ヒスイカズラを栽培している件について、別記事を立てると前に書いたので、
ここにその別記事を立てよう!!ww

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ヒスイカズラは熱帯植物に自生する、青く垂れ下がる花房が美しい植物。
フィリピンのルソン島などに自生しているもので、絶滅が危惧されているらしい。

日本は、熱帯雨林とは気候が異なるため屋外での栽培は難しいとされる地域が大半。
本来は夜の気温が10度を下回ったり、霜や雪などの心配のないところで生活しているので、
日本の冬はヒスイカズラにはちと厳しい……。
鹿児島や沖縄あたりでぎりぎり露地栽培出来るとか。

関東だと、ディズニーシーに植えられていて(インディージョーンズのアトラクション近く 屋外)、
「はぁ〜〜ディズニーランドってやっぱ魔法の国なんやな……」
みたいな気持ちになる。
余裕で氷点下行くのに、冬どうしてるんだろう?
いくら宿根草とはいえ、肝心の根が死にそうなのにディズニーシーの環境にはなぜ適応出来ているのだろうw
屋外だけど、床暖房とかあるのかな? と思ったりしたw

とにかく、そのヒスイカズラ。
私の母が好きな花で、つくばにある国立科学博物館筑波実験植物園の熱帯雨林植物温室には、
大きなヒスイカズラの棚があり、2〜5月のどこかのタイミングで毎年花を見ることが出来る。
母は、頻繁につくばに来るわけではないし、ヒスイカズラ開花時にタイミングよく来られるとも限らないので、
開花しそうな時期には私が植物園に行って、写真を撮って母の携帯に送ったりしている。


それで今年の春にふと、ヒスイカズラは家でも栽培できるようなものなのか考えてみたのだ。
2つの点で。
つまり、ー錣簓弔鯑手することが可能なのか、∈惑櫃謀した環境を一般家庭でも用意できるのか。

,老誅世らいうと、ネットのおかげで可能である。
たまーーーにヤフオクに種が出品される。
また、5〜10月くらいの時期には楽天などで苗(3〜3.5号ポット)が販売される。
よって、入手は可能なのだ。

そして実際私は夏に、種と苗を母に、自分でも苗を買って育て始めてみた。
そこから問題になってくるのが△世、やはり自生地が「高温多湿で年中20度より気温が下がることがない」ような
暖かくじめじめした環境であるため、梅雨〜秋以外の日本ではどのようにヒスイカズラを環境に慣れさせるか、
さもなくば、環境をヒスイカズラにとって快適なものに変えるかが課題になる……。


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私は、はじめ大ポカをやった。
ヒスイカズラは蔓性で、他の樹木などに巻き付いて成長する。
つまり、日陰か木漏れ日の当たるようなところに住んでいるので、日陰にはそこそこ耐性がある反面、
光に慣れさせずに急激な直射日光を浴びると葉が日焼けして枯れてしまう。
私は「明るいところに置いてあげよう」と真夏の西日に晒してしまい、
翌日に全ての葉がカラッカラになって全て散り惨敗した……。
「おひさまに当てた翌日に死ぬ植物」があるとは想像できなかった。
というのは、私がこれまでの人生で育ててきた植物なんて、小学校の夏休みの宿題で観察日記を付けながら育てた
アサガオやひまわりやそのへんくらいなもので、
「毎日おひさまを浴びたり、水をあげたりするとスクスク育つ1年草」
の生態を漠然と植物全般に当てはまるものだと思いこんでいたフシがあるという自覚に至った。
別の頭で、生物に「多様性」というものがあるのをわかっていたのに、なぜ植物には、
光や水の「好み」がそれぞれあるものだと気付かなかったのか……。
とにかく私は、植物の栽培に関して、もっと勉強しなければいけないということを身に沁みて感じた。
そしてそのためには、その植物の自生地がどういう環境かを知るのが大切で、
そこから個々の植物が好む明るさや温度、欲する水の量・頻度などを想定して可能な範囲で再現し、
「リズム」に則って、時には臨機応変にお世話する必要がある、とわかった。

