WMMで出力したAVIを、FLV等にエンコードしよう。



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エンコードとは」の記事に書いたように、ファイルを変換するフリーウェアはいくつかあるので、
WMMで作った動画をAVI出力したあと、それらの動画変換が可能なソフトに入れて
ビットレート等を指定して変換するということも可能ではある。

が、今後、AVIUTLを使って編集から出力までを同一ソフト内で済ませる方法の解説に向けて記事を書き進めていく関係で
その他エンコードソフトの使い方を細かくは取り上げない。
そもそも私は、アップする動画の変換のために、Super@等を用いていないしね!
Super@は、「生放送やゲーム実況をキャプチャしてF4V形式にしたあと、それをMP4に変換する」というときに使う。
だから強いて言えば、Super@は、「実況動画を作る」みたいな項目の記事のときに再登場するよ!

あとは、どうしてかわからないけれどSoundEngineでMP3変換が出来ないWAVときがあるので
それを変換するときとかに使う。


とにかく、この記事ではAVIUTLでAVIを読み込んで、FLV・MP4にする方法を解説する。

■必要なソフトのインストール(FLV編)

AVIUTL本体
flv-0.2.3
vp6_vfw_codec.exe
もしまだならこれも
lame(mp3エンコード用コーデック)


1、vp6_vfw_codec.exeは起動してインストール。
2、AVIUTLは圧縮ファイルを解凍。
3、flv-0.2.3も圧縮ファイルなので解凍して、中身をAVIUTLのフォルダへ移動。


■AVIUTLでFLVエンコード

1、AVIUTLを起動
2、「ファイル」→「開く」で、WMMで出力したAVIファイルを開く
3、「ファイル」→「音声読み込み」でWAVファイルを指定する。
  動画としてイメージした形になっているかどうかは、「表示」→「再生ウィンドウの表示」でプレビュー窓を開くことができる。
  動画の縦横サイズを変えたい場合は「設定」→「サイズ変更」で変えられる。
4、出力する。以下出力の設定詳細。

  「ファイル」→「プラグイン出力」→「FLV出力」を選択
AVIUTL_FLV出力01保存先を指定する窓が出現するので、フォルダ選択して、ファイル名を入れたりする。
「ビデオ圧縮」ボタンを押す。








AVIUTL_FLV出力02出力設定窓が出現する。
左の図のように設定する。
2パスエンコードの方が質が良くなるので、「2回目」の左のチェックをONに。

(ここで「音声設定」のLameが選ばれないとすればLameが正しくインストールされていない可能性がある。)






AVIUTL_FLV出力03出力設定窓の 1回目 の右の「設定」を押すと更なる設定画面が出現。(左図)
ビットレートを設定し、「Mode」は「Two Pass -First Pass」にする。
他は別にいじらなくても良い。
「OK」で閉じる。








AVIUTL_FLV出力04出力設定窓の 2回目 の右の「設定」を押すと更なる設定画面が出現。(左図)
こちらもビットレートを設定し(1回目と一緒にする)、「Mode」は「Two Pass -Second Pass -Best Quality」にする。

「OK」で閉じる。









こうなる。
AVIUTL_FLV出力05
1回目:2パス(1回目)
2回目:2パス(2回目:最高画質)

「決定」で閉じて、ファイル名入力画面に戻って「保存」を押せばエンコードが開始になる。







ところで、ここで「ビットレート」に入れる数値をどのくらいにすればいいのか、について書く。

まず「ビットレート」というのは、データの情報量のことであり、「データ1秒間あたりどのくらいの情報量をつめこむか」を示す数値。
だから、数値が多い方が情報を沢山詰め込める=質が良くなる。

音声の場合、mp3では320kbpsというビットレートが最高音質だ。
これは、320 kiro bits per second の頭文字をとっている。
つまり、直訳すればそのままの意味「1秒間あたり320キロビットの情報量」ということを示している。
128kbpsなら「1秒間あたり128キロビットの情報量」ということになる。
だから、mp3音声ファイルの容量は、「再生時間(秒)×ビットレート÷8」バイトだよね。(1バイトは8ビット)
320kbps、4分33秒のmp3ファイルは、それが無音であろうが、容量として「273(秒)×320(ビットレート)」で87,360キロビット、
87360キロビット(kb)は10,920キロバイト(KB)、10,920キロバイト(KB)は、10.92メガバイト(MB)。
長さとビットレートが一緒なら、無音だろうが大音量だろうが同じ容量のファイルになるわけだ。


映像の方も一緒で、上に掲載した図では1500に設定しているから、映像ビットレートは
1秒間あたり1500キロビットの情報量
っていうことになる。
で、映像の方は、「フレームレート」というのも関係していて、こっちはfps。
これも Frames Per Second の頭文字。1秒間に何フレームあるか。
で、ビットレートの方では1秒間あたりの情報量を決める。
フレームレートは大体30が標準で、WMMで出力するAVIも通常設定なら30fps。
AVIUTL上で変更もできるけれど、1秒間のフレーム数が多いのに、ビットレートが低いと劣化したコマが増える。
だから、ビットレートを高く設定すると、ファイルの容量制限にかかる場合は、ビットレートをある程度下げる代わりに
若干フレームレートも落とすという方法がある。

しかし、フレームレートというのは、1秒間にめくる紙芝居やパラパラ漫画の紙の枚数なのだから、
それを下げすぎるとカクカクとコマ送りのような映像になってしまうよね。

それにそもそも、ビットレートはどのくらいにするのがいいのか、という目安が欲しい。

上記のように、いちいち掛け算や割り算をすれば、「データを100MB内におさめるための音声と映像の合計ビットレート」を算出できるけど
自分でやるのは面倒くさいので、「ビットレート計算機」などを使おう。

動画の長さが決まっていて、ビットレートを算出したい場合「ビットレート算出」を使う。

例えば動画の長さが20分あるとする。
音声が高音質である必要はないのでそこそこ=128kbpsに設定
出来上がる動画のファイルサイズが100MBに収まるには、動画のビットレートを最大いくつまで使えるか。
という場合以下のようにさっと計算できるわけ。自分で電卓叩くより早いw
AVIUTL_FLV出力06まず「100MB」ボタンを押すと、目標サイズが自動で入力される。
時間を入力、Audioの欄に128と入力するか「Audio 128kbps」ボタンを押す。
「計算」を押すと、VIdeoの欄に554.6と出るので、つまり最大554.6kbpsまで映像に割ける、というわけ。
ちなみに、Youtubeならこんなことしないで、音声320k、映像2000kとかに設定して出力してもアップロード可能w
だが、この講座は今「ニコニコ動画で活動する方法」を解説しているので、100MBに収まるファイルの作り方を勉強しなければいけないのだ!


それで、ちょっと話を戻して、映像ビットレートを下げるとフレームごとの質が低下してしまうので、
若干フレームを減らすのも作戦のうち。

AVIUTLの「設定」→「フレームレートの変更」で30fpsを基準として、そこからのフレームレート変更が可能。
30fpsの映像を読み込んであれば書いてあるとおりに変更されると思えばよい。
もし読み込んだ映像が最初から20fpsとかで、更に間引きしたい場合は
15fps <- 30fps(1/2)
を選択したら、2分の1になるから10fpsになる、というわけ。
ちなみに、小さいフレームレートを、大きくする(10fpsの映像を30fpsにする)ことはできない。


ビットレートやフレームレートの部分は、次回のMP4エンコードでも同様なので、覚えておいてくれー!!