STARRYSKYの「GOLDEN WALLS」の日本語版を作ってミクに歌ってもらった!!



これは、カバーなので「ボカロオリジナル」ではないんですね〜。
でも、原作者と一緒に作ったので、セルフカバーって感じで「半オリジナル」とも言えるのかなあw

原曲は、こちらにMVございますので、是非。



また、この曲が収録されたセカンドアルバム「Heart」は、現在も無料ダウンロード可能です。
こちらのページへどうぞ。
アルバムについての詳細はこちらの記事。 


以下、制作秘話。

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まずここで、突然の次回予告!

実は、今ボカロオリジナル曲を沢山作っています!!!
その準備のようなことも兼ねての今回のカバー作品でした。

STARRYSKYのアルバムを聞いていて、一番、自分が歌いたくなったのが「GOLDEN WALLS」でした。
そのとき、SHINDEHAIと、ボカロオリジナル曲を作る話が浮上していたので、
「GOLDEN WALLSに日本語の歌詞をつけて、まずミクに歌ってもらってボカロ動画にしてみるのはどうだろう」
と考えました。
そこで早速、作詞して仮歌を録りました。

ちなみに、歌詞のファイルを作るときは、以下のようにしています。

黒:歌詞そのもの
赤:ローマ字(ミク歌唱用とか日本語読めない人用)
青:英訳

やや微笑を浮かべた
 YAYA BISHOU WO UKABETA
淡く 線の細い少女
  AWAKU SEN NO HOSOI SHOUJO
 A girl who is smiling a bit, sick, and slim

ただ花を差し伸べた
  TADA HANA WO SASHINOBETA
 She flung out a flower
道行く人 目を背けた
  MICHI YUKU HITO ME WO SOMUKETA
 But Passersby looked away
(以下略)

SHINDEHAIに歌詞を書いて送るときは、常にこれを作るので、通常より何手間か多いことになりますねww
でももう慣れた!!!www 既に、5回くらいはやったし…。


原曲の英詞は、Cyrixが書きました。
テーマは、“お金で買えない、価値がある”みたいなことです。マ○ター○ードかな。

私が思うに、お金とお金で買えるものは、「死んだ後の世界(が仮にあったとして)に持って行けないもの」で、
お金で買えないけど持って行ける「思い出」などが、「お金で買えない価値」を伴っている、といえます。

お金で買ったものそれ自体は持っていけなくても、「それを買った」という思い出は作られるので、
何かを買うことそれ自体がナンセンスということではないのですが、思い出の中には、
「その思い出を手に入れるためにいくら払ったか」が無関係なものが沢山あります。
その思い出は金銭感覚の彼岸へ渡っているということの証左と言えるかもしれません。
実際に、まったくお金をかけていなくても、ずっと心に残っているような思い出もありますよね。

お金をかけた分だけ「お金をかけただけのことはあった」というようなこともあるでしょう。
いずれにしても、死後の世界があったとして、またそちらに物を持って行けないとすれば、
物自体に固執するより「何を感じたか」を大切にしよう、という考えに至ります。
宗教や倫理が絡んでくる話です。


それで私は突然、「マッチ売りの少女」を思い出しました。
アンデルセン童話です。

年の瀬も押し迫った大晦日の夜、小さな少女が一人、寒空の下でマッチを売っていた。マッチが売れなければ父親に叱られるので、すべて売り切るまでは家には帰れない。しかし、人々は年の瀬の慌ただしさから、少女には目もくれずに通り過ぎていった。
夜も更け、少女は少しでも自分を暖めようとマッチに火を付けた。マッチの炎と共に、暖かいストーブや七面鳥などのごちそう、飾られたクリスマスツリーなどの幻影が一つ一つと現れ、炎が消えると同時に幻影も消えた。
流れ星が流れ、少女は可愛がってくれた祖母が「流れ星は誰かの命が消えようとしている象徴なのだ」と言った事を思いだした。次のマッチをすると、その祖母の幻影が現れた。マッチの炎が消えると、祖母も消えてしまうことを恐れた少女は慌てて持っていたマッチ全てに火を付けた。祖母の姿は明るい光に包まれ、少女を優しく抱きしめながら天国へと昇っていった。
新しい年の朝、少女はマッチの燃えかすを抱えて幸せそうに微笑みながら死んでいた。しかし、人々は少女がマッチの火で祖母に会い、天国へのぼったことなどは誰一人も知る事はなかった。
――Wikipediaより




