10月4日から録ってた”例の曲”の動画が完成しました…!!
(サムネと音源は同一だけど、映像は完全に異なります)

■ニコニコ版


■Youtube版



(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)


さて、2008年にも一回録ってるので、そのときの動画を置いておきますか。
聴き比べとかをしてみても面白いかもしれません。

いまだに「アルトネリコ」プレイ出来てないんですが、いつかやるぞ!と思っているゲームではあります。


尚、2008年当時のブログ記事はこちら
もうすぐ8万再生なんですな。
この曲、2008年に録った当時
「動画が伸びても伸びなくても、自分が今納得できる音源を作れればそれでいい!」
という感じで、全力投球しましたが、今回も全く同じことを考えて2週間ひたすら録り続けましたw
あれ? なんか前回の記事に大体今回の収録と同じような制作秘話が書いてあるので、今回割と割愛できそうだなw
今回は「ちょっとした大作収録中!!」の記事に途中経過を書いたけど。


しかし、今回は公開直後「新作後悔ニコ生」をやったので、そのタイムシフトかUSTREAMの録画を見ていただけると、
文字だけの情報よりは、「どうやって音源を録って、ミックスしているか」がわかりやすいのでは、とは思います。


■USTREAM録画(2015/11/20頃まで視聴できます)

Live stream by Ustream

それから、生放送の中で「アカペラ版もアップしてくださいいい」という反応が散見されたので、こちらに。
【コミュ限】謳う丘に行ったら(V)・∀・(V)が謳ってた。(改のアカペラ)
コミュニティ限定としてなので、コミュニティに参加してから見てくだされ。




ここまでが、前フリ的な。
ここからは、ニコ生でも話したようなことを、もう一度文字で残しておくための文w


さて、「謳う丘 〜EXEC_HARVESTASYA/.〜」については、2008年に録り終わったときは、
それはそれで
「今の全力を出し切った…!!! 今の自分にはこれ以上のクオリティは無理だ!!! やるだけのことはやった!」
という達成感や、満足感のようなものはありました。
それは動画の再生数がどこまで伸びるかとは全く無関係の自分の録ったものそれ自体に対する自分での評価。
でも、それと同時に、
「今はこれが限界だけど、限界のその向こう側はある!」
っていうのもあったわけですよ。
経験値が貯まってレベルが上がると昔強いと思ってた敵を楽に倒せるようになるのと一緒で、
今のレベルではここに苦戦したけど、レベルが今後上がっていけば同じ所では苦戦しなくなるという話。
まぁ7年も経ってるわけで、その7年のうちのどこかのタイミングで、徐々に、2008年バージョンを自分で聴き直して、
「今の自分ならもっと良いものができそうだ」
と思うようになってきました。
かといって、これ、2008年当時1ヶ月半かけて録ったものですし、1から録り直しとなると、
いくら今の自分が当時より上手くなっていたとしたって時間がかかることはわかりきっていたのです。
コーラスがハンパないのでw

それと、Youtubeのチャンネルを更新するようになって、ニコニコにすでにアップしてあるものを、
エンコードしなおして毎週1個ずつ公開していましたが、今はストックも尽きたところで、
この「謳う丘」のように、
「どうせアップするなら録り直したいな」
と思うものは端から”後回し”にされていたという事情が重なります。
Youtubeチャンネルとは無関係に、「謳う丘」は元々「改」を作りたいと思い始めていた。
それに加えてYoutubeチャンネルで後回しにしてたのを
そろそろなんとかしたいな、という事情が重なってきた、ということです。

そして、最近生放送に来てくださる方の中で、私の動画を片っ端から全部巡ってる「嫁の旦那さん」がいて、
いつかの生放送(確かFF10のどれか)で、
「(V)・∀・(V)さんの動画を巡っていて、”謳う丘”を見つけた」
というコメを残してくれまして、そのときに
「あれはいつか録り直すつもりでいるから、あれ(2008年バージョン)で満足せずに改を待っててね」
という話をしました。
(嫁の旦那さんはアルトネリコをプレイしたことあるので、この曲に反応したわけです)

そのあと、FF10は、終わることのない「訓練所モンスターを制覇するためのスフィア盤制覇」の作業に入り、
毎日の余暇をこれにだけ充てるのもいやだなぁという気持ちになってきました。
まぁ、クリアはもう出来る状態になってるので、それを少し後回しにするくらいは構わないし、
その生放送の中では確か、レッドさんも
「2015年は、改祭りをやるって言ってたのに(そんなに改あがってこない)」
というコメをしてて、私自身、
「確かに今年の抱負は
”オフラインイベントを多めに開催・ないしは参加、あと改祭り”
だったのに、前半しか達成できてないじゃないか」
と思ったのです。
(正直、毎月オフラインイベントを開催・参加した上で歌もたくさん録るのは両立難しいが)
じゃあ、もうここで、「一番キツイとわかってる”改”を作ってしまおう」ということにしました。
それがこの曲ですw
他にも「改」を作りたい曲はいくつかありますが、どう考えてもこれが最大の難関なのですww
これを録ることによって下りる肩の荷は、2トンくらいの重さです。


