「A.I」「シックス・センス」で有名なハーレイ・ジョエル・オスメント主演。
社会科で「世界変える為にどうすれば良いか考え、実行してみよう」
という課題を出され、彼が考えたのは…
人から受けた好意をその人に返すのではなく、別の三人に渡すという理念。
すなわち「ペイ・フォワード(前に渡せ)」

その努力は報われなかったかに見えたが、実は全米を横断するほどの
ムーブメントになっていく。
彼の身近にはアルコール中毒から抜け出せない人々が多く、
彼もそんな身近な世界を変えたいと望んでいた。
世界はクソだから。

この理念は自分が好意を渡すと決めた相手がその次にも渡してくれると信じなければ行動できず、
実際広まらない。
しかし、アイデアは斬新だし(というか大変質のよいねずみ講のようだが)
この考えを理解した上で好意を受けた人は、次に渡したくなるだろう。
ただ、勇気が必要だ。
その人が到底できないようなことをやってあげるためには勇気が必要だ。
その難しさが世界を変える条件なのだ。
確かに彼の周りの世界は少しずつ変わっていったし、それに心を動かされた。
でも、結末には納得いかないな。
「A.I」みたいな、最終手段的なものを感じた。
意地でも感動させてやるぞという気合いが感じられたせいで逆に冷める、というか。
う〜ん、あの結末は、いまいち。