小学生の頃テレビでこれと同題の二時間ドラマを見た。
テーマ曲もこの曲で、歌っていたのはそのドラマの主演の
若手女優だった。いまとなっては誰だったか不明。
元は、伊東きよ子さんが歌っていたいわゆる「懐メロ」なのだが
わたしはそのドラマで初めてこの歌を知って、いいな、と思った。
だって伊東きよ子さんが歌っていたとき産まれてなかったもの。
まぁともかく、この歌に惹かれたのは、「懐メロ」によくありがちな
哀愁メロディーもそうなのだが、歌詞にストーリーがあるからだった。
ストーリー性のある歌詞には弱い、わしであった…

実際そのストーリーになぞらえたようなドラマだったと思う。
思い出せないのだけど……

余談だが「翼をください」という曲をほとんど誰でもが知っていると思う。
あの作詞をした「山上 路夫」さんという方は、もともと病弱で
入院生活を送っているときにこの歌詞を書いたらしい。
すなわち、翼が欲しいのは山上さん自身の望みだったのだ。
(さらなる余談だがこの山上さんは「ベルサイユの薔薇」の
テーマ曲も作詞していらっしゃいます
でも、薔薇のように生きろと産まれたわけではないです…多分)

そんな感じで、この「花と小父さん」も作った人(浜口庫之助さん)の
実体験を元に比喩を織り交ぜながらストーリー仕立ての歌詞として
書かれたものなのかしら、と思った。

このストーリー、最後はなんだかとっても哀しいのだけど
マイク真木さんの「ばらが咲いた」で最後に「僕の心にばらが咲いた」ように
ちょっと希望を抱かせる感じもする。
サビのメロディーはタイガースの「花の首飾り」に似ている…