起きて夕ご飯と風邪薬摂取。
頭いて。

また横になる。
うとうとしてたら電話が。


ああああ!!!!
あの人からだ。
時の人からだ。
今、同窓会内「ワイドショー講座」で一位のアノ人からだ!!

で、電話に出て用件聞いた後にこっちも質問してみて
新たな事実を知る。
そのあと他の二人ともそれについてちょっと電話した。
マジでヤバいという結論に達した。



ことの発端は「名前が変わりました」メールだった。
一年以上音信普通だったのに、突然「名前が変わりました」ってメールが来た。
んで、わしはその子とは同じ同窓会幹事の仲だから、
「あ、そうなんだ…(この一年で何があったんだ?)」と思いながら
「結婚でもしたの?」
とメール返信するも、音沙汰なし
またしばしの音信不通状態が続く。

そして最近、突然のTEL。
「今度またみんなで集まろうよ」
という用件だったので、
「じゃぁ声掛けとくよ」
といって終わり。
その後、他の幹事の連絡先が変わったのでメールで教えておいた。

そしたら…
この前の帰省のとき。
実家にPC直す目的で帰ったときに、幼馴染「たれぱんだ」からのTEL。
「珍しいな」と思って出ると
「あのさぁ、あいつどうしたの!?」
彼も幹事なので連絡先を彼女に教えたところ、電話があったらしいのだ。
でも、いきなり「どうしたの?」ってこっちが「どうしたの?」って
聞き返しちゃったよ。

そしたら、軽い気持ちで
「旦那サンてどんな人なの?」と聞いたところからすごい話に発展。

彼女の話した、旦那サン、それから結婚生活の実情は以下の通り。
・旦那は彼女の自宅である団地の地下に地下室を作って暮らしている
・旦那は地上に出てくると看護婦に殺されるので、仕事の時以外は地下に隠れている
・旦那は彼女が眠っている間隣に添い寝するだけなので、もう4ヶ月も
 顔を見ていない
・旦那と会話する時は、指輪をコンコン、とやってモールス信号でやりとりする


なにそれ?
マジですかよ?
それ妄想?っていうこっちの妄想が膨らんじゃう。

たれぱんだ氏は体験したことのない恐怖に打ち震え、わしにTELしてきた
という算段だ。
「俺、こんなに怖いの久しぶりだわ」(たれぱんだ談)

わしはというと、これまで
「結婚したの?」というメールを送った以外、電話などでも彼女に
結婚や旦那サンのことについて敢えて話をふろうとはしなかった。
彼女も自分から話さなかったので、余計聞きにくい感じがしていたのは
事実だが、こんな話が出てくるんじゃ聞かなくて正解だったのかって話だよ。。。


それから数日、わしは彼女にメールで旦那サンのこととかきいてみることにした。
話の流れ的に不自然にならないように、彼女自身の話に繋げるようにして
それって旦那サンはどう思ってるの?って感じで。
で、新たに出てきた話が以下の通り。
・旦那は彼女の主治医だった医者
・11月に挙式する
・親には結婚も地下室もバレてない
・旦那は食事を地下のキッチンで摂り、仕事はそこから通う。

だそうです。
ん〜〜〜〜〜〜……
本当に地下に住んでるとしたらすごいな。
つか、普通に旦那の家があるんだからそっちに住めよと。
そこらへん、今度きいてみよう〜っと。


と思ってたら今日電話だったんですね〜。。。


彼女から。


まず彼女の用件を聞いてみる
「出会い系に登録したら3万円も請求が来た。
しつこいので消費者センターに相談したら無視していいとの話」
これが用件でした。

なんで出会い系なんか登録したんだよ??と聞いたら
地下に住んでる男に言われたんだそうで。
あん?それあんたの旦那でしょ?って言ったら
いや、別の人。

……ハァ!?

