Tai Reflections on Wakanim episode9



音源mp3はここからDL

今回のWakanim版TaiRefの”挑戦”は、

1つの楽器につき1つの音階のみを使って作曲

です。
詳しいことは続きにて。

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今回も恒例の「納期24時間みたいな依頼がいきなり来る」ところからでした。
もうこれで面食らってたらダメですね。むしろパン食らわせる勢い必要。
今回は、31日の朝PCつけたら「助けて! 今日これ録って!><」状態でした。
コンセプトの書置きと、デモ音源・カラオケ音源が置いてありました。大体こんな感じ↓です。

シ「次回のTaiRef用に、One Note Songっていうのを作ってるんだ。
 1つの楽器につき、1音階しか使っちゃいけないってルールでの作曲。
 ポップな仕上がりにしたいから、作詞して歌を録ってほしいんだけど、起きるまでに楽曲完成して投げとくね!
 今日中に録ってね! (この速さはかにぱんにしか出せないよ!)」
シ「音源できたよ! キミキス(アニメ版)のOPとかイメージしながら作ったよ!」

というチャットが寝てる間に飛んできてるというw
私が翌日スカイプ上がらなかったりしたらどうするんだよ、この人www
ちゃんと起きてスカイプ見たから良いもののw

私がこれを見たのが午前11時くらいで、そこから「じゃあこれはこれを最優先で終わらせるか」ってことで
作詞と歌唱をして、19時にシンデハイが起きてきた瞬間納品しました。
「もう!?」
と言わしめた。やったぜ!

vlcsnap-2014-09-03-03h48m31s2コンセプトについては、このキャプチャ画像をちょっとごらんになって〜。
左のほうに、音階とそれを担当する楽器が書いてあるでしょ?
例えば、ビブラフォンは「シ」しか出しちゃだめなわけだね。
エレキギターが「ド」で、アコースティックギターは「ミ」だ。
で、画面内の破線はMIDIのピアノロールで、色が楽器一覧と一致してるわけ。


途中ギターソロがあるんだけど、アコギは「ミ」しか出しちゃだめだから、
「ミ」だけでギターソロやっててクソワロタwwwwww
このソロパートは、私が歌を録り終わった後に追加収録されたパートだから、
収録用のオケ音源とかには入ってなかったのだw
しかし、以前、フルートとトライアングルでメタル作ったときも、トライアングルのソロ入れたくらいだから
この人にとっては、なんらかの制限を設けられるっていうのは、ゲームを攻略する上での楽しみくらいのものなんだろう。
天才にとっては「制限」とは、縛りの意味を為さないな。
そこ、最大限に生かして面白いことしてきやがる……。

ギターソロの後には、キーボードソロがあるんですけども、こっちは、キーボードの設定をいじってあって
指定した音程で指定した楽器の音が出るように調整されていますw
「これに一番時間がかかった」とのことw


「キミキス」というキーワードが出てきたので、私はというと、
「恋愛シミュレーション作品風ラブソングにすればいいのかに?」
って感じで作詞しました。
(実際そういう意図だったみたいで、データを送ったら"期待した通り!!”ということでした)
しかも、楽曲の"挑戦”内容は、One Noteなわけなので、「1つの音」→「一途な恋」みたいな意味を含ませればいいかな!と考えて
そして出来上がったのがこの歌詞です。


君という音 〜One Note Love〜 歌詞 作詞:(V)・∀・(V)

ときめきが弾けて 思い出がキラキラ
走り出すいつもの道 思い運ぶ

胸の鈴が揺れて 高鳴ってリンリン
発車のベルが 遠く響く

夜の静寂(しじま)を 塗りかえるように
毎晩聴こえる 「君という音」

今、輝いた この海 この青空
あふれ出す思いが風を起こして

今、伝えたい この愛 この優しさ
聴こえてくる音はただひとつ 彼方へ...


見つめてる未来は 現在(いま)と共に描く
無駄にはできない時間 どんなときも

胸の鐘が揺れて 始まりを知らせる
振り返らずに 進んでゆく

君という音 聞き分けてたら
初めて聴こえた 「私という音」
届け!


いつか未来で 打ち明けられたら…
「忘れたいくらい 聴こえてた」と

胸の鈴が揺れて 高鳴ってリンリン
「奏でたい」
気持ちが共鳴する

今、輝いた この海 この青空
あふれ出す思いが風を起こして

今、伝えたい この愛 この優しさ
聴こえてくる音はただひとつ


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これ、歌ってて気持ちがよかったです。
それに、中毒性高いんですよw
SHINDEHAI本人すらも、「完成してからずっと脳内で流れてる……洗脳された」って言ってましたし。


メロディをメロディとして聞かせるためには、1つの楽器で異なる音階を行き来する必要があるわけですよね。
つまりこの挑戦では、楽器たちは、それ単体では、メロディやコードを形成できないわけです。
コードは、他の楽器と同時に鳴らせばなんとか作れるという状況です。
そこで、「声」だけを例外として、メロディ担当に据えることにしたようです。
逆般若心経ポップですかね。
私は、これインストとしても好きなんですけども、やっぱりメロディがなくて、つぎはぎのようなに聴こえる部分も多いため
歌が乗ることで、かなりキャッチーになったなあとは思います。
「歌が乗らなかったらつまらない曲になってしまうところだったよ」
とSHINDEHAIも言っていました。
4分弱あるので、間がもたなくなるんですよね、インスト版だと。

それにしても、面白いコンセプトで、短時間でいい曲ができたなーと!!


あ、そういえば今、もう1案件この周辺で進んでます。
8月にやったニコ生でもSHINDEHAIが話してたことなので、そのときの記事にもちょっと書きましたが
初めての「フランス語歌唱」をするボーカロイドALYSというのが、もうすぐリリースされます。
キャラクタービジュアルなんかは結構前に発表になってますね。
そのボカロの公式デモソングをSHINDEHAIが手がけてまして、
それはフランス語歌唱をするボカロのデモソングですからフランス語の歌なんですけども、
ALYSには日本語ライブラリも含まれているということで、同楽曲の日本語版の作詞を私が依頼されて
そちらももう提出してあるのです!
これも公開が楽しみですな〜〜!!