ロシア人アーティストVITASについて、記事をまとめようと思う。
もうそろそろ、ファンになって7年くらい経つし。

VITAS オフィシャルサイト

VITAS 日本オフィシャルサイト(2013年から更新なし)

iTunes VITAS(Витас)楽曲一覧
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ファンになってから7年と言ったが、本当に今年の10月で7年になる。
なぜそんなに明確に覚えているかと言うと、キッカケがはっきりとしているからだ。

2013年10月、私はこれを収録しようとしていた。


この動画のブログ記事はこちら。
録り始めるときから既に「リバース語で録る」ことは決めていたが」、さーてホイッスルボイスを
安定して出すコツとか練習法とかあるのかなぁ〜〜と思い、唄う前にまず調べ物を。
そこで、2chカラオケ板の「ホイッスルボイススレ」なんかを覗いたところ頻出したのがVITAS、ヴィタスの名。
スレ住民たちが、VITASはすごいだの、いやそうでもないだの、自分だってOpera#1は歌えるだのと騒いでいる。

ふむふむ、ならばまずそのVITASという人の動画を見てみようってことで更に動画サイトの方で調べ物。
すると出てく出てくる、この人いくらでテレビ出演やライブ映像やMV出てくるなあ!!!!

で、色々「高音を安定して出すための教材」だと思って見ているうちに、
「まず楽曲を自分で作っているシンガーソングライターだということ」
「コンサートの衣装なども自分でデザインしているファッションデザイナーであること」
「肌のキメが細かいイケメン」「ドヤ顔がこれ以上なくドヤっている」「ロリコン」
などの強烈なキャラを知っていき、気付くと私は間違いなく「ファン」の一人になっていた……。
いや、もう高音厨音域テスト、VITASが唄えよwwwwwww


まず、私が見たのは日本のテレビでも紹介されたこちらのライブ映像(2003年のモスクワライブ)

尚、この動画をアップしているのは「VITAS日本向けサイトの運営」と一緒なので公式動画のひとつと言って良い。
この曲は「Dedication」(ロシア語題『Посвящение』)。
3rdアルバム『Mama』に入っているので、CD音源も聴いてくれ!
アルバム『Mama』はこちら

ちなみにこのライブの映像は、2007年時点でニコニコにも上がっており50万再生を超えている。

空耳で「テラジーザス」とか言われている。

この曲には歌詞がなくて――というかVITASの楽曲の中には多くの、歌詞の無いボカリゼ楽曲がある。
で、これもそのひとつではあるのだが、特にこの『Dedication』の場合は、アルバムが
「亡き母への想いを詰め込んだアルバム」
であるため、この曲単体のコンセプトとしても、Dedicationすなわち「献身」とは
母へ捧ぐ想いを声で表現しようと試みた楽曲であると推測される。
また、ピアノの弾き語りなところもカッコイイ……。楽器できない民としてはそれだけで憧れてしまう。

次にMVを見て驚嘆したのがOpera#1だ。

曲もすごいが、映像も「カリスマ性」を具現化した感じですごい。
カリスマ教祖とそれを祀り上げる教信者たち。

同時期(2001年)の楽曲で『Блаженный Гуру/Blessed Guru』というのがある。
「祝福されし教祖」とでも言おうか……


このドヤ顔とファッションとオリジナル曲のセンスと歌唱力……。
横に並ぶ者を私は思いつかない。
私は、Opera#1とБлаженный Гуруから入ったことで、VITASのことを
個人的に「教祖様」と呼び習わすこととした。

Operaといえば#2もすごい。

うまく言えないが、「ロシア特有の悲壮感」みたいなのも感じる。
そもそもロシア民謡とか好きな人には、その血脈が感じられて堪らないはずだ。

この2001年頃の楽曲は、1st〜2ndアルバムに入っており、いずれもアルバムとして名盤なのでオススメしたい。
1st ALBUM『Философия чуда』
2nd ALBUM『Улыбнись!』