で、今回わかった事実。(いや、もう事実じゃないはずと思いたいのだがね)
・地下には6人の男達と数名の同級生が住んでいる
・地下は広くて住み心地が良い
・男達はみな、病院関係者でその地下から出勤している
・地下にはプールが作られた
・今日の彼らの食事がスパゲッティーだったのを彼女は透視した
・11月になったら挙式して彼女も地下にいれてもらえる
・入籍は二年前に旦那が勝手にしていた
・旦那は交通事故で一度死んだが、医療の力で甦った

とまぁ、こういうわけです。
地下の住民は増殖中です。。。

わしはすかさずツッコミをいれたね。
「よく団地に地下室なんか作ったよね」
彼女「そうだよね〜」
それだけかよ!
やけに淡々と喋るんですよ。

「旦那は自分の家があるんだから、
結婚したんだしそっちに住んじゃえばいいじゃん?」
彼女「そうだよね、でも地下にいるんさ。しかも夜しか出てこない
   夢の中でだけ会う感じ」

「旦那は交通事故で死んだって!?」
彼女「うん。でも生き返ったんだって。医療の力で」

「え?今日の食事がスパゲッティーだったの、どうやって知ったん?」
彼女「あ〜ちょっと見えるんだよね。透視するとさ…」

「なんで出会い形に登録しろなんて言うんだろうね?そのオトコは」
彼女「さぁ〜?軽い気持ちなんじゃん?」
「はぁ〜?だったら従うなよぉ〜〜」


基本的に何を話しても淡々としていて、「生きかえったんだって」のように
伝聞形の語尾が多い。
それに結婚したことを決して嬉しそうにはしない。
別の友人も彼女とはある関わりがあって最近ちょっと会話したらしいが
やはりそういう特徴に気づいてポカーンとしていた。
どうしちゃったの?的な。
気付くとじ〜〜〜〜っと見られていたり、全く笑わなかったりという特徴もあるらしい。
そこらへんはわしは一年以上会ってなくて、最近も電話かメールだけの
やりとりだから知らなかったけど…
少なくとも最後に会った頃はまだよく笑う子だった。。。
その後彼女の身に何かがあったと考えて間違いないだろう…
結婚式にもし呼ばれたらそこで全てがあきらかになるのかもしれないし、
結婚式は行われないかもしれない。
けれど11月までに何かがわかるのではないだろうか。

普通に彼女の身と周囲が心配なのだがどうしようもない。
通院しているって言うんだからその医者に任せるしかないし、
わしがなにかできるわけでもない。
団地の地下を探ってもしょうがないし。

旦那さんにあたる医者が交通事故で死んだという事実があるなら
それがキッカケだろうと思い検索したら、ご存命であることも判明。
ではその事故自体が彼女の妄想なのだろうか。

彼女と話しているとどこまでが妄想なのかさっぱりわからなくなる。
今の「旦那サン」と恋仲に陥ったと、以前(音信不通になる前)話していたが
それもあるいは…??

彼女と会話をする中で、地下の住民の話に触れさえしなければ
普通の会話になるのだ。
たとえば最近突然電話がかかってきたときだって、「遊ぼうよ〜」という
用件だったし、その話だけしてるならなんの問題もない。
けれど、旦那サンの話になるとどこまで本当だと思っていいのか
サッパリわからなくなるのだ。

彼女の生活サイクルは今日の電話でわかったので
メールしながらいろいろ聞いてみようと思う。。。
(ここにはいちいち書かないかもだけど)
頭の中でいろいろな可能性が思いついて
…想像が掻き立てられて
…妄想が膨らんで…

きっと彼女は自覚していないけど、一般常識に照らし合わせてみれば
「壊れてしまった」部類に入ってしまうと思う。
生活はできるんだけど、妄想状態っていうか…生活に支障をきたさない程度に
壊れていると思う。
薬の作用で絶妙のバランス取られているんだかなんだか知らないけど…
一緒に住んでいる親御さんには「バレていない」と言っているということは
親御さんは彼女がここまで来てるのを知らない可能性が高いってことなんだろう。。。

あーーー心配だ心配だ
いろんなことが。
彼女の周りのいろんなことが。

そのうちわしのよく知る人々も地下室に「幽閉される」のだろう。
実際、さっきの電話で二人ほど同級生の名前が挙がっていたし。
そういう人たちがどうやって「選別」されるのかわからないけど…
地下室が「定員オーバー」とかになったら、と思うとちょっと怖い。