今回も、「そぉい(笑)-ソォイ カッコワルイ-」さんの艦これCD新譜に参加させてもらいました!!


前回、C87時に参加させていただいた「彩〜IRODORI〜」というアルバムについてはこちらの記事
BOOTHでもご購入いただけますよ!!


今回のそぉいさんのブースは1日目(8/14) D-05aです! どうぞお立ち寄り下さい。


さて、作品について私の知るところを書いておきますが、前回同様インストメインで、歌がちょろっと入ってる感じかと。
私は2曲、ボーカルを務めております。
そのうちの1曲が、今回の記事トップにある動画なんですね。
説明文・サムネイラストにあるように、鈴熊の曲で、なんとオリジナル曲

というのは、前回のC87の2曲はいずれも元々艦これのゲーム内で流れるBGMをアレンジした歌モノだったんですが、
「Drowning in the Deep Blue」はゲーム内BGMではないのです!
作詞:柚月蓮さん
作曲:いぬぶとさん
編曲:そぉい(笑)
MIX:えたろうさん
という形で制作されました!

前回の2曲は、和風なのと、ポップなの1曲ずつだったんですが、「Drowning in the Deep Blue」はどちらとも異なり、
私自身はまず
「あー色々な曲を歌わせてもらえて嬉しいな!」
と思いましたw
方向性の異なる楽曲を、私が一人でそれぞれの表現を試行錯誤してみていいんだ! 頑張らなきゃ!っていう感じ。

それで「Drowning〜」は、お聞きの通りメタル調なわけですよ。
ですから、曲を受け取ってすぐは、(前にチラっと書きましたが)
「たまたま直前にGALNERYUSにハマっといて良かった!」
と思いましたwww
「小野正利ならどういう表現するかな」
っていうシミュレーションを収録作業の中に組み込んだりして、その結果、ファルセットを一切使わないで録りました。
「まぁ小野正利ならファルセット使わないでしょ」みたいなw
あと、収録前のウォーミングアップとかもGALNERYUSを聴きながら声出しして終えたりw
小野正利のボイストレーニング、一度受けてみたいくらいだけど、調べたら結構高かったので、
曲を聴いてそこから学べることをとりあえず全力で汲み取る! みたいなw


曲を受け取ったときに、「鈴熊をイメージしたオリジナル曲」という説明も受けていたので、
艦これの中では熊野は特にお嬢様なキャラクターになってるけど、果たしてこの歌に関してはどういう方向性で仕上げればいいのか。
えたろうさんに聞いてみたところ、
「かっこよく!」
ということだったので、こういう感じに歌いました。
妖精帝國と陰陽座なら陰陽座寄りってことかな? と思うことにしましたw

1日聞き込み、翌日から2日間収録で終わりました。
かなりの多重録音や、長い曲でもない限りは大抵2日ですね。
1日目に主旋律だけでも頭から終わりまでひと通り録って、NP(のどぱゎゎ)が終わるところまでハモりパートも進める。
NPが終わったらその日はおとなしく終わりにしてさっさと寝て、回復につとめて、翌日再開です。
2日目は、ハモりを録りながらウォーミングアップもして、主旋律の気に食わないところをリテイク。
で、パートごとにWAV出力したら納品ー。
基本的に、最低4トラックになりますね。
主旋律1本、主旋律サビのみ別テイク1本、ハモり左チャンネル用1本、ハモり右チャンネル用1本で、計4本す。
なので、録るべきハモりが複数本あったらその分だけ、2トラックずつ増えていきますw
私は、ハモりは2本ずつあった方が何かと良いという思想を持つので、
何も言われなくても1ハモりにつき必ず2テイク録る主義なのですw

鈴熊は、艦これ内でこそ、「お嬢様たち」という雰囲気を纏っていますが、
史実としてはいずれの艦も、結構壮絶な最期を遂げたそうなので、
そちらの印象では、こういう激しい曲調もイメージから遠くないようですね。
私は、全然関係ない動画で「この人の声フフ怖に似てない?」とか書かれてるくらいなので、
「これ天龍の曲?」とか思う人が出てきたりしないかな。大丈夫かな…w


「Drowning〜」を納品すると、程なくしてもう1曲の方の収録用データも届きました。
そちらについては、クロスフェード音源の方で感じをつかめると思いますが、またまたこれまでのどの曲とも違った雰囲気の曲です。
頭を切り替えて、癒やしとか郷愁とか安心感とか、そういうことをイメージしました。
意外(?)かもしれませんが、曲としてはこちらの方が難易度が高く感じました。
私にとって歌を唄う上で強敵となるのは、音程の高さではなくて「動き」なんですよね。
同じ音を続けて出すことがあまりなく、終始音程が動き続けているのは難しく感じます。
どこかしらで音程がずれてリテイク回数が増えますからねw 本当に音感ない。
仮に結構高い音を出す必要のある曲でも、「ずっと高め」なら別に苦ではなく、
一方、急激に上がったり下がったりする方がNPも削られやすい気がします。
なので、どちらかといえばこちらの方が収録では苦戦しました!

でも、最初の方にも書きましたが、色々なジャンルとかタイプの曲に対してのアプローチの場を
人から貰えるというのはすごく貴重なことだと考えているので、どちらも本気で、全力で取り組みました。
普段自分から率先して、異なる曲調にアプローチはかけてますが、自分で「やってみよう」と思ってやるのと、
人様から「こういうのお願いします」って提示されるのは、根本的に質が異なると思うんですよ。
人から言われたらそれはその人が、私には出来ると思ってるか、出来るであろうことを期待してくれているわけで。
自分からやってみようっていうのを積み重ねて、ある程度出来るようになってないと
そういう話は舞い込んでこないと思うし、「出来るだろう」と思わなきゃ頼まないと思うんですよね。
だから得意分野に特化するより、広く、浅くでなくそれなりに深く、色々な曲が歌える、という状態に
自分を持って行きたいなーといつも思ってます。
いつどこからどういう話が舞い込んできても、「いいよー!!」で引き受けたいですしw

と、いうことを、今回の2曲でまた改めて強く感じました。
これからも、自分が得意ではないかもしれない分野にも、進んで挑戦していく心意気を持っていたいです。