さて、次に私はライブが見たくなったので、フル尺のライブ映像を見てみた。

これが、テレビでも放映された『Dedication』が演奏された回だ。
「出Dedication」なので見て欲しい。
そして、「出Dedication」で「すげぇなぁ〜〜」なんて感嘆していると、次から次に、
「えーそれでイヤモニなしの生歌なのかよ……」
という難曲とパフォーマンスの数々に打ちのめされているうちにコンサート映像そのものが終わってしまう。
「なんということだ、いつの間にか全部見終わってしまった。DVD日本で出てれば絶対に買ったのに……」

この2003年モスクワライブで1st〜3rdのアルバム収録曲はもちろん、4thアルバムからも多くの曲が演奏された。
4thアルバム、ロシアの懐メロのカバー楽曲が多く含まれ
「ロシアのレトロと原題のVITASセンスがいい感じに化学反応を起こしている名盤」
なので、今回の記事でイチオシしたい一枚である。
『Песни моей мамы(2003)』

今までに私がVITASの影響で歌ったことがある曲は2つあり、そのいずれもがこのアルバムに収録されている。
その1はTrack1の『Птица Счастья』(ぷてぃつさしぇゃすてぃゃ 幸福の鳥)。
その2はTrack5『Зима(Потолок Ледяной)』。


ライブを見ると、よくハイトーンで且つロングトーンの箇所でマイクを口に近づけたり離したりするが、
その理由は「クチパク疑惑の否定」らしい……。
確かに、あれだけ口からCD音源出してたら、ただの録音をバックに口を「当て振り」しているにすぎないと
疑う人も出てくるのはわかる。
しかしその疑惑を否定するために、
「声を出したままマイクと口の距離を変えることで、今口から出ている音だと証明する」

しかも個人的に驚くのは、どんな会場でもイヤモニを付けていないこと。
自分の声の「返し」がないのにどうやって音程を合わせる?
方法としては、「特定の音程を出す際の声帯の形状記憶をし、出したい音を出すときにその形状に戻す」か。
だとすれば、音感とかそういうことではない。
VITASは音程を耳ではなく、随意筋で形状記憶して制御していることに……。
もう、わけがわからない……。

近年は、更に音域が上に広がっているらしく

2003年くらいはB♭5くらいを「得意の最高音」として使っていたことが窺えるが、
近年は瞬間的にだがB♯7を出すことがある。
2オクターブ上……。
また、デビュー20周年と中国・韓国デビューをも達成した現在、
記念アルバムともいえる「Opera20」がリリースされているが、そこに収録されている楽曲でも、
使われている声域や安定感が増していて本当にすごい。

それに、ただ単に「高音を自在に扱えてすごい」という話に留まらない。
聴いていて「心地いい」のだ。
高音だけでなく、VITASの歌声すべてが、とても気持ち良いもので、
またロシア語特有の言葉の響きも好きだ。
だから私はどのアルバムも片っ端から聴いたけど、作業用にも睡眠導入用にも、
どこから入るのもアリだと思うしオススメしたい。
映像的には、どれを見ても「楽しそうに歌っている」のがまた高評価ポイント!

どこから入っても、「すごいな」ってなるポイントがあるし、ずっと活動していること、
独特のセンスを持っていることにも感心する。
20周年を機に、もっと、多くの人にVITASの存在や楽曲を聴いて欲しい。
私などは、もう、来日公演を望むあまり、夢の中で来日してもらったりした。
来日公演が現実になる日がくれば、喩えでもなんでもなく「夢にまで見たVITASの来日公演」と言うことが出来る状態だw
iTunesで日本からの楽曲購入者が相次いだら、更新が停まっている日本向け公式サイトが動いたり、
もしかしたら来日公演が実現するかもしれないしな……!!
そこまでいかなくとも、ライブDVDを発売して欲しい……。
(ダメ元で公式にメールでリクエストしたが、当然音沙汰はなかった)

そんなわけで布教記事を書きました!
以前は、日本で買えるCDは1種しかなかったけど、(Hevisaurus同様に)
今はITunesを使えばデータ購入が出来るようになったので、皆もVITAS聞こうぜ!!!