そうと決めたら、10月4日。これが吉日だったようです。
そして公開の今日は10月20日。16日間かかりましたねw

前回が1ヶ月半だったことを考えると、かなり時間短縮に成功したと思われます。
それに、クオリティも上がっているはずなので、「より速く、より美しく」という私のモットーが体現されましたね!w
7年、ただぼーっとしてただけではないところを見せてみろよ、と自分に言い聞かせ、意地と根性で録り終えました。
2008年とはマイクが違うので、確実に音質は良いものに出来るであろうけれども、
それは「声のちから」じゃない。
私が今持っている「声のちから」ってなんだろう? それを見せてみろよ! 7年で培ったものをよぉ!!
っていう。
「改」を作るというのは、ただそれだけでもプレッシャーですからね。
絶対に、なんとしても、前作ったものより良くしなければいけないのでw

実は前回のプロジェクトファイルが壊れていて、そのファイルを開くと、読み込まれるべきでないWAVファイルが読み込まれてしまい、
2008年当時の音源を再出力することさえできない状態です。
だから、今回は、耳コピをまたやり直しました。
「前回自分はどうやったっけ」ということを、前回のファイルから知ることができない!w

勿論、「昔とった杵柄」ですから、前にやった記憶を辿るということはできて、そこでスピードアップもあったとは思いますが、
コーラスワークをなるべくきっちりしたかったので、歌詞の譜割り解析だけでなく、「ハモりのガイドメロ打ち込み」を真っ先にやりました。
これは2008年にはやらなかったことです。
そのあとでヒュムノス語再解析です。
主旋律、主旋律のハモり、ヒュムノス語のバックコーラス上の主旋律、バックコーラス上のハモりを2本…
という具合に、基本的に4〜6部合唱が必要な曲(しかもバックコーラスは造語)なので、
ガイドメロなしにハモると不協和音を生み出す私としては、まず打ち込みから…。
しかもこの曲、割と、「ぶつかる和音」を多用してる…と思うんですよね。(sus4とかadd9とか)
(ここですでにミスを犯して、あとですごい大変な思いをするのですが)
その打ち込みを、思い立ったが吉日の10月4日にとりあえずやりました。
あとは、ヒュムノス語部分の譜割りがわかれば、ガイドメロで音程を覚えてたくさん録るだけ。
「だけ」といえるほど簡単ではないがw

10月5日から収録開始。
もう、どこから手をつければいいかわからない曲なので、「音程が低いところからやる」ことにしましたw
この曲で使う音域って下から上まで割と手広くカバーしなきゃいけないので、
どうせ全部自分でやらなきゃいけないなら、低い方からやって、
喉のウォーミングアップができたら、中音域、高音域へ移行するのがスムーズでしょうw

ということで、まず、バックのヒュムノスコーラスの、主旋律に当たる音程のオクターブ下から収録を開始しました。
そのあとは、丸2週間ずっと、コーラスと、日本語パートのハモりを録り続け、最後の2日で日本語の主旋律パートを一気に録って、
ACIDでミックスしました。

ちょっとした大作収録中!!」では、ミックス作業をKRISTALでやってる様を図解しましたが、
あのあと、
「最終ミックスはどうやってもKRISTALではトラックが足りない」
という結論に達し、おとなしくACIDに全WAVを移動してミックスしなおしましたw
結果… 全43トラック使いましたね!!ww
16トラックが上限のKRISTALでは足りなくて当たり前や!!ww
しかも、そのときの記事にもあるように、この43トラックっていうのは、大半が、
「10〜12匹の(V)・∀・(V)を混ぜて1本にしたもの」
なので、本当は、300トラックくらいあるのを、なんとか43まで圧縮したというのが恐ろしいですね!w
地道な作業です。全部蟹をやるためにはどうしても必要な作業なので、もう慣れてるし、
他の多重録音をする歌い手さんもみんなやってると…思うんですけどね……?
まぁ他の人の作業風景みたことないから知らないけどね?ww 
なんか私の知らない裏ワザとかあるのかな…私、取説すら読まないタイプだからな……。
(大体、いくら多重録音するとはいえ通常1000テイクも用意しなかんべ。思わず方言出るぞ。)

で、この「最終ミックス」にあたる作業をしているときに、どうしてもヒュムノスパートにあってはいけない不協和音が聞こえて、
ガイドメロディの打ち込みの方のプロジェクトを確認したら、そもそも打ち込みを誤ってるところを発見したんですよ!!
私が主旋律のつもりで打ち込んでた音程こそが、3度下ハモりで、3度下ハモりを打ち込むべきパートには、
5度下みたいな音程が打ち込まれていて、主旋律自体が本来の音程じゃないから、
本来の主旋律に合わせると辻褄の合わないところが出てくるという。
なので、「主旋律この音程じゃねえええええ」ってところから、ハモりの打ち込みし直し、
当然収録もまるっきりやり直しになったパートがあってですねw
軽く40テイクくらいゴミになったなwww


こういうときに私は思うわけですよ。
もし私に、絶対音感があれば。
絶対音感でなくとも、もっと正確に音程を認知できる能力が備わっていれば、こんなミスは起こらないのではないかと!!!!
ハモりのガイドメロを打ち込む、という作業も不要になるのだと!!!!!
あーガイドメロを打ち込まなくても、アドリブでさらっと3度下ハモりとかできる能力欲しいなあ!!!!!