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とはいえ、2鉢目のヒスイカズラに対しても私はまだ勘違いをしていたので、
今度は根腐れで枯らしてしまうことになる。
根腐れというのは、文字通り根が腐ったりカビたりすることなのだが、
その原因となるのは常時土が湿ったままにしておくことによる鉢内部の蒸れである。
つまり、土がどのくらい乾いたか、植物にとって今水が欲しい状態かどうかを考えずに、
こっちのペースで毎日水をやったりして、いつまでも土が乾くことのない状態が続くと、根が腐ってしまう。
また、根は水を吸い上げるだけでなく呼吸もしているので、土の中がいつも湿っていると、
根が窒息した状態になるのだそうだ。
だから、仮に根が腐らないとしても、土がいつでも湿っているという状態はすでによろしくない。

私は1鉢目で、ヒスイカズラが夏の直射日光ほどの強い光を欲していないということは理解したが、
「乾燥に弱い植物」と聞いていたもので、必要以上に水をあげてしまっていたと、今は思う。
実際、ネットでどこを見てもヒスイカズラは乾燥に弱いので注意しましょう、とある。
「乾燥に注意する」というのは、「土が乾かないようにしましょう」という意味ではないというのを、
後で「水やりについて」学んだ時に理解したが、知識に乏しいと「乾燥に注意」と言われたら
しょっちゅう水をやりすぎるのも致し方ないと思った。
だから、2鉢目は根腐れというより「根の窒息」が原因で枯れたのだろうと思う。
それに1鉢目の教訓があったので、どのくらいの光に当ててあげるか、葉を観察しながら色々試したが
私の部屋は西向きであるため、レースカーテンで遮光した柔らかい光を当てる事はできるが、
「1日8時間以上明るいところに置く」のは室内では不可能なのである。
よって、土がいつも湿っている上、光合成を活発に行うのに十分な光に毎日当たることも出来ないという
2つの理由で徐々に弱ったものだと思う。
出来る限り明るい場所に置いて、且つ直射日光で日焼けしないように加減もしてはみたが、
どうやっても「照射時間」が圧倒的に不足してしまう部屋なのだ。
また、明るいからと窓のすぐ近くに置くと、夏は温度差が大きすぎてこれもまた株にダメージを与えてしまう。
3鉢目では、そういったダメージも与えてしまったかもしれない。

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とはいえ、3鉢目はそこまでの2鉢に比べたら長生きしてくれた。
少なくとも、「いつも土が湿っている」のは良くないとわかったので、根腐れは起こさずに済んだ。
鉢がテラコッタや素焼き(このふたつは厳密には別物だそうだ)ならば、素材が多孔質であるため、
鉢側面からも通気が行われて土が乾燥しやすい。
よって、嫌気性の細菌(カビ)なども繁殖しにくい。
逆に、プラスチック製の鉢だとこの特性がない。(素焼きより軽いというメリットがある)
だからプラスチック製の鉢を使う以上は、素焼きのもの以上に土は蒸発での乾燥がしにくいし、
そうなると植物の根が水をよく吸い上げてくれない限り、土はなかなか乾かない。
表面が乾いていても中の方はまだ湿っているということになる。
より一層、水やりの頻度に注意しなければ、根腐れしやすいということだ。
私は、割り箸や指で土を少し掘って、中の方まで湿り気がない状態になってから
しっかり水をあげるという「水やりの基本」をようやく身につけた。
素焼き鉢とプラ鉢ではサイズが同一でも、一度水やりしてから土が乾燥するまでに要する日数がだいぶ異なる。
植物にとっては、短いスパンで新鮮な水、新鮮な空気が循環するほうが良いので、
「乾燥に弱い」ヒスイカズラでも、素焼き鉢に植えて「短いスパンでよく湿り、よく乾く」
という土の環境を整えるのが良さそうだな、と思い始めた。

しかし3鉢目も、徐々に葉っぱを減らしていき、最後には茎だけが残って2鉢目と同じように
丸坊主になってしまった……。


元気な株が届くのに、1ヶ月くらいかけてじわじわ葉っぱが減り続けて、茎だけになってしまうのはなぜなのだろう。
植物は配送のストレスを受けて、宅配で届いた直後に何枚か葉を落とすということはよくあるらしいが、
何枚かどころではなく丸坊主になるまでじわじわと弱っていき、そのまま新芽が出ることもないなら、
「そうなるような環境にいるから」としか考えられない。
配送のストレスで数枚散る分より後の全部の葉が散るのは、私が栽培している環境が
元気に生育できない状態だからだ。

