突然膝に白羽の矢を受けたので、MMD杯で「選考委員」なるものを務めてきました!!
今回の記事では、MMD杯というイベントの軽い紹介、選考委員とは何をかする人也?という話、
そして今回の第19回MMD杯に投稿された作品の中で印象に残った動画の紹介をしますん。

MMD杯公式サイト


(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)


MMDとは、「MikuMikuDance」というフリー(!)ソフトで、3Dのモデルを使って色々なことができます!
MikuMikuDance -ニコニコ大百科
3Dのモデル自体を「作る」のに使うというより、別途モデル作成ソフトを用いて作ったモデルを読み込んで、
それを音楽に合わせて動かしたり、その一連の動きそのものを記録にして「振り付けファイル」としたりと、
そのソフトの名の通り、3DモデルのMikuをDanceさせるためのソフトという感じ。
そんなすごいことが、なんとびっくり、フリーで出来てしまうんである!!


そして、MMD杯とは、そのMMDを使って作った動画の「コンテスト」であり、
もう19回も開催されている、MMD界隈における一種の定例行事なのですが、
毎回、主催のMMD杯実行委員会がいくつかのテーマ(お題)を提示し、各お題ごとの受賞作品や、
総合優勝作品などがポイント集計で決まったりします。

この第19回MMD杯は、8〜9月にかけて開催されまして、
私は9月2日に選考結果を運営さんにメールで送った感じのスケジュールでした。
そして、私は、このイベントとか、私がこれからこの記事に書くようなことを、
もっと早い段階で書き起こしておくつもりでいましたが、ニコ同の準備が佳境、そしてニコ同当日、
更に都内での仕事数回と亀失踪事件などでまとまった時間と、落ち着いてブログを書く気力がなかったので、
1ヶ月以上もおいての記事になってしまいました!
楽しみに待っていた、という方はおそらくいない……と思うのですが、もしいらっしゃいましたら、
おまたせしてすみませんm(_ _)m


さて、私は、これまでMMD杯に、かんりさんや〆鯖さんが作ったMMDワンピ動画に
声でゲスト出演という形でしか関わったことはなかったのですが、
その度に、他の投稿作品を見てみるということはありました。
例えば、今までにMMD杯参加作品で見たことがあるものといえば以下のようなものが挙げられます。


自分ではMMDを触ったことがないので、「蟹音ぱん。のモデルを作ってもらった」とか、
「(V)・∀・(V)のモデルを作ってもらった」とかいうエピソードなどを込みにしても、
やはりMMD・MMD杯とは常に「間接的」な関わりに留まっていたといえるでしょう。


MMD杯の「選考委員」は、各回ごとに異なった人が担当し、1回の開催につき4〜5人。
MMDに詳しいかどうかはあまり関係なく、色々なジャンル・色々な職業の方が担当します。
(これまでにどのような方が選考委員を務めたのかも、MMD杯のサイトで見られます)

この選考委員という役職は、「個人的に好みの動画」を1本選出するのがお仕事で、
「審査」をするというのとはちょっと違います。
選考委員が選んだ動画には、例えば「かにぱん。が選んだ動画に(V)・∀・(V)賞」という感じで、
特別賞のようなものが授与されます。
「個人的に好みの動画」なので選考委員が選ぶ動画は、その選考委員の独断と偏見に基づいて選ばれており、
逆をいえば再生数やマイリス数などの数字からポイント集計で決まる各テーマ別優秀賞や
総合優勝とはまた異なった趣の動画が並びますが、だからこそ意味があるのかもしれません。
視聴者が沢山見た、沢山マイリスした、というような動画には、数字がそのまま
「視聴者からの投票実績」として反映され優秀賞やテーマ別受賞などに繋がります。
そういう数字を持っていなくとも、選考委員が「お?」と思ったら、特別賞が貰える場合もあるというわけですね。


