英語のブログ記事はこちらから。(English article is here)

7月だから、これを紹介しなきゃね!! 七夕!!



おまけ動画はこちら。
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英語記事の方においては、
「七夕」という漢字は「七(たな)+夕(ばた)」という文字の組み合わせではないという
大変ショッキングな話題にも触れておきましたww

海外で日本語を勉強している人はこのあたりに大層苦しめられるんじゃないかと、想像w
さらに、「ヒタ」はカタカナであり、発音はタナバタではないし、そもそも七夕と無関係であることも説明。
「はあああああ!?」ってなりそうww

さて、七夕は飽くまで旧暦の7月7日のイベントですので、今のグレゴリオ暦の8月に開催している地域と
グレゴリオ暦の7月7日にあわせて開催している地域とがありますが、
今回ジャポカニ学習帳が「7」回ですし、ここで紹介しておくことにしました!!


また、前回「折り紙」を紹介していますが、私としては、一年のうちで一番折り紙を消費するのが
「七夕祭りの準備」の際だったことを思い出しました。
特に小学生時代ですね。


小学生の頃、「七夕集会」という学校行事が毎年開催されていまして、
これが、年中行事の中でも特に好きだったんですよ。

全部の小学校がやっているわけではないと思いますけれども、私の小学校での「七夕集会」はですね、
クラス対抗の「お店屋さんごっこ」を校庭で丸1日かけてやるんですね。


まず、七夕集会の準備は、その年の七夕集会の「架空の貨幣をデザインする」ところから始まります。
私の小学校は、1学年4クラス、各組38〜40人いたのですが、その全員がまずは、
「貨幣のデザイン」をし、これがコンテストとして人気投票の対象にされます。
始めに各クラスの中でデザインと投票が行われ、次にクラス内で勝ちあがったデザインが、
全校で投票対象となり、その中から3種類くらいが選ばれて、
これが100円、これが50円、これが10円、みたいな。
最終的にそれはコピーされて、集会直前、全校生徒に、同一金額配布されます。
一人700円だったかな?
紙に刷ってあるので「紙幣」なんですけど、デザインが「正円」の枠内に書かれる設定で、
100,50,10円みたいな価格なので「貨幣」w

次に、屈強な教師陣と、地域の「山」を持ってるおじさんたちが、竹を切り出しに出かけます。
ただごとじゃないです。
普通、七夕で「笹を飾る」って言ったら、「笹」ですよ。
大人の人間が立って、直接飾りをつけられる高さの。

でも、とってくるのが「竹」なんですね。
だから、一回それを倒して寝かしてある状態で、飾りをつけて、最後にロープなどを駆使しながら
また屈強な教師陣が力づくで、立ち上がらせるんですがw

まぁこれをですね、6本用意する。
1学年1本という感じで。
これもまた、「デザインコンテスト」になっているんですね。
だから、貨幣をデザインしたあとは、皆で笹飾りを作る日々が始まります。
ここで折り紙、セロハンテープ、ハサミ、のりが大活躍、大量消費されるわけなんですよ。


更に、集会当日は「お店屋さんごっこ」をやるわけなんで、貨幣を作るだけのみならず「商品」が必要ですよね。

これも各自、自作するんです。
やりとりする「お金」は架空の通貨ですが、商品は各自が工夫して、「売れるもの」を作らなければならない。
なぜなら、1クラス1ショップで、売り上げを競い合い、最終的には一番売り上げがあったクラスがこれまた表彰されるからです。
だから、自分の手持ちの貨幣を使ってどこのクラスで何を買うかだけでなく、
自分のクラスの店頭に何を置くか、そしてそれにいくらの値段をつけて、クラスを勝利に導くかも同時に考えなければならない。


私は、よく、手芸ショップに行って一通りの材料が入っているキットなどを買って、その完成品などを店頭に出していました。
それから、貨幣のデザインでも何度か採用されたりもしましたね。
とにかくこのイベントが毎年楽しみだったので、七夕集会に関することは全部、全力で取り組んでいた覚えがありますw
まぁ他の課外授業も全力でしたがw(運動会とか毎年応援団やってて、応援歌として「替え歌」作ってたし)

そして、小学生ですので、作りやすく人気もある商品として「プラバン」をつかったものや、
木や方眼紙、ビー玉などを使った立体迷路などがよく見られました。
プラバンは、焼いて穴をあければキーホルダーになるし、まず素材が安いんですよね。
ポスカでセル画みたいに裏から色をつけられるし。
私はあまりプラバンは使わなかったんですけどねw だってありふれすぎてるんだもんww


当日は、皆が飾りつけたでっかい竹が校庭の上り棒のあたりに6〜7本並んで、
校庭に各クラスからいくつか机を持ち出して、それが朝礼台の正面に孤を描くような形で並べます。
1年1組から6年4組までずらっと。
そして、お店の「レジ」とかは、クラス内で「シフト」を組み、自分がシフトでないときは買い物に行けます。
もちろん、机を並べてそこにポップや、商品の品だし、飾り付けなどもする必要がありますから
それを準備する様はさながら同人即売会ですw 小学生たちですけどw



とにかくこの「七夕集会」のすごいところは、
・貨幣のデザインでデザインセンスを磨く
・笹飾りを作ることで、あらゆる図画工作道具を使いこなす訓練になる
・売り物を作るとはどういうことかを考えなければならない
・どう買い物すべきかやりくりを考えなければならない
・笹飾りと売り上げはコンテストやランキングになるのでチームで連携協力しなければならない
というような、通常カリキュラムの授業をそのイベント前後だけちょっと潰しても
それを補って余りある"課外学習”にちゃんとなっていたところです。


今思えば、すごく面白いお店もありました。
「自動販売機」を置いている6年生のクラスとか魅力的で人気が高かったです。
「手動販売機」ですけどねw
ダンボールがドーンとあって(中に人が入ってて)、表面に貨幣投入口があるんですが、「100円」を入れると、
くす球が、消費抜け取口にゴロンと出てくる。
そのくす球の中に、商品本体が入っているという、エンターテイメント性の高いものでした。
でも、これだと、ガチャガチャのように、出てくるまで何が入っているかわからないわけなので、
ギャンブル性が高いですよね。
その横にちゃんと商品の置いてある机もあって、見て買えるものもそれはそれで売られていました。
でも、そのクラスは確か、優勝だったと思います。
私はそのとき4年生くらいでしたが、「あれは優勝しても納得!」と思いました。
購買意欲をそそるっていうのはどういうことかよく考えられていたので。

そういったわけで、私は七夕祭りは好きです。
この「七夕集会」が好きだったというのもありますが。

動画の中で、「自分のスキルの向上などを願って短冊に吊るす」のが七夕という行事だと説明しましたが、
私は七夕集会で、自分のスキルは、願って得るものではなく磨くことだと学んだので、
そういう学習のきっかけになった「七夕集会」って本当にすごいな、と思います。