なにより読みやすかった。

でも感想を言うと、「重い」
なにがって、キルケゴールって人はね、壮絶な人生送った人だからね
その人生と著作を綴ったこの本をざっと読むだけで軽く凹むわけ。
高校の時、倫理の授業でやってから、キルケゴールの人生が壮絶なのは
知っていたし、入試で興味のある哲学者を聞かれて
キルケゴールですと即答したくらいの私ですけど
やっぱなんかつかれるわ。すごすぎだわ。

宗教者から取ろうとしても取れない思想。
それは「原罪」だね。
どの宗教にもある思想だ。
んでもって宗教家は自分の原罪を見つめながら生きてる。
キルケゴールは異端みたいなもんでもあるけど、
彼は信仰はやめなかった。
信仰することだけが「実存」へとつながると考えた。
ニーチェとかキルケゴールみたいに、実存に目を向けた思想家は
信仰と切っても切れないところがある
無宗教の私としては、宗教と関係なく実存を語って欲しいなんて
他力本願。
そういうのはサルトルがやったのかな。
まぁ思考のプロセスは面白いんだけど結論でキリスト教持ってこられちゃうと
ええ?
ってなってしまうわけで。