その選考委員をやるということになりましたので、私は私が「お?」と思いそうな動画を
片っ端から見ることに決めていました。


まず8月17日の前夜祭で選考委員の発表がありました。

この動画の中で私が選考委員として紹介されているわけですが、この部分を作った担当の方が
「(V)・∀・(V)さんには、”要素”が多すぎてどういう切り口から紹介すればいいかわからない……」
と苦悩している、という連絡が途中入ってきました。
一応私としては当初「MMD(杯)と私との関わりはこれまでにこういうことがあって」くらいの話はしてあって、
あとは紹介する側の裁量におまかせとしていたのですが、そこは紹介する側としてのこだわり(?)もあるためか、
ちゃんと紹介したいがどうすればいいかわからない! みたいな状態だったみたいでw
一時期このブログのPVがUUに比して異様に増えた時期があって、
(つまり「少ない読者が一気に沢山の記事を見て回っている」のがわかる数字の動き)
あれはこの紹介動画を作ったスタッフさんが、「私をどの切り口から紹介するか」を探るために
色々な記事を読み漁っていたのか? と思ったりしています。
そして、読めば読むほど「切り口」がわからなくなった、ということかとww

それで、「歌い手」としては最近結構頑張って録った割には再生が伸びていないので、
謳う丘(改)あたりを使ってほしい」と伝えたところ、後日に上記動画のプロトタイプが送られてきて、
「動画投稿者としての私」を紹介するのに十二分と言ってもいい構成に、こちらが驚きました。
私はもっと、悪い意味で”テキトー”に紹介されたとしても、それは向こうの裁量ややり方や、
イベントの方針や雰囲気による、と考えていたので、動画投稿者としての(V)・∀・(V)よりも、
MMD選考委員としてMMDとはこういう繋がりがあったりもする人を連れてきたよというのが主軸になって
(V)・∀・(V)が何者か、というのは結局わからないような状態だとしてもしょうがないというか、
それはそれでアリと思っていたのです。
まぁ結果として「(V)・∀・(V)は何者かわからないね!」という紹介でしたが、
「何者かわからないほど動画を沢山投稿して色々やってる」という風に紹介してもらえるというのは、
「あるひとつの切り口から見た(V)・∀・(V)だけをフィーチャリングするということをしない」
という意味ですので、実はとても誠実な紹介のように思うのです。
「歌い手のかにぱん。さん」でも「ゲーム実況者のかにぱん。さん」でも「UTAU蟹音ぱん。の中の人」でも、
間違いはないけれど、それぞれが一側面でしかないし、
「そっちの(V)・∀・(V)にはあまり馴染みがない」という人もいたりするので。
これまでの全投稿動画のサムネを背景で一覧表示してあるのとかも、「それがそういう意味だ」とわかる側からすると
「なんて途方もない作業を……」
と思いました。感心するというか、びっくりするというか、恐縮するというかw
それに、私は私が若干でもMMDやMMD杯に関わりがあったから選考委員を頼まれたのかと思ったので、
その切り口のみから紹介されるというのでも良いと思い込んでいたけど、この紹介のされ方を見て
実は全く逆かもしれないことにも気付きました。
つまりMMDとそんなに深い関わりがないような人やクラスタから選考委員を呼び込むからこそ、
独特の「選考」がされやすいし、目のつけどころが「界隈の人」と異なるし、それが狙いなのかも、と。
だから、界隈に迎合しようとしなくてもいいし、本当に私独自のセンスで好きな動画を一個選ぶことが
役目なんだな、と思いました。


そして、8月21日に本選動画の投稿期間が終了し、月末には選考対象となる動画の一覧を頂きました。

一覧では、タイトル・サムネ画像・登録されているタグが一望できる上、
再生数、投稿順などでのソートも可能。
(タグも一望できるところがニコニコの動画検索結果ページとは一味違う)
それらの情報から、まず自分が興味を持てそうな動画を見ることにしましたが、
動画ページを開いたら、最後まで見ることも自分ルールとして決めました。
勿論、最後まで見ようと思っていなくても、最後まで「見てしまう」ような動画が
評価点が高いとは言えましょうが。

選考作業初日は、「再生数が多い順」で見てみて、その時点ですでに多くの人が見ているとされる動画には
どんなものがあるのかを見ていきました。
でもその前に、デフォ「投稿が新しい順」かなにかでソートされていて、その状態で目についたのが
これ↓だったので、一番最初に見た動画はこれでしたw

