今度は「ファンです」といえる俳優が出てます。

ジョニーデップとクリスティーナリッチという、
「スリーピーホロウコンビ」が主役張ってる「耳に残るは君の歌声」という
マイナーめの作品です。

マイナーなまま終わったことに納得がいく出来でした。

要は、ダメでした。

ぶっちゃけ、先日の「アトランティスのこころ」のダメさでさえも
凌いだ気がします。

というかアトランティスのほうがまだ「まとも」の域だった気すらしてきます。
アトランティスの方が46/100点だとすると、今回のは
32/100点です。
50点に近い40点と、20点に近い30点では、結構差があるわけで…
まぁどっちもダメなことにはかわりないんですが。
60点にも行かないことは共通。ダメレヴェルケテーイですよね。

で、まぁ何がだめだったか逐一説明してみよう。
(↑ダメ映画を頻繁にみたせいで目が肥えた錯覚に陥っていることに因る症状)


・わからない

なにって、なんかとにかく、全体的に「謎」
主人公であるはずのジョニデとクリスティーナのセリフがめっちゃ少なくて
話が進んでるだか進んでないんだか、なにに焦点当ててるのか
誰が何を考えてるのか、さっぱり伝わってこない。
説明が不足しすぎている。
こっちは勝手な解釈で見るしかなく、自由度が高いというより
ほったらかしにされている気分。
いつのまにか恋に落ちている二人。

もうまさしく「ハウル大好き状態」

※ハウル


  大好き


   状態!!!



 説明!!!!


ハウル大好き状態、とは重要な途中経過を大部分すっぽかして
結論だけを述べて、観客を


( ゚д゚)ポッカン

させること。またはその(あまりよろしくない)技巧自体を指すとか指さないとか。


そんでなんか、また無言のうちにHシーン×2
主にしゃべってんのは、脇役のはずのクリスティーナのルームメイトの
派手好きの女とそのお相手のイタリア人歌手。
むしろそいつらが主役なんじゃねぇのかと小一時間(ry
でも、ルームメイトの女の方はアメリカに渡る船の中かなんかで
あれよあれよと言う間に死ぬ始末。
これにはまたたいそう( ゚д゚)ポッカンとさせられました



・残らない

題名のセンスとCMが素敵なのは認めるが、その分「だまされた」という
気分にさせられる損な映画だ。
耳に君の歌声が残りませんでしたから。えぇ。
君ってしかも、誰。まさかリッチのことじゃねぇだろな。
ぶっちゃけ、あのイタリア人テノールの歌の方が耳に残りまクリスティー。
クリスティーナの歌声は、期待していたほどすばらしくもなく
まぁ、吹き替えなんだかなんだかしらないけど、とにかく
すごくもなんともなく。
フーンてな感じ。




・題名のセンス

原題は「The Man Who Cried」
---泣いた男。
だいぶ邦題と違うんだな、はてさて誰がその「泣いた男」として
描かれてるんかいな?
と思ってみていたが、まぁそんな派手に泣く男なんて出てこない。
じゃぁなんなんだ、このタイトルは、と思ったら劇中で
もっともよく使われている歌の題名なんだとか。
そんだけかよ!!!!
どうりで、なんかジョニデとクリスティーナの最後の夜でさえも
ジョニーがちょっとしっとり涙流した程度だと思ったよ。
別に劇中で泣く男に焦点を当てたいわけでもないらしい。
むしろ、これをみて
「ハァ!?なにこれ、意味わかんない!意味わかんないよーー!!」と
叫ぶ観客(男性)がまさに「The Man Who Cried」の名に
相応しいというアイロニー。



ってわけで、原作者であり、監督でもある、「サリーポッター」さん(女性)…
多分、監督を原作者がやってしまうことの危険性を如実に表してくれたのが
この人なのではないかと。
そりゃね、原作者は自分の頭の中にこの物語のあらゆる要素が
詰まっているんだから、人から説明されるまでもないだろうけど、
見る人への説明を怠り過ぎなんじゃないんですか、いささか。
ねぇ、お隣の伊佐坂さん?
むしろ、諫早湾。もうイミフ。
イミフになるのも無理はない、この映画。

CMとすんごい豪華なキャスティングに期待してみたが
まぁ、いいところはあまりなかった。
数十歩譲っていいところを挙げるとすれば「ふいんき(なぜかry」
と言うのが限界であるというこの惨状。

まぁ散々けなしたけど、これよりひどい映画はまだまだ沢山ある(筈。見たことはないけど)
ので安心汁。


ついカッとなって観た。
今は口直しがしたい。


OTL