9月5日に、新作が発表された「スペースチャンネル5」シリーズですが、
その新作発表と、あらかた15周年を記念して、この度、実況プレイ動画シリーズを新規に撮り下ろしました。
10月1日〜20日の20日間連載です。

ニコニコのマイリストは、以前からあったスペチャンマイリスを継続使用。


Youtubeではこちらにプレイリストがあります。


ということで、今日は『スペチャン』についてつらつら語っていこうと思います。

(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)



まず、私と『スペースチャンネル5』の出会いは大学2年まで遡るので、ちょうどパート2の発売直後ということになります。
あらかた15周年です。
合唱サークルの先輩が結構ゲーマーで、私にドリキャス本体+スペチャン1作目+PS2本体+2作目を貸してくれて
「(V)・∀・(V)が気にいると思う」
という先輩の予言どおり、私は
「なんだこの面白いゲームわあああああ」
と、ドハマり。
正確には、サークルの人たちがうちに集まったことがあって、そのときにそれらを先輩が持ってきて
私がすごく気に入ったので
「しばらく遊んでていいよ」
と、置いていってくれたのですw


その先輩は比較的広いアパートに住んでいたため、サークルの練習後に、皆でよくそこへ集まってご飯を食べたものでした。
そのときによく先輩がスペチャンを含む色々なゲームをやってみせてくれたんですよ。
で、私が強い反応を示すと、ハードごと貸してくれたのです。
それで、FF10も、その先輩からハードごと借りて、
「なんて良いゲームなんだああああああ」
となり、自分でPS2をやっと買った後は、すぐにソフトも買いました。
自分の物としてFF10を遊ぶためにPS2を買った、と言っても過言ではないですね。
そして、スペチャンも「自分の物」として遊びたいソフトに加わり、
パート1・2共に、PS2版を自分で揃えました。

リズムーゲーだけあって、その音楽の中毒性にもやられて、サントラまでも買い集めました。
ここにAmazonの商品リンクをまとめたガジェットがあります。
右上の「カテゴリ」枠内にある「スペースチャンネル5」からゲームソフトやサントラCDに飛べます。


とはいえ、サントラの多くは現在廃盤のようで、新品を入手するのが困難になっている模様です。
SEGAさん、ルーマニアのサントラみたいにmp3で再販お願いしますww

まぁ私は、特典がつくCD再販あればまた買いますがw


で、その頃って、その先輩含む、サークルの仲間の内の何人かはよくゲーセンでDDRなんかもやってて
まだドラマニが2nd出るか出ないかくらいの時期だったので、アーケードの音ゲーといったらDDRかビーマニでしたね。
私は、それらにも興味があったものの、アーケードゲームを、先輩方のように「うまく」プレイ出来るようになるには、
繰り返し1PLAY100〜200円を払ってやりこまないといけないのが、踏み切れない理由になっていて
知人がやるのをゲーセンで見て楽しむ専門でした。

コンシューマーだと、パラッパラッパーもやったことがあったのですが、
「相手の真似をしてもクリア出来るけど、実際は相手よりすごいことをした方が高得点」という自由度の高さが
逆に何をどうすればいいのかあやふやな感じがして、そこまでやりこめませんでした。
しかも、私の持ってるパラッパラッパーのROMはキズがあるのか、特定の面の特定の場所で読み込みがストップしますww


そういったわけで、音ゲーって興味はあるジャンルなんだけど、アーケードは「思う存分やりこむぞ!」と思うと、
どう考えてもコンシューマーのソフト何本買えるんだ?って金額が必要になるので始められなくて、
コンシューマーだと自分に合うのがわからない、見つかっていない、という状態でした。
DDRを家でやると、アパートの周辺住民にダイレクトに迷惑がかかるしw
昔、マット型のコントローラーでオリンピックゲー(ファミコンソフト)をやりまくった私としては
DDRを家でやるのも憧れるけどww

そういう周辺事情も併せて考えると、スペチャンは、これらの色々な点において私のニーズに合っていたような気がしますね!

なんというか、相手のオウム返しでボタンを押すだけなのに、こんなに音楽にノッていることが気持ち良くて楽しいなんて!!
あと、あのノーテンキで、あんまり真剣もしくは深刻に受け止めなくていいストーリーが良いですね!!!
良い意味で「全部仕込み」だから、本当に悪い人っていうのは出てこなくて、全員が「役を演じてる」にすぎない、みたいな。
ボスを倒した時に「また来週〜!」とか言いながら、スーパーマン4かなんかのオマージュのような絵面で
宇宙空間に吹き飛ばされていくの、いかにも「仕込みのネタバラシ」みたいでいいじゃないですか。