掛け軸をかけるところなどないし、掛け軸も持っていないけれど、妙に勉強になりましたwww

で、再生数がその時点ですでに多かったものからは、このような動画を見ました。

もはや、MMD界における「新たな巨頭」と言っていいでしょう、けものフレンズは。
けものフレンズのアニメ自体が3DCGで作られていることから、
MMDでそっくりなものを再現するのにそもそも適しているんですよね。
また、けものフレンズのブームもかなりの熱量だったので、次から次にフレンズたちのMMDモデル化が進み、
今やこのようにオリジナルエピソードを「動画で」表現できてしまうまでになりました。
けものフレンズのMMDモデルでオリジナルエピソードを表現すると、まるで本編の続きのように見えます。
他のコンテンツはどんなに人気でも、ここまで原作に「寄る」ことは難しいでしょうが、
けものフレンズは元が3DCGであるため、それが可能という感じ。
例えば、他にもMMDではボカロ、東方、艦これ、ワンピース、銀魂、刀剣乱舞などのモデル・動画が作られていますが、
元ネタが3Dではないので、けものフレンズほど「原作そのままじゃねえか!」とはならないわけです。
見るだけでなく、自分でモデルを操作したり、動かしたり出来るのがMMDの面白さなので、
けものフレンズ好きが高じてMMDを始めたという人もいるのかもしれませんな。
だってそしたら、好きなフレンズモデルを動かしたり、踊らせたり、お話作ったりできちゃうんだもの! MMDすごい!



東方も人気の衰えるところを知らない一大同人ジャンルですが、
当然「MMD東方」もMMD内の一大ジャンル。巨頭のひとつでしょう。
特にこの動画は、弾幕のエフェクトや陰影表現などに「技術の凄さ」が垣間見える動画でした。
カメラワークなどは「センス」によるところも大きいと思いますが、
それに加えて「今、MMDではこんなことまで表現できるのか!」という驚きがありました。
ちょっとした映画のような迫力があり、
「もし東方が3Dのシューティングゲーになったらこんな感じかな!」
という期待まで懐いてしまう出来です。
と言ったら、すごさが伝わるでしょうかw




こちらは今回投稿されたMMD艦これ動画の中でも特に再生数が多かった作品です。
それどころか、今回のMMD杯の投稿作品の中でも再生数トップですね。
「MMD艦これドラマ」も人気のコンテンツなので、こちらのタグ検索からどうぞ。
MMD杯に動画を投稿する際、「16秒以上5分40秒以下」という再生時間の縛りがあります。
その「最大5分40秒」という制約の中で、起承転結のある物語を描くのは結構難しいかもしれませんね。
この動画は、その「起承転結」がよく出来ているし、艦これのキャラを詳しく知らなかったとしても、
一話完結の短編として面白く見られるかもしれない、と思いました。
(これに限らず、元ネタを知っていたほうがより楽しめるのは当然のことではあるけれども)



再生数やマイリストの多い順でソートしてみていく中で、最初の「壁」がこれでしたw
「壁」ですよ、立派な。
なぜなら、これをひとたび見てしまったら、見終わったからと言って次の動画に進めないじゃないですかw
だから壁として立ちはだかったんですw

まず、これを見始めたら、モリヤステップを知らなかった場合、
「モリヤステップってなんだよ……」
ってなって、モリヤステップの大百科を読んで、モリヤステップの元ネタ動画を見て、
さらには関連動画巡りをしてしまうではないか。




原曲(最大の被害者)


全然選考が進まない。

そして、杯が終わってみればこの動画総合優勝じゃねえかww

なんだ、もう……崇め奉るしかない……



洗脳されかけたけど解脱して次。

この動画は、かなりニッチを攻めてるけど、そこが良いと思いました。

直接は全く関係ないけど、これを思い出しました。

最初にこのトーマスの動画を見たとき、「MMDって乗り物とかも扱えるんだ…それもそうか…」っていうことを
強く意識させられた記憶があるのでw
今回は、「特車」がそのポジションにいましたw
何かのキャラクターでなくとも、ダンスでなくとも良い、とにかく表現したい「形あるもの」があれば、
MMDはそれを可能にしてくれる! みたいな、MMDの懐の深さを感じられる瞬間ですね。


