二週続けて授業で見ました。映画鑑賞する授業って結構多いんですね、大学。


で、映画の冒頭部分は見逃したのでタイトルもわからないまま最後まで見たんですが
映画好きな先輩の竹美さんに話したところ「それは『薔薇の名前』ね」と教えていただきまして
さっそく検索。
おーーーこれだこれだ
やっぱあれショーン=コネリーだったのか。目が悪いのにめがね忘れたもんだから
よく見えなかったんだよねww
監督はジャン=ジャック=アノーすか。
この監督の作品て

スターリングラード
セブン・イヤーズ・イン・チベット
愛と勇気の翼
愛人/ラマン
子熊物語
薔薇の名前
人類創世

こんな感じだけどどれも見てない…残念('A`)


え、「薔薇の名前」の解説はここらへんに結構詳しく書いてありました。
で、みんシネのレビューもこんな感じでした。



「結構多くの人が感じていること」+「実際に原作者と監督が狙ったところ」
ではあると思うのだけど、主演の二人以外の修道士達はみんな不気味すぎ。
しかも連続殺人事件が本筋だから、死体出まくりだし、画面には色が少なく暗〜〜い雰囲気。
マジ暗い。逃げ出したくなるほど暗い。
でもそしたら授業早退になっちゃうという葛藤。


それから、見習い修道士がほぼ逆レイプされるシーンは唐突過ぎて( ゚Д゚)ポカーン
もちろん、意味のないシーンではないと思うっちゃ思うけど、いらないっちゃいらない…?
でもタイトルの「薔薇」ってあの女性(Poverty・貧困者)のことなのかなと思うし。
そうだとすると省けないけど…えええええ?


キリスト教史には正直疎いので、正統と異端などは詳しくはわかりませんし
私のイメージで解説するのも誤解を招くのでしませんが、そうなるとやはり
映画から私が感じたことに焦点が。
つまり、そのような題材を用いて私のようなキリスト教史に疎い人に対して訴えたいことは
結局それ以外のことになるのではないかなと思いました。
この映画における「異端審問」に関わることは「題材・キッカケ・ツール」でしかなく
語りたいことは別のところにあると考えるしか…
二時間の映画で、正統と異端について詳細を描くといってもムリがあるし、
あれだけ悪魔的な雰囲気をかもし出す映画にしておいてそんなことをするとも思えないし。

だからやはり、そういう知識に疎い人にも受け取れるメッセージとしては、
まず正統とか異端って「なんなんだよ、どういう意味があるんだよ」てなことかな。
そういう疑問を抱かせることが第一。
同じ宗教を信仰しているのに、派閥に分かれて争ったり
司教とかが権威の名のもとに審問や公開処刑を行う宗教って、それで正統といえるのか?という。

それに、この映画では、知識の宝庫である図書館を閉鎖して、上層部にしか見られないように
本を隠匿している。
このように、下のものには知識を取捨選択できないようにするという「組織」の悪い面というのも
結構大きな問題点として描かれているのではないかな。
「本当に大事なこと」を選ばせる権利を下のものに与えないことは(大事なのは選ぶこと)
現代でもどこぞの国で見受けられることだけど、結局それも長くは続かないことなんだろうね。
その後には、革命やルネッサンスが、やってくるんじゃないか?
闇が大きければ、その分反動も大きいかも。
この映画はその闇からルネッサンスへの過渡期を描いている気がする。


とにかくずーっと「どよ〜〜ん」としている映画だから見ていて疲れるってのもあるけど、
演出、美術、衣装、舞台装置とかにはこだわったらしくそれは充分生かされていると思います。
見習い修道士役のクリスチャン=スレーター氏は「インタビューウィズヴァンパイヤ」にも
出演している模様。
どの役か思い出せないけどw


今回は先生の個人的な思い入れってことで、この作品見たけど
次は学生が見たいって言った作品から先生が選ぶらしい。

なんか先生曰く、他の時間の同じ授業で三学の生徒にアンケート取ったら
作品が二つしか挙がらなくて、それも片方が「少林サッカー」
先生は「これまでにみんなが見たことある映画の中で、来週から見たいものをあげなさーい」
って言ったんだけど「少林サッカー」ともう一つしか挙がらなかったんだって。
そんで、多数決で少林サッカーになったんだって…
先生「なんだこいつら('A`)」って思ったらしい。

うちの授業では、大体みんな1作品ずつ挙げてた。
でも見たことない映画が多かったな〜。私映画そんなに知らないしなぁ。
邦画が多かったみたい。
知ってる作品は「グリーンマイル」「時計じかけのオレンジ」くらいしかなかった。

さて、何を見るんだろう??