久々に漫画の単行本を買った。
2巻で完結するし、となりのヤングジャンプで3話まで読んでしまって、
それはそれはとてつもなく、続きや結末が気になってしまったのだ!



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原作はノベルであり、コミックスへのメディアミックスのみならず、トム=クルーズ主演で映画化もされている。
劇場版 ALL YOU NEED IS KILL 公式サイト
そういう点でも、どういうお話なのか気になったので、珍しく本を買うことにしたのだー!
私が割と最近、買って読んだ漫画というと「暗殺教室」「進撃の巨人」「モブサイコ100」があるのだが、
いずれも、WEBブラウザで読める形で買ったので(ニコニコ漫画ね)、「本」では持っていない。

当たり前だけど、「完結している漫画」をまとめて買ったのだから、すぐさま一気読みである。
たった2冊だしね。


この作品、ネタバレはしたくないな!
でも、ちょっとレビューサイトを見たところ、小説、マンガ、映画でそれぞれちょっとずつ結末が違うみたいなんだ。
だから、仮にマンガのネタバレをしたところで、小説と映画のネタバレにはならないみたい。

とはいえ、「一体どうなるんだ!?」を楽しむタイプのお話なので、
そこを自分自身で楽しんで欲しいな、っていう、これも感想の一部なんだ。

まず、設定が魅力的というか、決して「すごく新しい」設定ではない。
なのに、魅力的というのは、見せ方がうまいということだと思う。
ただ、その設定にまつわる「謎」の部分を解明することが、物語の完結と重なるわけだけれど、そこは少し難解だった。
(しかも、映画ではその部分の設定自体も少し改変されている模様)
理解が追いつく前に話が終わってしまうという感じ。
なので、読み終わってすぐに、もう一回頭から読んだw
結構、じっくり溜めながら読んだのだがw

でも、理解できるとやっぱり、その設定が面白いというか、設定そのものを楽しむ作品みたいな側面もある。
ほら例えば、キャラクターが魅力とか、セリフが魅力とかも、作品によってはあるでしょ?
このマンガの場合は、ヒロインが(小説版に比較して)、より「マンガ的な魅力」を持ったヒロインになってはいるものの、
物語が2巻でサクっと終わってしまうこともあって、あまり人物にはのめりこめない。
人物にのめりこむためには、読み手が費やす「時間」があまりに短いのだ。
それに、人物がどういう性格なのかということと、物語の設定にあまり強い結びつきもないから。

別にこれは、作品の欠点を指摘しているのではない。
物語においてどうしても起こることだと思う。
かけた時間が長いほど、キャラクターへの愛着が強まる、というのは。
今、逆に、キャラクター「だけ」が作品の要素であり、これといった特殊な設定や物語がない作品も多い中で、
(勿論、設定が魅力的な作品だって決して少なくないわけだが、設定が特に凝っていなくともそこに需要がある時代だ)
どちらかといえば、魅力的なキャラクターを描いてそこに引き込んでいくことはせず(全くしていないわけではないが)、
設定にほぼ全力を注いだとも思えるのでそこからは潔ささえ感じる。
というのは、時間をかけて、長い話にし、読者を「キャラクター」にどっぷり浸からせた上で、衝撃的な事件や結末に持っていくとか
そういう演出をすることだって可能だけれど、ひとまず、そうではなく「設定と展開(つまり物語的アイデア)」のみで、短期決戦している感じ。
これは、お話としてあっさりしすぎているように感じる人もいるから、賛否あるのかもしれないけれども。
逆に上記のようにしたら、演出過剰や冗長なストーリーになる場合もあって、バランスというのは難しい。

だからもしかしたら、同じ世界観で+別のキャラクターで+演出を変えて…ということになってくれば、
またそれはそれで面白いのかもしれない。
(私が知らないだけで、もうそういうことをやっているのかもしれないけど)

映画はまだ見ていない。
いずれDVDで見るかもしれない。