さてさて、このように「既に人気がある動画」を見る初日が終わり、翌日からは
「再生数とかマイリス数はともかくとして、私は気に入った」
という動画を探すべく、再生数の少ない順で見始めました。

それで、ここからは、実際MMD杯の選考委員として提出したコメントにも書いた動画を
そっくりそのまま紹介していきます。


まず、選考委員(V)・∀・(V)が選んだ「私の一本」はこちら。


・一言感想
シリーズ化して欲しいと思いました。
世界観が独特且つ明確で、起承転結があってとても惹き込まれました。



ということで、「総合エンターテイメント」になっていて、尚且つ動画作者独特の世界観でありながらも、
元ネタである「怪異物ノ怪音楽箱」とその作者「てにをは」さんの世界観も壊さないよう心がける、
リスペクトのようなものを強く感じたこの作品を選びました。
私自身、「怪異物ノ怪音楽箱」は歌ったことがあるので、その関係でダンスのモーションがある、ということまでは知っていました。



ただ、「怪異物ノ怪音楽箱+MMD」という動画は大抵が、
「アニメのキャラクターモデルにこのモーションを踊らせたもの」で、
今回選んだこの作品では、てにをはさんのアルバム・シリーズ作品である「女学生探偵」と組み合わせてあり、
本家×本家になっているのが逆に新鮮でした! なぜ今までなかったのか!!ww

しかも、ダンスのモーションを流し込んで踊らせることは勿論のこと、
「物語風MV」になっているではないですか! 素晴らしい!


私はこれを機に「女学生探偵シリーズ」を知り、これまで知らなかった「てにをはさんの世界」と
邂逅することになりました。


こういう風に、「自分の興味関心から動画を開いた」ら、その先に新しい世界との出会いが待っている
というのがMMD杯の動画巡りで面白いところだと思います。


続きまして、それ以外の印象に残った動画を紹介していきます。
本当は、見た動画は全部どんなだったか覚えているし、何かしら印象に残るところはあるけれど、
「私の一本」にしようか迷ったものを優先的に紹介します。





ものすごい霞愛が感じられました。
最後は「霞、良かったね…!」という気持ちになりました。


すごくシンプルな作りの動画なのに、気づくと最後まで見てしまっています。
カメラを動かさないのに飽きさせない作りになっているのがすごいです。


公式トリセツにしよう!


ファンタジーとスチームパンクが融合したような不思議なモデルです。
想像力を掻き立てられますね。


とても良いお盆動画でした。


ほっこりしました。
作者さんの優しい人柄がにじみ出ているのかなと思いました。
他のエピソードも辿りたいな、と思えるドラマでした。


今回一番、物語の設定に興味が湧いた作品です。
SFアクションのダイジェストのようで、一回見終わった後にすぐさまもう一回見て
自分なりの解釈を試みました。


個人的にもっとモンハン関係のモデルや動画が増えて欲しいと思っていますが、
よりによってやっと見つけたモンハン動画がこれで、口から溶岩を吹きました。


すごいこだわりだ……。でも揺れてるの見ると痛そうと思ってしまう。
非実在少女でよかった。おっぱいを揺らされて痛がる女の子はいなかったんや……。


良い妄想癖をお持ちで……


ぼーーーーっと見てしまう。


かわいい無声劇でした。沢山見たくなりました。癒やし。


元MADも見たことあるのですが、もうこれ艦これアニメ新作でいいよ……ってなりました。
ufotableのアニメはアクションのカメラワークがすごいので、MMDでそれを再現するのは
大変だったのではないかな〜と思いました。


上の動画の後にこれを見ると、連作のような感じに見えてきますw
演奏のモーションがすごいです。

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以上です。

MMD杯は19回も開催されているので、過去の18回分の作品も見て回ると面白いです。
めちゃくちゃ良い暇つぶしになります!!
動画を見るだけではなくて、元ネタやルーツを辿ったり、投稿者の他の作品を漁ったり、
気になるタグを辿ったり……本当にどこまででも楽しめます!!
こういう出会いの中から、「自分もこれこれこういうことがしたい」という創作意欲やアイデアが湧いてくることもあるので、
なんらかの表現をやっている人には特に、MMD杯動画巡り、オススメします!