ディズニーピクサーの3DCGアニメ、例えば「モンスターズインク」とか「TOY STORY」とかって、
最後にスタッフロール流れてる最中、「NG集」流れるでしょ。
CGなんだから本来「NG」とかないんだけど、あれってキャラクターたちが「実在する俳優」であるように描いてて、
しかも、そのNG集があることで「あぁ、悪役キャラも悪役俳優にすぎないんだ」って気持ちで終われるし、
本当に悪いやつっていうのはいないみたいな救いになるし、
もっと言うと、子どもたちがスタッフロールを見てる間も飽きないような配慮になっていて素晴らしいと思うんですよ。
スペチャンにもそういうところを感じるんですよねー。


あと何と言っても、単純にダンスがカッコイイ!
特に、パート2のリポート1のボス戦のキメのとこ、ちゃんと連続正解してるとめっちゃカッコイイですよねー!!
あれは、最初にプレイしたときに鳥肌立ちましたよ。
1作目より2作目の方が、カメラアングルもちょこちょこ角度変わったりするのも見てて楽しいし。


サントラも2作目はすごく力入っていて、4枚もあります。
そして、ゲーム内でちょっとだけ流れるキャラソンのようなものは全部フルサイズが存在することには驚かされました…。
なんだよ、その作り込みは…。

更に、ボイスドラマみたいなのもちょこちょこ入っていて、それがゲームの世界に奥行きを与えているという。

特に好きなのは、『モジモジ☆キャントストップリミックス』のTrack13「short program:パージ的な客」と
Track20「ツナガッタココロ」ですね。
どっちもかなり「音MAD」色が濃いけれどw

「パージ的な客」の方は…
他のトラックも全部聴くとわかるんですけど、うららやヒューズ(ディレクター)は、このサントラ用に
録り下ろした音声がたくさんあることがわかるのに対して、石田彰さんは録り下ろしのパージ音声、というのは
多分…ない…んですよね。
そこで、ゲーム内のパージのセリフを使って、
「パージ的な人がタクシーの乗客として乗ってきて、後部座席で携帯をいじりながらブツブツ言ってる」
というシチュエーションを作り出してるトラックがこれw
完全に音MADですわ。

「ツナガッタココロ」は、うららやヒューズが収録中にこぼしたひとりごとのような音声を使った音MADですね。
ルーマニアのサントラの「ひとりごとREMIX」みたいなものですね。
というか、「ひとりごとREMIXみたいだな!」と思ったので調べたんですけど、作ってる人おそらく同じですね!!www
そういう「作風」の人なんだから、似たようなものが出来ても全然不思議ではないし、
私が似てるって思ったのは正しい感覚だったんだ! と思いましたww
だから「おそらく」同じ人だと思うけれど、これはほぼ確信に近い「おそらく」です。
セラニポージのサウンドプロデューサーでもある幡谷さんというSEGAのサウンドスタッフさんなんですけど。

ゲームのサントラCDって、大抵はゲームの中で流れている曲を2コーラス+フェードアウトとかで収録しただけのものですよね。
たまにボーナストラックがあったり、「MOTHER」みたいに、歌モノアレンジメインで収録されているような変わったパターンもあるけれど、
スペチャンは、「音ゲー」なのに、サントラCDにあまりにも「オマケ」トラックが多すぎて、本当にびっくりしました。
音ゲーのサントラってそれこそ、ゲーム内の音楽だけが入ってるものばかりだし。
これまでの私の常識とか固定観念が大きく覆されました。
私が動画を作る時に、おまけもセットで用意したくなるのって、こういうところから来てるとも思います。
「そのゲームの“枠”から、サントラCDでは“はみ出して”も別に良いんだ!
 むしろはみ出すことで、奥行きが出せるんだ!!」
というパラダイムシフトが!ww
例えば、「いおりんラジオ」で、NG集をまとめたり、セリフで音MADを作ったりしてから
本編とセットで公開したりしたのも、スペチャンみたいな作品(サントラ含む)に触れたことと
無関係ではないなーと自分では思っています。


そんなわけで、スペースチャンネル5という作品は、
私が何かを作る時に、それが「ゲーム」や「音楽」という媒体でなかったとしても、
「こういうものを作ると楽しい!」
っていうことを考える時に、今も、根底でヒントを授けてくれているんじゃないかな、と思っています。
自分のルーツ、という意味で、今回改めて実況シリーズを作れて良かったです。
そして、本当に新作が楽しみです。
VRを前提にした作品のようで、「音ゲー」ではないらしいんですけど、VRというとやはり
PS4あたりで発売されて、PSVRを使ってやるのかなーと。
それだと、ハードが揃ってない状態ですけど、私はスペチャンの新作が出るなら、
ハードとセットで買うということは、ずっとココロに誓ってあるので、ハードが決まったら購入の覚悟をキメます!w(現時点では未定)