マスタリングというのは、CDにプレスする前の原盤を作成するにあたり、複数の楽曲の音圧差などを調整する作業全体を指すのだと思うけど
狭義には、プレス前提でなくても、この「音圧などの最終調整」をマスタリングと呼んで良いらしい。(Wikipedia

それで、私は今回、後者の意味における「なんちゃってマスタリング」について説明するつもりだ。
この講座はニコニコ動画で活動する方法なので、CDというメディアのためというより、
動画エンコード用のWAVを作成するための最終工程という意味でのマスタリングってことになる。
で、やり方が我流すぎるので「なんちゃって」なのだ。


それで、マスタリングはミックスの後に別のソフトを使ってする人もいるし、その方が普通かもしれないし
私もKRISTALで出力したWAVをSound Engineに読み込んで更にいじってから動画エンコードにまわすので
今回説明するのは、厳密には
「ミックスダウンの最終段階でマキシマイザーをかけてバランスを整えておくための準備」
でしかない。
そのため、記事タイトルも「マスタリング」とは書いていない。
そもそも、まだ全トラックのボリュームを一律下げただけなのだから、エフェクトも全然設定していない段階だ。

じゃあ何故各トラックのエフェクト設定より先に解説するかというと、
どうせ最終的に「TLs Maximizer」はかけるので、最初に入れてしまったほうがボリュームバランスの完成形をイメージした状態で
各トラックのエフェクトをいじれるため、オススメなのだ。
勿論、今回の記事と次回の記事の工程順を逆転させても構わない。
私の普段のやり方を、しやすい順序で解説しているだけだしね!


では、「TLs Maximizer」の使い方を説明する。

MASTER FX3の「NoFX」をクリックして「TLs Maximizer」を読み込む。

TLsMAXIMIZER_01TLs Maximizerをクリック












TLsMAXIMIZER_02




 ↑これが表示されたら読み込み成功。
ソフトによってはインターフェースがちょっと違うかも。


※何故、FX3なのか
これは、マスター以外のトラックでもそうなのだが、エフェクトは1の上に2、2の上に3というふうに重ねがけされていく。
1:リバーブ 2:ディレイ
というのと
1:ディレイ 2:リバーブ
というのでは、効果の現れ方が異なる。

そのため、最後の最後に全体にまぶしたいものほど、FXリストの下の方に置かなければいけない。
次回エフェクトの解説をするとき、もう一度書くと思うけれどね。

私は、WAVを読み込んだら真っ先にMASTERのFX3にはTLs Maximizerを入れる。
これだけは、位置を変えないものだから。



各種設定

TLsMAXIMIZER_03





1、△EQというところを開くと、下半分が表示されるので、BODYというつまみを80〜90%くらいまで上げる。

2、音源を再生すると、グレーの音量メーターが動くので、最大音量のところで
0を越えるか越えないかくらいまで,離弌爾魃Δ望紊欧討い海Α
ちょっと越えるくらいのものは、このVSTが抑えてくれる。

3、い錬灰丱鵐疋ぅ灰薀ぅ供次
音源によりけりなので、一概にどうするべきかは説明できないが、
声をはっきり聞かせたいなら、MIDを少し上げてみるとか、とにかく聞きなら調整。



この設定は、前回の記事で説明したとおり全トラックのボリュームが一律下げまくってある前提で書いた。
もし、全トラック0dbのままだとすると、,離弌爾魃Δ貌阿さなくてもメーターが0を越えまくるかもしれない。

いっそ、あえて全部0dbにして「TLS Maximizer」を「e」ボタンでON/OFFしてみると良い。
通常、使用するトラックの数が多ければ多いほど、混ざった後の音は大きくなって
音割れになってしまうと思うが、「TLS Maximizer」がONになっているだけで、
音割れをまろやかにすることが出来ていることに気付くと思う。
これがこのVSTの素晴らしい効果の一つ。

実際私は、少し前までは以下の図のように、全トラック0dbで、MASTERのFX3にTLs Maximizerが入ってるだけ
という状態でミックス終了にしていた!ww

TLsMAXIMIZER_04TLs Maximizerの設定を一切いじらず、各トラックのボリュームつまみは0db、
波形上のボリュームつまみを若干いじっただけでバランス整えてミックスダウンしていた頃は
こんなに簡素な状態だったという図。
(この図では各トラックにエフェクトを設定していない状態)










このまま出力した場合の波形がどうなるかというと、こんなにやんちゃである。
TLsMAXIMIZER_05
TLs Maximizerの効果によって、ピークに達しているところも
バリバリという音を立てることはないが、とてもボーカルが押し付けがましい感じの音圧なのも確かだ。

Muzicons.com



各トラックのボリュームを一律下げてから、TLs Maximizer上で調節を行ってから出力したらこうなる。
TLsMAXIMIZER_06これで全体の音圧が足りないと思ったら、
このままSound Engine上で更なる微調整を行えば良い。
こちらの方がまだBGMと声が混ざっている感じがすると思う。
上の図の状態だと、その微調整をしにくい上、
声がオケから浮き上がっていて聞いたときの印象がだいぶ粗く感じるはずだ。

Muzicons.com


でも昔は、調整の仕方がわからないから、上の状態のまま動画にしてうpってたのがこの私ですがね!!!!


各トラックにエフェクトを設定したあと、このTls Maximizerの設定は再度見直してから
ミックスダウンすることになる。

というわけで、次回はエフェクトのお話。


次回、【講座】ニコニコで活動する方法 第29回 「ミキシング 〜 エフェクト 〜」は、
11月20日 22時 公開予定!(他の連載記事執筆が急を要しているため、1週空けます。すみません)