マッチは少女にとっては、金銭に換えて生活の糧としなければいけないアイテムなのですが、マッチを必要とする人がいません。
少しのお金すらなければ、「どう生きるか」を考える段階に達することも不可能です。
とはいえ、結局のところ彼女が欲しかったものは、お金で買える物それ自体ではなかったとも思います。
お金は生きるために必要だけれど、仮にマッチがバカ売れして生活に苦がなくなったとしても、
次の「どう生きるか」のステージで行き詰ったら、死んだのと同じような生き方になったり
お金で買えない価値に気づかず通り過ぎる人になるかもしれません。
その両方を考えさせるのがこの童話のように思います。

「マッチが売れれば解決だった」話でもなく、「幸せそうに死んだからハッピーエンド」ということでもない。
このもやもやした感じは、生きることが一筋縄ではいかないこと、それ自体を現しているように思います。
この童話を読んで、最初は「自分ならマッチを買ってあげたのに」と思うかもしれませんが、
それは、結末を知った後だからそう思うだけで、実際自分もどうせ買わない側の人間であることに気づいてショックを受けるところまで行って、
「人間は自分を含めてなんて偽善者だらけなんだろう!」とならなければ、まだまだ真実から遠い気がします。

私は去年、「夕闇通り探検隊」の実況をしましたが、あれを見て「自分ならクルミと友達になりたい」と、思ったとします。
でも、それは「今、自分に都合のいい距離感から見てるからそう思えるだけ」であることがほとんどです。
人間は残酷なのです。
自分の身近なところを見渡してみて、「見方を変えればクルミっぽい」人がいたとして、その人と「実際」どう接しているでしょう。

「自分がマッチを買うか買わないかが、生死を分ける」と知らなければ、買わない人がほとんどです。
「自分が買わなかったせいで死なれた」という罪悪感が怖いから、そこから逃避するために「買ってあげたい」のです。
いかに「買ってあげる」が偽善か、ということですね。きっとマッチが必要なのではないんですよ。
まして、誰しもこういう「悲劇」が好きだったり、憧れる時期があったりします。
悲劇のヒロイン(ここで言うところのマッチ売りの少女)になりたがったり、
人の悲劇な様を見て「なんて可哀想な…」と憐れむ自分に酔ったり、です。

この童話は、全部見透かして来るんですよ……!!

マッチを買ってあげたいだぁ?
お前が欲しいのは、マッチではなくて、「マッチを買ったという事実」でしょ? と!!
それは、マッチの値段と同じ金額なの?

しかも、マッチを買うだけでは、本当に彼女を助けたことにはならないわけです。
最初に書きましたが、少女本人が「どう生きるか」で躓いたら同じことなので。
そこまで面倒見る前提でマッチを買う人は、ほぼいないでしょう。


ここまで書いて、マッチの扱いが酷過ぎて悲しくなってきた!w
どんだけマッチ不用品なんだよwwww



ともかく、「お金で買えない価値」についてこのようなことを考え、これをオマージュした歌詞を書きました。
(ちなみに、原詞の英語バージョンの韻も意識しました。)


