない人であった。

17日の14:00、ついに成田に到着!!
小腹も空いているが、今は急いで高速バスに乗り、かかりつけのアレルギー科に行かないといけない。
何度飛行機の中で、
「うっ!吐く!」
ってくらいむせたか…。
周囲の人にも申し訳ないが、一度むせ始めると止まらないやつがあって、飛行機だと空気が薄いから
その発作が頻繁に起こった。「死ぬか!?死ぬのか!?」と思いながら堪えた!
あと、時間が許せばそのまま整形外科で骨折箇所のレントゲンも撮らないといけない。
なので、すぐに高速バスに乗った。
そして、バスで一昨日作詞したのを英語に直して、シンデハイに投げた。
これであとは、動画が完成するのを待つだけであろう。
今週と来週もVoxはコンベンションに出るので、多分この土日の動画公開とは行かないだろうけれど……。
なるべくタイミング合わせて、ニコニコにも上げる予定!
帰国後第一弾の動画はそれになるのかな。


そんなわけで、アレルギー科で喘息の薬をもらい、剥離骨折は、
「やっと骨がくっついてきたみたい! もうくっつかないのかと思った!」
とか言われながら、家に帰ることに成功!!


長いようで短かったような25日間。
今回の最大の教訓は、
「みんな、もしホームステイする場合、可能ならステイ先は選ぼう」です。
私は、
「泊まるところは用意したから来て!」
と言われて行って、自分自身も金持ちではないので、選択の余地はなかったけれど、
「その家の家事を元々取り仕切っている人」
がいない家にステイすると、最終的に家政婦になる、ということがわかったww

まず、そこの家の家事を取り仕切る人、これは性別は問わないが例えば、ノルーダのお母さんおばあちゃんみたいに、
そこの家の料理、洗濯、掃除のエキスパートがいれば、基本は手を出さなくて良いし、
下手すれば手を出したら邪魔になるだろうし、それでもなるべく汚さないように過ごすくらいは簡単だ。
もしくは、みんなで、一時的にAirbnbとかで借りた民泊で共同生活をするなら、
開始時点が「フラット」な状態で、且つ家事の分担なんかも出来るだろうけど、
長年人が住んでいるのに、原住民に家事のエキスパートがいないと、もうなんか教えるよりやった方が早いってなるし、
掃除は、自分が来る前の段階で溜まってるものをリセットするところから始まるので、
(ましてや、掃除したそばから汚されていく)
イベント出演に行ってるのに、何してんだろ?ww何買ってんだろ?wwってなったりするし、
かと言って自分がやらなかったら誰もやらないからそれはそれで居住空間として難がある状態に耐えないといけない。
だからステイ先を選べるなら選ぶか、ホームステイしない方が快適だろう。
行ってみないとわからないからこうなるんだがww


あと、教訓というほどではないが、これ持ってくと生活の中でほんと使う!っていうのは、
コンビニやスーパーの袋を小さく畳んだものと、トイレに流せる紙類と、ジップ付きビニール袋。
持っていけばよかった……と思ったものは、ビタミン剤と便秘薬。
生活の中で使わないがあって助かったものは、「昆布」「するめ」ww
コンビニにあるつまみみたいな乾燥昆布の菓子ね。
乾物は長持ちするし場所もあまり取らないし、和食恋しい時にしゃぶるとすごく救われるww
あと、服はあえて古めのものを持って行って、帰る前に捨ててしまうと良い。
そのぶんお土産を入れられるし。
それから、私の場合は、
「髪の毛が長いので風呂場の排水溝に溜まった髪の毛を、シャワー浴びるたびに捨てるためのゴミ箱」として、
「三角コーナーいらず」を持参したんだけど、これは前回持っていけば良かったと思ったから今回追加した荷物で、実際役に立った。
台所の流しに三角コーナーなかったから、最後はそこに設置して、
「日本帰ったら、替えの袋送りつけるから、ここで使って!
私は家に自分のあるから!!」
って言って、袋の交換方法教えて帰って来たわww
あれ、「三角コーナーが場所を取ると、それだけで流し台が狭くなる」という場合にも重宝するし、
風呂場の壁に貼り付けとくと、上に書いたように髪の毛を捨てたり、風呂場で出たちょっとしたゴミも、
風呂から持ち出さずに捨てられるから、一家に2台あるといいよ、マジで。


というわけで、私の今回の遠足はこれにて終了です!
とにかく、無事に帰って来たことをまずは喜んで、和食を堪能していますww
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仕事もさっそく3件来て良かった…!!また案件数を増やすべく頑張らねば。

喘息が落ち着いてから、帰国報告配信や歌動画を作ったりなどしようと思うので、しばらくは安静にします。
花粉がピークですしねww
連載、お読みいただきありがとうございました!

ではまたー!