そう思うんですが……
ないものねだりしてもしょうがないので、「どういう能力があれば効率が上がるか」じゃなくて、
「今ある能力でどうねじ伏せるか」だろ!
と、結局こっちの結論に達するんですが……
だってね、ルフィだってもうゴムゴムの実食べたから、今更他の悪魔の実の能力得られないでしょ。
どうゴム人間能力を活かすか、っていうところが面白いわけでしょ。

まぁだから、途中考えたこととして、動画のタイトルをね、

音感のない私が根気だけで謳う丘を謳った

みたいなのにしちゃおうかなっていうのがあってね…。
結局タイトルは普通にしたけど(普通?)、でも実際やったことってこれなんですよ、ほんと。
根気はある。いや、根気しかないのかもしれないww
わかってないんですよ、音楽理論も何もかも。
多分打ち込んだハモりの和音って、原曲と違うところもいっぱいあって「それっぽい」だけなんだと思うんですよ。根底に理論ないから。
でも、耳から入ってきた音を口から出して再現するってのを繰り返していれば、やっぱり「それっぽい」ものは出来上がる!
理論がわかるだけに、この「それっぽさ止まり」が嫌だという人もいるでしょうけども!
ただひたすらにそれの繰り返しだけで、音感も理論の知識もないままでも、やれるところまではやってみようみたいな。
それに、能力はともかくとして、知識は、後で「今必要だ」と思った時に手に入れることもできるから。
その前に、今持ってるものでどれだけできるかだったんですよ。
2008年も、私は絶対音感がなくて、音楽理論を知りませんでしたし、今も絶対音感がなくて音楽理論わかりません。
それでも自分に出来ることとだけ正面から向かい合い続けていれば、少しずつ、表現出来ることは増えるらしい。
今自分に何が出来ないかじゃなくて、出来ることは何か!
まぁ、私の場合は、「諦めない」ということが出来る、ということですよ。
だから、音感のなさをひたすら根性で埋めた結果がこれなのだと思ってます。
自分が「良い」と思える表現に到達するまで、「諦めない」ということだけをし続けた結果。
ああ、「諦めない」というのは、行為のひとつなんだな、と今思いました。


そして、Youtubeには、2008年にひよさんが作ってくださった動画に英訳をつけてアップしました。
この曲って、「物語音楽」なので、少しでもそのお話が伝われば、と。
厳密には、この「EXEC HARVESTASYA」バージョンは、アルトネリコのゲームでは使われておらず、
志方さんのアルバムに収録されているものらしいのですが、海外の方も、「アルトネリコ」というゲームに興味を持ってくれれば
それもまたよし、と思います。
勿論、すでにアルトネリコをプレイし終わって、この曲が好きという方にも受け入れてもらえたら、
私もすごく嬉しいです。
私は、アルトネリコは前述のとおりまだプレイ出来ていませんが、いつかはやりたいですし、
ゲームをやったことがなくてもこの曲はすごくすごく大好きで、2回も収録するくらい好きで、
それぞれ1ヶ月半とか2週間とか、ずっとそれにかかりっきりになっても、絶対に途中で
「これもう完成しなくていいや」
とは思うことがない、そのくらい好きですから。
実際、生放送でも言いましたが、これの収録って、突如砂漠に放り出されて、
あてもなく彷徨いながら、オアシスを探しだすような作業なんですよ。
2回録ってもそう思うんですよ。
でも、「もうオアシスなんて見つからなくていい」とは一度も思わないわけです。
ずっと、オアシスはいつか見つかると信じ続けることができて、そしていつも最後には見つかるんです。
最終ミックスのときに、自分で自分の歌に鳥肌が立って、涙も出てきたときに、
「あぁやっとたどり着いた」
と思いました。
その一瞬のために、この2週間を捧げたので、動画の再生数はどうでも良いというわけです。これがオアシスです。
早い話が自己満足するために録って、そして自己満足をすることができたってことでしかないんですが、
それでもほかの人にも受け入れてもらえたら、それはそれで嬉しいですよ!w


とりあえず、2トンの肩の荷が下りたので次はFF10のクリアや、うろ絵り〜ななんかをやります。
そしてまた気が向いた曲を録りますw