イラストは、ミクの表情を4種類と、目のハイライトありなしで、計8種類と、横向きのデッサン風1枚を描きました。

目のハイライトは大事、という一枚。
一覧














横向きのほう
miku_02B
こちらは、下書きからすべてデジタル作業ですが、
ボールペンと鉛筆で描いたときのような質感にしました。
私がアナログでボールペンと鉛筆を使ってモノクロの絵を描くとこういうタッチになります。
デジタルでも再現する方法が、今回の作業で判明しました。
ちなみにSAIです。
次回の作業では、SAIの「ぼかし」ツールを極めていく予定です。
(配信日は未定)










いずれの素材も、ニコ生で「さぎょう。」枠を取って描きました。

横向きの方は、コートとマフラーがサイボーグ009っぽいなーと思って、そういう配色にしたら
本当にそんな感じになってしまったので、それも保存しましたw 動画では使いませんでしたがww
サイボーグ039?w
miku_02D


















※タイムシフト終了後もUSTREAMなら録画をごらんいただけます。


動画編集では、今回も新しい技術を導入。


普通PNGなどの画像素材ってペラペラの1枚の紙のような扱いになります。データとして。
そこに、厚みを持たせることで、今回の動画のコインのような表現ができると思い
探してみたらこのスクリプトを見つけたので、早速試しました!

コイン素材はhttp://www.psdgraphics.com/のフリー素材です。

このように、コインの表面の絵があれば、その絵の「厚さ」を変えるだけで「側面」が作り出せるわけです。
ただ、今回は、素材のコインの色が金だったのでAVIUTL拡張編集機能上で色を銅に変え、
その上でさらに厚みスクリプトを重ね…
などなどで、だいぶPCの挙動が重たくなりました!!ww
たった1秒、コインが落下していくのを表現しただけで、その部分のエンコードに5分を要しますw

ですので、今回私が、今後の重大な課題だと思ったのは、「シーン機能」を駆使するなどして、
カットごとに動画を作って、最後に繋いで完成版をエンコードする、という習慣をつけることです。
今回は、作業を甘く見ていて、全部のパートを、「Root」上に作ってしまい、大層後悔しました……。
コンテを書いて、カットごとで「Scene」を使うようにしていこうと思います。

ただ、私が探していた「レイヤーに厚みを持たせる」という機能に関しては、
上記動画のスクリプトが、まさに探していたモノだったので、カメラ制御と組み合わせることで
本来厚みのない素材を使いながら、立体を表現できるようになりました。

惜しむらくは、「生きものは円柱形」の動画を作る段階で導入しなかったことです!!!!w
というか、あのときに、「レイヤーを厚くする機能があれば」と思ったのが、今回探してみるキッカケになったのも事実ですが。




というわけで、「GOLDEN WALLS」日本語版でした。英語詞では、マッチ売りの少女は一切関係ありませんよw

そして、私たちは、最初にも書いた通り、ボカロオリジナルを沢山作っています。
私は、「沢山作ろうぜ!」って言ったわけではないのですが、

か「シンデハイ、ミク持ってるんだしボカロオリジナル動画を合作してニコニコにアップしようぜ!」
シ「いいよ!!」

---数日後---

シ「ボカロ曲、3つ作ったよ!! 作詞して!!」
か「( ´゚д゚`)」


なんで一気に3曲送られてくるんだよwwwwww 意味わからんwwwwww
あ、あれかな、「ボカロPはボカロオリジナルのアルバムとかをコミケで頒布してるよ」って言ったから、
アルバムにする前提なのかなwww
(だとしても数日で3曲はおかしいが…)

というわけで、その3曲から得たインスピレーションで、私がアルバム構想も練りました!
そのテーマで作詞していく予定です。
最終的に10曲を超える予定ですwwwww


あの、でも、それ以外に、オリジナルアルバムを夏コミ用に作っています……。
えーと、そっちも10曲くらいあります…www

もう、こうなったら開き直って



覚悟しろ!!!!


としかいえないwww
いっぱい作っているので、(皆さんが)覚悟してね〜!!ヾ(゚∀゚)ノ