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10月10日に到着した4鉢目では、1〜3鉢目の教訓を全て活かすことは勿論のこと、
越冬も考えなければいけないので、じわじわ葉っぱが散ってくると、
この環境の何がヒスイカズラを弱らせているのか真剣に悩むことになった。

要素は色々ある。
まず、水。
これは、根腐れを経験して「自分のやりかたは過度だった」とわかった。

次に空気中の湿度だが、これは夏の間は60%、冬だと40%くらい。
ヒスイカズラとしては60%以上を希望するだろうから、秋以降は葉に霧吹きで水をやる(葉水)を
ちょこちょこやったり、ビニールで覆ったりする。

それから気温。
夜の最低気温が10度を下回るような日はビニールで鉢〜株をまるごとカバーし、
下から亀用ヒーターで適度に加温したりした。
苗を買ったショップに相談してみると「気温より土温」と言われたので、
エアコンで部屋全体の空気を温めるというより、鉢を下から温める方法にしたのだ。
エアコンを夜通しつけておくより安いし。
これで、湿度70〜80%、気温25度の環境がヒスイカズラの周りにだけ出来た。

また、空気が淀んでもいけないので(実験植物園のヒスイカズラの棚の近くにはサーキュレーターがあり
一日中空気を動かしている)卓上扇風機で鉢の周りの空気を動かした。

肥料は、植物が明らかに弱っているときに与えるのは逆効果だそうなので与えていない。

最後に光である。
光こそライト。力こそパワー。
この部屋で植物を育てる上で、もっとも不足しているもの、それが日光だと思われる。
植物の光の好みにも色々あってヒスイカズラのような耐陰性のあるものは、
元々「明るい日陰」が好きな種類だろう。
慣れさせれば直射日光に当ててワサワサに育てることも出来るが、まずは
「朝日が当たるが、昼頃〜日没は日陰になる、風通しのよい場所」などが適していると思われる。
こういう場所を屋外に用意出来るなら、春〜秋はそこで栽培するのが良いと思う。
徐々に明るさに慣れさせれば、太陽が出ている時間のうち大半を日向で過ごさせることも出来るようだが。
なんにせよ、問題は気温などの関係で室内管理に頼らざるを得ない冬の間の日光浴になる。
部屋が南向きなら天然の光が差し込むだろうが、そうもいかないとなれば、もはや人工光しかない。
日光は、この季節私の部屋では2時間くらいしか当てられない。
太陽の高度がない上に西向きだとそれが限界なのだ……。厳しい。
8時間/日の日照が必要だとされているのに、2時間だなんて短すぎる。
耐陰性がある植物とはいっても、やはり光合成は出来なければ困るのだ。
人間が暮らしている蛍光灯のついた部屋の明るさというのは、実は植物にとってはかなり暗い。
その日照時間の短さを、植物育成用ライトで補って解決するなら、冬の間はそれをやるしかない。


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11月8日。
私は時間をかけてじわじわと減っていく葉っぱにハラハラしながら
植物育成用ライトでヒスイカズラを照らし始めた。

その時点で葉っぱはもう残り3枚だった……。
多い日だと1日に葉が3枚落ちる日もあったので、残り3枚というのはもう絶望的と言っても良かった。
今日にも、全ての葉っぱが落ちて丸坊主になり、あとは茎がしなしなと茶色くなっていくのを
見てるしかなくなるかもしれないのだ。

しかし、鉢の加温、ライトでの照射で残り3枚となった葉っぱは元気になった。
ツヤや葉の厚みが出てきて、少し鉢の向きを変えた場合は、ライトがある方に向かって
茎を曲げたりと、光合成を行う様子が感じられた。

葉っぱが3枚になり、ライトを当て始めてからちょうど1ヶ月経過したが、
なんと新芽が計4つも出てきた……!!
まだ葉っぱは増えていないが、ゆっくりと緑色の茎が伸びていく。
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早く温かい季節が来て欲しいが、日本の冬が最も過酷になるのは2月な気がする。
もう春はそこだというのに雪が積もる事が多いよね……。
今はヒスイカズラにとって、本来休眠の時期なのかもしれないが、葉が減りまくった後なので、
春までに少しでも葉を増やして欲しい。
暖かくなれば、屋外に出すことも出来るし、水はけの良い土で素焼き鉢に植え替えたりもできる。
なんとか頑張って越冬しようと思う。