1日期間延長となったため、11/28〜12/1の4日間開催となった、「オンラインでの同人音楽作品即売会 APOLLO(アポロ)」にブースを出してみました!!

何しろオンラインにおけるイベントなので、「現地の情報」みたいなレポにはならないけれど、
今までにない企画だったので、システム面とか、画期的だった部分とかについて書いてみるです!


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まず、BOOTHは株式会社ピクシブが運営する同人作品の通販サイトです。
ちょっと前にツイッターで見かけて、登録してみました。

Apocalypse on BOOTH

ここだと、売り手は、商品を販売委託する際のリスクがあまりありません。
つまり委託料みたいなものを30〜50%売上から引かれる、というような。
強いて言えば、「売上金額から注文にかかる決済手数料の総額及び振込手数料」が引かれますが。
(詳細はこのページの「売上を受け取る」の項を参照)
逆を言えばそれだけで済むわけなので、それは、買い手にとってもメリットだと思います!
遠くてコミケ自体行けないという人にも、かなり即売会価格にちかいお値段でお買い求め頂けますからねー!
それに、データ販売などの形態を取ると、「おまけデータ」を添付したりできるのですよ。
CDには入れていないけれど、データ購入の人向けで別途おまけを作ってつけられるのは楽しい!

データ購入もCD購入も同じ画面から選択できますし、商品管理も同じページでできます。
それから、CDなどの現物通販に関しては、自宅からの発送か、倉庫からの発送かを選べます。
倉庫に商品を預けて、そこから購入者に送ってもらう形になるので、販売側は購入者の住所氏名などを預かる必要がなく、
送り主の情報を開示する必要もないです。
購入者は、「BOOTH倉庫」から商品が送られてくるというわけです。
自宅から発送で良いというサークルは、勿論そうすることもできます。

倉庫もBOOTHが管理運営している倉庫で、商品の最初の入荷から半年間は無料で借りられます。
半年が過ぎる前に商品が売り切れて、追加入荷になった場合は、また追加入荷の日から起算して半年間無料で
倉庫レンタルできます。
ですので、少数入荷して、しっかり捌けるようにするといいですね。
仮に入荷から半年後に在庫が残っている場合は、引き続き有料で倉庫をレンタルし続けるか、在庫を返送してもらうかを選べます。
ですから先程も書いたように、半年あれば売り切れるんじゃないかなという少数を預けて、
売り切れたらまた少数追加、という風にすると、結構長い期間を無料で使えるわけですね。
そのためには、上手く商品の回転率を上げられるか、というところが肝ですね。

商品購入の決済方法はかなり多様なので、(こちら参照)、便利だと思います。
代引きのみとか、カード決済のみとかって不便ですもんね。


また、BOOTHで一番「これ新しい!」と思った機能は、「BOOST↑(ブースト)機能」です。

BOOST↑機能とは
BOOST↑機能とは、商品の代金にお好きな金額を上乗せして購入することができる機能です。
商品をカートに入れた後、上乗せしたい金額を設定することができます。
BOOST↑された分の金額については、決済手数料を除きすべてBOOTHオーナーに支払われます。


つまり、売り手が表示した金額に、買い手が金額を上乗せして「投げ銭」できるという仕組みがあるのです。
サークルを応援するための仕組みです。
実際に、今回開催された『APOLLO』で、私のブースで買い物をしてくださった方の中に、
この機能を使ってお買い上げ頂いたパターンがあり、「商品が購入されました」という通知メールに
商品価格+ブースト金額=売上金額いくらいくらー
と表示されていて、「なるほどこうなるのかー!」と感心しました。

今までにこういう機能って、同人委託ショップで見かけたことがないです。私が知らないだけでしょうか?
なんにせよ、BOOST↑機能を使って買ってくださった方がいらっしゃったのは、かな〜〜〜り嬉しかったです!!

同人作品って、自分で価格設定しなければいけないでしょう。
だから、原価(経費)+αの「α」の部分をいくらにするのかにはかなり悩みますからね。
なぜかというと、そのαこそが、原価「以外」の部分、つまり「作品の表現内容」の金銭的価値ということになるので…。
印刷に必要な全体の経費を割って、例えば「半数が捌ければ経費の元は取れる」みたいなことを考えて
プラスアルファを計算したりするんですが、「半数必ず捌ける保証」とかはないわけで、そうなると、赤字前提の価格設定になりますからね。
でも、元々どんなものでも、「表現」ということには、金銭的価値は発生しないものなので、
表現を売るというのは、「そこにあたかも金銭的価値があるかのように見せる」ことが出来る人にしかできない商売です。
赤字か、強いていえば「白字」くらいでいいや、と思ってしまうのが、「商売人」でない私の気持ちですが
「BOOST↑」されると、「あぁ、少し赤字が補填できる…」みたいなw
で、赤字の話を抜きにしても、「表現への金銭的価値が認められた」的な意味での嬉しさもあるわけです!
「表現への金銭的価値」はどうやっても自分では決められないですからね。

でも今、「表現の小売業者」がネットを使えばやっていけるかもしれない時代になったところなので、
こういうサービスが整ってくると、「おー頑張ってみよう」となりますね。
(多分他にもそう思ってるサークルさんとかいるはずだ)

APOLLOは、開催期間中にトラブルもあったけれど、表現の売り買いとか、マッチングの「場」としては
面白いところが多かったなと思うので、今後も使っていきたいところです。

APOLLOへの商品登録は1サークル3つまでだったのですが、引き続きBOOTHでは
それ以外にも商品を追加して、取り扱っていますので、是非遊びに来てくださーい。
冬コミ新譜は、冬コミ直後に商品追加されます。

ほんじゃ今日はまた今日の作業をしてきます。