映画館で観たのに、その当時記事に書いてなかったことがわかったので、見なおして記事にすることにした。

ネタバレがあるので、予めご了承の上、続きをどうぞ。


(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)・∀・(V)


パンフレットが売り切れだったらしく手元にない。
売り切れでなければパンフレットを買っているはずなので、きっと売り切れだったのだろう。


この映画は、ジョニー・デップ演じる「キャンプテンジャックスパロウ」の海賊冒険活劇シリーズ第3弾であり、
第1作目から続く三部作の完結編と考えて良いと思う。

しかし、1作目は、
「てなことがあってな」
という感じで、それ1作でも完結するお話(だが、続けたければ続けられる)だったが、
2作目はそうもいえず、
「というわけで第3話に続く!(冒険の始まり始まり〜)」
くらい、続く感満載なので、三部作というよりも、2作目と3作目が前後編、と捉えたほうが判りやすいか…。

尚、邦題の副題は「ワールドエンド」だが、原題は
「At World's End」
なので、「世界の果てにて」である。

ところで、日本語に
「飄々として掴みどころのない」
という、人物を表す表現があるが、私はそれが具体的にどういう人のことを言うのか、ずっとわからないでいた。
言葉は知っていたのだが。
例えば、「彼氏彼女の事情」という漫画でも、佐倉椿というキャラクターのことを別のキャラが
「飄々として掴みどころのない」
という風にモノローグで評するコマがあったと思う。
そのときも、「飄々として〜」とはどういう人なのかのベースが私の脳内にないので、
その言葉から佐倉椿を「例えばあの人のような」という具体例に置き換えて理解することができなかった。

しかし今は違う!
「飄々として掴みどころのない」と言ったら、それはもうジャックスパロウを指す。
と言ってしまうのは過言だがw
「ジャックスパロウは飄々として掴みどころがない」は真だが、
「飄々として掴みどころがないはジャックスパロウ」は偽なので。

なんにせよ、パイレーツ・オブ・カリビアンシリーズを見たことで、
私の中に、「飄々として掴みどころのない人物」のベースとして、ジャックスパロウが生き始めた。
1<2<3という感じで、あとに行くほど、「誰がどういう魂胆で駆け引きしているのか」が複雑になってきている。
多分、吹き替え版で見ても、子供には、誰が何をしようとして、この話し合いの中でそういう発言をしているのか、
意図が理解できないのではないだろうか。
それは裏をかいていたり、裏の裏をかいていたりするので余計に複雑だし、
「あれは裏の裏をかいていたんだ!」
と、あとで叙述トリックに気づくのも難しいくらい、登場人物全員が、
「あのときはあー言ったけど、それは本心ではこうしたいから …というのはうっそー★」
という感じで動く。

まぁ、ジャックスパロウ本人に言わせると「improvised」らしい。
行き当たりばったり。
なのに、ジャックスパロウの選択が一番うまくいくのが、「主人公補正」だとしても面白いところである。
他の登場人物は、先の先の先くらいまで読んで失敗しているのに。
(余談だが、「主人公補正はずるい」という考え方は順序が逆だと思う。
 補正がかかっているから主人公なのだ)

やはり今作で一番、ジャックのimprovisationに感心したのはラストの
「ウィルの手でデイビージョーンズの心臓を突き刺”させる”ところ」

あれはものすごく機転が利いてる。
でも、半分は「賭け」でもあって、あの方法でウィルの命が助かる保証はないし、下手すれば自分が心臓をえぐられて
フライング・ダッチマンの船長にされてしまうかもしれないからだ。
あの窮地において、その方法を思いついて、咄嗟に賭けに出られるところがジャックの強みだと思う。
主人公らしい!!!!
あれでいて、「飄々として掴みどころがない」キャラを兼ねているのがすごい。



それから、前作の「デッドマンズチェスト」のときに、私は鑑賞後すぐ「デイビージョーンズ」を描いたのだけど、
あのときに直感で、デイビージョーンズが根っからの悪者ではないということを感じていたと思う。
それで、「ワールド・エンド」を見て、やはりデイビージョーンズには同情してしまった。

ディズニー映画だとよくあるのだけど、悪役が、サイコパスというよりも
「彼には彼なりの事情がある」感じがする、完全には憎めない感じの”悪”なのだ。
サイコパス系の悪役としては、スターウォーズの皇帝とかが突き抜けてて全く同情できない。
でも、ダースベイダーには「彼なりの事情がある」ので、同情してしまう。
デイビージョーンズは後者寄りというわけ。
だから彼の最後は、なんというか、
「もう少し何かこう、彼に救いはなかったのか……」
という気持ちになってしまった。

女神カリプソについては、

カニプソじゃないか…

と思った。